カテゴリー別アーカイブ: 炭鉄港

北海道技能士フォーラム岩見沢大会にお招きいただきました 

〈令和7年2月18日投稿〉

表題のとおり、北海道技能士フォーラム岩見沢大会に講師としてお招きをいただきました。

これは毎年各地で開催される北海道大会で、今回は岩見沢で開催されたもの。よって、道内各地より主に建設業に携わる様々な技能を持った方々が約250名お集まりくださったようです。

そのような大きな大会の中で、大変僭越でありますが、日本遺産「炭鉄港」に関する講演の依頼をいただきました。

演題は「過去を知り、今を生きて、未来を描く ~日本遺産「炭鉄港」を通して見えてくるもの~」とさせていただき、幕末からの歴史の流れや、今後の未来に向けたまちづくりの話をさせていただきまいた。

残念ながら、前段の式典が終わると空席が出来てしまいましたが、それでもかなりの人数の方々が聞いてくださいました。

ご期待に添えたかどうかは全くわかりませんが、このような大会の記念講演に「炭鉄港」をテーマにしてお招きいただいたことは、これまででは考えられないようなことだと思います。

地域の歴史に合致したものとして、炭鉄港が認知されてきたことの証であると思うと同時に、これからはより一層、結果を出していかなくてはならないという覚悟を求められている気がします。

私自身、未熟ゆえあまり意を尽くすことは叶わぬかもしれませんが、またこのような機会がありましたら、喜んで馳せ参じますので、リクエストをいただければ幸いです。

今回はお招きいただき、このような貴重な機会を頂戴いたしましたこと、深く感謝申し上げます。

炭鉄港推進協議会総会・幹事会が開催されました&関与した冊子が2冊手元に届きました

《令和7年2月6日投稿》

コロナ禍により会議はオンラインで開催されていた「炭鉄港推進協議会総会・幹事会」ですが、昨日、多くの関係市町の首長様、担当各位をはじめ約60名の出席の下で開催されました。

コロナ禍以降はオンライン会議が主体だったため、私自身、対面では初めての出席の機会。

会議冒頭は推進協議会会長の美唄市の桜井市長、後段においては、副会長の小樽市迫市長、室蘭市青山市長、話題提供として安平町及川町長、夕張市厚谷市長のご挨拶の次、最後に僭越ながらNPO法人炭鉱の記憶推進事業団理事長として、ご挨拶の機会をいただきました。

私は現場に最も近い団体の一つとして、現在の炭鉄港の”手応え”についてお話させていただき、今後の地域活性化へと繋がる自信をお伝えさせていただいた次第です。

炭鉄港はもう一歩前進していきます。

(上記2枚の画像は安平町及川秀一郎町長様のfacebookより拝借させていただきました。)


さて先日、連続して冊子が届きました。

①文化庁監修『月刊文化財』

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②(公社)北海道地方自治研究所発行『北海道自治研究』

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①の文化庁監修『月刊文化財』は見開きページで、限られた文字数に納めるために字数以上に難航しました。しかも監修が文化庁のため、色々と制約もあり難しかったもの。また、普段はあまり馴染みのない「である調」なので、自分の書いた文章ではないような錯覚も生じたりします。でもコンパクトに炭鉄港の魅力を収められたのではないかと思っています。

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②の(公社)北海道地方自治研究所発行『北海道自治研究』は、北海道地方自治研究所よりお招きいただき、90分間で行った講演の文字起こしです。

編集部補足も含め全13ページ(約16,500字(400字詰め原稿用紙41枚分))の長編です。

編集を担当された方が非常に優秀で、こんなに自然な文字起こしと的確な補足は初めてです。

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後の原稿修正もさほど手間がかからず見事!


ということで、たまたまこの時期に集中してこの2冊が手元に届きました。

どちらも結構大変ではあったのですが、それも修行と思えばありがたき機会です。

※本文の画像は著作権の関係もあり、モザイクをかけています。

もし読んでみたい方がいらっしゃれば、『そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター』で手に取ることができます。昭和レトロなマネジメントセンターで、コーヒーでもオーダーしながらご笑覧ください。

岩見沢市郷土科学館でパネル展開催中

〈令和6年12月25日投稿〉

2025年1月5日まで岩見沢市郷土科学館の1階ロビー(無料部分)にて、北炭本社岩見沢移転120年記念パネル展を開催中です。

これは2024年の夏に「そらち炭鉱の記憶マネジメントセンターの石蔵展」として作成したものです。

A1用紙14枚の力作ですが、内容としては岩見沢が鉄道のまちとして発展するきっかけとなった、明治元年の石炭発見から、鉄道の敷設、北炭の本社移転から転出にまつわる明治40年ごろまでの岩見沢の動きを紹介しています。

