岩見沢市内におけるヒグマの目撃について

〈令和7年9月30日投稿〉

昨日、岩見沢市からの情報発信で、9月29日(月)10時30分ごろに利根別原生林において、18時40分頃にあやめ公園付近、そして21時30分ごろに上志文町559にて、同じ個体と見られる親子連れクマの目撃情報が寄せられているとのこと。

改めて目撃地を地図上で確認すると、1件目の利根別原生林の中はまだしも、あやめ公園付近と上志文町559は人家もあり心配が募ります。ただ、いわみざわ公園や緑が丘霊園などにも以前から目撃例があることから、この利根別原生林を中心とした森林地帯には、やはりクマの出没は避けられないであろうと考えます。今後もうまく共存していければ良いのですが、これ以上、人間の生活環境に入ってこられると緊張感を持って対策をしていかなくては深刻な状況になることも考えられます。

まずは自衛が重要になりますので、市から発信される情報を取得しつつ、慎重に行動されることをおすすめします。


■目撃情報(岩見沢市が作成したgoogleMAP)
https://www.google.com/maps/d/u/0/viewer?ll=43.177529684879616%2C141.79714115313038&z=15&mid=1bNxlz2ZKHAY27yyqlcUUtzgYB7j2FFY

■岩見沢市のヒグマに関する情報ページ
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/kinkyu/16189.html

■岩見沢市公式LINEへの登録もおすすめします。
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/soshiki/hisho/koho/1/3/9562.html


そして熊対策としては、最近は各地のニュースでも見るとおり、本年4月に鳥獣保護管理法の改正があり、9月1日より自治体の判断で猟銃の使用が可能となりました。ただこれには様々な課題があり、環境省からガイドライン概要等も公表されていますが、現実は簡単ではありません。

上記画像:環境省_令和7年度第1回クマ被害対策等に関する関係省庁連絡会議 (概要)より
https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/kuma-docu-r070911.pdf

本改正鳥獣保護管理法については私自身、一足先に本年6月の本会議一般質問において、取り上げています。市民の安心安全を守る体制づくりを確立するのはやはり簡単なことではありませんが、今後も注視していきたいと考えています。



余談ですが私自身、近年3年間は毎年ヒグマを目撃しています。

一番最初に見たのは3年前。夕張から芦別に向かう道中、シューパロ湖周辺でガードレール脇に佇む小さめの熊を始めて見ました。昨年は岩見沢市内の道道38号線沿い万字の巴橋の近くで、私の車の直前を隆々とした大きく逞しい熊が横切って肝を冷やしました。そして今年はNPO法人炭鉱の記憶推進事業団で指定管理を受託している夕張市石炭博物館の開館日。最終入場時間も過ぎて人気が無くなった頃に突然ガラス越しの眼の前に小さめの熊が現れました。

これがその時に私が撮影したものです。

比較的小さめだったのと、また現れては困るので、もう二度と来ないように扉を開けて大きな声で威嚇したら走って逃げていきました(現在は狼の尿など忌避剤を配置して結界的な対策を行っており、この日以降、全く気配はありません)。

この時の熊はまだ人間を怖がってくれましたが、近年のニュースを見ると、どうも人馴れしている個体も多いようで心配です。

現在においても特に郊外では人口減少が進行し、場所によっては大正期の三毛別羆事件石狩沼田幌新事件が発生した頃の人口密度になっている場所も多々あり、やはり予断を許しません。あらためて正しく恐れ、しっかりと対策を練ることが必要だと再認識しています。

行政としても非常に難しい課題の一つですが、様々にバランスを考慮しながら対策を詰めていく必要があると認識しています。市民の皆様におかれましても、正しく恐れながら自衛をしていくことが重要だと思っています。お互い気をつけてまいりましょう。

炭鉄港3-DAYS Weekender 2025の開催について(特に岩見沢市内開催イベントの紹介)

〈令和7年9月17日投稿〉

昨年の12月に炭鉄港日本遺産継続に向けたフォーラム(日本遺産は認定から6年目で再認定かどうか文化庁の厳しい審査があります)でプレゼンさせていただいたことの一つが、各地に点在する価値を面に転換する取り組みを進めるコト。その中で浮かんだのが年に1度、特別な3日間を作ること。

