カテゴリー別アーカイブ: まちづくり的雑記

(仮称)岩見沢インバウンド勉強会開催について

〈令和7年2月21日投稿〉

前回、1月30日時点の投稿はこのような感じでした。

それから、更に実際に岩見沢の街なかに訪れている中国人の方々に翻訳アプリでヒアリングをしたり、実際に観光客が多く訪れているカフェ等でお話を聞いたりしてきました。その時も海外からの観光客で満席となり入店できないこともあり、短期間におけるもの凄い変化を感じてきたところです。

何より、SNSの「小紅書(RED NOTE)」を実際に登録して、自分自身で投稿することで色々と見えてきました。(この辺りは後述の勉強会のときにでも詳しくお話します)

しかしその反面、岩見沢市が何の準備もない状況でインバウンドを受け入れることに危惧している方々も沢山いることが良くわかってきました。

これら「もっと岩見沢に観光客を!」という思いと、「いや!何の準備もしないでやれば、事象は一過性にすぎず、岩見沢が使い捨てみたいな感じにされ、傷跡だけが残る」という意見もあり、なるほど!と思ったところです。

そこで、どちらの意見も持ち合わせる有志主催で、色々な方に来てもらって勉強会をしてみよう!


というのが今回の動機です。

主催は有志の会ですが、参加は飲食店関係者のみならず、一般のインバウンドに興味関心がある方など、どなたでも大歓迎です。


【勉強会の開催主旨】

今年1月から急増した中華圏からの旅行客。その理由は、札幌の少雪と岩見沢の大雪だけではありません。「他の人と少し違う場所へ行きたい」という気持ちも岩見沢の魅力につながっています。これは冬だけでなく、通年でインバウンドの可能性を広げるチャンスかもしれません。

でも、この海外からの観光客は、本当に「岩見沢全体」にとって良いことなのでしょうか?期待できる効果は?迷惑行為や危険行為のリスクは?などなど、まずは市民や関係者がインバウンドを理解し、考えることから始めましょう。

【勉強会のイメージ】

最初に観光客の動機等、インタビューやSNSの投稿の分析など、現在の様子を紹介します。その上で参加いただいた方々から様々なお話が聞けたらと思っています。

〈例えば!〉

・現状でどのようなプラス効果があった?
・逆にどのようなマイナス面があった?
・今後はどう考えているか?
・今後、一過性で終わらせず、通年の魅力にするには?
・反対意見や不安の声も含め、観光公害(オーバーツーリズム)の可能性は?
・迷惑行為等を防ぎながら気持ちよく共存する方法とは?
・etc.・・・

というように、今回の突然の観光客の来訪により、岩見沢市の中心商店街等の商店や飲食店が直面した良かったことや良くなかったこと、今後の課題、迷惑行為への対応、期待することや懸念など、率直な意見を共有しながら、岩見沢の価値を高めるための道を考えてみたいと思います。

【開催概要】

・日時:2025年3 月2日(日)18時~
・会場:岩見沢市生涯学習センターいわなび《2F 研修室6》
・参加自由(どなたでも可)
・参加費:無料
 *会場準備の都合上できれば下記リンクから事前申し込みをお願いします。(当日参加でもOK)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeVopzznj6Lo5tfMoM2EzfZV16O4iOzow2EyV8r3kvNFw8PPw/viewform?usp=dialog

*上記リンクからは出席連絡だけでなく、ご意見や感想をいただくこともできますので、お気軽にご意見をおよせください。


余談ですが・・・

小紅書の投稿で、マナーについて投稿した際、箇条書きで、ゴミは道路に捨てないで!とか、飲食店では大きな声を出さないで。道路は青信号以外では車道に出ないで、などなどをトゲのない雰囲気で列挙してみました。

すると20以上の好意的なコメントが寄せられ、その中の一つが上の「岩見沢の印象は岩見沢寧寧から来ています」という投稿!

「岩見沢寧寧って何?」と思って調べてみたら、このような日本のアニメのキャラクターでした。

https://zh.moegirl.org.cn/zh-tw/%E5%B2%A9%E8%A7%81%E6%B3%BD%E5%AE%81%E5%AE%81

上記リンクは少し重く、開くのに時間がかかるのと、ブラウザの翻訳が上手くいかないと読めないかもしれませんので、ざっくりと先日Xに投稿した記事をはめておきます。

まさに知らないことばかりですね!