様々な思惑と矜持を感じることができる展示になっていると思います。じっくりと読むには30分はほしいところかもしれません。ちなみに私が初めて製作したパネル展示でもあります。

本展示は2025年1月5日(日)までの開催です。
興味ありましたら、ぜひ御覧ください。

■岩見沢市郷土科学館
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/soshiki/shougaigakushu/bunka_sport_shogaigakushu/4/2/index.html

■そらち炭鉱の記憶マネジメントセンターブログ記事
パネル展について
https://yamasoratan.blog.fc2.com/blog-entry-3489.html

炭鉄港日本遺産認定5周年記念フォーラムが無事に終了しました。

〈令和6年12月16日投稿〉

12月1日(日)に表題のとおり記念フォーラムがありました。

これは炭鉄港が2019年に日本遺産認定を受けてから丸5年を迎えるにあたり、今後訪れる継続審査(日本遺産の認定継続にふさわしいかどうかを再度審査される)に向けた機運向上を視野に、各地のプレイヤーのみならず、首長、道市町議会議員、行政関係者、炭鉄港ファンなど大勢の参加者に恵まれ盛大に開催されました。

また講演の和田哲さんを始め、各地からの登壇者も多いバラエティーに富んだ構成で、日本遺産認定から5年を経過しようとする現状と今後の展望について、様々に思考できる場になったと感じています。
炭鉄港はまだまだやることだらけ!これまでの5年間は基礎固めをしてきた時期であり、これからが本番だと考えています。


本フォーラムでは、私が拙い基調講演を担わせていただきましたが、改めて様々な気づきとエネルギーをいただきました。そして前日から今回のコーディネータ役を担っていただく丁野先生と各所に同行させていただき、本当に多くの学びをいただきました。心から感謝申し上げます。


炭鉄港には吉岡前理事長が構築してくれた様々なベースがあるがゆえ、此処から先はみんなで力を合わせ、どんどん前に進んでいけるような気がしています。


炭鉄港は今後の私たちの地域が持続可能な地域であるために、重要な要素を多く含んでいます。まずは日本遺産の継続を勝ち取ることはもちろんのこと、2025年は大きなステップの年に出来たらと考えています。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

北海道高等学校文化連盟 第46回全道高等学校図書研究大会(空知大会)の第4分科会を担当しました

〈令和6年9月29日投稿〉

昨年の12月にとある先生から相談を受け、令和6年9月に行われる全道高校図書研究大会(空知大会)を開催するにあたり、分科会として協力いただけないか?とお話をいただきました。

私自身、なかなか【図書】という部分において、どうしたものか?と困惑した傾向はあるものの、今、力を入れて活動している、日本遺産「炭鉄港」等の取り組みも、その歩みとなる歴史文化の切り口は地方史だったり企業史だったりするわけで、これらの活動と図書も決してかけ離れているわけではないと思いお引き受けすることとなりました。

そこで今回は「知識を力に!歴史文化を活かしたまちづくりに触れてみよう」と題して、約40分のミニ講演と2時間超えのフィールドワークを実施。トータル3時間弱の長丁場でしたが、感度の高い優秀な生徒さんも多く、こちらも楽しませていただきました。

参加された生徒さんたちは全道各地から20名+引率の先生という感じです。

石蔵内にて、みんなで自己紹介をした後に簡単な座学を実施。

日本遺産「炭鉄港」を通して、学生さんたちそれぞれの地元で、歴史文化を価値へと変換する取り組みに対し、少しでもヒントになりそうなお話をさせていただき、その後、フィールドワークへ。

(各画像は生徒さんたちのプライバシーのために加工させていただいていますことをご了承ください)

フィールドワークでは、岩見沢複合駅舎、岩見沢レールセンター、岩見沢発祥の地公園において、それぞれの「第一印象」を記録してもらい、その後、私の説明に関するメモ、最後にガイドを聞いた後はどの様に印象が変化したか、などを発表してもらうことにしました。

岩見沢レールセンターでは、北海道の運炭鉄道としてのルーツと鉄道網のこと。また薩摩とのつながりなどをお話することができます。

岩見沢発祥の地公園では、地名の由来や士族移住のことをお話することができます。

これら、色々な情報をお伝えした中で、予備知識のない状況で受けた第一印象とどう変化していくか。などと旧国兼家住宅の中で車座になって発表してもらいました(画像は冒頭に岩見沢市教育委員会の神田学芸員さんより邸宅の説明をしてもらっているところです)。

この後、元町の跨線橋(初代停車場があったところ)を経由し石蔵へ戻ります。

石蔵ではまた数名に感じたことを発表していただき、最後に少しだけまとめのお話をさせていただてい終了!

