気象データ分析に関する補足説明

〈令和8年1月7日投稿〉

先日公開した、AIを活用した岩見沢の気象データ分析動画において、「1953年1月と2025年1月の平均気温を比較すると、約5℃上昇している」という表現を用いています。

ふと1月のみの比較とはいえ、72年間で+5℃は大きすぎる数字だと思い、確認のために改めて1953年からの10年間平均と2015年からの10年間平均を比較してみると、下表のとおり、上昇幅は 〈約+1.8℃〉 となりました。

結果として、動画内の〈+5℃〉という表現は、雪のデータがある最も古い1953年と、最も新しい2025年という特定の2年を切り取った比較となってしまったため、「72年間で一様に5℃上昇した」と誤解を招く表現であったと感じた次第です。

AIを用いた分析は非常に有効である一方、どの期間を切り取るか、どう示すかは、最終的にデータを使用する人の責任に委ねられます。これは私自身、まだまだ確認の意識と気遣いが足りなかったと反省しています。

なお、動画内で示した数値自体は誤りというわけではありませんが、ミスリードを避けるため、ここに補足説明をさせていただきます。


※数字の独り歩きを避けるため、本動画は一旦限定公開とさせていただき、URLの知っている人以外は見られないようにしたいと思います。また再度、今回の見解を含めて、違う角度を用いて動画を作成したいと思っています。

岩見沢駅前にあった外国人観光客の雪だるまから・・・

〈令和8年1月6日投稿〉

1月5日(月)に毎年恒例の岩見沢市新年交礼会が開催されました。

毎年、これで実質的な仕事はじめの感が強まります。
交礼会の後は会派新年会で情報交換をし、その後は徒歩にて帰宅。

帰路の途中、岩見沢駅前にとても綺麗な雪だるまがありました。

この画像を中国版SNSの「RED」で投稿したら、すぐに下画のように「今日作った雪だるまが写るなんて、ハハハ!という中国人のコメントがつきました。

Screenshot

どうやらこの雪だるまは、中国人観光客が雪遊びの一環で作ったものだったようで、それがあっという間に作った人とつながり、面白い時代になったことを再認識したところです。


【1,岩見沢におけるインバウンドの考え方(私感)】

インバウンドに関する私の考え方としては、多様な国からの節度ある来岩は大歓迎で、冬季はどうしても売上が落ちる傾向にある中心市街地の飲食店を中心に、少しでも経済効果があればと考えるところです。よって願わくば、岩見沢に宿泊し、もう少し大きめの経済効果につながれば良いと思っています。(その考え方と懸念については、以下の動画(昨年開催した勉強会)もご覧ください)

現在、日中関係は混沌としてはいますが、そのような思いで、私自身の中国版SNS「RED」の投稿は継続しています。

この冬は、本来であればもっと沢山の観光客が来てくれるはずが、国際情勢の変化と岩見沢の少雪により、想像とは異なる状況の日々ですが、それでも個人客の岩見沢に関する興味関心は全く落ちていないと感じますし、「1月◯◯日は雪がありますか?」など、岩見沢の雪を期待するコメントが連日届きます。

今のところは、全体としてマナーの良い若者が多い印象で、これと言ったトラブルは起きていませんが、今後、数が増えれば違う問題が出てきます。

それら懸念も先回りして準備しておく必要性を感じています。(上記一般質問紹介を参照ください)


【2.今後の方向性】

ポジティブな方向の取り組みとしては、岩見沢市内の「外国人歓迎」の飲食店、商店等々のリストをつくり、ある程度整理して発信できる体制が必要だと感じています。

また、今後は宿泊を促すことにより、除雪風景や深夜の降雪、早朝のダイヤモンドダストなども観光資源となり、市内の居酒屋さんを始め飲食店などの新たなニーズが出てくると思われます。もちろん公共交通利用促進やスキー場などもそうですし、「厄介者だった雪がお金を生む仕組み」が大切です。

そこで、外国人観光客の受け入に対し、前向きな方々を中心にある種のグループをつくることが、より質の高い受け入れを進めるためのスキル向上や、今後の岩見沢の経済効果を高めるには大事なことだと考えています。