岩見沢インバウンド勉強会、ぜひ多くの皆様に参加していただけたらありがたいです。

北海道技能士フォーラム岩見沢大会にお招きいただきました 

〈令和7年2月18日投稿〉

表題のとおり、北海道技能士フォーラム岩見沢大会に講師としてお招きをいただきました。

これは毎年各地で開催される北海道大会で、今回は岩見沢で開催されたもの。よって、道内各地より主に建設業に携わる様々な技能を持った方々が約250名お集まりくださったようです。

そのような大きな大会の中で、大変僭越でありますが、日本遺産「炭鉄港」に関する講演の依頼をいただきました。

演題は「過去を知り、今を生きて、未来を描く ~日本遺産「炭鉄港」を通して見えてくるもの~」とさせていただき、幕末からの歴史の流れや、今後の未来に向けたまちづくりの話をさせていただきまいた。

残念ながら、前段の式典が終わると空席が出来てしまいましたが、それでもかなりの人数の方々が聞いてくださいました。

ご期待に添えたかどうかは全くわかりませんが、このような大会の記念講演に「炭鉄港」をテーマにしてお招きいただいたことは、これまででは考えられないようなことだと思います。

地域の歴史に合致したものとして、炭鉄港が認知されてきたことの証であると思うと同時に、これからはより一層、結果を出していかなくてはならないという覚悟を求められている気がします。

私自身、未熟ゆえあまり意を尽くすことは叶わぬかもしれませんが、またこのような機会がありましたら、喜んで馳せ参じますので、リクエストをいただければ幸いです。

今回はお招きいただき、このような貴重な機会を頂戴いたしましたこと、深く感謝申し上げます。

第3回 空知ワイン会議 ~「空知ワイン協会」設立記念キックオフミーティング~ のパネリストとしてお招きいただきました

〈令和7年2月9日投稿〉

2025年2月7日、岩見沢市民センターまなみーるにて、表題の通り、空知ワイン協会の設立を記念してフォーラムが開催されました。

フォーラムの進行としては、北海道大学大学院農学研究院 地域連携経済学 准教授の小林国之氏による「地域とともに歩むワイン産地の未来」と題した基調講演からスタート。

第2部となる「パネルディスカッション」では、《「空知ワインと広域連携」その先に見えてくるもの》と題した構成で、メンバーは小林准教授をコーディネーターとし、一般社団法人空知建設業協会 理事 岸本友宏氏 /  有限会社山﨑ワイナリー 代表取締役 山﨑太地氏 / 私、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団 理事長 平野義文という構成です。

当方は日本遺産「炭鉄港」をベースとした広域連携の事例や展望、そして今後への期待として様々なお話をさせていただきましたが、それぞれの得意分野の中でお話が展開し、改めて今後につながる空知のポテンシャルの高さを認識することができました。

私達の活動の根幹にあるものの中心には、「空知の炭鉱の歴史を地域価値へ転換する」という使命があるのですが、その軸上にある「炭鉄港×◯◯」の要素として、「炭鉄港×空知ワイン」が掛け合わさると、ヘリテージ、インダストリアルといったカテゴリーの観光から、アグリ、ランドスケープ、シーナリーという観光要素が加わり、いよいよ空知に「ヒト・モノ・カネ」が巡る可能性が現実味を帯びてきます。

その流れで、ずっと温めてきた構想を一つ披露させていただいたのですが、それは空知に無数に存在するズリ山の活用です。フランスのノール=パ・ド・カレーでは、ドイツのルール地方のように、炭鉱の歴史が世界遺産となっていて、その中で急斜面のズリ山にぶどうを植え、そのぶどうでワインをつくるということをしています。これはかなり前にインターネット上で見て、その新聞記事をpdfでダウンロードしてしたためていたのですが、今回、パネルディスカッションの中で、そのことを皆さんに聞いていただきました。

