カテゴリー別アーカイブ: まちづくり的雑記

あらためて「報徳仕法」に触れる機会が増えてきたような気がします。

〈令和8年9月1日投稿〉

9月の第3回定例会では、一人会派になったがゆえ、一般質問の持ち時間はわずか20分と非常にタイトになってしまいます。しかしながら、その持てる時間を最大限に活用し、大項目で5つ、中項目で14の質問を組み立てました。その内容については、また後日紹介させていただきます。


さて、色々なまち歩き的なガイドをやっていると、「報徳仕法」という言葉に接することが多々あります。岩見沢周辺では辻村直四郎氏や小林篤一氏などが思い浮かびます。

これは、言わずとしれた二宮尊徳(金次郎)の教えということになりますが

二宮尊徳が実際に実践し説いてきたことであり、江戸時代後期に、荒れた農村や財政難の藩・村を立て直すために行った「地域再生・経営再建の方法」の手法と表現できると思います。

私自身、恥ずかしながら上辺の情報しか知らない状況ですが、ひと言でいえば、

「今ある条件を直視し、身の丈に合った暮らしと経営を行い、余力を将来のために回しながら、地域全体を立て直していく仕組み」と考えています。

中心になる考え方は、主に4つ。

【至誠(しせい)】
誠実に取り組むこと。ごまかさず、現実を見ること。

【勤労(きんろう)】
自分にできる仕事をきちんと行い、価値を生み出すこと。
単なる「働け」という精神論だけではない。

【分度(ぶんど)】
「自分たちの収入や生産力はどの程度なのか」を把握し、その範囲内で支出するという考え方。現代風に言えば、「身の丈に合った財政運営」、「持続可能な予算」となります。

【推譲(すいじょう)】
分度を守って生まれた余剰を、自分だけで使い切らず、将来や他者、地域のために回すこと。例えば、農地改良や困窮者支援、次の生産の元手に活用することです。


このように「報徳仕法」を改めて考えてみると、現代の縮小社会において、非常に重要な示唆を与えてくれます。

どうしても「イマダケカネダケジブンダケ」が蔓延りがちな現代、今一度、自分たち一人ひとりがこのような観点で暮らしを見つめ直すことが必要になってきていると感じます。

次回、少し長文で投稿しようと思っていますが、今後益々日本全体が立ち行かなくなる中で、改めて報徳仕法の「至誠」「勤労」「分度」「推譲」という言葉に重みが増してきます。

残念ながら、社会全般では一般受けする考え方ではないかもしれませんが、私自身は、このような思想こそが重要だと信じ、襟を正していきたいと思う次第です。

式典〈北海道消防大会&岩見沢青年会議所70周年〉

〈令和8年8月30日投稿〉

昨日、29日(土)は午前と夕方で2つの式典に参加してきました。

午前中は〈第78回 北海道消防大会〉で、岩見沢市で開催されました。

この式典は消防らしく、とても規律が整っていて、格調高い式典でした。

今年は、熊本地震をはじめ、千葉県や石川県など各地で豪雨による大きな災害が相次いでおり、来賓等の挨拶でも繰り返し述べられておられました。あらためて、私からも消防職団員をはじめとする方々への敬意と感謝の意を表させていただきます。


その後は、岩見沢青年会議所の創立70周年でした。

1956年に設立された岩見沢JCも多くの会員の継続の結果、今なお、40歳以下の青年と言われる世代が研鑽する器として機能しているのは素晴らしいことと感じています。

私自身、この青年会議所で過ごした30歳から40歳までの10年間がなければ、今は全く違う人生を歩んでいることと思っています。

そして昨日の式典は、午前中のフォーマルな式典とは大きく異なり、服装はカジュアルで、理事長経験者や来賓はオリジナルのアロハシャツの着用。また、会場は画像のとおり、北海道グリーンランド遊園地内のランドホールというイベント会場を有効に使用する設え。

非常に対象的な1日となりました。

どちらが良い悪いということではなく、ともに良い式典にしようと準備され、多くの方々が参列のもとに目的を果たすという面では、とても良い式典であったと思います。


さて、このJCの話をInstagramに投稿したところ、「JC時代の経験が今の私を作っている」という部分対し、「それはスピーチ力とか、人間性が鍛えられた感じでしょうか?」というコメントをいただき、ふと振り返って考えてみると、それらの根幹になっているのは、一言でいうなれば「数多くの失敗と後悔を伴う行動」であると感じた次第です。

