〈令和7年8月12日投稿〉
7月20日に投票日となった参議院議員選挙について、岩見沢市内の政党等別得票数を分析してみたいと思います。
元になるのは【岩見沢市の選挙管理委員会にて公開されているデータ】となりますので、詳細根拠については以下のリンク先をご確認ください。
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/soshiki/senkyokanri_iin/senkyo/kekka/2868.html
さて、数字の表だけではわかりにくいので、得票数順にグラフにしてみました。
まずは今年の7月に行われた第27回参議院議員選挙の結果です。

これだけを見ると、自民党と立憲民主が均衡しているぐらいに感じるかと思いますが、参考に3年前の第26回参議院議員選挙の様子を見てみると・・・

グラフを比較すると、今回は特に自民党が大きく票を落としたことがわかります。
しかしそれだけではなく、ニュース等でもご承知のとおり、得票数を伸ばした政党が多くあります。そこで前回と今回の両方に存在している上位10政党でその推移を見える化してみました。

赤文字が大きく票を落とした政党で、緑色の枠が得票数を伸ばしたところです。
以下グラフにすると

青棒が今年でオレンジが前回なので、今回票が減ったところは青が少なく表示され、票を伸ばしたところは青が増えるということになります。
最も減少したのが日本維新の会。次いでNHK党、公明党、自民党、共産党の順になります。
逆に大きく躍進したのが、前回799票から今回3,546票と443.6%となった参政党。
次いで国民民主、れいわ新選組となりました。
既存政党としては、与党の自民党と公明党が共に支持を下げ、その受け皿になったのが立憲民主ではなく、参政党や国民民主、れいわ新選組であったことがわかります。
ただこれが今後も続くか?というと、そればっかりはわかりません。
参考までに、昨年10月に開催されたばかりの第50回衆議院選挙の結果を貼っておきます。

この前年10月末の衆議院選挙から、1年弱に満たない期間で大きく情勢が動いたことになります。
様々な追い風や向かい風の影響を受けつつ、今後も大きく変化をしていくと想像しますが、興味深いのはこれは全国の数字ではなく、あくまで岩見沢市民の投票結果であるということです。
今年の第27回参議院議員選挙の結果をあらためて見てみると、、、
自民党、立憲民主の第1グループ、国民民主、公明党、参政党、れいわ新選組、日本共産党などの第2グループ、そしてその他のグループという状況になっています。

多くの方と同様な肌感覚として、民意の政治に対する期待の方向性が変化してきたことを感じます。
少子高齢化に伴う地方の衰退や物価高騰、経済の低迷が続く中で、残念ながらこの状況をドラスティックに打破するスーパーマンみたいな政治家は存在し得ないということ。それと同時に短期間で劇的な好転を見いだせる施策も存在しえないこと。その理由については以下のリンクもご覧ください。
私達、地方に住むものとして、地域全体が「途端に元気になる」というコトはほぼ存在しえなく、ゆえに「即効性が期待できるもの」ではなく、「すぐには役に立たないかもしれないが、いずれ必ず役に立つ」という行動を実直に蓄積し続けていくことが重要だと思っています。それこそが持続可能性の肝であると感じています。
この岩見沢を持続可能な地域として、”逞しく強かに”していくために、広い視野をもって学び続け、そして様々に判断していきたいと思っています。