令和7年第二回定例会 一般質問通告

〈令和7年6月13日投稿〉

6月16日から始まる6月議会において、一般質問をいたします。

岩見沢市議会の一般質問順は通告の順になるため、私は今回1番目となります。

すなわち6月20日(金)13時の議会開会後、議事録署名人等の決定の後、すぐに始まる予定です。

今回の一般質問は通常より少し長くなり、約8,000字の読み原稿となります。その質問内容は以下のとおりとなりますので、関心のある項目がありましたら、ぜひ議場にて傍聴でも、YouTubeでライブ配信でもご覧いただければ幸いです。


1 インバウンド対応について
(1) 今冬発生したインバウンドの事象を鑑みた、今後の課題と展望について
 ①インバウンド受入れに対するスタンスについて
 ②現時点での取組について
 ③今後の具体的な戦略策定について
 ④プロモーションの在り方について
 ⑤地域・事業者・行政の協働を視野に入れた連携体制の構築について
 ⑥住民理解に向け、不安と心配を払拭する体制整備や方針について

2 太陽光発電所の懸念について
(1) 太陽光発電所が有するリスクへの対応について
 ①破損した施設への現地確認と指導の状況について
 ②具体的にどのような是正要請や指導を行っているのか
 ③景観・災害・違法造成などの問題が発生した場合、国とどのような連携を行っているか
 ④国からはどのような対応が返されるのか
 ⑤本市における国との連携の具体例について
(2)今後の予防的視点について
 ①所有者不明や撤去義務を果たせなくなった場合のリスクに対し、市として、現在の制度的枠組みをどう考えているか
 ②豪雪地に適したガイドラインや条例の制定検討について
 ③再生可能エネルギーと地域社会との共生の在り方について

3 改正鳥獣保護管理法について
(1)熊出没の急増に伴う法改正により、市町村の判断と責任が増すことについて
 ①安全管理体制の整備、ハンターとの連携や委託方法の明確化、補償責任を負うための財政的・制度的な準備について
 ②新制度施行を見据え、市としての課題認識と準備について

4 JR北海道苗穂工場移転誘致について
(1)JR北海道グループ中期経営計画2026等による移転検討の情報を受け、岩見沢誘致の考え方について
 ①現状でJR北海道との意見交換や協議を行っているか
 ②主体的な情報収集と構想の検討の必要性について

5 小中学校の統廃合・再編に向けた考え方について
(1)現状と将来予想を踏まえ、小中学校の統廃合・再編に向けた検討について
 ①現時点での課題認識と、統廃合・再編の方向性をどう捉えているか
 ②地域との対話等を含めた時期的な見通しについて


それぞれ質問の目的としては、以下のような分類としています。

*当初の思案段階でのタイトルのため、質問通告書とは文言が多少異なりますが、意味合い変化ありません。

読み原稿については、週末にもう一度細かくチェックをして、最終盤を紹介させていただきます。

なお、一般質問はYouTubeのライブ配信でリアルタイムにご覧いただくことが可能です。

https://www.youtube.com/@%E5%B2%A9%E8%A6%8B%E6%B2%A2%E5%B8%82%E8%AD%B0%E4%BC%9A/featured

5月末からしばらく怒涛の日々を過ごしています。

〈令和7年6月12日投稿〉

今年は例年より講演や授業協力の機会が多く、直近では、5月28日に関東の某高校修学旅行の受け入れに伴い岩見沢市内で2.5時間の講演(これは結構大変!)と30分のフィールドワークを対応。


5月30日は秩父別町にて空知町村監委協の研修会にて講演の機会をいただきました。


6月5日は夕張高校の授業&博物館ガイド

*夕張高校のInstagramより拝借


昨日11日は市内中央小学校の授業で岩見沢駅周辺フィールドワーク。


昨日の12日は美唄ロータリークラブ様の卓話にお招きいただきました。


今月の28日は下記画像の様に、美唄市郷土史料館にて講演をさせていただくこととなります。(もしご参加をご検討の方は、美唄市郷土史料館へ事前申し込みをお願いします)