これは単に集客のためではなく、対応可能な店舗等を可視化することで、店舗側・観光客側双方のストレスを減らす仕組みが必要という観点です。


これらのことで大事にしたいのは、

1,特定の国に頼らず、多様な国から呼べるようにすること

2,日本の飾り気のない地方都市の日常と、雪の融合に魅力を感じるマナーの良い方々への訴求

3,できれば札幌からの日帰りではなく、宿泊することでより貴重な体験をしてもらえるようにすること。食事や買い物、宿泊、移動などで岩見沢市内にお金を使ってもらうこと

4,過度な期待を煽り過剰な来訪者増とならないこと

5,マイナス効果(住民の不安や日常の静寂を脅かす状況等々)を避ける設計思想

という感じでしょうか。


【3.最後に】

現在のところ、岩見沢への外国人観光客は日帰り客が中心なので、市内に落ちる経済効果としては、雪の豊富な1月、2月の60日間と仮定して年3,000万円弱程度しかないかなと想像しています(150人/日当たり×60日×3千円=2.7千万円)。

これが宿泊になれば一気に単価が上がりますし、様々な波及効果も出てきます。また、雪をきっかけとして岩見沢のネームバリューが上がれば、冬以外でも経済効果が発生し、新たな仕事も生まれる可能性があると思っています。

このように、人口減少、高齢化が著しい私たちの社会において、インバウンドは中心市街地や各産業を維持するための”一助”になりうると考えています。

あくまで一助であり、決定打ではありませんが、是非、ともに思考していただければ幸いです。

気象庁資料:岩見沢の72年分の気象データをAIで分析してみました

〈令和8年1月5日投稿〉

豪雪の岩見沢のはずが、今年の正月は積雪3センチなどという異常事態でした。

しかし観測値的には、11月、12月に降った雪の量は約180cm!

結果としては、雪は降っているけど暖気と雨で融けてなくなっている状況です。

そこで、これまでの気象庁のデータ(150ページ弱)をGoogleのNotebookLMにソースとしてアップロードし、色々と分析してみました。

https://youtu.be/Ri2OdsML_Wo

ざっくりと12分間程度に収めましたので、ぜひ見てみてください。
(下記理由により、1月7日時点で一般公開を停止し、上記リンク等からしか見られないようにしています。また今回の見解を含め、新たな動画で撮り直したいと思っています)


〈以下、1月7日補足を追記〉

動画中では、1953年1月の平均気温と2025年1月の平均気温で約5℃の差があるという表現をになっていますが、あくまでその2年のみを比較すると5℃という大きな数字になるものの、もう少し全体を俯瞰してみたいと思い、改めて10年単位で比較すると以下の様に1953年からの10年間平均と2015年からの10年間平均の比較では+1.8℃になります。(これらもAIを活用する上で、まだまだ気をつけなければならないところでした。いわゆる切り取る部分で印象が変化する典型といえます。)


※参考にした気象庁のデータはこちらです

■年ごとの値
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/annually_s.php?prec_no=15&block_no=47413&year=1959&month=12&day=&view=a2

上記ページを起点として、72年間の各12ヶ月分の(詳細:気温・蒸気圧・湿度/詳細:日照・雪・その他)をソースにしています。

新年あけましておめでとうございます

〈令和8年1月1日投稿〉

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になり誠にありがとうございました。

気がつけば50代の半ばも過ぎ、議員としての経験も、世の様々な事象への理解も深まり、多用な実践も出来るようになってきたと感じる反面、体力には懸念が生じる状況もなきにしもあらず。

昨年末も色々と無理が祟って、11月に肺炎にかかり点滴漬けの数日間を過ごしてしまい、いつまでも若いつもりではいけないということを学びました。

とは言え、やはりいつまでも若い気持ちは大切で、変化を恐れず、常に色々な新しいことに挑戦する気持ちを忘れないでいきたいと思っています。また、モノゴトには常に真摯に向き合い、今、実社会でいただいている様々な役割を大切に担って貢献していきたいと誓いを新たにするところです。

皆様には本年も大変お世話になります。
どうかご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

岩見沢の雪(今と過去:令和7年12月30日現在)

〈令和7年12月30日投稿〉

さっき、今年最後の投稿をしたつもりだったのですが、雪のことも書いたので曖昧な感じで終わらせるのもどうかと思い直して、過去の少雪の状況と比べてみようと思います。

まず1シーズンの累積降雪量としては、

令和6年が666cm

令和5年が603cm

令和4年が611cm

令和3年が669cm

令和2年が944cm

でした。令和2年を除くと、平均は637cmとなります。(すべて岩見沢市の雪情報から抜粋)

では観測上、最も少ない年は?

