【説明責任】新病院建設に伴う予算審査について、賛成に至った自身の思考について

本日、この度の令和7年第1回定例会、議案第24号「令和7年度岩見沢市病院事業会計予算について」賛成の結論に至りました。

これまでも様々に思考と議論を重ねてきましたが、岩見沢市の今後のことを多方面から熟考した結果、私自身の考えとして、可決することが望ましいという結論に達したものです。

岩見沢市民の多くが心配する非常に大きな事案でありますので、ここに私自身が賛成に至った説明責任を果たすべく、大変長文となりますが、記しておきたいと思います。

皆様ご承知のとおり、現在の岩見沢市立総合病院の老朽化は著しく、古く狭隘なだけでなく、猛暑時にもエアコンが設置できないなど、患者にも医療従事者にも望ましくない状況が続いています。

(私自身、昨年の7月に入院し、その環境を体感しています。)

そのような背景から、平成30年度には「新岩見沢市立総合病院建設基本構想策定支援業務」の業務委託契約が結ばれた後、「基本構想」、「基本計画」、「実施設計」と進み、現在に至ります。

その間、それまで示された基本計画の内容が「新病院の計画規模は岩見沢市の身の丈に合っていない」という強い想いの下、令和5年第4回定例会において私自身で一般質問を行いました。

結果としてコロナ禍以降の患者数の減少もあり、実施設計に向けて大幅に規模を修正するという流れになったのはご承知の方も多いかと思います。

次の過程において、令和6年7月に施設規模見直しの中間報告が示されたものの、そこでは建設費が未記載の状況(非常に規模が大きいため予算の積み上げにもかなりのエネルギーと時間を要することを理解しています)となり、結果、最終的に金額の見通しが示されたのが、本日から僅か2ヶ月ほど前の令和7月1月31日でした。

そこで示された施設規模は【当初462床⇒R6年7月時点での中間報告372床⇒R7年1月の最終見直しで358床】と規模縮小の流れとなりましたが、建設費の高騰が著しく、全体事業費は期待したほど下がってはくれず、416.9億円+ES事業費という莫大なものとなりました。

岩見沢市の人口約7.4万人及び、一般会計予算が年間約480億円の規模で、新病院建設に約417億円+ES事業の莫大な事業費〈内訳:補助金39億円、企業債(病院事業債371.7億円)、その他(自己資金ほか)6.2億円〉となり、約370億円が借金となる状況に、今も大きな危機感を抱いています。

しかしその捉え方としては、前回の一般質問でも触れたとおり、たとえ建設に2,000億円かかったとしても、健全経営が永年にわたって継続できるのであれば何の問題もなく、今回も417億円+ES事業費の投資となっても、経営健全化が図られるのであれば問題はないとの認識になります。

ただ、多くの方々が心配しているとおり、本当に経営シミュレーションの様に推移していくのか、また、公表されていない開院11年後以降の経営状態がどうなるのか。という面については、人口減少をはじめとする著しい社会変化や、今後避けられない医療環境の変化も踏まえ、残念ながら何が正しいのかを明確に導き出せない状況下、しっかりと注視していかなくてはならないこととなります。

以下、私の視点で、いくつかの懸念事項についての見解を述べたいと思います。

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(仮称)岩見沢インバウンド勉強会が盛況に開催されました。

〈令和7年3月5日投稿〉

3月2日(日)18時から、岩見沢市生涯学習センターいわなびにて、(仮称)岩見沢インバウンド勉強会を開催しました。

会場の定員は45名で、事前申し込みは35名。

結局、私を含めて43名の大盛況の中で開催することができました。ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。


その様子はショートカットしたダイジェスト版として、YouTubeに投稿しましたので、ぜひごらんください。ダイジェストとはいえ、40分近くの長丁場になっていますが、飽きずにご覧いただけるのではないかと思います。ぜひまとまった時間のあるときに一気にご覧ください。

今回の勉強会開催の理由としては、、、

2025年1月に突如、岩見沢市街地に現れた多くの外国人観光客。

https://hiranoyoshifumi.jp/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%90%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%89

その理由は何か?そして外国人観光客に滅法不慣れといえるこの岩見沢にとって、インバウンドは地域活性化をもたらす救世主か?それとも観光公害やトラブルをもたらす悪なのか?まずはその要素から探ってみたいと思ったものです。