美唄が終わると、30日の夜は小樽市でガイド向けのフォーラムへ。(こちらは小樽市のガイドさんを対象としているので、一般の方は参加できないようです)


さらに7月は市内小学校授業や某町団体の講座受け入れ、更には国の機関の職員様向けにお話の機会等々があり、27日(日)には、ありがたいことに歌志内市でも講演の機会をいただいています。

毎回、対象も講演時間(30分から2時間半まで)もテーマも違うため、準備に追われて大変ではありますが、やればやるほど自身の引き出しが増える実感があるのも事実。今は未熟な自分の能力を上げるためにも、無理してでも努力をすべき時期と覚悟を決めています。

そしてここしばらくは、これらと並行してメインの仕事である議会の所管事務調査の質問や、来週から始まる6月議会の一般質問(今回の読み原稿は過去一番の8,000字超)を作成し、まさに息つく暇もなく時間に追われております。

どちらも地域の未来のためになることと信じて努力していきます。

とはいえ、まずここ数日は16日(月)から始まる議会に全集中です。

AI時代で”デキル”の基準が大きく変化し、人間の平準化が始まるのかもしれません。

〈令和7年6月8日投稿〉

先ほど、6月16日(月)から開会予定の第二回定例会の一般質問を粗々完成させたところです。

実はここ数週間は異常な忙しさで、5月28日には関東の高校の修学旅行生を受け入れ、2.5時間の長時間の座学と0.5時間のフィールドワークを実施。

つい先日の5月30日には、会派内で一般質問についての調整・解説や、生成AIの活用方の勉強会を開催しました。そして、その終了後、秩父別まで移動し、空知町村監委協総会・研修会において、講演の機会をいただいています。それらの大変な講演準備作業と並行し、学校授業対応等も含めると複数の講演準備と一般質問準備、はたまた3日に行われた民生常任委員会の所管事務調査に対する質問を作成したりと、あまりに多忙な状況で、これまでなら自分の能力の限界を超えていて、完全にお手上げの状況でした。

しかし、表題のとおり生成AIの力を借りることで、議会の勉強会、所管事務調査の質問、そしてこの度の一般質問に関しては、これまで溜めていた情報や思いをひたすら箇条書きにしたり、Mapifyマインドマップをつくって思考したりした後(これらの下準備がすごく大事)、それをchatGPTに読ませて、自分なりに様々な指示を繰り返して精度を上げていくと、自分の散らかった思考を文章にしてくれます。

それを今度はGeminichatGPTを行き来しながら、間違った解釈や情報を入れていないか?もっと伝わる方法が無いか?自分の感覚と相違がないか、などと何度も読み返し、AIと壁打ちながら、最終的に8,000字を超える一般質問原稿ができました。

過去の経験からすると、大体三分の一ぐらいの時間でできたと思います。

あとはその精度の問題ですが、自分の感覚では一般質問の五大目的等の調整も行いつつ、これまでより質の高いものができたと感じています。(勿論、やってみなければわかりませんが・・)


さて、表題について、、、

これまでの社会は、個々人の得意分野やスキルに支えられた「分業制」が基本だったのだろうと思います。例えば、「絵を描く人」、「文章を書く人」、「外国語ができる人」、etc.・・、それぞれの専門性が価値となり、多少オーバーラップしながらも役割が分かれていたわけです。

しかし、近年のAIをはじめとするテクノロジーの進化によって、状況は大きく変わりつつあります。私自身、この変化を痛烈に実感しています。

たとえば、これまで「苦手だな」、「自分には無理かも」と感じていたロゴの作成やイラスト、外国人とのSNSでのやりとり、まったく未知の分野のリサーチや資料づくりなど。こうしたことが、今では一人でもある程度の成果を出せるようになりました。