その記事に関しては、ぜひこちらをご一読ください。

空知にはこれに適していそうなズリ山がかなりの数に上ると思われますし、旧産炭地である空知ならではのワインづくりができるのでは?と期待しています。

また、ワインの価値を高めるのはもちろんですが、前述のとおり、◯◯ツーリズムとして、交流・関係人口を増やすための武器にもなり得ます。

炭鉄港単体やワイン単体では引き出せないものが、かけ合わさることで良い反応となり、より多くの人が訪れる地域になりそうな予感がしています(勝手にですが・・)。


この度はお声がけいただきありがとうございました。

おかげさまで楽しい時間のみならず、新たなヒントとなるものを沢山いただきました。

岩見沢市の活性化のためには、空知全体での魅力向上が不可欠です。

今後もどうぞよろしくお願いいたします。

炭鉄港推進協議会総会・幹事会が開催されました&関与した冊子が2冊手元に届きました

《令和7年2月6日投稿》

コロナ禍により会議はオンラインで開催されていた「炭鉄港推進協議会総会・幹事会」ですが、昨日、多くの関係市町の首長様、担当各位をはじめ約60名の出席の下で開催されました。

コロナ禍以降はオンライン会議が主体だったため、私自身、対面では初めての出席の機会。

会議冒頭は推進協議会会長の美唄市の桜井市長、後段においては、副会長の小樽市迫市長、室蘭市青山市長、話題提供として安平町及川町長、夕張市厚谷市長のご挨拶の次、最後に僭越ながらNPO法人炭鉱の記憶推進事業団理事長として、ご挨拶の機会をいただきました。

私は現場に最も近い団体の一つとして、現在の炭鉄港の”手応え”についてお話させていただき、今後の地域活性化へと繋がる自信をお伝えさせていただいた次第です。

炭鉄港はもう一歩前進していきます。

(上記2枚の画像は安平町及川秀一郎町長様のfacebookより拝借させていただきました。)


さて先日、連続して冊子が届きました。

①文化庁監修『月刊文化財』

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②(公社)北海道地方自治研究所発行『北海道自治研究』

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①の文化庁監修『月刊文化財』は見開きページで、限られた文字数に納めるために字数以上に難航しました。しかも監修が文化庁のため、色々と制約もあり難しかったもの。また、普段はあまり馴染みのない「である調」なので、自分の書いた文章ではないような錯覚も生じたりします。でもコンパクトに炭鉄港の魅力を収められたのではないかと思っています。

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②の(公社)北海道地方自治研究所発行『北海道自治研究』は、北海道地方自治研究所よりお招きいただき、90分間で行った講演の文字起こしです。

編集部補足も含め全13ページ(約16,500字(400字詰め原稿用紙41枚分))の長編です。

編集を担当された方が非常に優秀で、こんなに自然な文字起こしと的確な補足は初めてです。

IMG_2555.jpg

後の原稿修正もさほど手間がかからず見事!


ということで、たまたまこの時期に集中してこの2冊が手元に届きました。

どちらも結構大変ではあったのですが、それも修行と思えばありがたき機会です。

※本文の画像は著作権の関係もあり、モザイクをかけています。

もし読んでみたい方がいらっしゃれば、『そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター』で手に取ることができます。昭和レトロなマネジメントセンターで、コーヒーでもオーダーしながらご笑覧ください。

岩見沢にインバウンドの中国人観光客が沢山訪れています【その3】

〈令和7年1月30日投稿〉

その2の続き

中国人観光客がどうして岩見沢に訪れているかというと、「小紅書」という中国版InstagramのようなSNSがきっかけと言われていて、実際にインストールして確かめてみました。

アイフォンでは何の苦労もなく普通にApp storeからインストールできました。

PCなら下記リンクです。
https://www.xiaohongshu.com/

閲覧するだけならログインする必要もない(PC版はログイン必要)ので、検索バーに「岩見沢」と入れてあげれば、市内で撮影された投稿が無数に出てきます。

という具合に岩見沢市内で撮影された投稿が永遠と続くわけです。

このスマホアプリはInstagram等とは異なり、日本語への翻訳機能がないため、私は生成IAのChat_GPTにキャプチャー画像を読み込ませて翻訳していましたが(追記:先ほど、ちゃんと翻訳機能があることに気づきました)、PC版ならgoogle機能等で自動翻訳もリンクの共有もできましたので下記に紹介します。(ログインなしで見られると良いのですがどうでしょう?)