今回はどうやって開催しようか迷った結果、これは!という人に声掛けさせていただき、市民有志で企画したインバウンド勉強会となります。

当日は、 まずは参加者の意識共有のための話題提供として、観光の価値や岩見沢市の状況、そして中国のSNS「小紅書(RED)」についてなどを紹介してから、国際経験豊かな2名にお願いし、ポジティブ派役とネガティブ派役を演じていただき、その両面から岩見沢に与える影響を考える機会としました。

それら情報共有の後、会場からの意見交換とし、最後に「本日のまとめ」として意識共有を図るところまで実施することができたと思います。

この後は「いつ?誰が?どうやって?」という根幹的な課題を解決していかなくてはなりません。

行政や”しかるべき機関”が機能できるか、それとも全く別の動きが生まれるのか、もしくは思考停止でズルズルとなすがままになってしまうのか。

岩見沢にとってとても大きな出来事となった、大雪が招いた外国人観光客の訪れを振り返り、今後どうしていくべきかを思考するための勉強会となりました。ぜひ動画を御覧ください。

市民有志として、エスプレッソスタンドPLATSの片山順一氏、元日本YEG会長の内田茂伸氏、IHK前川英介氏、日の出交通中路隆広氏、当日のお手伝いに岩見沢市議会議員枝廣晴基氏にご協力いただき開催しました。また、事前アンケート等にご協力いただいた飲食店等の皆様にも感謝申し上げます。

【本動画はダイジェスト版です。実際には90分間のやり取りがあり、そのフルバージョンは公開はしていませんが、岩見沢市内の組織や事業者等で参考にしたいというニーズがありましたら、ご連絡をいただければ提供することも可能です。】

会議規則等改正検討委員会の答申

〈令和7年3月3日投稿〉

2024年6月27日に峯議長より諮問を受けた、「議会のデジタル化」に関する会議規則等の改正検討について、この度、全8回の委員会開催を経てまとまり、2月28日に委員会を代表し正副委員長にて議長に答申を行いました。

この後、第1回定例会に上程し、無事に可決されれば4月1日から施行となる予定です。

これにより、常任委員会や特別委員会等のオンライン出席が事実上可能となり、災害や感染症、育児、介護等々のやむを得ない事情において、これまでは委員会への出席が叶わなかったものが、オンライン出席によって正式な発言の機会を担保できることとなります。

他には、様々な手続きをペーパーでやり取りしている現状があるのですが、押印の必要な辞職願を除き、あらゆる手続きのオンライン提出を認めるルール改正を行いました。特に一般質問通告提出のオンライン化に関しては、岩見沢市議会では各議員の質問順番等に影響を与えるため、非常にルール作りが難しく、別途作業部会を設置し、大和副委員長を筆頭に作業部会にて細部の検討を行っていただきました。その細かな整備のもとに、委員会内で全会一致の決定を見るに至ったものです。

他には会議規則等において、言い回しや漢字づかいが現在に適さないものなどの軽微な修正を実施したところです。

行政も議会も時代に合わせてDX化を進めていく中で、これにより、比較的早めにオンライン化のルール整備ができたものと考えています。

議会とは非常に重い決定をする場でもあり、何事も規則に則って運営する必要があるため、時にスピード感が不足することもあるのですが、それ以上に慎重さも重要になります。よって、このような改正においても、あらゆるケースを想定し、極力不備が発生しないように慎重に議論を尽くした結果、全8回の委員会開催につながっています。

それぞれ役割を担っていただいた会議規則等改正検討委員会委員の皆様、そして下支えをしていただいた議会事務局の皆様に改めて感謝申し上げます。

メール不具合について

〈令和7年3月1日投稿〉

当方に連絡をいただく際の〈jimu【@】hiranoyoshifumi.jp(【】内はスパム対策で大文字としています)〉のメールアドレスは当方の別のアカウントへ転送される仕様になっておりましたが、そのメーラーの仕様変更により、不通になっていたことが判明しました。

これがいつからなのかを把握することもできず、少なくともしばらくの間はこのメールに連絡をいただいたものは全てどこにも残らず消滅してしまっている状況です。

2025年3月1日9:00以降のメールについては受信可能となっておりますが、それ以前に当方に連絡をいただき、当方からの返信がないものについては、このような事情がありますことをご了承いただければ幸いです。