それは卒業して15年も経ち、未だ様々な場面で繰り返していますが、それもこれも行動しているがゆえの結果であると自身に言い聞かせ、今日も自分自身に対し、少しの無理を繰り返していきたいと思っています。

今やっていることが意味があるのかどうか。

あると信じて努力する先に、良くも悪くも結果があるのだと信じています。

■人口縮小の第一世代から、日本の未来を考えてみる■

〈令和8年8月23日投稿〉

少子化は、現代だけの問題ではないようです。

約2000年前、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスも、結婚や出産を避ける人々の増加に危機感を抱きました。

独身者や子どものいない人には相続上の不利益を与え、結婚し子どもを持つ人には、公職や法的立場で優遇を与える。今風に言えば、国家が制度によって結婚と出産を促そうとしたそうです。

しかし、こうした政策が出生を明確に押し上げたと確認できるほどの成果があったかは、よく分かっていません。


この話を知ったとき、人は誰かから「子どもを産みましょう」と言われただけで、人生を変えるわけではない、という点で現在と共通するものを感じています。

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岩見沢駅発 - 鉄道のまちいわみざわの歴史を巡る!~岩見沢レールセンター見学から元町、そして幌内線の痕跡を求めて~

〈令和8年8月21日投稿〉

毎年恒例となっている、JRヘルシーウォーキングとの連動企画です。

今年もガイドをさせていただきます。

毎年、少しずつルートや見どころを変えてはいますが、今年は少し歩く距離を伸ばして(全工程で約3.5km程度)、ちょっとレアなものをお見せしたいと思っています。ぜひ足腰のコンディションを整えてご参加いただければ幸いです。


毎年、本州からの参加者もおり、昨年は京都から日帰りできてくれた方も!

岩見沢に住んでいると、なかなかこの様な地元の歴史文化に触れる機会は少ないかもしれません。

でも、凄い貴重な歴史が沢山存在しています。

特に岩見沢の歴史を紐解けば、鉄道とともに歩んだ年月において、岩見沢ならではの価値を刻んでくれています。

知らなければ「何もないまち」と言ってしまいがちですが、少し紐解いて行けばその価値に気づけることと思います。

そういう方が少数では地域はなかなか変われませんが、多くの方々が気づき始めれば、そこに新たな価値が生まれ、新しい経済循環も起こると信じています。

新しいまちづくりを考える時に、地域の歴史を踏まえなければ、どのまちでも出来ることをやってしまう。それはより新しいもの、より質の高いものができた時点で、もう価値は失われてしまいます。

これまでの日本はそんなことを繰り返してきたと感じています。

しかし、自分たちの地域の歴史的歩みの延長線上に次を描けば、それはその地域でしかできないこととなり、他では真似のできないことが可能になります。さらに、岩見沢単体で考えるより、もう少し広域な視点を持てば、日本全国、世界各国から人が訪れるような魅了をつくれる可能性を秘めています。

まずは自分たちの地域の足下を知ることから、始める必要があると思っています。

令和8年度をもって3箇所閉鎖となる岩見沢市パークゴルフ場の状況について

〈令和8年6月24日投稿〉

先日、報道でもありましたが、岩見沢市の「あやめ公園」「幾春別川リバーパーク」「ひょうたん沼」の3つのパークゴルフ場が今年一杯で閉鎖の予定となります。

その事情について、6月4日に開催された経済建設常任委員会の所管事務調査で報告された資料をベースにて、少しわかりやすく作り直したもので背景を紹介したいと思います。


以下は今年度中に閉鎖予定の「あやめ公園」「幾春別川リバーパーク」「ひょうたん沼」の3箇所パークゴルフ場の状況です。

上記で最も費用対効果が低く運営的に厳しいのが「あやめ公園」となり、単純計算ではありますが、かかる経費(5,108,000円)と料金収入(81,100円)を差し引いた費用(5,026,900円)を利用者数(636人)で割ると、何と1人あたり8千円弱もの費用負担を岩見沢市が行っていることになってしまします。

他の2個所においても3~4千円/人の費用負担が発生していることから、やはりこのまま市内7箇所のパークゴルフ場をそのまま維持していくことは困難であるという結論に達します。