「歴史文化で飯が喰えるか!」と言われた時代から、現在は「歴史文化がなければ飯が喰えない時代」へと変化しつつある過渡期であること。また「君たちの地域はどんなまち?」と聞かれたら「なにもないまち」と答えがちだけど、決してそうじゃない。ちょっと図書館に行って地域史をめくるだけでも知らないことが沢山でてきて、シビックプライド(地域への誇りや愛着)が高まるはず。ぜひそんな情報を整理して地域活性化に活かせるプレイヤーになってほしいという希望も伝えさせてもらった次第です。

この様に高校生に3時間弱もの長い時間にわたってモノを伝えるのは初めてのことで、色々と心配はありましたが、終わってみればこちら楽しい時間を過ごさせていただきました。

ぜひ当分科会に参加いただいた生徒さんたちには、すぐにではなく、いずれどこかで、ちょっとしたフレーズの一つでも思い出していただき、活動に活かしていただければ嬉しい限りです。

貴重なご縁をありがとうございました。

ぷらぷらまち歩き2024 岩見沢駅周辺を開催しました

〈令和6年9月20日投稿〉

岩見沢百餅祭りに伴い開催される、いわみざわ情熱フェスティバルにおいて、炭鉄港めしブースが設置されました。我々NPO法人炭鉱の記憶推進事業団でも、日本遺産「炭鉄港」をPRする目的で【石炭すくい】などの遊べるブースを出展!かなりの大盛況で終えることができました。

さて、その賑に乗じて毎年開催されているのが「JRヘルシーウォーキング」との連動企画となる炭鉄港ミニガイドツアーです。

昨年も開催され、定員30名があっという間に埋まる人気企画で、今年は参加費が3,000円に値上がりしても、同様にすぐに定員に達した状況です。なんと今年は30名中6名が本州より、その内1名は関西からの日帰り参加という状況。いよいよ「炭鉄港」や「鉄道の町岩見沢」を起点とする地域資源が人を呼び込める様になってきたと実感しています。

さて、このミニガイドツアーはあっという間に定員に達してしまったことから、NPOで開催するぷらぷらまち歩き2024秋の部の1回目をこの日の午前中に設定し、より多くの人に楽しんでいただくこととしました。

こちらは事前申込みなし、当日受付のため受付が始まらないと何人きていただけるかわかりませんが、蓋を開けてみると32名のご参加をいただきました。内、なんと千葉県からのご参加もあり、非常に嬉しく思う次第です。

コースは定番の岩見沢駅ガイドからレールセンター外観見学、そして元町跨線橋からそらち炭鉱の記憶マネジメントセンターの石蔵展の解説という流れです。

石蔵展では北炭が岩見沢に本社を移転して今年で120年という節目のため、岩見沢誕生から北炭による鉄路延長で鉄道の拠点と発展していく様子。そして明治37年の北炭本社移転から明治39年の鉄道国有法における鉄道資源売却により、室蘭に日本製鋼所をつくり、本社が移転した後のまちの様子などを14枚のパネルにしたものをそれぞれ口頭解説させていただきました。

この展示は間もなく終了となります。もし見学したいという方がいらっしゃれば、お早めに石蔵へお越しください。そろそろ撤収しようかと考えています。


閑話休題

この岩見沢駅周辺のガイドツアーは、恒常的に開催しても需要がありそうな気がしています。よって、毎回私が実施するのではなく、新たなガイドを養成できたらとも考えています。私のエネルギーが持てばですが、ガイド養成テキストを作成して講座を開設し、より多くの方にガイドとして活躍していただけるようにできたら良いなとも考えています。

もしそうなった際には、ぜひ一人でも多くの方にガイドになっていただければ幸いです。

東大名誉教授木村学先生をお招きしてのフォーラム「地層と炭鉄港」が無事に終了しました

〈令和6年9月19日投稿〉

9月8日(日)に表題のとおり、東大名誉教授で日本地質学会元会長(岩見沢東高卒業)の木村学先生をお招きし、「地層と炭鉄港」というフォーラムを開催させていただきました。

これはNPO法人炭鉱の記憶推進事業団の前理事長である故吉岡宏高さんからの宿題の一つ。生前、吉岡さんが木村先生との会話の中で、地層と炭鉄港について講演してほしいという約束を遂行したものとなります。

当日は木村先生のファンの方々も多くいらしていただき、用意した100席がほぼ満席となる状況。

この講演の様子は、木村先生のご厚意もあり、現在YouTubeで公開させていただいていますので、ぜひお時間あるときに御覧ください!