このような事態になってしまっておりますこと、心よりお詫び申し上げます。


*事情としては、私自身、それぞれの役割で5つのメールアドレスがあり、それを一つのメーラーで一括管理するのに「Gmail」を使用しているのですが、どうもその仕様変更が理由と思われます。

hiranoyoshifumi.jpの転送設定を、個人のgmailアカウントにしていて、なおかつ、転送後はサーバーにメールを残さない設定になっているため、送ってくれた方にはエラーメールの返信すらなく、転送されたメールは迷惑メールフォルダにも入らずに消滅してしまっている状況です。

現在は転送先アドレスを変更し、更にサーバーにメールを残す設定としwebメールで迎えにいくようにしたので、いただいたメールが消滅することもなくなりました。

これが果たしていつからだったのか・・・

また、せっかく何かを伝えようと連絡をくださった方がいらっしゃった場合、結果として、当方が気づくことなく、返信もできず無視していた格好になってしまっているのが心苦しいところです。

誠に申し訳ありませんでした。

(仮称)岩見沢インバウンド勉強会開催について

〈令和7年2月21日投稿〉

前回、1月30日時点の投稿はこのような感じでした。

それから、更に実際に岩見沢の街なかに訪れている中国人の方々に翻訳アプリでヒアリングをしたり、実際に観光客が多く訪れているカフェ等でお話を聞いたりしてきました。その時も海外からの観光客で満席となり入店できないこともあり、短期間におけるもの凄い変化を感じてきたところです。

何より、SNSの「小紅書(RED NOTE)」を実際に登録して、自分自身で投稿することで色々と見えてきました。(この辺りは後述の勉強会のときにでも詳しくお話します)

しかしその反面、岩見沢市が何の準備もない状況でインバウンドを受け入れることに危惧している方々も沢山いることが良くわかってきました。

これら「もっと岩見沢に観光客を!」という思いと、「いや!何の準備もしないでやれば、事象は一過性にすぎず、岩見沢が使い捨てみたいな感じにされ、傷跡だけが残る」という意見もあり、なるほど!と思ったところです。

そこで、どちらの意見も持ち合わせる有志主催で、色々な方に来てもらって勉強会をしてみよう!


というのが今回の動機です。

主催は有志の会ですが、参加は飲食店関係者のみならず、一般のインバウンドに興味関心がある方など、どなたでも大歓迎です。


【勉強会の開催主旨】

今年1月から急増した中華圏からの旅行客。その理由は、札幌の少雪と岩見沢の大雪だけではありません。「他の人と少し違う場所へ行きたい」という気持ちも岩見沢の魅力につながっています。これは冬だけでなく、通年でインバウンドの可能性を広げるチャンスかもしれません。

でも、この海外からの観光客は、本当に「岩見沢全体」にとって良いことなのでしょうか?期待できる効果は?迷惑行為や危険行為のリスクは?などなど、まずは市民や関係者がインバウンドを理解し、考えることから始めましょう。

【勉強会のイメージ】

最初に観光客の動機等、インタビューやSNSの投稿の分析など、現在の様子を紹介します。その上で参加いただいた方々から様々なお話が聞けたらと思っています。

〈例えば!〉

・現状でどのようなプラス効果があった?
・逆にどのようなマイナス面があった?
・今後はどう考えているか?
・今後、一過性で終わらせず、通年の魅力にするには?
・反対意見や不安の声も含め、観光公害(オーバーツーリズム)の可能性は?
・迷惑行為等を防ぎながら気持ちよく共存する方法とは?
・etc.・・・

というように、今回の突然の観光客の来訪により、岩見沢市の中心商店街等の商店や飲食店が直面した良かったことや良くなかったこと、今後の課題、迷惑行為への対応、期待することや懸念など、率直な意見を共有しながら、岩見沢の価値を高めるための道を考えてみたいと思います。

【開催概要】

・日時:2025年3 月2日(日)18時~
・会場:岩見沢市生涯学習センターいわなび《2F 研修室6》
・参加自由(どなたでも可)
・参加費:無料
 *会場準備の都合上できれば下記リンクから事前申し込みをお願いします。(当日参加でもOK)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeVopzznj6Lo5tfMoM2EzfZV16O4iOzow2EyV8r3kvNFw8PPw/viewform?usp=dialog

*上記リンクからは出席連絡だけでなく、ご意見や感想をいただくこともできますので、お気軽にご意見をおよせください。


余談ですが・・・

小紅書の投稿で、マナーについて投稿した際、箇条書きで、ゴミは道路に捨てないで!とか、飲食店では大きな声を出さないで。道路は青信号以外では車道に出ないで、などなどをトゲのない雰囲気で列挙してみました。

すると20以上の好意的なコメントが寄せられ、その中の一つが上の「岩見沢の印象は岩見沢寧寧から来ています」という投稿!

