カテゴリー別アーカイブ: 除雪について

岩見沢市民の方から間口除雪に関する要望をいただきました。ありがたい機会と捉え、様々に考え、事情を共有してみたいと思います。

〈令和6年2月23日投稿〉

2月上旬、以下のような匿名のメールが届きました。


〈転載〉

お願いです。
市内路線除雪について、降雪時に道路の除雪を未だにかき分けといい、間口に道路の雪を堆雪させていく方法を何十年も行っています。
住宅街では、空き地もないので、敷地に溜めて、自分達でお金を払って排雪を頼んでいるのが現状です。なぜ、路線により道路除雪の雪を市民がお金を払って、別に排雪をしなければならないのですか?
現行のやり方で、市民が金銭的にも負担を強いられている現状を把握する必要があるのではないかと思います。
市内の町中でも場所によっては、有料駐車場の雪を道路に積み上げ、道路を狭くして、市の排雪にまかせているような事をしている人達もいます!
市民が負担のない行政サービスを受けられる様に、最低限、排雪費を補助するべき!いい加減にしてもらえるように、して頂きたいです。
倶知安は、市民税も岩見沢より高いが、間口に、融雪溝があるので、置いていかれる雪の処理場所を提供している。
それに比べて、岩見沢は、何もせず、何十年もやり方を変えられないのは、なぜならでしょうか!
行政サービスが、市民の負担にしかなっていない事を改善して頂きたいです。
宜しくお願い致します


この様なお話はこれまでも良く聞かせていただいており、以前、議員になりたての頃に多少整理して掲載してみたことがあるのですが、随分と時間がたったこともあり、改めて考えを整理してみたいと思います。

*この様なご連絡をいただくことで改めて自身の思考を整理したり、また、この様に情報の発信に繋げることとなり、大変ありがたく思っています。若干長文になりますが、考え方のひとつとして多くの皆様にご覧いただければ幸いです。


今回いただいたメールによる疑問としては

1)どうして道路の雪を間口に置いていくのか
2)その置いていった雪をどうして市民が処理しなくてはならないのか
3)処理を委託する場合、どうして市民が自腹を切らなければならないのか
4)民地の雪を道路に出している人をどう考えれば良いのか
5)融雪溝等を整備できないのか
6)岩見沢市が何十年もやり方が変えられない理由

ということに分けられると思います。

それらについて、私の持ち得る情報下のあくまで私感ではありますが、掘り下げてみたいと思います。


1)どうして道路の雪を間口に置いていくのか

岩見沢市の除雪は全市一斉出動すると、ひと晩で車道約963km、歩道142km(R5年)という膨大な距離になります。また除雪車が数回出動すると、道路の両脇に高い雪山ができて幅員が狭まるので、バス路線や排雪場へのダンプトラック運搬経路は適宜運搬排雪が必要です。これらにかかる費用合計が年間14.5億円(R5当初予算)となります。また大雪に見舞われた場合は補正予算が組まれ、下表のように20億円を大きく超える年もあります。

引用元:岩見沢市「冬のくらしガイドブック

日本全国どの地方都市もほぼ一様ですが、人口減少や少子高齢化が進み、今後の行政サービスの維持困難化が懸念される状況下、現状の岩見沢市の財政状況としても除排雪に今以上の多大な費用をかけるためには他の行政サービスを縮小しなければならず、そのバランスを取ることは非常に難題となります。

https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/soshiki/zaisei/gyozaisei/4262.html


さて、現時点で岩見沢市内に雪が降り、夜中に一斉に市道の除雪作業が行われるとすると、前述のとおり車道除雪延長963km、歩道除雪延長142kmの膨大な作業を朝7時までに完了するために、タイヤショベルが約170台、歩道除雪用車両で更に22台と約200台ほどの重機が一斉に出動していることを想像してみたいと思います。そこに助手が同乗する必要なケースも含めると約230人(排雪は除く)が深夜に重機に乗ってくれているということを考えると、改めて岩見沢の除雪体制の尊さを感じます。(ちなみに、この数字はあくまで市道除雪のみなので、市道排雪、国道、道道、民間駐車場や間口処理業者等々を入れるとどれほどの台数になるのか見当もつきません)