パークゴルフ等で外出し、運動やコミュニケーションを取ることで健康寿命が伸び、医療費削減等へも一定の効果が期待できると考えていますが、以下の「市内パークゴルフ場利用者数の推移」を見ると、平成19年には約13.3万人の利用があったものの、令和7年では約3.7万人と三分の一以下に減ってしまっている状況となり、愛好者の方々にも「高額な税負担をしながら同じ数の施設を維持することは難しいフェーズに入ってしまっている」ということをご理解いただけるかと思います。

令和8年度で前述3施設が閉鎖となり、市の運営は残り4施設となりますが、それぞれの利用者が増えていかなければ、現在同様に市の負担が増加の一途となります。参考までに上記の計算で行けば、現時点で「いわみざわ公園」が最も経済効率が良く一人あたり578円の市負担。逆に厳しいのが北村中央公園で約4,350円/人となり、令和9年以降の利用者数の増加を期待したいところとなります。

これらは健康寿命等を含め、豊かさの大切な要素となるため、一概に費用負担が大きければ廃止という議論にはなりくいですが、すでに財政的には「無い袖は振れない状況」となりつつあるため、やはり今後の推移には注視していかなくてはなりません。

そして状況によっては、一方的にコトを進めるのではなく、利用者の皆さまとも丁寧な議論を進めることが重要で、多面的な判断が必要になるとも考えています。


ちなみに、以下は令和2年時点での私のパークゴルフ場に関する一般質問です。

もし良ければご覧ください。

【日本遺産「炭鉄港」×地域資源を活かすブランド戦略フォーラム】の開催について

〈令和8年6月23日投稿〉

■日本遺産「炭鉄港」×地域づくり■
(以下、空知総合振興局さんの記事より抜粋)

7月17日(金)13:30~16:00 岩見沢市民会館(まなみーる)で 【日本遺産「炭鉄港」×地域資源を活かすブランド戦略フォーラム】が開催されます。 地域で活動する方々や事業者、 地域づくりに関心のある地域住民の皆様にとって 地域の魅力を未来へ繋げるヒントや、 新たな可能性を見つける機会として、ぜひお気軽にご参加ください!

詳細はこちら https://3city.net/post/19758/


第1部の講演は、炭鉄港の「今あるもので、今はないコトをつくる」という概念にピッタリの久保健治氏です。これはまちづくりのみならず、ビジネスにも十二分にヒントになるお話になると思います。

第2部のパネルディスカッションにおいては、大変力不足ではありますが、私がファシリテーター兼パネリストで登壇させていただきます。

講演、交流会ともに、どうぞお気軽にご参加ください。

岩見沢市北村の庭園鉄道「空知鉄道」延伸開業記念式典が開催されました。

〈令和8年6月19日投稿〉

6月16日(火)13時から、表題のとおり、空知鉄道の延伸開業記念式典が挙行されました。

来賓として松野市長、空知総合振興局 伊藤地域政策部長などが参列し、更に地元の方や、日本全国からの鉄道関係者、岩見沢赤電保存会や岩見沢SL保存会の皆さんなどで盛大に執り行われました。

私もご挨拶をさせていただく機会があったのですが、日本の鉄道の歴史的な役割をなぞりつつ、この空知鉄道の今後の役割に大いに期待している旨のお話をいたしました。

テープカットの後は、一番列車の出発や乗車会となりました。

皆さん、とても賑やかで和気あいあいとしたセレモニーとなりました。

上記3枚の画像は鉄道写真家としても活躍している、矢野友宏さんにいただきました。
http://sapporojinzukan.sapolog.com/e458438.html


実は道道に面している「新赤川駅」には、金森代表のご厚意で副駅名も設定されています。

【新赤川駅 ~炭鉱の記憶推進事業団「炭鉄港」~】となっており、北村の地に炭鉄港の言葉が掲げらたことも大変ありがたく思っています。

庭園や菜園の中を進む鉄道は可愛らしいけれど、本格的な運行がなされています。


実は今から4年前の令和4年7月17日にも、延伸がなされています。

きっと、北村の赤川付近を通ると、住宅の前に踏切があったり「なんだろう?」と思っている方は多いと思います。実はこのように、当初は個人の趣味としてスタートした庭園鉄道が、今や地域の魅力の一つに成長中であり、今後はイノキタさんや北村温泉などとも連携しつつ、沢山の人が笑顔になれる場所になると良いなと期待しています。