「岩見沢寧寧って何?」と思って調べてみたら、このような日本のアニメのキャラクターでした。

https://zh.moegirl.org.cn/zh-tw/%E5%B2%A9%E8%A7%81%E6%B3%BD%E5%AE%81%E5%AE%81

上記リンクは少し重く、開くのに時間がかかるのと、ブラウザの翻訳が上手くいかないと読めないかもしれませんので、ざっくりと先日Xに投稿した記事をはめておきます。

まさに知らないことばかりですね!


岩見沢インバウンド勉強会、ぜひ多くの皆様に参加していただけたらありがたいです。

北海道技能士フォーラム岩見沢大会にお招きいただきました 

〈令和7年2月18日投稿〉

表題のとおり、北海道技能士フォーラム岩見沢大会に講師としてお招きをいただきました。

これは毎年各地で開催される北海道大会で、今回は岩見沢で開催されたもの。よって、道内各地より主に建設業に携わる様々な技能を持った方々が約250名お集まりくださったようです。

そのような大きな大会の中で、大変僭越でありますが、日本遺産「炭鉄港」に関する講演の依頼をいただきました。

演題は「過去を知り、今を生きて、未来を描く ~日本遺産「炭鉄港」を通して見えてくるもの~」とさせていただき、幕末からの歴史の流れや、今後の未来に向けたまちづくりの話をさせていただきまいた。

残念ながら、前段の式典が終わると空席が出来てしまいましたが、それでもかなりの人数の方々が聞いてくださいました。

ご期待に添えたかどうかは全くわかりませんが、このような大会の記念講演に「炭鉄港」をテーマにしてお招きいただいたことは、これまででは考えられないようなことだと思います。

地域の歴史に合致したものとして、炭鉄港が認知されてきたことの証であると思うと同時に、これからはより一層、結果を出していかなくてはならないという覚悟を求められている気がします。

私自身、未熟ゆえあまり意を尽くすことは叶わぬかもしれませんが、またこのような機会がありましたら、喜んで馳せ参じますので、リクエストをいただければ幸いです。

今回はお招きいただき、このような貴重な機会を頂戴いたしましたこと、深く感謝申し上げます。

第3回 空知ワイン会議 ~「空知ワイン協会」設立記念キックオフミーティング~ のパネリストとしてお招きいただきました

〈令和7年2月9日投稿〉

2025年2月7日、岩見沢市民センターまなみーるにて、表題の通り、空知ワイン協会の設立を記念してフォーラムが開催されました。

フォーラムの進行としては、北海道大学大学院農学研究院 地域連携経済学 准教授の小林国之氏による「地域とともに歩むワイン産地の未来」と題した基調講演からスタート。

第2部となる「パネルディスカッション」では、《「空知ワインと広域連携」その先に見えてくるもの》と題した構成で、メンバーは小林准教授をコーディネーターとし、一般社団法人空知建設業協会 理事 岸本友宏氏 /  有限会社山﨑ワイナリー 代表取締役 山﨑太地氏 / 私、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団 理事長 平野義文という構成です。

当方は日本遺産「炭鉄港」をベースとした広域連携の事例や展望、そして今後への期待として様々なお話をさせていただきましたが、それぞれの得意分野の中でお話が展開し、改めて今後につながる空知のポテンシャルの高さを認識することができました。

私達の活動の根幹にあるものの中心には、「空知の炭鉱の歴史を地域価値へ転換する」という使命があるのですが、その軸上にある「炭鉄港×◯◯」の要素として、「炭鉄港×空知ワイン」が掛け合わさると、ヘリテージ、インダストリアルといったカテゴリーの観光から、アグリ、ランドスケープ、シーナリーという観光要素が加わり、いよいよ空知に「ヒト・モノ・カネ」が巡る可能性が現実味を帯びてきます。