表のように、1959年は327cmしか降っていない状況。

雪の降り方にもよりますが、シーズン500cmを切ると体感的にかなり除雪作業も少ない気がしますね。


ちなみに、今年は11月から12月26日までで、すでに164cmも累積降雪量があるんです(岩見沢市の雪情報より)。

今年は雪が少ない感じがしますが、結果としてはそれなりに降雪があるけど暖気で融けているということになりますね。

今年の12月26日の段階ですでに164cmということは、単純に直近平均の637cmと比較すると、あと473cm降れば春が来るという感じ?しかし、この後の2週間予報を見てもまとまった雪は降らなそうなので、今年は累積降雪量自体が少ないと考えるのが正しいような気がしています。

ただ、気温はかなり違います。

上記表で12月の最高気温平均が2.6℃、最低平均が-3.5℃となっていますが、観測最低降雪量の1959年は12月の最高気温平均は-0.8℃、最低平均が-7.4℃なので、今年の12月はかなり暖かいことがわかります。


参考までに直近10年はこんな降り方です。
〈10年平均で662cm〉


最も降雪量が多い順にならべるとこんな感じでした。

最も多い11.12mも降った1970年は私の生まれた年です。

直近で大雪となった2012年は、私自身が建設業で除雪の工区責任者をしていたので、そのときの記憶を辿ると、、、

累積降雪量が10mを超えると自然積雪深も2mを超、途端に雪の堆積場所が満杯になり、道路の雪壁が高くなり・・・。

そしてその様な「ひたすら雪が多い」がゆえに何とも出来ない。という物理的事情を無視した苦情の電話が鳴り止まない状況を思い出します。

除雪作業に従事される皆さまに心から敬意を表します。


岩見沢市以外の観測データは気象庁のものです。下記より辿れます。

https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/annually_s.php?prec_no=15&block_no=47413&year=1959&month=12&day=&view=a2

じっくり御覧ください。

徒然なるままに2025年の振り返り5選

〈令和7年12月30日投稿〉

大掃除からの現実逃避?として、ちょっと思い浮かんだことから、何の脈絡もなく2025年を5つの項目で振り返ってみたいと思います。

議員として、地域活動の担い手として、そして一人の岩見沢市民として感じた一年を少しだけ抽出してみたいと思います。


■「期待」「課題」「危うさ」:岩見沢に突如インバウンドが?

今年の1月に中心市街地で中国人観光客を見かけ、「いよいよ雪がお金に?」という投稿をしたのが1月15日のことでした。

それから連日かなりの観光客が訪れ、岩見沢市にとってのプラスの面とマイナスとなりうる面が見えてきました。そこで「インバウンド勉強会」等々を開催し、後日、議会一般質問から行政主体の組織体「岩見沢市インバウンド連絡会議」が10月に立ち上がりました。

しかしそこからは日中関係の悪化で一気に状況が変化。

現在も中国のSNSの「RED」では連日沢山の情報交換をさせてもらってますが、やはり一国に依存する危険性を認識し、これからは雪を資産として、多様な国から人を呼べるようにしていかなくてはならないと考えています。

このインバウンドに関しては、ジェットコースターのように色々と状況が転換した1年であり、「期待」「課題」「依存の危うさ」を同時に学んだ一年となりました。

*全てではありませんが、流れはこちらにて投稿しています



■地域活性化の重要コンテンツ:炭鉄港も好調でした

岩見沢を中核とする空知地域、関連地域の活性化に向け、地域の歴史文化を価値に転換する取り組みが〈本邦国策を北海道に観よ!北の産業革命「炭鉄港」〉として日本遺産に認定されています。2025年は初認定後丸5年を経過したことから、再認定にふさわしいかの審査を受ける年でした。この審査はかなり厳しく、認められなければ日本遺産認定剥奪。代わりに他に認定を希望している地域と入れ替えが行われるものです。

お陰様で炭鉄港はこれまでの取り組みが認められ、道内では初となる一発再認定となり、そればかりか、全国で12しかない「重点支援地域」に選定される快挙となりました。

10月には岡山県倉敷市で開催された日本遺産フェスティバルの第3分科会(シリアル型日本遺産)に、パネラーとしてお招きいただき、全国に炭鉄港をPRできたと思います。

また、2025年は座学としての講演依頼も多く、私が実施した分だけでも約30本、現地ガイドも入れるとかなりの数にのぼります。また数だけではなく、お招きいただく組織などもこれまでとは大きく変化し、これまでなかなか得られなかった貴重なご縁をいただいています。