空知鉄道さんはこちらからご確認ください。

https://bazar-k.wixsite.com/soratetsu

「イノキタ」さんとの意見交換会をきっかけに、北村地域の状況を見える化してみたいと思います。

〈令和8年6月9日投稿〉

昨日、18時30分から北村地域イノベーション推進協議会「イノキタ」の皆さんと、岩見沢市議会(主として広報広聴委員会+α)との意見交換会がありました。

イノキタさんは、「遊水池ができる北村を観光資源として活用し、地域の魅力を発信したい」という軸を通し、インバウンドを得意とする北海道宝島社の協力による農業体験や自然体験などを行っています。つい先日もハワイから13名を迎え、豆腐作り体験などをされている、非常に精力的に活動されている団体です。

お話を聞いていると、企画立案や対外的な活動の多くは女性が担い、男性陣がサポートするという流れになっているとのこと。

今回の意見交換会は議会側からのプレゼンと、イノキタさんからのプレゼンがあり、その後、3グループに分かれてテーブルディスカッションが行われました。

本当は皆さんの活発な様子を紹介したいところですが、私個人のページでの画像掲載許可はお願いしていなかったので、代表の北村さんの様子とさせていただきます(彼は岩見沢青年会議所時代の後輩で、卒業後も地域のためにアクティブに活動する貴重な人材です)。


私の参加したテーブルグループでは、交通インフラなど人口減少に伴う課題、また、積極的な活動を展開するにあたり、女性メンバーの広がりや連携についての話題も出たため、帰宅してから色々と分析してみました。

■まず岩見沢市の3地域の人口推移です。

※上記グラフは、1920年から5年刻みは国勢調査値、2005年以降については、短時間では地区別の人口を探しきれなかったので、2026年4月末まで一気に省略させてもらっています。

それぞれの地区の人口推移がイメージできるかと思います。

北村地区と栗沢地区は1955年前後をピークとして一旦急激な人口減少に陥り、1985年ぐらいからは緩やかな減少(緩やかとはいえ、地域に与える影響は非常に深刻だと捉えています)。

旧岩見沢エリアは2005年以降に減少度合いが急になってくる印象です。


■こちらは各地区の0~14歳未満、15歳~64歳、65歳以上を見える化したものです。

65歳以上の高齢化率は北村で47%、栗沢が48.3%、旧岩見沢エリアで38.2%で、現在の岩見沢市全体では39%となっています。逆に14歳未満となると北村で6.8%、栗沢5.8%、旧岩見沢9%、岩見沢市全体では8.8%と、少子化の状況が見て取れます。


■北村地区と栗沢地区の拡大版のグラフを貼っておきます。



こういうデータがあると、朧げに人口減少が進んでいたり、少子高齢化が進行しているイメージはあれど、実際のところどこまで進んでいるのか?という把握ができるかと思います。


■20~49歳の女性(地区別)について

テーブルディスカッションの会話で、実際に熱心に活動されている女性からお伺いした、「女性の参画」、「地域ごとの繋がり」というキーワードから、北村地区にそれぞれどれぐらいの女性がいるのかを抽出してみたのが下の表になります。

※年齢分けに関しては細かく分類せず、子育て世代前後というイメージで、便宜上わかりやすくするため、今回は仮に20~49歳で一括りとさせてもらっています。

北村は面積的にも広く、各地の地域性がしっかりしていることもあり、その枠を超えての連携というのは簡単ではないかもしれませんが、それでも今回話を聞かせていただいたイノキタのメンバーの皆さんと同じぐらいの世代の方がそれなりの人数いることがわかりました。

それでも皆さん、当然ですがそれぞれに仕事やライフワークなどもあり、この様な社会活動として取り組むのは簡単なことではありませんが、今回のイノキタさんの皆さんの話を聞かせていただいて、今後の展開に大いに期待を抱くところです。

※ちなみにこれらのデータは、市の公式サイトにある人口統計や、総務省の国勢調査結果など必要なところをダウンロードして、生成AIに入れて色々と指示を出せば、あっという間に出てきます。(細かなところは合っているかどうか悩ましい場合も多々ありますが・・・)

この様にAIが気軽に使える時代になってきたがゆえ、今後は自治体の持つビッグデータなどの活用が急速に進んでいくことを期待しています。そのためにはぜひ既存のGISを中心としたオープンデータのみならず、色々な情報が公開されると良いなと考えています。


