[平成28年2月2日投稿]
昨日の大雪を機に、あらためてこれまでの除排雪カテゴリーの投稿をピックアップしてまとめてみました。
お時間ありましたらご覧いただければ幸いです。
[平成28年2月2日投稿]
昨日の大雪を機に、あらためてこれまでの除排雪カテゴリーの投稿をピックアップしてまとめてみました。
お時間ありましたらご覧いただければ幸いです。
[平成28年2月2日投稿]
(令和6年3月30日追記)
2024年2月23日投稿分
岩見沢市民の方から間口除雪に関する要望をいただきました。ありがたい機会と捉え、様々に考え、事情を共有してみたいと思います。
https://hiranoyoshifumi.jp/2024/02/23/15853
~これまでの投稿まとめ~
昨日の24時間降雪が50㎝を越え、岩見沢が全国一となった模様です。
さすが豪雪の岩見沢の本領発揮でありました。
そこで、これまで投稿していた除排雪に関する投稿を少しわかりやすく見出しを付けてピックアップしてみたいと思います。
【*各記事の記載内容(状況、数値等)は投稿日現在のままで修正等をしておりません。あらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。】
◇2012年11月26日投稿分
私がブログで除排雪のことを投稿するようになったきっかけになったものです。
除排雪の仕組みについて、市民の皆様の素朴な疑問に答えることから始めてみました。
『除雪について』
https://hiranoyoshifumi.jp/2012/11/26/786
『除雪について その2』
https://hiranoyoshifumi.jp/2012/11/26/788
(ここに記載のQ&Aの仕組みはすぐに実現しました。また、多くの方々からお寄せいただいたコメントもご覧いただけると幸いです。)
◇2013年12月26日投稿分
道路幅と除排雪の関係を図解してみました。雪が物理的に存在するという事は、簡単に移動したり消したりすることができないことを想像していただけると思います。
『道路幅と除排雪の関係考察』
https://hiranoyoshifumi.jp/2013/12/26/2359
上記の続編的投稿 『北4条通りの現状(1月15日現在)』
https://hiranoyoshifumi.jp/2014/01/15/2394
◇2013年2月1日投稿分
【一般質問】自身初となる本会議一般質問(平成24年第四回定例会)の項目の一つに「除排雪について ~市民、業者、行政の三方良しの実現に向けた質問~」を実施した際の議事録です。
https://hiranoyoshifumi.jp/2013/02/01/6939
◇2013年9月9日投稿分
【一般質問】平成25年第二回定例会において、「除排雪事業について」 と題し、改善項目と官民パートナーシップの推進及び情報共有のあり方について一般質問を実施した議事録です。
https://hiranoyoshifumi.jp/2013/09/09/1834
◇2013年11月20日投稿分
岩見沢市のより良い除排雪体制の摸索をするにあたり、各地の優れた取り組みを視察してきました。そのレポートとなります。
『各地 除排雪への取り組み【前編】』
https://hiranoyoshifumi.jp/2013/11/20/2214
『各地 除排雪への取り組み【後編】』
https://hiranoyoshifumi.jp/2013/11/20/2224
◇2013年11月28日投稿分
平成25年第二回定例会の一般質問でも提案させていただいた「市民との情報共有」のツールの一つとして、除排雪に纏わるガイドブックが全戸配布されました。*現在もダウンロード可能です。
『岩見沢市の「冬のくらしガイドブック」』
https://hiranoyoshifumi.jp/2013/11/28/2260
◇2014年1月17日投稿分
市民の方からブログコメントに届いた苦情に対しての私の考え方等を投稿したものです。
『除排雪に関するご意見(1月17日)』
https://hiranoyoshifumi.jp/2014/01/17/2413
◇2014年1月27日投稿分