実働としても『炭鉄港3-DAYS Weekender 2025』を初開催し、この岩見沢市においても市や企業様などのご支援をいただきながら、運炭鉄道の拠点として栄えた「鉄道の町 岩見沢」の栄華を振り返る企画などが実現できました。

今年は、様々な人々が取り組んできた積み重ねが、対外的な評価に繋がった一年だったと感じています。来年も楽しみです。


■難しい決断が増える:議会の動き

3月には新病院建設に伴う、予算審査が行われました。

それまで、この規模、この事業費で本当に良いのか?と悩みに悩む巨大プロジェクトであり、この第1回定例会(3月議会)が大きな山場となりました。最終的には、これまでの議論や研究、思考を踏まえ、この予算審査に賛成の立場を取り、今後の展開を応援しつつ、しっかり議員としてチェック機能を果たしていきたいと思っています。

その賛成した理由については、以下でも紹介しています。

【動画】https://youtu.be/IZTIbUrMEsI
【ブログ】https://hiranoyoshifumi.jp/2025/03/25/16535

また、先日の第4回定例会(12月議会)において、公共施設等の値上げ:受益者負担の適正化について審査が行われ、私自身も必要なことと判断し、付帯決議を行ったものの原則賛成という立場を取りました。その理由については以下のリンクを御覧ください。(可能であれば、これに関しても動画を投稿できればと目論んでいますが果たして???)

公共サービスは、多くの市民で費用を分かち合う「割り勘」の性質を持っていますので、人口減少はその母数が減ることを意味します。さらに高齢化が進む中で支える立場の側は減り、支えを必要とする側は増えるという現実があり、今後の財政運営は一層厳しくなることが予想されます。

その様な社会変化から目を背けず、最適解がどこにあるかを模索し続けたいと思っています。

また、現在進行中ですが、次回改選に向け議員定数等検討委員会が立ち上がっています

私は委員長として様々な仕切りと準備を行うわけですが、非常に難しい舵取りになります。これはまだまだ議論が進展していきますので、ぜひ見守っていていただければ幸いです。

今年一年を振り返れば「難しい決断」が必要な年だったと思っています。ただ、それらも過去からの継続の結果であり、来年以降も改めて覚悟を決めて取り組んでいきたいと思っています。


■尻込みすることなく武器に:AIが超絶進化中

議員活動を行う上で、ここ数年のAI恩恵はすごいものがあります。

特に【Google Notebook LM】は、もう手放せないツールで、これまでと同じ作業時間で何倍もの成果を上げることができている実感を持っています。

例えば岩見沢市にも様々な計画があり、公式ホームページでPDFファイルが公開されています。それらを集め、項目ごとにノートを作ると、そのアップロードした資料の中から分析や抽出をしてくれるので、他のAIに比べると、より限定された範囲で思考を深めることができます。

例えば、、

という上記リンク先はごくごく一端であり、もうあらゆるものに活用しています。
先のリンクの新病院建設に関する補足説明で使用しているスライドも、実はNotebookLMで作っています。

当然、ChatGPTやGeminiも精度が上がり、使い方に一定の注意は必要ですが、分析や壁打ちにはもうなくてはならない相棒になっています。

ちなみに今日の見出しの画像はGeminiで「当ブログ記事を反映し、英国の経済誌「The Economist」の新年号表紙の様なイメージで出力してください」と指示したものです。そんなにこだわっていないので一回で出たもので全く修正もしていません。

本当にすごい世の中になりました。

*参考までに2025年4月にAIと3Dプリンター出力の記事を投稿しました(下記リンク)が、アクセス解析では、私のサイトのアクセス数の上位にランクし続けています。

このままAIが順調に進化していけば、公共交通等は自動運転となり、実質「時間のかかるどこでもドア」になりうるのと、あらゆる産業において人手不足の解消を担っていけるものと思います。しかし国際社会の中で経済的に苦戦している日本において、一時のウッドショックのように必要な部材が手に入らない、あっても他国が高価で取引するので日本は買い負けするようなことが起こると状況は一変します。