さて、話を戻すと・・

イノキタさんは岩見沢市内でのインバウンドの取り組みが一歩リードしている印象です。しっかりと地域に「ヒト・モノ・カネ」の巡る環境づくりに向かっている気がします。我々の取り組んでいるシビックプライドや炭鉄港などとも共通していることが沢山あると感じます。

岩見沢市全体としても外国人が増えてくる傾向にあるので、ぜひ多様な取り組みで連携していけたらとも考えるところです。

ぜひ、今後の活動も応援していきたいです。

■instagram
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令和7年度国勢調査【人口速報集計】を受けて

〈令和8年5月29日投稿〉

昨日から体調不良で、今日は午後からかなり辛い状況・・・。
今晩予定していた自衛隊募集相談員「睦会」の総会とその後の別件予定については、大変申し訳ないながら、先程、急遽欠席の連絡をさせていただいたところです。ご迷惑をおかけして申し訳ない気持ちです。

そこで、ズルズルと横になっていても気が滅入るので、ちょっと無理してPCに座り、発表になったばかりの「令和7年度国勢調査速報集計」をもとに、改めて色々と見える化してみたいと思います。

北海道全体としては、いよいよ500万人を切ってしまったそうで、この推移をグラフにすると以下のようになります。(以下のグラフは国勢調査データなので全て5年刻みの数値となります)

(↑)北海道全体としては、1995年をピークとし、徐々に人口減少が進んでいます。

では札幌市は??(↓)

(↑)札幌も2020年をピークに人口減少に転じました。


では岩見沢は??(↓)

(↑)北海道全体や札幌市と比較すると、かなり減少が加速していることがわかります。


ではここで、炭鉄港関連の15市町のデータを1枚で重ねてみます。

じっくりと見ていただければ、色々と感じるところがあると思いますが、旧産炭地は独特の人口減少ラインを描き、小樽、室蘭、岩見沢は程度の差こそあれ、徐々に、そして加速しながら人口減が進行中です。

様相が全く違うのは江別市です。
それでもしばらく右肩上がりが続いていましたが、札幌と比較すると2000年ぐらいに伸びが止まってしまった感じに見えます。そこからは横ばいに近い微減が続いている感じです。

参考までに日本全体の人口推移を見てみると・・・

公表されている国交省の長期的推移(↓)と比較すれば、いよいよここから日本全体の人口減少が加速することになります。上のグラフも、次の5年後や10年後にはっきりと減少のラインが見えてくるのかもしれません。

現在の速報値を反映した日本全体のグラフの形と比べてみれば、近郊では江別市が最も推移傾向(グラフの形)が近いのかもしれません。

それ以外の市町は、やはり日本全体よりは”かなり先”を行っていることになります。

報道でも、岩見沢市と室蘭市が2027年にも逆転するか?とも言われていますが、全体を見れば、そこに一喜一憂する要素は少ないことがわかります。

特に炭鉄港構成の15市町は、江別を除けば消滅可能性自治体へまっしぐらであり、何も抗わなければ将来は見えない状況です。しかし、それぞれの自治体が単体で抗って勝算があるかといえば、それはかなり難しい。

そこで、「150年前はほぼ人が居ない状況から、たった80年間で圧倒的なピーク人口に達し、その後65年間で一気に過疎化する」という、石炭産業に強烈依存することとなった地域の栄枯盛衰の流れを、世界でも例のない類まれな事例として【面の魅力】に昇華させることが大事だと思っています。

幸いなことに、小樽市の2025年度の観光客数が5年連続増加。宿泊客は初めて100万人を突破したとのことで、そのうちの数%でも空知エリアに来てくれれば、十分にホテル投資や付随する地域内経済循環、雇用増などの期待を描けるわけです。

その枠組みこそが現在取り組んでいる【日本遺産 本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~】なわけです。

私は大いに可能性を感じていますが、その実現のためには、それぞれの市町が「イマダケカネダケジブンダケ」とならず、お互いに連携し尊重し合う「互恵性の仕組み」が必要だと思っています。

そのためには、まずはそれぞれの点の価値を高める努力が必要です。

その取組の一つが昨年から初めた炭鉄港3-DAYS Weekenderです。

こちらも昨日、2026年度の開催日程が発表されました。

今、新しい地域連携の形を実現すべく、色々と準備中です!