過疎地における除排雪の実態。そして今後、多くの地域が陥るであろう社会構造の課題克服に向けた札幌発の「除雪ボランティア」に同行調査させていただいた記録です。企業の社会的責任(CSR)との関係等も大いにヒントになります。是非ご覧下さい。
『美流渡除雪ボランティアから徒然に(1)』
https://hiranoyoshifumi.jp/2014/01/27/2483
『美流渡除雪ボランティアから徒然に(2)』
https://hiranoyoshifumi.jp/2014/01/27/2492
『美流渡除雪ボランティアから徒然に(3)』
https://hiranoyoshifumi.jp/2014/01/27/2509
『美流渡除雪ボランティアから徒然に(補足)』
https://hiranoyoshifumi.jp/2014/01/27/2513
◇2014年1月28日投稿分
札幌市の非常に進んだ相互理解のしくみづくりの一つと認識している「冬みちアドバイザー認定講座」を見学してみたいと思っていた矢先、念願叶ってスタッフの一人として関わるありがたい機会をいただきました。その模様をお伝えします。
『冬みちアドバイザー認定講座の素晴らしさ。』
https://hiranoyoshifumi.jp/2014/01/28/2537
◇2014年2月25日投稿分
より良い相互理解を深めるための取り組みとして、岩見沢シチズンと地域町会連絡協議会との共催にて、地域除排雪懇話会を開催することができました。その内容にについて報告したものです。市民、業者、行政が膝を突き合わせてお互いの事を知る機会として、とても有意義なものとなりました。
『岩見沢シチズン共催 地域除排雪懇話会』
https://hiranoyoshifumi.jp/2014/02/25/2715
◇2014年6月3日投稿分
岩見沢シチズンで作成した「岩見沢市における除排雪に対する提言書」を発行し、電子書籍で無料配布できるようにしたものです。
『岩見沢市における除排雪に対する提言書』
https://hiranoyoshifumi.jp/2014/06/03/3208
◇2014年9月3日投稿分
【一般質問】克雪に向けた取り組みについて、平成26年第二回定例会で一般質問した議事録です。
主に市民参画を促すための体制づくりと補助制度のあり方について実施しています。
https://hiranoyoshifumi.jp/2014/09/03/3781
◇2014年8月27日投稿分
行政と市民の関係は、サービスを提供する方と受ける方に意識が完全分離してしまうと、どうしても適切な判断が叶わずに、解決すべき課題が見えなくなる傾向が強まると考えています。その切り口の一つとして「市民満足度」を高めることを理想とするのではなく「市民納得度」を高めることが何より重要であると認識をしています。あらためて札幌市では、この様に進んだ取り組みを摸索しておりました。大きく参考になると思われますのでご紹介させていただきます。
『雪とわたしたちのくらし(討論型世論調査)』
https://hiranoyoshifumi.jp/2014/08/27/3699
岩見沢市は下図の様に、村松バンドという雪雲の筋が通る場所として、時折危機感を覚えるほど雪が降り続くという豪雪地です。
であるかたこそ、近所でも助け合い、労りあえる人としての優しさを感じることができます。是非、その優しさをもう一歩進め、市民と業者、そして行政の三方良しの構造を実現し、みんなで笑顔で助け合えるまちにしていけたらと考えています。
尚、このまとめページに掲載していない「除排雪に関する投稿」はこちらからご覧いただくことが可能です。
*今後の必要に応じて追加していきたいと思っています。
平成28年1月27日に第一回目となる勉強会を開催させていただきました。
FBページ等で告知をさせていただき、予想を上回る24名+αのご参加をいただきました。心より感謝申し上げます
第一回目となる勉強会は、岩見沢が誕生し、発展する最も大きな要素となった石炭と鉄道について、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団の吉岡宏高理事長に講演いただきました。