そこでもし「市で全戸の間口処理を行うとしたら!」と考えてみると、間口の前に存在する物体としての雪を移動させるため、雪を押し込めるような堆積場を住宅街の中にこまめに確保しなくてはなりません。またその分、一度に移動できる雪の量は限られるため、何度も行ったり来たりしなければならず、除雪にかかる時間はざっくり倍~数倍になると思うので、その除雪用タイヤショベルの台数も現行では不足し、最低でも300台以上は必要になるのかもしれません。

また、住宅街の中に空き地がなく堆積場が確保できない場合は、ダンプトラックでタイムリーに排雪する必要があり、そうなると除雪用のショベルの他に、別途積み込むための重機とダンプトラックがセットで必要となり、雪堆積場の数も増え、なおかつ深夜稼働もしなければならない状況となります。

また、例え住宅街に堆積場を細かく確保できたとしても、延長約180mぐらいの1区画の生活道路の中に100坪ぐらいの空き地だと、恐らく数回の新雪除雪出動ですぐに飽和状態になってしまい、シーズン中に何度かは雪を運び出して排雪する必要が出てくると思います(春先の搬出と・・)。

これらをざっと想像するだけでも、作業に従事する必要人材も現在の数倍という物凄い数となり、現時点で人手不足と言われる状況下、「冬季夜間作業」で「高度な技術を要する従事者」を確保できるのかどうかと考えるとかなり難しいと言えます。

そして、例え人材が確保できたと仮定しても、必要とされる費用も現在の倍では効かず、もし倍で済んだとしても当初予算で約30億円、恐らく到底倍では済まないと思うので3倍だとして約45億円、大雪になったら更に補正予算が必要となり、約70億円などの支出(これらの数字は、あくまで数値的な計算根拠はなく、イメージしやすいように自身の経験の中でのざっくりと想像した範疇の数字であることをご理解ください)になるとすれば、岩見沢市の財政は持続可能な状況とはかけ離れた状況になってしまいますし、これらを市民負担にすべく市民税を上げて・・・となれば、いくら0か100かという極端な解決策ではなく、その負担割合はグラデーションで検討できるとは言え、至極困難な事態であることは間違いありません。

*ちなみに岩見沢市の当初予算は令和5年で466億円、令和6年(案)で482億円となります。ただでさえ経常収支比率は北海道でも最下位に近い位置にあり、全国類似都市「Ⅱ-1」分類でも46市中46位という厳しい状況。この中から更に多額の費用が除排雪事業に支出されるとしたら、他事業を圧迫し他に必要とされる行政サービスが縮小していくことに繋がります。


2)及び3)置き雪がどうして作業も費用も市民負担なのか

前述の様な事情により、過去から現在まで多くの市民の苦情、要望があったとしても抜本的な解決には至らず、現在も「市道除雪は車両の通行(緊急車両を含む)を確保する意味合いでの車道かき分け除雪」という位置づけとなり、間口に置かれた雪は、本当に大変かとは思うのですが、市内全域でそれぞれ地先の市民の皆様が担うことで「豪雪地の日常生活が保たれている」ということになります。


4)民地の雪を道路に出している場合

残念ながら私的・商的問わず、駐車場などから道路に雪を出している事例や、敷地内の雪を道路脇の雪山に押し付けるなどの事例があることを認識しています。

これは札幌市のサイトでまとめている根拠法令・条例を参考に見てみれば

〇道路法 (昭和二十七年六月十日 法律第百八十号)
(道路に関する禁止行為)
第四十三条 何人も道路に関し、左に掲げる行為をしてはならない。
二 みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼす虞のある行為をすること。
(罰則:第百二条第三項 一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金
○道路交通法 (昭和三十五年六月二十五日 法律第百五号)
(禁止行為)
第七十六条
3 何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない。
(罰則:第百十九条第一項第十二号の四 三月以下の懲役又は五万円以下の罰金)
4 何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。
七 前各号に掲げるもののほか、道路又は交通の状況により、公安委員会が、道路における交通の危
険を生じさせ、又は著しく交通の妨害となるおそれがあると認めて定めた行為
(罰則:第百二十条第一項第九号 五万円以下の罰金)
○道路交通法施行細則 (昭和四十七年十一月二十日 北海道公安委員会規則第 11 号)
第 19 条 法第 76 条第 4 項第 7 号の規定による道路における禁止行為は、次の各号に掲げるものとする。
2 みだりに交通の妨害となるように道路にどろ土、雪、ごみ、ガラス片その他これらに類する物をまき、又は捨てること。
札幌市のホームページより