ぜひ急激な人口減少に伴う様々な荒波に抗って行きたいと思っています。


※今回も数値の収集からグラフ作成まで、完全にAIに丸投げしての作成なので、もしかしたら怪しいところがあるかもしれません。何か発見したらこっそり教えてください。

近隣の人口推移から見えるもの

〈令和8年5月25日投稿〉

5月27日(水)は東京からの高校修学旅行生を対象に約2時間半の講演+ミニフィールドワーク。6月4日(木)は札幌のちえりあ学習ボランティア2026年春・夏期講座で2時間の講演。6月6日(土)は歌志内市の(一社)ウタピリカさんで炭鉄港ガイド要請講座にて同じく2時間の講演。

などと、ありがたいことに講演準備が迫っています。それぞれ時間や伝えたい細かなテーマが違うので、現在、少しずつパワーポイントの手直しに追われているところです。

なぜか、そのようなときにブログを更新してしまう悪い癖があるのですが、今回は最新データをグラフ化する中でいろいろと比較ができそうなものを作ったので、せっかくなのでご紹介します。

(上グラフ)これは空知において、炭鉱の存在が大きかった6市(夕張、三笠、美唄、赤平、芦別、歌志内)と上砂川町の7市1町と、岩見沢市を比較した人口推移です。


例えば、最も減少率の大きいのが夕張市(下グラフ)で、現在はピーク人口の95.1%の減少となり、当時の4.9%しか人口がいないという衝撃的な事実があります。

しかしこれは夕張市だけではなく、歌志内市や上砂川町もほぼ同様の傾向です。

美唄市の場合は昭和40年代にいち早く主要炭鉱が閉山し、産炭地には珍しく平地が多く存在するために農業が盛んだったこと、また企業誘致も早かったことなどで、他の産炭地と比べると減り方は幾分少ない(約8割減)状況です。

そのような中で、岩見沢市は周辺産炭地から離れる方が移住される「人口のダム機能」があったといわれ、その減り方はぐっと緩やかになっていました。これが「岩見沢はほかの地域に比べれば、疲弊度は格段に少ない」と言われてきた根拠になります。

※1960年人口は 旧岩見沢市 64,443人、旧北村 8,652人、旧栗沢町 27,809人 で計上しています。ただし、厳密に言うとこの3数値は調査種別・時点が完全には同一ではなく、旧岩見沢市と旧栗沢町は住民登録人口、旧北村は国勢調査による常住人口となります。よって、「同一基準の国勢調査人口」ではなく、現在市域相当で合算した参考値として捉えて下さい。

しかし改めて前述の比較グラフをじっくりと見てみると(下図再掲)・・・

旧産炭地はすでに人口減少がかなり進行したため、これより先の度合いは安定していく傾向になると思われるものの(少子高齢化の進行は深刻ですが)、グレーで描かれた折れ線の岩見沢市は、2000年前後から急激に人口減少が進み、まさに現在進行系であることが見られます。

これは日本全体の構造と同様ではありますが、いよいよ行政運営もこれまでとは異なるフェーズとなり、行政だけではなく、市民一人ひとりが「あらゆることが今まで通りではなくなる」ということを認識しなければならないと思うのです。



さて、参考までに、北海道で一極集中の進む札幌市も人口減少フェーズに入りました。先日の報道では横浜も今回の国勢調査において、78年ぶりに人口減少となったそうで・・・

私たちの空知(特に旧産炭地)の強みは、これからの日本の地域課題をすでに先取りしていること。経済学者のドラッカーの言葉を借りれば「すでに起こった未来」がこの地域の武器でもあります。

日本遺産「炭鉄港」とは、その概念を各地で連携することによってプラスに昇華させるものです。どこまでできるかはまだ朧気にしか見えていませんが、様々にトライしていきたいと思っています。



【余談】

今回、改めてすごい時代になったと感じたのは、これらのグラフは全て生成AIで作成しています。

自治体によっては、公式ホームページに近年の統計データしか載っていないところも多く、そのため、総務省のサイトからいくつにもタブが分かれたエクセルデータを横断的に抽出したりしなくてはならないのですが、今回はその作業において、chatGPTもGeminiもいまひとつ役に立たず、Cloud codeでやってみたら一発で抽出できました。

そのデータをchatGPTに張り付け(cloudが無料版なので利用回数に限りがあり)て、いろいろと注文を付けると簡単にこのようなグラフになります。細かなところをチェックしたら、そこはAIなので誤っている個所もあるかもしれませんが、パッと見た限りでは問題なさそうです。


おまけで東京都も貼っておきます。