その流れで、ずっと温めてきた構想を一つ披露させていただいたのですが、それは空知に無数に存在するズリ山の活用です。フランスのノール=パ・ド・カレーでは、ドイツのルール地方のように、炭鉱の歴史が世界遺産となっていて、その中で急斜面のズリ山にぶどうを植え、そのぶどうでワインをつくるということをしています。これはかなり前にインターネット上で見て、その新聞記事をpdfでダウンロードしてしたためていたのですが、今回、パネルディスカッションの中で、そのことを皆さんに聞いていただきました。

その記事に関しては、ぜひこちらをご一読ください。

空知にはこれに適していそうなズリ山がかなりの数に上ると思われますし、旧産炭地である空知ならではのワインづくりができるのでは?と期待しています。

また、ワインの価値を高めるのはもちろんですが、前述のとおり、◯◯ツーリズムとして、交流・関係人口を増やすための武器にもなり得ます。

炭鉄港単体やワイン単体では引き出せないものが、かけ合わさることで良い反応となり、より多くの人が訪れる地域になりそうな予感がしています(勝手にですが・・)。


この度はお声がけいただきありがとうございました。

おかげさまで楽しい時間のみならず、新たなヒントとなるものを沢山いただきました。

岩見沢市の活性化のためには、空知全体での魅力向上が不可欠です。

今後もどうぞよろしくお願いいたします。

炭鉄港推進協議会総会・幹事会が開催されました&関与した冊子が2冊手元に届きました

《令和7年2月6日投稿》

コロナ禍により会議はオンラインで開催されていた「炭鉄港推進協議会総会・幹事会」ですが、昨日、多くの関係市町の首長様、担当各位をはじめ約60名の出席の下で開催されました。

コロナ禍以降はオンライン会議が主体だったため、私自身、対面では初めての出席の機会。

会議冒頭は推進協議会会長の美唄市の桜井市長、後段においては、副会長の小樽市迫市長、室蘭市青山市長、話題提供として安平町及川町長、夕張市厚谷市長のご挨拶の次、最後に僭越ながらNPO法人炭鉱の記憶推進事業団理事長として、ご挨拶の機会をいただきました。

私は現場に最も近い団体の一つとして、現在の炭鉄港の”手応え”についてお話させていただき、今後の地域活性化へと繋がる自信をお伝えさせていただいた次第です。

炭鉄港はもう一歩前進していきます。

(上記2枚の画像は安平町及川秀一郎町長様のfacebookより拝借させていただきました。)


さて先日、連続して冊子が届きました。

①文化庁監修『月刊文化財』

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②(公社)北海道地方自治研究所発行『北海道自治研究』

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①の文化庁監修『月刊文化財』は見開きページで、限られた文字数に納めるために字数以上に難航しました。しかも監修が文化庁のため、色々と制約もあり難しかったもの。また、普段はあまり馴染みのない「である調」なので、自分の書いた文章ではないような錯覚も生じたりします。でもコンパクトに炭鉄港の魅力を収められたのではないかと思っています。

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②の(公社)北海道地方自治研究所発行『北海道自治研究』は、北海道地方自治研究所よりお招きいただき、90分間で行った講演の文字起こしです。

編集部補足も含め全13ページ(約16,500字(400字詰め原稿用紙41枚分))の長編です。

編集を担当された方が非常に優秀で、こんなに自然な文字起こしと的確な補足は初めてです。

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後の原稿修正もさほど手間がかからず見事!


ということで、たまたまこの時期に集中してこの2冊が手元に届きました。

どちらも結構大変ではあったのですが、それも修行と思えばありがたき機会です。

※本文の画像は著作権の関係もあり、モザイクをかけています。

もし読んでみたい方がいらっしゃれば、『そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター』で手に取ることができます。昭和レトロなマネジメントセンターで、コーヒーでもオーダーしながらご笑覧ください。

新病院建設に関して徒然に〈パブリックコメント募集中〉

《令和7年2月2日投稿》

https://www.iwamizawa-hospital.jp/construction/details/04sekkei.html


本パブリックコメントの実施に先立ち、1月31日に「新病院建設特別委員会」を開催しました。

その内容は見直し後の「施設概要中間報告」であり、病床数等の削減が進み、当初よりかなりコンパクトになった印象を受けています。しかし、物価高騰の影響で、施設規模を見直した状況ですら総額で約417億円+ES事業費となることから、果たして今後の急激な人口減少社会と深刻に加速する少子高齢化の時代において、持続可能なのか?というのが争点の中心となってきます。