知らないことがどんどんと出てきて、ご参加いただいた皆様も大いに感銘を受けた様です。アンケートの結果もとても良好で、今後に期待が持てるものでした。
このシビックプライド探求部の趣旨としては・・・
という感じです。(preziというフリーのプレゼンシステムを活用させていただきました。無料でここまでできるのも凄いですよね。)
できるだけ”ゆるく”都度モチベーションを上げながら楽しめる人だけ来てもらえれば良いかなと思っています。
という事で第2回目は、和田高明氏に力作である「原域 岩見澤 郷土かるた」をベースに、講演をいただこうと考えていたのですが、ご連絡してみると、すでに岩見沢には住んでいなく、本州のとある地域へ移住されておりました。
とても残念でありましたが、この郷土かるたを教科書とし、私が講演することで活用させていただきたい旨を伝えると、ありがたく快諾をしていただきました。
よって、次回の勉強会は、この郷土かるたを元に、年代順にエピソードを並べ替えてピックアップし、あまり知られていない岩見沢の「へぇ~」を共有できるようにしたいと考えています。
その予告編も第1回勉強会の最後に発表させていただきましたので、貼り付けておきます。
かなり面白そうな内容にできると思いますが、これから第2回勉強会の予定日である2月17日(水)までに、しっかり勉強して整理しておかなくてはなりません。とは言え、期待を裏切らないよう、しっかり努力させていただきますので、興味もたれましたら是非ご参加ください。
早速ですが、岩見沢Civic Pride探求部のwebサイトもつくってみました。
これまた無料のサイトですが、イマドキはこんなに簡単につくれるように進化しているのですね。あっという間に出来ました。
お時間ありましたら是非ご覧下さい。
ブログの投稿数も630を越え、まとまりがなくなってきていると感じているため、TOPページにまとめ的バナーを取り付けました。
特に、一般質問と子育て関連に関しては、目次的なページを頭にし、目的の内容に到達しやすいようにしたつもりですが、所詮素人作業でありまして、改良になっているのか改悪になっているかは微妙なところです。
ただ、これまでスマホで見ると、ブログカテゴリーが一番最後にきて見にくかったこともあり、センターのバナーが一番最初の見やすい位置に来るようにしましたので、PCで見るよりはスマホで見たときの方が、見やすくなったという効果を実感できるのではないかと想像しているところです。
また機会をみては、何とか親しみを持って活用していただけるようになることを目指して改良していきたいと想っておりますので、何卒宜しくお願いいたします。
平成28年2月20日(土)15時より
岩見沢市議会フォーラム ”元気UP岩見沢!”と称して広報広聴事業を開催いたします。
事前申し込み不要、入場無料となっています。
昨年開催した他都市調査報告会で得た反省と検証を元に、今年は3常任委員会が日頃の所管の中から1委員会15分程度で簡潔に活動を報告。その後、第2部としてご来場いただいた市民の皆様と広範囲にわたる意見交換の時間を設けさせていただきます。
どうかお気軽にご来場いただけると幸いです。
①現在の子ども達を取り巻く環境
D) 子育て環境の懸念
②これからの子ども達に大事なこと
E) 創造性を育むために
③教育・子育てカテゴリーまとめ
H)~まとめとして~
これまで、本カテゴリー内で細々と投稿してきたものが分散し、なかなか本意が伝わりにくくなっていると感じていました。そこであらためて、「現在の子ども達を取り巻く環境」について投稿をまとめてみました。
それをベースに、何が必要か、またどうしていかなければならないのかを考えて行けるように、今後も引き続き努力していきたいと考えております。現在お子さんを育てている世代はもちろんのこと、すでに子育て世代ではなくなった方々、またお子様のいらっしゃらない方々にとっても、社会全体の課題として状況を感じていただければ幸いです。
何分素人文章のため、読みにくい点等も多々あろうかと思いますが、そこは何卒ご容赦いただきたく存じます。
また、叱咤激励を含め、ご意見等がございましたら、是非メールやコメントでもいただければ幸いです。
何卒宜しくお願い申し上げます。
〈平成28年1月21日更新〉
知れば知るほど、今の子ども達の置かれている環境が心配になります。