とあり、雪を道路に出すことは法律違反と捉えることができます。また道徳的に考えても、非常に利己的な行動であるとも言え大変残念に思っています。

ただ、当事者にとっては「仕方がない」「これまでもずっとやってる」「当たり前」「etc.・・・」と、当事者にとっての正義があり、「◯か✕か」「白か黒か」では割り切れない人間社会の縮図とも言える難しい課題です。

ただ残念なことに警察もこれらを積極的に取り締まることはされておらず、行政を含め出来ても指導レベルで、現時点では「やったもん勝ち」の要素が強く、個人のみならず民間の間口処理等請負業者を含め、少しでもこのルールの徹底を図り、そうした行為そのものが恥ずべきことという社会価値を醸成していく必要があると考えています。そのためには多くの市民の皆様と共に条例を作るなどルールの明文化を図っていくことが必要ですが、予期せぬ分断や感情的な対立を煽ることの無いよう一定の慎重さを要するものとも感じています。


5)融雪溝を整備できないか

他の市町における融雪溝も、幹線や一部のエリアでしか整備されておらず(ご提案の倶知安町で約7km)、市中全域に対応することは不可能かと思います。もし何らかの事情で一定の財政的な課題がクリアされ、岩見沢市で新たに融雪溝を整備することとなっても、住宅街まで隅々張り巡らせることは難しいこと、地先の費用負担等で不公平感や別の様々な課題が出てくるであろうこと、そして何より、実は岩見沢は開拓の頃から水量が不足して大変な思いをしてきた地域(よって明治41年に日本全国で13番目の早さで上水道が整備されています)であり、現に利根別川消流雪事業といって、道路排雪を利根別川に投入する事業では、水量が足りず幾春別川から大きな電力を使って水を汲み上げている状況です(これも大変なため、近郊の一部の道路排雪を実施する必要最小限しか稼働していません)。これらの状況を鑑みると、既存の熱源や豊富な水量に恵まれていない岩見沢では融雪溝の整備は非常に難しいと考えています。


6)岩見沢市が何十年もやり方を変えられない理由

これまで記載してきたとおり、やはり費用と人材の確保が非常に難しいことがわかります。

しかしこれでも除排雪に関する体制は大きく進化してきています。現に除排雪の当初予算は平成25年では約8億円だったのが、令和6年度当初予算(案)では14.9億円となり、燃料費や人件費の高騰を考慮しても、かなりの充実がなされていることがわかります。市道用雪堆積場の増強や、直轄機動班の充実などもあり、以前は幹線道路の排雪作業もここまで丁寧には行われていませんでした。

岩見沢市HP 令和6年度予算(案)の概要より引用

実は私自身、議員になる前は建設業の一員として、実際に路線除雪の責任者として従事していた経験があります。それら様々な事情を勘案した中で、約7万5千人の人口規模、しかも豪雪地でここまで除排雪がしっかりされている自治体は岩見沢の他には存在しないと確信しています。先日の強烈な暖気でも、札幌市ではあらゆる道で車両がスタックして埋まっている状況が頻発していましたが、岩見沢市内では目にしていません。

*札幌市は幅員8m以下の道路は原則除雪が入らず(それでも一晩の除雪延長は約5,400km)、降った雪は常に踏み固められるので、すれ違う車同士で両脇の雪が高くなり、すり鉢状の断面を形成し非常に危険な状況になります。札幌は札幌で〈大都市ゆえの悩ましい現実〉がありますが、単純に除排雪だけを比較すると岩見沢市の除排雪体制は本当に優れていると思っています。

*札幌市の状況〈札幌_スタック〉等でSNS検索すると色々と出てきます。


しかし、岩見沢市の除排雪体制がこの様に着実に充実してきても、今回のお問い合わせにあった【間口処理】という面では残念ながら劇的な変化をすることはできていません。近年は、雪の処理を自力で行うことが難しい高齢者や障がい者に対して「屋根の雪下ろし」「間口の置き雪除雪」「定期排雪」に要した費用の一部助成が実施されている部分はありますが、これも今後の高齢社会に向け、更に希望者が増えることによって、必然的に行政負担が増加すことを考慮すると、先日の新病院建設に対する「財政と人材不足の懸念」と同様に、やはり今後、著しい社会変化に見舞われる時代において、自治体運営は大変な難しさを抱えていると言わざるを得ません。