https://www.xiaohongshu.com/discovery/item/67944f7a00000000290155c0?source=webshare&xhsshare=pc_web&xsec_token=ABT4kriWkd2YZYB5_PwTvzAVDVfvzbLE-rIdtW9C1DI9w=&xsec_source=pc_share


https://www.xiaohongshu.com/discovery/item/6790d50d000000001800c1d4?source=webshare&xhsshare=pc_web&xsec_token=ABgIjY6_Tv5KxFkhgPU8p3i2cyRGNdZ5E0zmmflFpXy5k=&xsec_source=pc_share


https://www.xiaohongshu.com/explore/67822541000000000b0358fb?source=webshare&xhsshare=pc_web&xsec_token=ABb6rShMi7PzifK1ZISN4-CkQpWwdLPeX_zOc17w0S2X0=&xsec_source=pc_share


https://www.xiaohongshu.com/explore/6799db0100000000290132a9?source=webshare&xhsshare=pc_web&xsec_token=AB40dYJQJIiIYIrwEQpO_yY4kfC7zETWOKMr4RNJKcWEY=&xsec_source=pc_share


https://www.xiaohongshu.com/explore/6783af71000000002001543e?source=webshare&xhsshare=pc_web&xsec_token=ABwWRtR3wo9y5D1yS51rXRV9GjF9LwueUfR8xC5lqcuYg=&xsec_source=pc_share

などなど、、という様に大量に大量に、本当に大量に時間が溶けていくほど投稿されているわけです。

海外慣れしていない私からすると、中国というのは情報統制が厳しくて、SNSなんて自由に投稿することも叶わず!なんて勝手な時代錯誤の想像をしていると、この岩見沢市内において、若い彼女らは遥かに凝ったシチュエーションを探し求め、美しい画像とコメントを投稿して、またそれを見た人が岩見沢に訪れている様子が理解できます。

目立つ表現として「雪が本当にすごい」というのはもちろんのこと、「岩見沢はとてもユニーク」、「市内散策が楽しい」というものがあります。

ただ、やはりこれは完全に私有地に入っちゃってるよね?とか、お店の前の除雪スコップを持ってポーズを取っていたりと、日本人の感覚からは「ん?」と思うシーンもちらほら!

あと、結構ショックを受けるのが

「小さな町でお店がほとんどありません。」「レストランが閉まっています」とか、「人がほとんど歩いていません。」などの表現が目立つところ・・・。

これはなんとかインバウンドが通年訪れるようにして挽回したいところ。

更に検索ワードを「岩见泽美食」にすると、知っているお店が続々と出てきます。

現在、海外からの観光客で賑わっているお店は、やはり投稿頻度も高いです。逆に今は知られていないお店も、少し投稿が増えると、途端に外国人がやってくることとなります。

これがプラスかマイナスかは人によって評価が異なるでしょうが、私は中心市街地に賑いが出て、経済活動が活発になるのは望ましいことだと思っています。

よって、このインバウンドをどう通年で取り込んで行けるか、また来季はオーバーツーリズムにならないレベルで、どう来訪者を獲得していくかに注力し、それと並行して岩見沢的マナー「私有地に入らない」とか「雪庇の下に行かない」などなどの啓発もしていけたらと思うのです。


また、現状ではお店のメニューを外国語で作ることができないとか、歓迎の文字を外に出したいとか、色々な要望があってもできない人のために、できる人がお手伝いをする。翻訳アプリが使えない人に使い方を教える。など、できることから始めていかなくてはなりません。

あとは外国人が岩見沢に来ることを好まないという人もいると思われます。

なんとか相互理解を高めていきながら、「人が歩いてない」「お店が閉まってる」などと言われない、活気ある岩見沢にしていきたいと思うのです。(中心市街地の固定資産税収入だって市の財政には本当に重要なものです。ぜひ商業者の収益が上がり、土地の評価額も上がり、雇用も増え、新規投資が発生し、みんな笑顔で納税できるような岩見沢になったら、様々な攻めの施策もできるようになるかもしれませんよね)

何より、上のSNSを見てもわかるとおり、現在、岩見沢に来ている方々は、センスの良い若者がメインです。マナーさえ理解してくれたら、きっとお互いに気持ちよくお付き合いができるのではないかと思うのです。

まずは現時点で、有志によるインバウンド対策の勉強会の準備を進めています。

岩見沢にインバウンドの中国人観光客が沢山訪れています【その2】

〈令和7年1月30日投稿〉

先日投稿したのは、北海道新聞デジタルの取材時のものでした。

その記事は下記 1月29日の〈デジタル発〉にて詳細に紹介されています。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1116724
(会員以外の方は無料登録してご覧ください)

このデジタル版は、私のXの投稿を見た札幌の記者さんが、このホームページ経由でアポがあったものです。


さて本日、、

午前中は北海道新聞空知版の取材を受け、その後、街なかへと言ってみました。

気になったのが、今朝の札幌の降雪量が20センチほどに対し、岩見沢はほぼ0センチ!