あまりにもモノ(物質的、情報的共に)に溢れ、それを一方的に享受する環境は、これから訪れる産業構造の変化、グローバル化の著しい進行による国際関係の変化、人口問題に関連する社会保障等の深刻な想定等々を含め、間違いなく訪れる困難な環境を切り拓く能力を高められているとは言い難いのです。
それらを考えていく過程において、幼少期の”遊び”が人間性を育む大事な時期だと言うことに気がつきました。でも社会が求める子ども達の姿とは大きな相違がありました。学校教育の過程においても、求められる人物像とそれを育むための手法とはやはり大きな開きがあります。
現在の学校教育の現場においては、創造性を育む教育を深めていく事はとても難しいと思っています。当然、教育行政を始めとする現場においても大変な努力はしていますが、それには限界があります。やはり教育現場よりも、保護者や家庭、周辺の大人の意識がとても大事だと認識をしています。
幼い頃から電子ゲームやインターネット等の受動的刺激にまみれ、その中で脳を刺激してバーチャルな達成感や優越感を得ている現状。実際にどうしてその環境に浸かり続けるかというと、脳科学を持ち出すまでもなく、親がそれを良しとすること。また、それ以外に面白いこと、やりがいのあることが沢山あるはずなのにそれを知る術がないという不運があると思われます。
「子どもは親の言った通りには育たない。親のやった通りに育つ。」
これは自らに問うと非常に情けない思いになりますが、全ての親が常に自問しなければならない名言であります。
大人が失敗を恐れずチャレンジする背中を見せる。失敗してもそこから何かを掴んで前に進む背中を見せる。上辺のメンツにこだわるような背中を見せない。恥をかく勇気。諦めない心。 努力、苦労の先の達成感を得る様子。etc.・・・。
いつの時代も外野から人のすることを上から目線で批評、批判したり、足を引っ張ったりするのは「自分では何もしない人」であると言います。決してそんな大人を量産してはならないと信じています。
平成26年に内閣府より公表された、「子ども・若者白書」から、色んなことをかいま見ることができます。
白書の中で特集として取り上げられていたのが、日本を含めた7カ国の満13歳から29歳の若者を対象とした意識調査です。
この内容を見ると、日本の若者は、「自分自身に満足している」「うまくいくかどうかわからないことにも意欲的に取り組む」「社会現象を変えることができるかどうか」「将来への展望」等々、そのほとんどが、7カ国中最低で推移しており、これからの人口減少社会、グローバル化で大きく変わっていく時代に適応するための能力である「たくましく逆境に向かい、クリエイティブな能力を発揮して新しい道を切り開く力」が著しく不足していると思われます。
同年4月に、シンクタンクである共立総合研究所が、「全国学力・学習状況調査」の結果をもとに、「生活習慣」「意思・人格」「家庭」「道徳・規範」等々の11の分野から都道府県別に偏差値化した、「いい子供が育つ」都道府県別ランキングが発表されました。
このデータを見ると、白書の特集では、日本は、国際社会の中でも非常に低い数値を示す中で、さらに日本国内においては、北海道は、総合ランキング47都道府県中46位であり、分野別に見ても非常に低い項目が目立つ結果となっています。
例えば、「難しいことでも、失敗をおそれずに挑戦しているか」という問題では、47都道府県中、最下位。「自分にはよいところがある」「人の役に立つ人間になりたいか」「テレビゲーム等をする時間の長さ」「地域や社会への関心」「自分の発言に対する自信」「言いたいことをうまく伝えることができるか」などなど、あらゆる項目でワースト5位に入る、非常に残念な結果となっています。
さらに、この北海道の中で岩見沢市がどういう位置づけかというのは、残念ながらはかるすべはありませんが、これからの時代を生きていく子供たちのことを考えると、国内での評価はもとより、国際社会で生き抜ける能力を身につけることを目指すべきであり、そのために、保護者はもちろん、岩見沢市の教育行政としても真剣に、どんなことをするべきかを考える事も重要だと思っています。
まずは、脳科学において重要な成長の機会として位置づけられる幼児教育期の「生きた体験」を通して、人間としての能力をはぐくむための環境づくりとその支援。