世の中では明るい話題と懸念すべき話題とが混在し、自分たちの未来がどうなっていくのか半分楽しみで半分心配です。

今年を振り返れば、自分の中でAIが明確な武器になると確信が持てた年であり、来年以降も新しい技術や取り組みに尻込みすることなく、自分のものにしていきたいと願っています。


■経験則が通用しなくなる?:気候変動

最後に、、

本当は書きたいことが山程あるのですが、あまり文字数が多くても誰も読んでくれないので、このあたりで締めたいと思います。(自分自身を含め、SNS等のショート動画やAIの普及により、長文を読むということが大多数の人にとって不得手になってきているのだと強く感じています。)

さて、、

半世紀以上、この岩見沢で暮らしていますが、こんなに暖かく雪の降らない年の瀬は初めてです。

夏は北海道ですらエアコンが不可欠になってきており、春と秋が極端に短く、四季ではなく二季になりつつあります。これらはまさに気候変動が進行し、発生する事象がいよいよ私たちが体感できる様になったということなのかもしれません。

岩見沢の降雪などは、よくシーズンを通せば辻褄が合うなどといいますが、昨今の状況は別次元の様な気がしています。昨年も12月と1月に一時的に集中して降った後はすっかり落ち着き、ツルツル路面に悩まされるという状況でした。

恐らく今後も局所的なドカ雪はあるのでしょうが、シーズンを通しての量は?となるとかなりの少雪となるのではないか?と想像しています(果たしてどうなるか?)。この様な状況が続くと、除雪体制の変化も必要となり、更に突発的事象に弱くなる可能性があります。

自治体運営にとって、環境変化というのは大体のものは怖いものと感じています。あらゆるケースを一歩先回りして思考しておくことが重要なのでしょう。

今年を振り返れば、気候のみならずあらゆるモノゴトにおいて、「経験則が通用しなくなる」転換期のような気がしています。今後は、より気を引き締めて全体を俯瞰していけたらと思っています。


さて、本当に何の脈絡もなく徒然に2025年最後の投稿としたいと思いますが、「これまで当たり前だったことが、いよいよ当たり前じゃなくなる」時代に突入したと認識しています。それは自治体運営で顕著であると感じています。

今後は議員として、変化を恐れず、しかし根拠のない楽観にも流されず、地域の現実と真正面から向き合い続けたいと思っています。

最後になりますが、2025年も大変お世話になりありがとうございました。
様々に支えていただきましたことに深く感謝申し上げます。

来年におきましても、一緒に岩見沢の未来を考えるとともに、引き続きご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

新病院建設に関する私的解説【動画】

〈令和7年12月25日投稿〉

今年の第一回定例会(3月議会)において決定した、新病院建設に関する予算付けに対し、私自身が賛成した説明責任として以下のブログで思いを投稿していました。

そこで今回、そのブログ投稿を基に動画を作成したのでご紹介します。

なかなか前述ブログでは長文ゆえ読みにくいと思いますので、まだお読みでない方はぜひ動画を御覧ください。

https://youtu.be/IZTIbUrMEsI

岩見沢市公共施設の値上げ:受益者負担の適正化について〈附帯決議補足〉

〈令和7年12月22日投稿〉

この度の令和7年第4回定例会で最も重要と認識した議案は、表題のとおり、公共施設の値上げに関する条例変更です。

議案としては、「議案第62号 岩見沢市自治体ネットワークセンター条例の一部改正について」から始まり、43件にわたる各施設の条例一部改正となり、それぞれ利用料金等の改定が審議され、賛成多数で可決されました。よって、令和8年4月1日より新料金となることをご報告いたします。

以下、私が値上げの議案に賛成した理由やその内容について補足説明をいたします。


①なぜ公共料金の見直しが必要か(重要)

■多くの公共施設・手数料は長年据え置かれてきた料金が多く、その間に人件費・光熱費・維持管理等が大きく上昇している現実があります。(最も古いもので昭和54年のまま)

現状では、足りない分の費用をそれら施設利用者以外の市民全体の税金で負担している状態で、実際に利用しない人のお金で、利用する人への費用負担をしているということは「受益者負担の原則」と乖離していると考えるものです。

■将来世代に過度な負担を先送りしないためにも「使う人が適正に負担する」という仕組みへの見直しが必須と考えます。


②見直しの基本的な考え方(受益者負担の整理)