こうした中で昨日同様、岩見沢へ中国人観光客が来るのかどうか。雪を見たいのが理由であれば今日は札幌で十分なはず!

すると、、

結果は、昨日ほどではないものの、結構な人数を見ることができました。

まずは昼食と情報交換を兼ねて「蕎麦切り むら多」さんへ

オーナーご夫妻と様々に前向きな意見交換をさせていただき、食後に街なかの状況見学でもと思って3条通りへ向かう途中で中国人カップルの方に遭遇。

早速翻訳アプリを立ち上げ、「こんにちは!ちょっと聞いても良いですか?」「今日は札幌でも雪が降っているのに、岩見沢に来たのはどうしてですか?」と聞いたところ、「岩見沢のほうが雪が多いから!」という答え。「今の岩見沢は雪が少なく、本当はもっともっと多いんですよ」などとお話していると、逆に「Have you always lived in Iwamizawa?」と聞かれ、あまりにも流暢だったので最初は英語とは思えず戸惑ったほど・・・。「いえす!」と答えるのが精一杯な私がいました。

この時期に海外に出ている中国人は裕福な人が多く、英語も通じる可能性が高いとは聞いていたものの、それは見事でした。

「バイバイ!」とお別れして、目の前の「サーバルコーヒー」さんの扉を開けてみると、なんと観光客と思われる方々で満席。諦めて東の方へ歩きだすと、先程のカップルがサーバルコーヒーさんに入っていきました(中国のSNS投稿でお店が紹介されているのを確認済み)。

特段宛もなく東へ歩き、そうだ!と「菊水堂」さんに立ち寄り、”お好み焼きおやき”と白玉入あん”を購入しながら意見交換。中国の方が来た場合はやはり翻訳アプリで対応しているとのことで、せっかくなのでもっと寄ってくれるとありがたい!と。中国のSNS「小紅書」で、恐らく影響力のある人が上げてくれるとすぐに人気になると思われ、まさに今後に期待です!

そして「エスプレッソスタンド プラッツ」さんに立ち寄り、片山オーナーとお話を。

片山オーナーは海外経験も長く、様々な知識を持っていて、英語はもちろん中国語もOK!

昨日プラッツさんに立ち寄った時は、なんと中国からの観光客でびっくり超満席!今日は2組でしたがインバウンドの恩恵をしっかり受けていると思われます。流石です。

そこで今後の取組の方向性などを相談しながら、「そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター」に戻ると、カウンターに日本人の方が2名。

実は冒頭のXの投稿のように、いち早く3ヶ国語表記の看板を出し、手招きして観光客を呼び込んだのが1月17日。

それから残念ながら、アーケードの雪下ろしが済み、道路排雪が終わった1条通りは観光客がまばらな状況。全く持ってオシャレでも素敵でも何でもない、我が「そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター」は、中国のSNSに紹介されることもなく、未だ海外観光客に見つけられておりません(笑)

さて、前置きの投稿が長くなってしまったので本筋の投稿は次にて!

中国版SNS「小紅書」の投稿がすごい!

へ続きます。

岩見沢にインバウンドの中国人観光客が沢山訪れています。

〈令和7年1月27日投稿〉

今日は朝から札幌と江別で炭鉄港に関する2件の打ち合わせを済ませて岩見沢へトンボ返り。先日の投稿(実際はSNSでしたが)を見ていただいた某報道機関の方から連絡を頂き、少しだけ取材対応をしてきました。

前回のブログ投稿をした1月中旬頃は、中国の方々が増えてきているけどまだ珍しい状況でしたが、ここ数日はかなりの増え方!特に岩見沢中央公園は大勢の観光客の方々が雪の上で遊んでいる様子を見ることができます。

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原子力発電環境整備機構(NUMO)による〈寿都町・神恵内村における文献調査報告書の説明会〉に参加してきました