先日の3Dプリンターの話もまさしくそうでしょう。

もちろん、現時点では“浅く広く”の域を出ない部分も多いのと、「ものすごい頼れる万能の知識を持っている先輩に聞いたら、何でもポンポン答えてくれるけど、結構な割合で、本当はあまり知らないけど、物凄く知ったようなふりで、それっぽく適当なことを言ってくる。」的なことがあったりしますが、それでも「自分の手が届く範囲」が劇的に広がったのは

まさに新しい世界が開けた感覚です。

そしてこの変化は、誰にでも平等に訪れているのです。


つまり、かつては専門職に限られていた能力が、テクノロジーの力によって、誰もが手にできる時代に入ってきたということ。

これは一方で、プロフェッショナルの立場にある方々にとっては、かつての産業革命と同じく、非常に大きな脅威でもあります。機械が人の手を代替したように、AIが知的・思考的な作業を代替する時代になってくる。それは人間としての新しいスキルの再定義や、価値の見直しを私たちに突きつけているかのごとくです。

言い換えると、人の能力の平準化が始まっているのかもしれません。

「あの人でなければできない。」という要素がどんどん薄れてきて、このまま行けば、行政も議員もコンサルも学校の先生も、ホワイトカラー的なポジションにおいては、建設業も製造業も飲食業も、一定基準以上の解釈とAI等への指示能力があれば、誰にでもできる仕事になっていくのかもしれません。

そんな普通の人、一人ひとりの“できること”が急速に広がる時代だからこそ、「なぜそれをやるのか」「どんな役にたつのか」といった、人間ならではの想いや意図がこれまで以上に問われるようになってくるのでしょう。

これからの時代は、「個別スキルの高さ」よりも「人としての姿勢」や「関係性」「発信の真意」がより重要になってくる。だからこそ、AIという道具をどう使うかは、使い手の人間に委ねられている。そんな時代の入り口に、私たちは立っていることを感じます。

その根幹には、日々「徳を積んでいく≒人道的価値(徳ポイント)」を積み重ねる意識が必要になってくるような気がしています。

さて、これからどんな時代が訪れるのでしょう・・・

AI続きですが、行政もこの恩恵をしっかりと享受すべきと考え、ガイドラインの策定等について決算審査特別委員会で質問をしています。

〈令和7年6月7日投稿〉

現在の生成AIの恩恵は行政の仕事においても、かなりの効率化を促すものと考えます。しかしその反面、やってはいけないことなども明確に存在すると思われます。よって、令和7年度の予算審査特別委員会において、市の今後の取り組み状況について確認したものです。

以下、議事録を転載します。

◆委員(平野義文君) それでは、同じく126ページのスマート・デジタル自治体推進費に関連すると思うのですが、これ、昨年の所管事務調査でも触れさせていただいたのですけれども、現在、生成AIの進化が非常にすさまじくて、私自身も随分と助けられているという実感があります。これ、行政業務においても各種作業の効率化とかコスト削減が可能になることから、岩見沢市役所でも、やはりこれは積極的に取り入れるべきものだなというふうにも感じているのですね。ただ、その反面、個人情報を含むデータはAIに学習をさせないようにするとか、あと誤った情報が混在するとか、あとはAIの判断に依存し過ぎないとか、いろんなメリットとリスクをバランスよく管理をすることが非常に大切だというふうに感じています。
 よって、行政運営の効率化を考えると、積極的に取り入れる必然性があるものの、重大なものを含め一定のリスクが発生をすることから、活用には明確なルールとか、すなわちガイドラインの策定とか、あとは利用にはコツが必要だったりもするので職員研修の機会など、そういったものが必要なのではないのかなと思うのですが、現在、岩見沢市としてどのように取り組まれているのか、また、今後どのように取り組まれていくのかというところについて確認をさせてください。