■施設の性質に応じて、利用者の負担割合を明確化
・0%負担:図書館・学校など、生活に不可欠で公共性の高い施設
・50%負担:多くの市民が利用する地域施設(公費と利用者で分担)
・100%負担:観光施設、企業向け施設など、市場性が高いもの

■手数料(証明書発行など)は、原則100%受益者負担

*一律値上げではなく、施設ごとの性格に応じた整理を実施することとなります。


③値上げ幅の大きいものへの激変緩和

■原則として
・150%を上限とする施設
・200%を上限とする施設
に整理している。

現行料金が極端に低い一部施設のみ、例外的に200%超となるが、2~3年をかけて段階的な引き上げを実施。

■地域コミュニティ施設に関しては、改定時期を令和8年4月ではなく、10月に延期し影響を緩和。


④市民への配慮策

市民料金(市民割)の新設・拡充
市外利用が多い施設では、市民料金を2~5割引きに設定。

■学生・高校生料金の新設
・部活動や通学利用を考慮し、一般料金の半額などに抑制。

■コンビニ交付の証明書手数用は据え置き
・日常的に使うサービスほど負担増を抑制


⑤今回の改定で対象となる範囲

施設使用料:全体の約8割(84施設)

■手数料:12項目(主に2~3割程度)

■児童館など、子どもが使う部分は従来通り無料を維持


⑥本見直しの意図

公共施設を「なくす」「縮小する」ための値上げではない

必要な施設を将来にわたって維持するため
・負担の見える化
・公平性の確保
・持続可能な財政運営を実現するため


大まかにまとめると上記のとおりとなりますが、日本国内において物価高騰が著しく、しかし収入はなかなか増えないという厳しい状況下、公共料金まで値上げすることは非常に危惧すべき状況ですが、このまま何もしなければ、更に大きな負担や施設の維持が叶わなくなる現実があります。

よって、今回の改定では「使う人」「支える人」「将来世代」のそれぞれのバランスが重要視された結果であり、私自身、やむを得ないと判断しています。

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病院事業累積欠損金76億円の記事について(補足)

〈令和7年12月13日投稿〉

今朝の新聞記事で「病院事業累損76億円に」というインパクトのある見出しに不安を感じた方も多いと思いますので、少し補足をしたいと思います。

出展:https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1251749


ここで言う累積欠損金とは、これまでの病院経営において生じた赤字が長年にわたり積み重なった結果になります。

その赤字を補填するため、これまで一般会計から病院事業会計へ繰入が行われてきました。

したがって病院事業会計から一般会計へ返済すべき「借金」がある、という性格のものではありません。

24年度末で52億8,800万円、27年度末見込みで76億円という数字は事実ですが、端的に言えば、これは長年にわたる病院経営の赤字を、一般会計で支えてきた結果の累積ということになります。(地方公営企業会計制度上、理論的には帳簿上、欠損金を整理・解消することも可能という性質を持っています。)

ただし重要なのは、『数字の大きさそのものではなく、今後も同じ構造で赤字を出し続けるのかどうか』という点だと思っています。

従来の岩見沢市立総合病院の環境では、今後も赤字を積み上げてしまうことが避けられないこともあり、ご承知のとおり、現在新病院建設が進行中です。

一方で、人口構造等をはじめとする社会情勢の大きな変化、物価高騰による新病院建設費の大幅な上昇という、極めて厳しい現実もあります。

また全国の公立病院は7〜8割が単年度赤字と言われています。公立病院は役割上どうしても赤字になりやすく、今はどの自治体も“このまま続けられる形に作り直す”段階にあるとも言え、岩見沢市も例外ではありません。

これらの動きは、以前のブログでも書いたとおり、「行くも戻るも霞の中」という状況にあることは否めません。(まだご覧になっていない方は、以下のリンクもご参照ください)

岩見沢新病院がZEB Oriented認証取得

〈令和7年12月9日投稿〉

本日、岩見沢市立総合病院のWebサイトにおいて、「新病院がZEB Orientedの認証を取得しました」という発表がありました。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、省エネや光熱費のランニングコストを考慮すると、非常に良いニュースであると思っています。

ZEBという言葉はあまり耳にすることはないかもしれませんが、環境省WEBサイトの言葉をお借りすれば、「快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物」ということになり、現在下記4つの基準が定められています。