学校教育においては、岩見沢市教育行政方針にも掲げられているとおり、課題を解決するための思考力、判断力、表現力等をバランスよく伸ばす。また、自尊感情を高め、自己指導能力の育成等を含め、主体的に「みずからの思考を高め、具現化していく力をはぐくむ」ことを重視した、”実行力のあるカリキュラム”づくりが必要だと考えます。
それは放課後の時間かもしれない、若しくは地域との連携で生まれてくるのかもしれない。間違いなく言えるのは、「それは家庭が」とか「それは学校が」と互いに押しつけ合う意識が生じてしまっては絶対に成り立たないことなのだろうとも思っています。これが簡単にシステムを提唱、構築するだけで世の中が変わらない難しい部分であります。
だからこそ、現在の子ども達を取り巻く環境に対する危機感を一人でも多くの方々と共有し、出来ることから行っていくという気運が高まることを期待しています。
前段で述べたとおり、先進国の中でも日本の子ども達の評価は非常に低い状況、またさらには、その日本の中においても一段と北海道が心配な状況であるのは、常に車社会におけるドアtoドア環境や、インドアで遊ぶことが多いことによる身体能力の低さにあるとも言われます。体力と学力・知力・気力等との相関が存在すると考えるならば、やはり幼少期の遊び環境を我々大人が確保してあげる必要があると思っています。
そこで必要となるのが、行政として本気で子どもの遊び環境を確保していく意思を見せることだと考えるに至っています。ここの本気というのは、消費型のあそび場や、子どもではなく親が喜ぶ遊びでもありません。子ども達自らが自主性を持って、自らが磨かれていくあそび環境です。
その明確な意思表示になるのは、前恵庭市長の中島興世氏が提唱している「子どもが元気に育つ環境の整備に関する条例」の様に、行政の本気度を表し、市民が熱く共に守っていくことではないかと思います。(条例の内容に関する投稿リンク)
ただ、その様なことを周囲にお話をしても、なかなか「ピンと来ない」と言われてしまう傾向もあり、これらの投稿の内容を簡素端的に説明することは難しく、どうしても共感を得るにはいたらない状況が続いています。これは子育てが終わった人はもちろん、現在幼少期の大切な時期を育んでいる保護者の方も同様です。それは致し方のない事であり、私自身、仲間を増やしつつ、少しずつ出来ることをやっていくしかないと考えています。
その一環として、拙ブログで細々と投稿させていただいてきた「子育て・教育」のカテゴリーの中で、根幹となりえるものをあらためて整理させていただきました。私自身、まだまだ知識不足、思い違い等が多くあるのかもしれません。それらは都度、補完、修正していきたいと考えています。また気づかいの至らないところもあるかもしれません。気づき次第、都度修正していきたいと考えておりますが、何卒ご容赦いただければ幸いです。
平成28年1月21日
私がこのレジリエンスという言葉を知ったのは、恥ずかしながら平成26年3月に開催された「教育を考える市民の会」の学習会にてでした。
この時は児童虐待を主としたテーマでありましたが、話を聞いていく中で、全ての子ども達、そして大人にとって重要な要素という認識に至りました。そこで少しだけですが、ここであらためて考えてみたいと思います。
例えば、虐待を受けた児童すべてが精神的に回復しないわけではなく、厳しい状況にあっても、ネガティブな面だけでなくポジティブな面を見出すことが出来、自分のいる状況に対して前向きに、しなやかに逆境を乗り越え成長していく児童もいる。こうした心の持ち方、心の力をレジリエンスと言います。
◇そのレジリエンスを構成する要素とは
①音楽、運動、呼吸法、作文等々、自分のオリジナルの方法で感情をコントロールする
②過去の体験がもたらしたネガティブな認知や思考を自ら修正し、楽観的な思考を備える
③成功体験を積み重ねることで、自分に対する有能感、信頼感を高め自己効力感を身につける
④自分に対する内外の評価でも、特にポジティブな感情を重視し、自尊感情を高める
⑤応援団的な存在として、自分を支えてくれるサポーター等の人間関係を形成していく
などでレジリエンス能力が高まっていきます。