〈令和7年1月18日投稿〉

先ほど、岩見沢広域総合福祉センターで開催された表記説明会に参加してきました。時間は14時からスタートし、予定の16時30分を超えて17時近くまでの開催となりました。

このテーマは非常に重たいものがあり、原子力発電所の存在自体が果たしてどうなのか?という結論に至っていない私としては、自身の勉強のためにまずはニュートラルな気持ちで参加してみようと向かった次第です。

( ↓ 2年前の3月11日に投稿した原発に関する投稿)

空知総合振興局管内は今回のみということもあり、市外からも100人を超える方々が集まり満席の状況でした(会場内は撮影不可)。

今回の説明会の主旨は、原発で使用した高レベル放射性廃棄物を「地層処分」するための場所の選定に関し、寿都町と神恵内村からの申し出を元に「文献調査」した結果を全道各地で説明しているものとなります。

説明資料は100ページ近い内容ですが、担当の方の明確な説明により的確に進行します(資料、プレゼン、質疑応答の丁寧な回答を含め、かなり明確で質の高い説明会と感じました)。

内容を掻い摘んで紹介すると、、

■日本の場合は使用済み核燃料を再処理することで95%を再利用できるが、残りの5%が廃液となる。

■この廃液をガラスに溶かして固めたものを地層処分(地下深くの安定した岩盤に閉じ込めて隔離)する必要がある。

■以前は深い海溝等を利用した海洋投棄や、宇宙処分なども検討されたことがあるが、1972年のロンドン条約により各国が自国の中で処分するルールが出来た。

■これまでのように地上で保管しつづけることもできるが、気の遠くなる10万年という長い歳月の中で人為・自然災害リスクも大きい。(ガラス固化体の放射線は、製造後半減期を経て1000年で99%低減するが、10万年単位の管理が必要。)

■1966年の原発稼働以来、既に国内にある使用済み核燃料をガラス固化体に換算すると、なんと27,000本分が存在する。

■ガラス固化体は、1本当たり高さ約1.3m、直径40cm、重さ約500Kgになる。

■このガラス固化体を4万本貯蔵できる施設を、地下300m以上の深いところに設置する必要がある。

■その規模は、地上部分は約1~2平方キロメートル(地方空港ぐらい)で、地下施設は6~10平方キロメートル(新千歳空港くらい)と膨大。

■この施設の設置は、その地域に最新鋭の科学施設ができることとも言える。

■地下300m以上の深い岩盤中に千歳空港(滑走路等含む)の敷地並の大きさでメッシュの様に坑道を掘って保管する

■今回の文献調査の説明は、寿都町、神恵内村共に慎重な各種文献を元にした調査結果で、問題ないと判断できるところと、次の概要調査(現地調査等を含む)をしてみないと判断できない部分などが整理されていた。

■補足:私自身が疑問に思い、質問(ペーパー回収)でコストについて聞いてみたところ、現在の想定は4兆円とのこと(地下300m以深に新千歳空港なみの範囲の面積に坑道を整備し、放射性廃棄物を管理し続けるのに、えっ?そんなので足りる?という印象を持ちました。これら費用も電気代に上乗せされ国民が負担する。)。

ざっくりと言うと、こんな感じになります。


前述2年前の拙稿にも記載していますが、原発の存在が良いのか悪いのかは、今の私には明確な判断がつきません。もちろん、なくて良いなら一つもいらないというのが本音ですが、かつての様に国際情勢が悪化した場合、エネルギー安全保障という面で日本はあまりにも脆弱です。かといってこの狭い国土に50基以上の原発があることも不自然であり、先日の報道にもあったように、ロシアが日本と韓国の原発等を攻撃リストとして作成している。という、当たり前の安全も心もとない状況です。

ましてや既存の古い原発を廃炉にするためにかかる時間と経費や、福島第一原発のように、事故をおこした場合の莫大な費用を考えると、原子力発電所は電気代が安くなるというのは都市伝説であると感じています。

ただ、本当に日本に石油やガス、石炭が輸入できなくなった場合、この国はどうなるのか?というエネルギー問題は想定しておかなければならないのだろうと思います(まぁ、そんな事態になれば残念ながら食料自給率の方が深刻かもしれませんが)。現在、約20%のシェアを占める自然エネルギーにしても、太陽や風力はその出力が自然に左右されるため安定性が欠けます。大きく思想を後退させ、カーボンニュートラルを無視して石炭火力に頼るとして、現在でも国民1人当たり年間約1tもの石炭を輸入をしている状況下、まだ道内の石狩炭田だけでも数十億トンの石炭埋蔵量があるにしても、働き手が不足する労働供給制約社会において、地下1000m以上もの酷所から現行の労働基準法で採炭することができるのかどうか?これまた非常に懐疑的であるのも事実です。