最後に

なかなか言いにくいことですが、既存のあらゆる情報や要素を加味し今後の社会情勢を考えていくと、行政サービスというのは今現在が最も充実していて、これから先は全体最適の視点で取捨選択をすべく、「出来ない」ことを市民に伝え、一緒になって「やらない」ことを含め優先順位を選択していくのが政治の役割になっていかざるを得ないと感じています。

もう少し時代が進行すればDX(デジタルトランスフォーメーション)によって、より少ない人材で大きな効果を得られるようになるのかもしれませんが、現時点ではなかなか楽観的な見方はできそうにありません。

よって、こういった社会変化に対する行政課題は一人でも多くの市民の方々と共有し、共に考えていかなくてはならない問題だと考えています。私もできる限りそういった状況を学ぶとともに、機会をみつけてはお伝えしていけるように努めていきたいと思っています。

また、今回の間口処理の様な課題も、私の中では解決策が見つけられないことも、市民の方々のアイデアや工夫により実現できる可能性もあると認識しています。何かあれば、ぜひお気軽にご意見をお寄せいただければ幸いです。

最終的には市民の皆様が「幸せ」を享受できる環境づくりこそが、持続可能な岩見沢に繋がるものと思っています。明確に遅れを実感してきた世界情勢の中の日本の立ち位置や、いつきてもおかしくないと言われる大震災への懸念、経済成長を肯定できなくなる世界的な気候変動への懸念など、色々なことが急速に変化してきています。

その中でどこに「幸せ」の基軸を据えていくのか。

除排雪にしても、様々な幸せの定義の中にあると思われる「適度に人に頼ることができて、適度に人に頼られることがある」という環境面においては、プラスに作用することも多々あるとも感じています。そしてこれは除排雪のみならず、あらゆる共助の中に存在するとも感じています。

次の世代にバトンを渡す私達としては、きっとこういうことを様々に考えながら前に進んでいかなくてはならないのだろうと朧気に考えています。

今回の要望に対し、なかなか明確な答えにはなりえませんが、改めて多くの人と考えていけたら良いなと思っています。

拙い長文をお読みいただき誠にありがとうございました。


付録

以前、除排雪の疑問等に対し、様々に記載した投稿があります。もうかなり古いので記載している金額などは現在と乖離がありますが、考え方は基本変化していないものと思います。お時間ありましたらご覧ください。

また、岩見沢市では〈冬のくらしガイドブック〉という資料を発行しています。こちらもお時間あるときにお目通しいただければ幸いです。

https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/material/files/group/62/huyunokurasi.pdf

今年度2度目となる「除排雪に伴う補正予算」が可決されました。

〈令和4年2月16日投稿〉

2月14日(月)に表題の通り補正予算を審査する市議会第2回臨時会が開催されました。

これは下記の1月24日に可決された補正予算に次ぐ、2度目の補正予算となります。

今回の補正額は、予備費からの流用を含め1億7400万円が追加となります。これで2回の補正を経て今季の除排雪費用は17億5300万円になりました。

岩見沢市の累積降雪量は、2月13日現在で546センチと平年並みですが、雪の降り方が通常と異なり融雪の前に次々に降り積もる状況が続き、積雪深が平年より深く排雪作業量がかなり増していることが要因になります。雪は踏み固めると体積が激減するため、ふと錯覚を起こしてしまうのですが、そこに物体として雪がある以上、それを積み込み運搬するエネルギーというのは莫大なものとなります。やはり積雪が増えるということは、すなわち移動対象となる体積が増えるという単純な構造なのです。

〈過去の投稿〉

道路幅と除排雪の関係考察

昨年度は記録的な大雪で26億円の除排雪費を必要としましたが、今年は平年並みの降雪量でありながら17億円を超える状況になるのは予想をしなかった事態です。新年度予算においても一般会計に財政調整基金からの繰入が見込まれる中、今後の市財政状況は厳しさを増していくと思われます。いずれにせよ市民との情報共有や市民意見の反映など、行政が果たすべき役割も益々重要度を増してくると感じています。