これらレジリエンスは、生まれつきの能力の部分もあると言われていますが、現在は適切なトレーニングで高めることができると言われています。子どもの頃から意図的に高めていくことができれば、それは生きていく上での大きな武器となります。
特に現代を生きる多くの子ども達にも欠如しがちな要素であり、右図資料においても、感受性期において、どれだけレジリエンス能力を身につけさせることができるかが私達大人が大事にすべきことだと思います。
余談になりますが、それらを考えていくと「幼稚園で英語を教えてほしい。」という様な現状の保護者ニーズが本当に正しいのかどうかを考えるきっかけになるものであり、いかに幼少期に「活きた経験」を五感を使って養っていけるかが本当に必要とされることではないかと感じています。(札幌トモエ幼稚園の項をご参照ください。)
さて、現代社会においては、創造性のページでも述べた通り、全く予測のできない時代が訪れようとしています。そこで必要なのは言われた事を言われた通りに正確に実行するロボットのような人材ではなく、失敗しても、それにへこたれずに更に工夫を重ねて逆境を切り開く能力だと考えています。だからこそレジリエンスの向上が重要です。
私達は今一度、この失敗に負けない能力としての回復力、逆境に立ち向かうことのできる逞しい能力の重要性を認識し、それらを身につけさせる事ができるように環境づくりをしていかなくてはならないのです。
このレジリエンスに関心を持たれましたら、インターネット上に多くの情報がありますので、是非検索してみてください。
今、子ども達に足りない環境の一つが〈居場所〉だと感じています。その居場所とは物理的なものではなく、自らのアイデンティティを確保できる場所という意味合いが近いかもしれません。
例えば!という事で、2014年8月に投稿した栗沢農業際での一コマから一部引用します。。
この栗沢にはスケートボード、インラインスケート、BMXなどを本格的にやれるパークがあります。これは岩見沢市の公園であり、基本誰でも無料で使うことができます。(地図はこちら)
その場を使って、岩見沢市出身でスノーボードの元BURTON JAPANでも活躍していた赤前吉明氏が道内各地からファンを招いて年に1度、下の様なレッスン&デモを行っており、4回目となるこの時に初めて応援に行くことができました。
今、彼が目指しているものは”子ども達の育成”です。少しでもやってみたいという子ども達に門戸を拡げ、将来当たり前にオリンピックを目指せるような器をつくること。それに対し、自分のできることは初期~中期ぐらいまでのレベルのほんの僅かな時間かもしれないけれど。。まずはそれが大事!という心意気でした。
(小さな子ども達が思いっきり主役になってデモをしていました。)
この思いに大いに共感します。
痛くても辛くても、でもそれ以上に上手になって自ら手応えを感じて、人から褒められて、、、沢山の人に認められて自信をつけていく。それがまた楽しくて更に頑張る。子ども達にとって大切なのは、このような感覚なんじゃないだろうか?と自分の経験からも感じています。
それはサッカーでも野球でもダンスでもピアノや歌などの音楽でも勉強でも何でも良いのだと思います。でもそのハマるものになかなか巡り会うことができず、自分の居場所をつくることができない子が多いのが普通になっているような気がします。
私は子育てや教育の中でとても大事なウエイトを占めるのが実は「熱中する力」だと思っています。
この熱中できるものが見つかれば、子ども達は勝手に磨かれて輝くのだと思っています。
前項でご紹介したプレーパークは幼少期が主な対象となってきますが、今の子ども達の環境で、平行して対策を考えていかなければと思っているのは、一番”自分の居場所づくり”が難しいと思われる小学校高学年から高校生ぐらいまでの年齢ではないかと感じています。
こういう自分の居場所的なものは、本来は子ども達が勝手に見つけて勝手に夢中になっていくものなのでしょうが、ゲームやインターネット等に時間を費やしてしまう事が多い(決してそれが全て悪では無いと認識していますが、こちらでも述べた様に弊害が多すぎる)現代においては、なかなかそうもいかないのも事実。せめて大人は「それはダメ」「こうしなさい」という様な空気をつくらずに、やりたいと思ったことをさりげなく後押しできる環境づくりができたら良いなと思っています。