第2部は「複眼的!?炭鉄港の活かし方」と題し、三笠ジオパーク推進協議会事務局長、北海道三笠観光協会業務執行理事の下村圭氏、北海道教育大学函館校国際地域学科講師、観光社会学、文化遺産研究者の平井健文氏をお招きし、NPO炭鉱の記憶推進事業団理事長の私がファシリテーターとして進行させていだきました。もちろん基調講演を担っていただいた木村学名誉教授にもコメンテーターとして参加いただきました。

こちらも皆様のご厚意により、YouTubeにて公開させていただいています。ぜひ御覧ください!

第1部、第2部共に、非常に有意義なフォーラムになったのではないかと感じています。

本フォーラムに関しては、こちらでも報告が上がっていますのでぜひ御覧ください。

https://yamasoratan.blog.fc2.com/#entry3499

公益社団法人北海道地方自治研究所 北海道近現代史研究会の勉強会にてお話させていただきました

〈令和6年9月6日投稿〉

8月30日の午後から公益社団法人北海道地方自治研究所 北海道近現代史研究会の勉強会にお招きいただき、《日本遺産「炭鉄港」を通して見る石炭産業の栄枯盛衰》というテーマで80分の講演+質疑応答30分とお話させていただきました。

錚々たる面々を前に、私自身は研究者としての要素は希薄で、あくまでまちづくり運動のプレイヤーとしての切り口をベースとして、これまでの歴史的歩みと今後の当該地域の大きな可能性についてお伝えしました。

結果として今後につながるとても有意義な時間となりましたこと感謝申し上げます。

その後、懇親会でお酒をいただき、現在は電車に揺られて帰宅中。

まだまだ地域活性化の目的地へは長い道のりですが、みんなで信じた道を前進するばかりなり。

貴重な機会を頂戴いたしましたこと、心より感謝申し上げます。

 

朝日町で炭鉱の灯りを開催します

〈令和6年7月15日投稿〉

7月27日(土)は朝日駅周辺にて「炭鉱の灯り」という事業を開催します。

これはNPO炭鉱の記憶推進事業団が毎年行っているもので、炭鉄港等々、炭鉱に関わる場所で地域活性化の取り組みを行う上で、先人に対する感謝と哀悼の意をもって、お盆時期に行っているものです。

亡くなった吉岡前理事長は生前「これはイベントではない。だから一人でも一つでも継続していく」という言葉をよく使っていた記憶があります。

しかし今年は、あまりやり過ぎると吉岡前理事長に叱られるかな?と思いつつ、少しだけイベント的要素を持たせてみました。

なぜなら、今年は朝日炭鉱が昭和49年に閉山してから50周年の節目となり、また朝日町出身者の伊藤さん(1+1=Inc. 大正ボックス)とも共催という形にて開催する運びとなりました。

棲み分けとしては、キャンドル事業や写真パネル展、看板のお披露目等がNPO法人炭鉱の記憶推進事業団によるもので、ステージイベントは1+1=Inc. 大正ボックスさんが中心となって実施するという形になります。


内容としては以下のとおりです。

当日は16時ごろからキャンドルの設置作業を行い、18時ごろから点灯予定です。また、点灯に合わせてステージイベント(1+1=Inc. 大正ボックス共催)も開催され、朝日ゆかりの方々として詩人のヤリタミサコさんがゲストにお越しいただけます。

更に、以前岩見沢市観光振興ビジョンから生まれた「いわみざわ駅まる。」のコンテンツの一つとして形になったアコースティックバンド〈ALL Iwamizawa〉の再結成があり、キャンドルだけでなくステージも注目です!

また朝日町内会との連携で、7月20日(土)~7月27日 (土)〈10~15時〉まで朝日コミュニティ交流センターにて朝日炭鉱のミニ写真展も開催します。

27日(土)は、キャンドルの設置を16時頃からゆっくりと行い、17時30分ごろから岩田地崎建設㈱さんのご好意で新たに設置される「朝日炭鉱連絡坑道坑口」の大型案内看板の除幕式を実施。キャンドルの点灯とステージは18時頃を予定しています。

*駐車場は岩田地崎建設(株)様のご協力で、旧朝日医院跡をご利用いただけます。

こちら↓
https://maps.app.goo.gl/Mr4Hb9dEHMFAbY9b9

日本遺産「炭鉄港」構成文化財の朝日駅舎と、夏の夜に浮かび上がる素敵なキャンドルは撮影も気合が入るかもしれません。また帰りには高橋商店さんの自販機でしめ鯖を買って帰り、余韻に浸りながら一杯やるのも素敵ですね。

ぜひお気軽に足を運んでいただければ幸いです。