 

 


過去に取りまとめた除排雪についての投稿も参考に御覧ください。

除排雪についてのまとめ

【臨時議会】除排雪事業補正予算(2.19億円)が決定しました。

〈令和4年1月24日投稿〉

先程、新議場における初の本会議が終了しました。
今回の臨時議会は除排雪費の追加です。

岩見沢の降雪状況は1月17日現在で累積降雪量が373cm(平年値391cm)、積雪深104cm(平年値79cm)と、平年値に比べ降雪量は少ないものの、まとまった降雪により積雪深が多い状況。

よって、以下のように排雪に伴う経費及び延長が増大しました。

【延長】当初85km⇒30km追加(バス路線+主要道路)
【経費】180万円/km⇒280万円/km(雪の増加による経費増)

具体的な金額としては、この排雪費用で1億1340万円の増となり、これに加え雪堆積場管理費の増加で7200万円が増額。補正要望額が1.85億円+予備費0.34億円の計2.19億円が補正予算として可決。

岩見沢市の除排雪費は当初で13億6千万円だったので、この補正がプラスされると約15.8億円となります。

さすが特別豪雪地帯指定(一部豪雪地帯)の岩見沢市ですね。

現在は暫く落ち着いた天候になっていますが、極端な降雪になることなく、穏やかに平年並みに降ってくれることを祈るばかりです。

以下、内訳となります。

除排雪費に関する補正予算〈予定〉

〈令和4年1月18日投稿〉

先日までのまとまった降雪により、市中も除排雪が追いついていない状況が続いています。

当然、そうなると予算にも影響があるため、この度、補正予算を組むための臨時議会が開催されることとなります。

臨時議会に関しては1月24日(月)午後1時開催の予定。
正式な招集通知並びに議案の発送は本日行われる運びとなっています。

24日に議会が終了いたしましたら、その詳細について別途ご報告させていただく予定です。


さて、昨年12月中盤までは随分と穏やかな降雪でしたが、そこはやはり豪雪地帯岩見沢。しっかりと除排雪に追われる日々が続きました。


1月18日現在で、日最深積雪は平年を上回っているものの、累積降雪量ではほぼ平年並みといったところです。(下表を見ると、あらためて昨季の強烈さを思い出します)

https://www.data.jma.go.jp/sapporo/tenki/kansoku/snow/snowmap/snowgraph.html?&no=40&element=Snc9am&dateSelect=2022-01-18

暫く降雪が落ち着いてくれると良いのですが、そうなると歩道も凍結し、つるつる路面での転倒事故なども心配になるジレンマがあります。何事もほどほどがありがたいですが、そうも行かないのが現実・・。

また昨日までの暖気が収まり、一気に気温が低くなりました。

昨日まで屋根落雪の心配があったので、雪下ろしを躊躇っていた方も、あらためて作業再開する方も多いことと思います。

実は大変お恥ずかしい話なのですが、今年の正月に私の身内がカーポート屋根雪下ろしの際に誤って転落してしまい、救急搬送されるという事故がありました。改めまして関係各位にお詫びと感謝を申し上げます。

幸い数日程度の入院で済みましたが、報道でも近隣の痛ましい事故が続発しています。
くれぐれもご注意いただきますようお願い申し上げます。

明けましておめでとうございます。

〈令和4年1月4日投稿〉

あらためまして、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

新年初日から大雪による除雪作業に追われたせいか、元旦午前中の初詣は参拝者が少ない珍しい状況でした。

また、12月下旬までは比較的穏やかだった降雪量も、やはり豪雪地帯の面目躍如といったところか一気に平年値に追いつきました。

リンク先:https://www.data.jma.go.jp/sapporo/tenki/kansoku/snow/snowmap/index.html

しかしながら、上図の様に降雪量は平年並みでも、日最深積雪は平年以上で、むしろ昨年に近い数値になっています。

〈リンク先は上図同様。ページ下の方にある地点名を岩見沢に選択すると上記データが参照できます〉


今後の状況がどうなるかは神のみぞ知るところでありますが、願わくば適度な降雪が伴う穏やかな冬であってほしいものです。


さて、本日から市役所は仕事初めとなります。

午後からは引っ越しが完了した会派控室の荷物の整理に行きたいと思っています。また17時からは岩見沢市新年交礼会があります(本年はコロナ禍につき、飲食を伴わないません)。