そういう事を考えると、何に関心を持つかわからない子ども達が、「面白そう」「やってみたい!」と思った事が実現できる環境があるのは素晴らしいこと。このような、いわゆるマイナースポーツと言われるものも支えてくれる大人がいれば、子ども達は自分を磨く環境として熱中することができるのだろうとあらためて感じました。
それらの受け皿的環境はどうすれば拡がっていくのかを真剣に考えていかねばなりません。(まずは自分がその一人になるのが手っ取り早いことで、これからは少し冬の間のスノーボードだけでも時間を作って実証していけたらとも考えています。)
そんなことを思った「くりさわ農業際」での一コマでした。
(↓動画はスケートのデモ~北海道のトップ選手はみんな超若者の様です)
この熱中力に関しては、私自身とても共感できることとして、文部科学省のyoutubeに平成25年度秋の褒章「佐藤雅彦氏」のインタビュー動画がありました。
恥ずかしながら知らなかったのですが、佐藤雅彦氏とは誰もが知っている数々のメジャーなCMやゲームソフト、だんご三兄弟、ピタゴラスイッチなどを生み出した方です。
とても面白い内容で、このようなインタビューを文部科学省で肯定しているのが、まだまだ日本の教育も改革できる可能性があるのだろうと感じます。
当たり前のことではあれど、今の学校教育、また家庭教育で育むことが難しいもの。
・studyではなく、studius(熱中)するということの大事さ。
・作り方を作ることで新しいものを生み出す。
・表面の見栄えで取り繕うのが一番マズイこと
等々、とても刺激的な内容です。
長めの22分間の動画ですが、あっという間の時間ですので、是非ご覧になってみては如何でしょうか。
そして私たちは、こういう子ども達にとって大事な経験が得られる環境をどうやって与えることができるのだろうか。
そこに知恵を絞っていかなくてはなりません。
大人も子どもも、熱中するものや信じることがあるのは、芯の強さに繋がります。
以前、縁あって防災フォーラムのパネルディスカッションで司会をさせていただいた時に、東日本大震災で被災した方の言葉で、復興時において〈原点を持っている人は強い〉という言葉が印象的でした。多くの人が精神的に不安になり、ずっと立ち直れない環境において、自分を持っている人は、比較的早い段階で立ち直り、何らかの外向きの行動を行うことができる。という様なお話をいただきました。
この様な原点を持つというのは、やはり個のアイデンティティがしっかりしている人という様に言い換えても良いかもしれません。
そして、それはレジリエンス(回復力)という面においても、大きなアドバンテージを生み出していくのだとも感じています。
「強さ」
あらゆる面でとても重要になる人間としての要素だと思っています。
よく「日本人は場の空気を重んじる。」
悪く言えば思考停止とか、自分の意見を持たない。とも言われます。それは一体なぜなのでしょうか?
以前読んだ記事によると、既に欧米では就業者の3分の1以上が「考えること」を職業にしていると言われています。それは、これから社会が必要とする能力とは「何を知っているか」ではなく「知っていることで何ができるか」、そういうことが求められていると言いかえることができる。という事でもあります。
1980年に発行された「第三の波」の執筆者であるアルビン・トフラーは、きょうの日本の最大の問題を「教育である」と断言しています。
「日本が国際社会で生き残るためには、何よりも『Think』考えることです。教育の現場を見てください。時間どおりに生徒が教室に集まり、大人数で授業を受ける。これは、工場で働くための練習みたいなものです」という指摘をしています。(2014年第二定例会一般質問より抜粋)
Think! → ここで創造性教育の必要性を考えてみましょう。
【創造的発想の例】
東海大名誉教授 川崎一彦氏の言葉から抜粋
問)雨の降っている深夜、あなたは車を運転しています。他に同乗者が二人。走っていると、助けを求めている人が見えました。車を止めると3名の困っている人たちが。
1: 重病の老婦人
2: 過去にあなたを助けてくれた旧友
3: あなたの理想の結婚相手。
車の定員は4名。さぁ、どうする?