◎課長答弁 平野委員の御質問にお答えをいたします。
 生成AIに関わる御質問でございます。
 生成AIにつきましては、平野委員が御指摘のように、技術の進歩が著しく、業務効率の大幅な改善や新しいアイデアの発想に大いに役立つものと認識をしております。その一方で、審議の判断や情報漏えいなどの懸念とリスクも多く指摘されているところでございますが、全国的にはサービスを導入する自治体が徐々に増えてきているのも現状でございます。
 そこで、市の取組といたしまして、私ども情報部門におきまして、サービス事業者によるセミナーへの参加などを通じまして、安全で効果的な活用に向けた検討を行っているところでございます。令和7年度におきましては、情報部門での検討を継続いたしまして、無償トライアルを利用できるサービスを実際に体験することで運用上の注意点などを洗い出し、先進的に取り組んでいる自治体を参考にしながらルールづくりに取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◆委員(平野義文君) 導入に向けて前向きにという話になるのだと思うのですが、ふと思ったのは、例えば今現時点で、それぞれ職員の判断である程度自由に使ったりということはなされているのかどうかというところを1点確認させてください。


◎課長答弁 いわゆる生成AIに関しましては、ウェブ版ですとかアプリ版というのがございますけれども、アプリ版につきましては、各職員のパソコンにはインストールできないようなセキュリティーを組んでおりますので使用は不可能というふうになっておりますが、ウェブ版につきましては、一部利用可能な状態ではあるものの、日々の業務で情報の取り扱い全般につきまして、例えば個人情報を含む情報資産を保護するためのルールを定めておりますので、生成AIにつきましては、学習させる情報の取り扱いや生成物の利用に当たりまして独特の注意点もあることから、悪意はないものの誤った取り扱いがなされないよう、全庁的な共有を徹底してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。


他にも多々質問を実施していますので、それらはこちらの議事録もご確認ください。

https://iwamizawa-gikai.gijiroku.com/index.asp

市議会一般質問の五大目的と成果対応表

〈令和7年6月2日投稿〉

先日、会派で勉強会的なものを開催し、準備中の一般質問に対する情報共有を実施。それぞれアドバイスや視点についての意見交換などを実施しました。その前段において、私が個人的に整理した「一般質問の五大目的と成果対応表」についてもお話をさせてもらいました。

これは自分で一般質問を作成する際に、果たしてその質問がどういう目的を持って行うのか?というのを整理できたほうが、より適正な切り口で質問を作成できるのでは?と思ったのがきっかけで、生成AIと幾度も意見交換をしながら5つに分類してみました。

自分が考えた中では、この5つの目的が互いに複合的に内包していると認識していて、例えば下記の様な、今回準備中の質問においても、メインは「監視・チェック機能」なのか?それとも「課題の掘り起こしと可視化」なのか?または「政策提言機能」の面を含むのか?などと思考整理をすることができています。

ちなみにこの資料は、朝スーツに着替えて、市役所に向かう前に一度パソコンを開き、事あるごとに雑談のようにAIとキャッチボールしながら蓄えてきた情報を元につくったものです。そして5種類のロゴマークは、思いつきでAIに一瞬でつくってもらったもので、それを使用しています。

私自身、これまでも議会活動で生成AIを使用する場面はありましたが、今回ほどどっぷりと活用したことはありません。この様な勉強会や、所管事務調査の質問づくり、はたまた一般質問に及ぶまで、非常に力になってもらっています。

ただ、まだまだ使い方には注意が必要で、「ものすごい頼れる万能の知識を持っている先輩に聞いたら、何でもポンポン答えてくれるけど、結構な割合で、本当はあまり知らないけど、物凄く知ったようなふりで、それっぽく適当なことを言ってくる。」という状況が多々あります。

でも慎重に使う分には、本当に自分の曖昧な感覚をしっかりと形にしてくれる凄さがあります。

しかしながら、携帯電話ができて電話番号を暗記する能力が失われ、ナビゲーションシステムができて道順を覚えることをやめてしまったように、このAIに頼ることで、どんな能力が失われていくのか非常に心配です。

それでも選択の余地もなくAIを使わないとならない時代が来るのでしょうね。