岩見沢シチズン共催 地域除排雪懇話会

平成26年2月21日(金)~上幌向地区
平成26年2月22日(土)~緑が丘地区

上記両日、私たち岩見沢シチズンと地域町会連絡協議会との共催にて、地域除排雪懇話会を開催させていただきました。

これは、今までもずっと述べて来ていた、地域住民、業者、行政の3者が、あまりにも相互理解が進まず、市民は「どうして除雪ではもっと○○してくれないのだろう」という懸念や猜疑的感覚を持ち、業者は決して高いとは言えない請負金額の中で目一杯のサービスを提供しつつも、仕事内容の理解が進んでいないことから批判の対象になってしまう現実がり、そして行政は本来では苦情として発生しないような案件においても、大量の苦情処理に追われるという悪循環が発生しています。

この3者の距離を狭め、お互いに理解を深めることが、それぞれにとって納得度≒幸福度の高い3方良しの「岩見沢型除排雪」への第一歩となるのではないかと信じ、このような検証の場を設けさせていただきました。

今回、何故このような地域にお願いをさせていただいたかというと、住民自治のモデル地区としての長い取り組み実績があること。そして、市内でも2箇所しかない、「地域除雪センター」を設置している地域であることから、非常に先進的な取組を進めている地域であるとの認識の上、上幌向の中田会長様、緑が丘の梶田会長様の両者にご相談・お願いをして、快く共催のお許しをいただいたものです。(平成26年2月25日の北海道新聞朝刊にも大きく取り上げていただけました。)

当日は、我々シチズンだけでは不慣れなため、10年来札幌豊平区において、「地域と創る冬みち事業」の運営をしているコンサルさんであり、炭鉱の記憶推進事業団にお勤めの酒井さんに全体司会とコントロールをお願いし、シチズンメンバーがテーブルリーダーとなって、ディスカッションを進めるというものでした。

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(上幌向地区の様子↑)

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(緑が丘地区の様子↑)


共に、全てのテーブルに「地域」、「業者」、「市役所」の3者、そしてコーディネート役としてシチズンメンバーが同席し、同じ土俵で3者が情報交換を行うという初めてと言って良い取り組みとなりました。

結果としては、この両地区とも非常に住民自治に向けた取り組みが進んでいることもあり、地域からはエゴを中心とした意見は全く発生することもなく、建設的な意見交換がなされました。

中でも普段はなかなか公式に発言する機会のない業者さんにとって、地域からの要望に対して「それは○○という事情によってそれはできないのです」という様な、正当な意見を述べることができ、住民の方々にとっても、その納得できる情報によって、相互理解が一気に進むという場面が見受けられました。

また、共通の課題として、高齢化が進んでいる中での間口処理や、近隣住民の雪だし、雪押し場の確保が難しいことなどが上げられ、今後の課題として真剣に考えていかなければならないものとして再認識しました。

この様な取り組みは札幌市では既に10年来続けられてきており、その様子も昨年から勉強させていただく機会に恵まれています。

○札幌市西区の取り組み https://hiranoyoshifumi.jp/2013/11/20/2214
○札幌市某小学校での講習 https://hiranoyoshifumi.jp/2014/01/28/2537

これまでの取り組みと結果を踏まえ、3月末には一旦これまでの考え方を整理し、ある程度の報告書という形で作成させていただいた中で、今後の岩見沢市の除排雪の取り組みに対する方向性を考えてみたいと思います。

この情報発信と相互理解を進めるという方向性に関しては、他都市と比べてもまだまだやるべきことがあると認識しています。勿論、他都市に比べて岩見沢市が進んでいることも多々あると認識しています。これからの厳しい財政状況を加味し、現実を見据えた取り組みの方向性を導き出せるようにしていければと思っています。

最後に、今回の地域懇話会の開催にあたり、お忙しい中、お集まりいただいた中田会長を始めとする上幌向地区町会連絡協議会役員の皆様、梶田会長を始めとする緑が丘地区町会連絡協議会役員の皆様、勤務時間にもかかわらず、このような場に参加していただいた5業者(上幌向地区:公南山明建設㈱様・小谷産業㈱様・㈲三戸建材様 / 緑が丘地区:㈱西方建設様・㈱菱和)の皆様、また、緑が丘地区は土曜日の開催ながらも参加していただいた岩見沢市役所除排雪対策本部の皆様に、この場をお借りしてあらためて感謝申し上げます。

「岩見沢シチズン共催 地域除排雪懇話会」への3件のフィードバック

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