という状況。
こういうところでも創造性の違いがでてくると思われます。
決して上記3名の内の誰か一人を選ぶというのが正解ではないはず。現実を考えると、道交法を犯してでも、危険がないと判断できれば3名とも無理やり載せるのも正解かもしれない。また、走行しないで3名を車に詰め込み、次の車が来るのを待つのも正解かもしれない。
また、自分が降りて、他の同乗者に運転を託して重病の老婦人と旧友を車に載せ、自分は理想の結婚相手とその場に残るというのも大正解であるかもしれない。当たり前ですが、正解は一つではないということ。また、3人の中で誰か一人だけ選ぶという様に、自分で勝手に小さな枠をつくりあげて、その自ら狭めてしまったルールの中から選択するようなことでもないと思うのです。
その自由な発想で、臨機応変に決断できるかどうか。
これはこれから先、誰にも予測のつかない社会の進化においては、何よりも重要な能力のような気がしています。
***
例えば、アメリカのデューク大学の研究者であるキャシー・デビットソン氏が2011年8月にニューヨークタイムズによせたインタビュー記事によると「2011年度にアメリカの小学校に入学した子ども達の65%は、大学卒業時には今は存在していない職業に就くだろう」というお話。(以前からかなり話題になっているので、少し検索すると様々な記事が投稿されています。【クリック】)
もう、「良い学校に入って、今をときめく成長企業に就職する。」というのは決して安泰ではないと誰もが感じています。
ごく近い将来、その65%が現在存在していない職業に就くという事は、言い換えればそれだけの職業が失われていくということと言っても良いと思いますが、例えば、今googleやテスラ、トヨタ等などが進めている自動運転の技術が確立されれば、私たちの周辺から運転手という職業が無くなるのかもしれません。更には3Dプリンター一つとっても、製造業や流通業界にとってどんな革命をもたらすのか未知数でありながら、恐ろしいほど高い可能性を秘めています。そんな話題は世間にはゴロゴロとしています。
もうどの様な産業がこれから発展し、社会がどう変化をしていくのかを正確に予測することは難しく、その時々で必要とされる能力は進化のプロセスによって大きく異なってくることが想像されます。
そんな状況を鑑み、アメリカの教育関連ニュースサイト「MindShift」では、大学生が今まで存在しなかった職業に就くためにどの専門を選ぶのが有利かを考え始めていることが報じられているらしく、その導くところは結局のところ、コミュニケーションやチームワークなど「転移可能な一般的能力」を重視せざるを得ないということになるようです。(あくまで他の記事で読んだ事の受け売りですが・・)いずれにせよ、言われた事だけを黙々とこなすような人は「機械」にその場を奪われてしまうことは確実でしょうから、いかに自らが課題を発見し、チームワークを含めてそれを解決していくための能力を保持しているか。という面を磨くに尽きるような気がします。(2014年1月拙著ブログより抜粋)
だからこそ、一人ひとりの創造性を高める環境が必要だと考えています。
これまで記載してきた課題にしっかりと向き合い、一つずつ解決していく努力をしていかなくてはなりません。
その一つの手法として身近なところで取り組みを進めているのが、岩見沢でプレーパークを実現しようという動きです。
子ども達には脳科学の発達に適した時期に、できるだけ多くの活きた経験をさせていあげなければならないと信じています。それには五感をフルに活用する遊び環境が効果を発揮します。
プレーパークの概念はこの考え方に見事に当てはまります。
子どもの自主性を尊重し育むこと。その場において、子どものやりたいことをやる。寝ててもイイ、漫画を読んでいても良い。でも徹底的にキタナイアブナイウルサイを実践できる環境。大人は子どもが予期できない命に関わるような危険(ハザード)は徹底して取り除き、自分で怪我するかどうか判断可能な小さな危険(リスク)は距離を持って見守る。
子ども同士が群れてコミュニケーション能力を磨く、自然を相手に遊びを発明し、創造性を育んでいく。 更に保護者が見守り力を身につけていくことで、子どもへの接し方が劇的に変わっていく。
そんな環境をどうやって岩見沢市内で当たり前にしていけるか。これがとても重要だと思っています。
消費あそびではなく、子どもの自主性を育むことのできる遊び環境の実現を目指したいのです。
[参考例1 川崎市子ども夢パーク]
[参考例2 千葉市子どもたちの森公園]
ここで記載したプレーパークは、数ある手法の一つでしかありませんが、岩見沢には利根別原生林という貴重な環境があります。他にも教育大等、岩見沢ならではのアドバンテージも勘案することができると思います。是非、実現できる様に努力していきます。
そして創造力を高めるために、もっとも必要な経験になろうと考えているのが「熱中」する力です。