ここ数日、オミクロン株の感染拡大が懸念されていますが、様々にバランスを取りつつ、良き1年になるように努力していきたいと考えています。

どうぞ本年もご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。

大雪のため自衛帯災害派遣を要請しては?という意見について

【※令和4年2月9日追記】
本年は札幌市近郊の大雪により当投稿へのアクセスが増えていることから、若干の補足をいたします。本投稿は令和3年、岩見沢近郊にて発生した豪雪の影響から、当方のSNSでお寄せいただいた「自衛隊派遣を要請しては?」という意見についてお答えした内容がベースになっていますことをご了承ください。


〈令和3年3月2日投稿〉

本日は低気圧の影響で全国的に大荒れの予報となっています。すでに私の事務所の玄関前も吹き溜まりでどっさりと締まった雪が積もっています。

このような状況下、やはり市民の方々も心配が募るようで、先程、SNSのコメントに「なぜ自衛隊の出動を要請しないのか」という意見が届きました。同様の意見は12月の大雪の時点から多少聞こえていたこと、また大いにその気持も理解できるつもりでありますので、これを機に私の意見を記載させていただきます。

自衛隊災害派遣要請への意見

これに関する私の返信は上画の通りですが、改めて下記に補足を含めて記載します。

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今日は久々の良い天気ですね。

〈令和3年2月27日投稿〉

今日は久々の青空が広がる良い天気!

IMG_0164

今年の冬は厳しい日々が続いていますが、改めて気象庁の過去の気象データを見ると色々なことがわかると共に、人の記憶というのも曖昧なものだと再認識します。

*過去(平成29年)の投稿
https://hiranoyoshifumi.jp/2017/02/11/8380

今年(令和3年)の岩見沢は、12月から記録的な大雪に見舞われたものの、途中は比較的穏やかな天候が続き、このまま春が訪れそうな感じもあったのですが、やはりそうはいかず、ここ数日の大雪で新記録まであと3cmの205cmの積雪となるなど大変な事態に。

来週、3月1日(月)から開会される第1回定例会で提案される予定の補正予算でも、今季3度目の除排雪追加予算が計上され、これが可決されれば、過去最大の23億1488万円の除排雪費となることに。


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令和3年第2回臨時会の結果について〈除排雪費・新型コロナウイルスワクチン〉

〈令和3年2月26日投稿〉

遅ればせながら表記臨時議会の内容を記録しておきます。

本臨時会は令和3年2月12日(金)13時より開催されたものです。


■■除排雪事業補正予算について(2回目)

当初予算  13.6億円
補正予算①   6億円(1月15日臨時議会にて)
補正予算②   2億円(2月5日臨時議会にて)

計     19.6億円

となりました。

実は来週月曜日から開催される第1回定例会において、3億350万円の補正予算が提案されていますので、これが可決されれば今シーズンの除排雪費合計は23億1488万円と過去最高の金額となります。


もう一つの補正予算が〈新型コロナワクチン接種対策事業補正予算について〉となり、今後全国的に実施されるワクチン接種を行うための費用となります。

これに関する全体額が4億5846万円となり、内訳は以下の通りです。
スクリーンショット 2021-02-26 162158

財源は

①新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費国庫補助金(国10/10)
②新型コロナウイルスワクチン接種対策費国庫負担金(国10/10)

となり、全額国から手当されるものとなります。

いずれにせよ、任意とはいえ短期間に全国民を対象としたワクチン接種は人類史上初と言っていい状況と思われますので、医療機関や市の担当においても常に変化する国の動向に左右されながら、非常に難しい課題をクリアしていく必要があり、日々努力を積み重ねているところと認識しています。

この大雪には本当に困りますね。

〈令和3年2月10日投稿〉

本日、民生常任委員会が開催されました。

新型コロナウイルスワクチン接種に関する質疑が活発に行われましたが、まだまだ国の方針が定まっていなかったり、今朝の報道による注射器1本につき、6回接種が5回接種へと戻ってしまったりなど、あらゆる事項について、担当部局も翻弄されている状況です。