春から準備を進めてきて、いよいよその開催が間近に迫ってきました。

炭鉄港を構成する15市町のうち、参加可能なところだけで、まずはそれぞれができる範囲で小さく始めましょうというコンセプトでしたが、準備が深まってくると13市町の参加で非常に賑やかなプログラムとなりました。

詳しくはこちらのサイトも御覧ください!
https://3city.net/post/18436/



そしてここからは岩見沢市議会議員として、岩見沢のことだけを紹介させてもらいます。

大きく4つのイベントを開催します。

1)岩見沢操車場跡地見学会

岩見沢は石炭を運ぶ鉄道の拠点として発展してきましたが、その象徴とも言えるのが東北以北最大と言われた大操車場で、当時は下図のような広大なエリアで24時間貨物車の入れ替えが行われていました。*場所は大和タウンプラザの裏手全域になります。

現在は広大な草地になっていますが、その中に下のような立派な櫓を立て、過去の画像等を見比べながら、そして実際に働いていた鉄道OBの方々から話を聞かせてもらうという企画です。

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岩見沢市のごみ処理について(ごみ袋の料金値上げの背景)

〈令和7年9月1日投稿〉

本日から令和7年第3回定例会が開会となります。

この時期の定例会においては、10月下旬の決算審査特別委員会も関連していきます。その辺りはまた投稿させていただくことになると思います。


さて、本日より岩見沢市のごみ処理手数料の値上げ、すなわち「燃やせるごみ用袋」「燃やせないごみ用袋」と直接搬入の料金が値上がりします。


その料金は40L(5枚入)で400円から600円と1.5倍になってしまいます。

しかしこれは人口減少の続く日本の地方都市においては、致し方ない要素が強く、いよいよ様々な悪影響が目に見えてきたことに他なりません。


なぜなら下表のとおり、岩見沢市のごみ排出量は平成27年度には市全体で24,908tあったものが、令和6年では22,178tと対H27年比で約89%まで減少しています。


ごみの排出量が減ることは一見すると良いことなのですが、残念ながら物価高騰を含め、岩見沢市のごみ処理にかかる全体的な費用は増加の一途をたどり、税負担割合が高まってきています。


そのため、費用負担の公平化と税負担とのバランスを維持していくために改定が必要となったものです。

なお、国の基準額では1L当り約12円となりますが、岩見沢市ではその3分の1を市民負担額として設定しています。


最近は他自治体においても、財政の厳しさが増し公共施設料金の値上げなどもニュースになっていますが、公共サービスの維持には一定の費用がかかり続ける中で、人口が減り続けると一人当たり負担額が増加せざるを得ないという構造が存在します(さらに老朽化に伴う更新と強烈な物価高騰が大きな懸念を招きます)

当然、岩見沢市も他市も、極力市民負担を増加させない方向で努力をしていますが、「無い袖は振れない」かの如く、この時代の流れはごみ処理のみならず、各要素において、より一層の拍車をかけていくことになるのは間違いありません。

あらゆる知恵と工夫を駆使することにより、市民負担の増加を避ける取り組みは必須ですが、日本を取り巻く人口オーナス現象は、簡単には抗えない非常に深刻な影響を私達にもたらしてしまいます。

私自身、一議員として、全力を尽くしていきますが、どうしても市民負担の増加は避けれれない社会構造上の問題が大きいことをご理解いただければ幸いです。

※ここまでの図表は広報いわみざわより転載しています。
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/material/files/group/1/2505_P08-P09.pdf


話は変わって、、

■岩見沢市のごみ排出量推移の資料を紹介します。(所管事務調査資料より)

ぜひ参考にご覧ください。



令和7年度の春の所管事務調査の説明であったことですが、現在の「いわみざわ環境グリーンプラザいわぴか」では1日100tの焼却が可能な状況下、現在はごみ排出量の減少により、令和6年実績で約83%の稼働率となっているとのこと。

今後は広域連携といった枠組みもより一層重要になってくることから、現状で行っている近隣他市との連携もより強化、拡大していく方向性が大切になってきます。

下表は令和5年3月末でちょっと古い資料ですが、各地ではこのような連携体制になっており、現在は夕張市が模索している状況とも聞いています。

ぜひ長期的な視点で、持続可能な地域づくりを進めていかなくてはなりません。