新病院の収支シミュレーション一つとっても、確証たるものはなく、医師の方々が当市の希望通り岩見沢新病院に来ていただけるのか、また、医療従事者は適切な人数を維持できるのか、更には人口減少が激しく、国の施策において医療負担等の増加も予想される中で、患者数は見込み通り維持されるのか等々、不透明な点が多く、岩見沢市の年間一般会計予算に迫る勢いの高額な投資が果たして正しいのかどうかの判断が、私自身、現時点で明確になっていません。

要素としては、たとえ建設費に1000億円かかったとしても、老朽化で建て替えが行われるタイミングまで安定した経営が行えるならば何の問題もないのですが、例え建設費が200億円であっても、医療従事者の不足や患者数の減少等で経営の見込みが大きく外れ、一般会計から毎年多額の赤字補てんをし続けるようになれば、それは今後の岩見沢市の財政状況に多大な負担をかけることとなり、市の将来に暗い影をもたらし続けることとなってしまいます。

もちろん、ネガティブな要素のみならず、新病院ができることで発生する様々なプラス効果も期待できます。例えば、消滅可能性都市の概念である2020-2050年の30年間の若年女性減少率をみても、若年女性の雇用環境が維持されることで、持続可能な岩見沢市を目指すこともでき、また、医療に強い地域としてその特性を伸ばすことで、選ばれる岩見沢市へと舵を切ることもできるのかもしれません。

しかしそれは、現時点では何ら根拠のない「絵に描いた餅」でしかないのです。


以下に、昨年末に某所より依頼を受けた90分の講演の中で、自分の思考整理を兼ねてつくったスライドの一部です。

やはり前向きな戦略を取ろうとしても、一番下のスライドにあるように、岩見沢市は南空知の中核都市とはいえ、「札幌市の60分都市圏」に飲み込まれてしまっている状況下、医療分野だけこれを無視することができるのか?というと、急性期を除いては非常に苦しい展開になってしまう恐れがあります。

この様に、あらゆる視点から検討を続けてみても、これだ!という明確な答えは出てはきません。まさに日本は正解の見えない時代に突入してしまったことを実感するのみです。


今後のタイミングとしては、3月に行われる予算審査で本事業に関連する予算が上がってくるため、その審議が通れば建設の契約に進み、いよいよ後戻りができなくなります。よって、その予算審査が最後の岐路となることから、より慎重な情報収集と分析を進めていかなくてはなりませんし、それまでには我々議員サイドも努力と苦悩を重ねて決断をしていかなくてはなりません。

これまでの情報としては、約1年前に行われたパブリックコメントの前に懸念事項等を紹介した動画や

今年の1月に公開した、岩見沢市の今後の未来予測に関する動画もありますので、ぜひご覧いただき、この決断がどうすべきか共に考えていただければ幸いです。

過去の市立病院に関連する投稿一覧(カテゴリー)は以下からご覧いただけます。

https://hiranoyoshifumi.jp/%e5%b8%82%e7%ab%8b%e7%97%85%e9%99%a2

岩見沢にインバウンドの中国人観光客が沢山訪れています【その3】

〈令和7年1月30日投稿〉

その2の続き

中国人観光客がどうして岩見沢に訪れているかというと、「小紅書」という中国版InstagramのようなSNSがきっかけと言われていて、実際にインストールして確かめてみました。

アイフォンでは何の苦労もなく普通にApp storeからインストールできました。

PCなら下記リンクです。
https://www.xiaohongshu.com/

閲覧するだけならログインする必要もない(PC版はログイン必要)ので、検索バーに「岩見沢」と入れてあげれば、市内で撮影された投稿が無数に出てきます。

という具合に岩見沢市内で撮影された投稿が永遠と続くわけです。

このスマホアプリはInstagram等とは異なり、日本語への翻訳機能がないため、私は生成IAのChat_GPTにキャプチャー画像を読み込ませて翻訳していましたが(追記:先ほど、ちゃんと翻訳機能があることに気づきました)、PC版ならgoogle機能等で自動翻訳もリンクの共有もできましたので下記に紹介します。(ログインなしで見られると良いのですがどうでしょう?)