これからDX等も更に進み、ますますICT産業が伸びていけば、データセンターや生成IA等を含め、より多くの電力が必要とされていきます。

その時にゼロカーボンの推進が不可欠とされる環境下、日本は原発がなくてクリアできるのか?

だとしたら、そこで発生する核のゴミはどうするべきなのか?

いくら考えても明確な答えは出ませんが、現代社会はパンドラの箱を目一杯開けてしまっている状況なのかもしれません。


ちなみに、、寿都町や神恵内村の文献調査手続きがニュースになった当時、現地の方の「人口減少も酷いし、今後も地域を残すために仕事と交付金が欲しい」的なインタビューを見た記憶がありますが、この思考はあまりにも「イマダケカネダケジブンダケ」という印象を受けました。

もちろんそんな思考ではなく、「もう先送りすべきでない課題を、この世代で解決すべき」という思考は必要だと思います。

だからこそ、候補地選定には日本全体を俯瞰した視点と十二分な配慮が必要なのだろうと思うのです。

なお、北海道には「(前略)私たちは、健康で文化的な生活を営むため、現在と将来の世代が共有する限りある環境を、将来に引き継ぐ責務を有しており、こうした状況の下では、特定放射性廃棄物の持ち込みは慎重に対処すべきであり、受け入れ難いことを宣言する。」という《北海道における特定放射性廃棄物に関する条例(平成12年10月24日公布)》という条例が存在しており、現状ではいくら寿都町や神恵内村が適地とされたとしても、この条例が優先されると思われます。

しかし、もし道内で「適地」とされる場所が出てきた場合、私たちはこの条例の改正を含め、どういう判断をしたら良いのか、、やはり考え続けていかなくてはならないと思っています。

さて、皆さんはどう考えるでしょうか・・・


【参考】

○地層処分についてはこちらをどうぞ
https://www.numo.or.jp/chisoushobun/ichikarashiritai/

○産経ニュースの企画広告
https://www.sankei.com/special/numo2016/article-1.html

○ガリレオchもどうぞ!

いよいよ雪がお金に?

〈令和7年1月15日投稿〉

最近、岩見沢駅周辺で海外からの観光客を目にするようになりました。

先日から、駅周辺で比較的若いグループの方が、外国語でお話しながら雪の写真を撮るシーンを良く見るようになり、今日は、私が気づいただけで3グループも・・・

推察するに札幌に観光に来たものの、本格的な雪が見たくて、特急で僅か25分の豪雪地「岩見沢」へ来ていると思われます。

世間ではオーバーツーリズムの弊害がニュースになっていますが、それは地域限定的な傾向が強く、この岩見沢ではイベント時以外の観光入込数は散々たるもの。

それがSNS等で個々が情報を得られる時代となったことで、ネガティブな要素が多いはずの大雪のニュースに価値転換が起こり、海外の方が訪れるようになってきたということなのでしょう。

こうなると「雪はね体験」でも「駅周辺スノーシューツアー」でも、「お味噌汁バー」でも何でも、市民がその気になれば多少なりとも雪がお金に変換できるチャンスが到来してきたということなのでしょう。

今後は「やる気のある市民サイド」と「的を射た行政支援」とがタッグを組めれば面白いことになりそうな予感がします。


一方で、大雪の影響で残念な痛ましい事故も発生してしまいましたことに対し、心よりお悔やみ申し上げます。

また、市内の除排雪作業も順調に進んでいますが、昨日の臨時議会で除排雪に関する補正予算も可決されました。

〈当初予算〉1,488,500千円【除排雪事業】
〈災害応急〉 50,000千円【災害等応急対策事業】
〈今回補正〉 200,000千円【除排雪事業】
合 計1,738,500千円

上記表のように、今シーズンの除排雪費は17億円を超える状況となりました。
もちろん、今後も良きせぬ大雪となった場合はさらなる増額も必要になってくる可能性があります。