(上記画像は環境省のwebサイトより引用 https://www.env.go.jp/earth/zeb/about/04.html


今回の発表では、現在建設中の新病院がZEB Orientedの認定を受けることとなったことと、それがまだまだ稀有な状況であることがわかります。

(以下発表より引用)
急性期病院では重症患者の治療を24時間365日行うためエネルギー消費量が多く、他の用途の建物と比べて省エネルギー化のハードルが高いといわれています。(社)住宅性能評価・表示協会で公表されているZEB認証を受けた病院のうち、延床面積30,000㎡を超える大規模な急性期病院として積雪寒冷地(北海道・東北・北陸)では初、全国でも5例目(令和7年12月現在)

〈岩見沢市立総合病院webサイト〉 
https://www.iwamizawa-hospital.jp/construction/details/04sekkei.html


ちなみに私自身、このZEB認証に関しては、まだそれほど話題になる前の令和4年8月時点で新病院建設特別委員会にて質問のひとつとして取り上げていますので、以下、議事録を抜粋してご紹介します。

◆平野委員会質問(令和4年8月25日新病院建設特別委員会 要約:抜粋)
 改めて5点にわたって確認をさせていただきたいなと思うのですが、まずは資料の4ページと7ページ、基本計画で言うと9ページと18ページにかかると思うのですが、記載としては、経済性と環境に配慮した施設という表現があります。近年、公共施設においても、省エネルギー基準に適合した建築物というものから、さらに一歩先に進んだネット・ゼロ・エネルギー・ビル、ZEB認証が広がっているというふうに思われます。国の第6次エネルギー基本計画においても、2030年度以降に新築される建築物は、ZEB基準の性能確保を目指すという記載もあります。御承知のとおり、このZEBというのは、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことで、エネルギー削減の程度等によって4段階が定義をされています。今回、新病院の建設に向けて、経済性と環境に配慮した施設という表現になっていますが、このZEB認証に関しては視野に入れられているのかどうか確認をさせてください。
 続いて・・・(以下省略)

◆答弁(要約:抜粋)
平野委員の御質問にお答えをいたします。大きく5点にわたる御質問でございます。
初めに、施設整備方針に関連しまして、ZEB認証を視野に入れているのかというお尋ねでございます。世界規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、2015年にパリ協定が採択されたことを受けまして、国では2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラル、脱炭素社会を目指し、2030年度の温室効果ガスの削減目標の実現に向け、平野委員からお話のありましたとおり、昨年10月に閣議決定された第6次エネルギー基本計画の中で、2030年度以降に新築される建築物につきましては、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル、いわゆるZEB基準の省エネルギー性能の確保を目指すとともに、公共建築物における率先的な取組が行われることが期待されており、北海道においてもゼロカーボン北海道を掲げているところでございます。

そこで、このような国、道の動向も踏まえ、新病院の施設整備方針においては、自然エネルギーや雨水、地下水の利活用や建物の高断熱化、設備システムの高効率化などによる省エネルギー化の実現を通じて、地球環境に配慮した持続可能な施設を目指すこととしております。病院施設は24時間体制での稼働が求められる建物の特性上、エネルギー消費量の削減による省エネには限界がございまして、再生可能エネルギーの活用を前提とした一次エネルギーの消費量の正味ゼロ、ネットゼロ化の実現まではなかなか難しいものと認識をしております。現状では、全国的にも新病院と同規模、延べ床面積4万平方メートル以上の病院ではZEBの導入事例はありませんが、今後の設計段階において経済性と環境に配慮した施設の実現に向け、4段階ありますZEB認証の可否についても検討をしてまいりたいと考えております。


という答弁となり、約3年半前の時点では、ZEB認証にあまり前向きな答弁ではなかったことがわかります。結果として、令和5年2月に示された「基本設計業務公募プロポーザル」に関する報告の中では、2社から応募があり、そのどちらもZEB認証について明記されており、今回のような延床面積30,000㎡を超える大規模な急性期病院として積雪寒冷地(北海道・東北・北陸)では初、全国でも5例目となるZEB認証となっています。

この取り組みに「私が委員会で質問したからこのような結果になった」とは言えませんが、少なくとも発注者、基本設計業務応募者への心構え的な部分に多少なりとも影響はあったのではないかと思うところです。これも小さいながらも議員としての役割のひとつではないかと思っているところです。

今後の新築物件はZEB認証が当たり前になってくると思いますので、今回、新病院が難しいハードルをクリアし、このような結果になったことを嬉しく思っています。