https://www.xiaohongshu.com/discovery/item/67944f7a00000000290155c0?source=webshare&xhsshare=pc_web&xsec_token=ABT4kriWkd2YZYB5_PwTvzAVDVfvzbLE-rIdtW9C1DI9w=&xsec_source=pc_share


https://www.xiaohongshu.com/discovery/item/6790d50d000000001800c1d4?source=webshare&xhsshare=pc_web&xsec_token=ABgIjY6_Tv5KxFkhgPU8p3i2cyRGNdZ5E0zmmflFpXy5k=&xsec_source=pc_share


https://www.xiaohongshu.com/explore/67822541000000000b0358fb?source=webshare&xhsshare=pc_web&xsec_token=ABb6rShMi7PzifK1ZISN4-CkQpWwdLPeX_zOc17w0S2X0=&xsec_source=pc_share


https://www.xiaohongshu.com/explore/6799db0100000000290132a9?source=webshare&xhsshare=pc_web&xsec_token=AB40dYJQJIiIYIrwEQpO_yY4kfC7zETWOKMr4RNJKcWEY=&xsec_source=pc_share


https://www.xiaohongshu.com/explore/6783af71000000002001543e?source=webshare&xhsshare=pc_web&xsec_token=ABwWRtR3wo9y5D1yS51rXRV9GjF9LwueUfR8xC5lqcuYg=&xsec_source=pc_share

などなど、、という様に大量に大量に、本当に大量に時間が溶けていくほど投稿されているわけです。

海外慣れしていない私からすると、中国というのは情報統制が厳しくて、SNSなんて自由に投稿することも叶わず!なんて勝手な時代錯誤の想像をしていると、この岩見沢市内において、若い彼女らは遥かに凝ったシチュエーションを探し求め、美しい画像とコメントを投稿して、またそれを見た人が岩見沢に訪れている様子が理解できます。

目立つ表現として「雪が本当にすごい」というのはもちろんのこと、「岩見沢はとてもユニーク」、「市内散策が楽しい」というものがあります。

ただ、やはりこれは完全に私有地に入っちゃってるよね?とか、お店の前の除雪スコップを持ってポーズを取っていたりと、日本人の感覚からは「ん?」と思うシーンもちらほら!

あと、結構ショックを受けるのが

「小さな町でお店がほとんどありません。」「レストランが閉まっています」とか、「人がほとんど歩いていません。」などの表現が目立つところ・・・。

これはなんとかインバウンドが通年訪れるようにして挽回したいところ。

更に検索ワードを「岩见泽美食」にすると、知っているお店が続々と出てきます。

現在、海外からの観光客で賑わっているお店は、やはり投稿頻度も高いです。逆に今は知られていないお店も、少し投稿が増えると、途端に外国人がやってくることとなります。

これがプラスかマイナスかは人によって評価が異なるでしょうが、私は中心市街地に賑いが出て、経済活動が活発になるのは望ましいことだと思っています。

よって、このインバウンドをどう通年で取り込んで行けるか、また来季はオーバーツーリズムにならないレベルで、どう来訪者を獲得していくかに注力し、それと並行して岩見沢的マナー「私有地に入らない」とか「雪庇の下に行かない」などなどの啓発もしていけたらと思うのです。


また、現状ではお店のメニューを外国語で作ることができないとか、歓迎の文字を外に出したいとか、色々な要望があってもできない人のために、できる人がお手伝いをする。翻訳アプリが使えない人に使い方を教える。など、できることから始めていかなくてはなりません。

あとは外国人が岩見沢に来ることを好まないという人もいると思われます。

なんとか相互理解を高めていきながら、「人が歩いてない」「お店が閉まってる」などと言われない、活気ある岩見沢にしていきたいと思うのです。(中心市街地の固定資産税収入だって市の財政には本当に重要なものです。ぜひ商業者の収益が上がり、土地の評価額も上がり、雇用も増え、新規投資が発生し、みんな笑顔で納税できるような岩見沢になったら、様々な攻めの施策もできるようになるかもしれませんよね)

何より、上のSNSを見てもわかるとおり、現在、岩見沢に来ている方々は、センスの良い若者がメインです。マナーさえ理解してくれたら、きっとお互いに気持ちよくお付き合いができるのではないかと思うのです。

まずは現時点で、有志によるインバウンド対策の勉強会の準備を進めています。