まだまだ雪はマイナスの要素が大きいですが、厄介者の雪が多少なりとも外貨を稼げるツールに転嫁できる日は近いのかもしれません。

令和7年迎春ご挨拶 【2025年問題】を考える

〈令和7年1月4日投稿〉

新年あけましておめでとうございます

旧年中は大変お世話になりましたこと、心から感謝申し上げます

本年は本日より仕事はじめとしました。

令和7年といえば西暦2025年です。

2025年といえば、随分と前から2025年問題と称して様々な懸念が言われてきました。その最大の要素は1947年から1949年に生まれた団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となる節目であり、日本国民の5.7人に1人が後期高齢者となります。

ちなみに高齢者と言われる65歳以上は3.4人に1人という、これまた大変な数値になってしまいます。


現在の日本は、下表のように世界最高の高齢化率です。

《*ここまでのデータ(出典1)》


当然高齢化率が上がると、現役世代に負担が偏る傾向が強くなります。すでに現在の国民所得に対する「国民負担率」の推移は大変なことになっています。

*これは財務省の公表データ(出典2)をchatGPTでグラフにしたものです。

1990年には所得に対して約3割の社会保障費負担だったのが、現在では5割弱まで増えている(財政赤字を加えた潜在的な国民負担率は更に増加)。


普通に考えれば人口構成が変化しない限り状況が好転することはなく、次は追い打ち的に2040年問題という私たち世代の「団塊ジュニア世代」が65歳を迎え、一段と社会課題が表面化してくることになります。そしてこれらは突如現れるのはではなく、まるで茹でカエルの如く、少しずつジワジワと日本国内の財政状況に影響を与え、どこかで加速度を高めながら私たちの生活を苦しめていくことになります。

2025年はまさにこれらの現象を顕著に感じ始める年になるのではないかと思っています。

ただ、絶対的に配慮をしなければならないのは、世代間対立が生じることのないようにしていかなくてはなりません。今後は高齢者向けビジネスが増加する一方で、若年層のニーズに合致する分野(教育、エンターテインメント等々)への投資が減少することも考えられます。また、労働供給制約社会の中で、もしかしたら若年層が”あまりやりたくない仕事”を仕方なく担わなくてはならないこと等々が起きるかもしれません。さらには税負担や社会保障費の増加が避けられない状況下、可処分所得の減少は、若年層において既存概念的な幸福(結婚や子育て、マイホーム等々)に多きな影響を及ぼす恐れがあります。

今後は何せ若年層には厳しい時代であることが容易に想像することができます。私たち高齢者予備軍、並びに高齢者の方々は、ぜひこういう視点を失わないようにしていかなくてはならないと思うのです。

またグローバルな視点で考えると、今後は日本国民の減少と移民増加による課題や、産業等が国際競争力を失う中でさらなる円安が進めば、燃料から肥料、種子まであらゆることを海外に依存する日本において、食料自給率の改善が叶うのか?また、各種物価高騰に国民が耐えられるのか?エネルギー安全保障は確保できるのか・・・?

様々な懸念が募ります。

ピンチはチャンスと言うけれど、さて、どこまで私たちは好機を見つけることができるのか。

いずれによせ防御をしていかなくてはなりません。今後の行政運営も「今までどうり」では立ち行かなくなると思われ、今後訪れるネガティブな要素をしっかりと見つめ、それを加味しながら行政運営をしていかなくてはならないと思っています。

その思いの一端は、昨年末の12月議会一般質問に入れ込んでみました。ぜひ近日中に、この部分を動画にして紹介できたらと思っています。

何せ私たちの社会は難しい時代へと急激に変化中です。

2025年問題をはじめ、これまではあまり意識しなかったことが色々と影響を及ぼす場面が増えてくると思います。これらはやはり他責思考では好転せず、社会環境の変化を敏感に感じながら、一人ひとりが自分達のフィールドにおいて新たな一手を打っていかなくてはならないと考えています。

年初の投稿にはちょっと重たいお話ですが、現実問題として私自身、覚悟を高めていきたいと思います。


■(出典1)総務省「統計からみた我が国の高齢者」(R6年9月15日報道資料)
https://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topics142.pdf

■(出典2)国民負担率データ出典:財務省「令和6年度の国民負担率を公表します」
https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/futanritsu/20240209.html?utm_source=chatgpt.com