それでも最大限の工夫と努力をし、何とかスムーズな接種実現に向け頑張っていることを感じています。このワクチン接種の詳細に関しては、今後更に情報が確定してきた段階でご紹介させていただきたく思います。


さて、しばらく雪も落ち着いていたのですが、降り始めるとやはり豪雪地帯です。昨晩、郵便物を投函しに近くのポストまで行ったら一瞬見当たらず。

近寄ってみると、このような状況になっていました。

IMG_0034

そして9年前の積雪208cmを彷彿させる降り方ですが、昨日23時以降、しばらく積雪深195cmを記録していた様です。

スクリーンショット 2021-02-10 154523
https://www.jma.go.jp/jp/amedas_h/today-15356.html?areaCode=&groupCode=

多少気温も高いことから、15時現在は184cmまで沈降していますが、ここで少しまとまった雪が降るとあっという間に9年前の記録に達してしまう恐れもあります。

12日には臨時議会で除排雪費の2度目の増額も予定されていますが、それでは足りず、更にもう一度補正を組む必要がでてくる可能性もあるかもしれないなと思ったり・・。

しかし9年前に比べると、寒気の中で暴力的に連日降り続く様子ではないので、除排雪もこれだけの雪の量でありながら、業者の皆様の尽力により幹線道路、生活道路共に本当に健闘していただけていると感謝しています。

いずれにせよ、油断は禁物です。

近所の高齢の方の様子を気にかけていただくことや、道路での移動は時間と心に余裕を持つなど、雪国に住むプロフェッショナルとして、日々を過ごしていけたらと思います。

あと3週間もすれば一気に春の気配が近づいてくるのでしょうが、何とか協力しあって乗り越えていければ幸いです。

本年も宜しくお願い申し上げます。

〈令和3年1月8日投稿〉

昨年、大切な友人であり、私の後援会の役員もしてくれていた友人が急逝してしまったため、この場での新年のご挨拶は控えさせていただきます。

あらためて皆様には旧年中も大変お世話になりました。
微力ではありますが、本年も役割を全うできるように努力してまいります。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。


さて、岩見沢近郊は9年前の豪雪を思い起こす大変な豪雪に見舞われています。

IMG_8963 (1)

皆様におかれましても、新型コロナウイルス感染症の影響にプラスして、日々の除雪、道路の狭さに辟易し、公共交通の運休等々に影響を受けるストレスフルな日々を過ごされていることと思います。

しかしながら、岩見沢市の除排雪能力は本当に優れており、尚且、従事する方々が連日疲労困憊の中で努力を続けてくれているお陰もあり、何とか幹線道路の拡幅なども遂行され、この豪雪にも関わらずそれなりの水準を保つことができていると思います。

それでもこの連日の大雪は、せっかく拡幅した道路もあっという間に狭くなってしまうイタチゴッコの様相を見せており、さらに一步幹線道路を外れると、生活道路は車両のすれ違いもできない大変な状況となっています。

大雪が続くとやはり通常通りにはいきません。もしこの大雪に対処できる体制を毎年維持しようとすれば、飲食店で例えると、滅多に来ない大規模な団体客のために、毎日団体客対応ができる店舗規模とスタッフを用意し続けることと同様であり、財源が限られている状況下において、市民の利益にはつながりません。

結果として、やはり住民側も我慢を強いられることとなってしまいます。

今季は私のところにも、排雪はどうなっているのか。ゴミステーションが埋まってしまって何とかならないのか?などの声が多数寄せられています。またその声は連日の疲れからか、感情的なものが増えつつあるような気もしています。

この様な状況において、やはり出来ること出来ないことがあり、豪雪地帯に住む私達は、助け合い譲り合いながら上手に雪と付き合っていく必要があると思います。是非、この〈冬のくらしガイドブック〉をご覧いただき、みんなで思いやりのある日々を過きたいと願います。

冬のくらしガイドブック

https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/cassette_content/content_20201012_085824.pdf

■今後、年度が変わると上記リンクが切れる可能性がありますので、その際は【岩見沢市の雪に関する情報】を御覧ください。

岩見沢市_雪に関する情報

https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp//content/detail/1500326/