炭鉄港3-DAYS Weekender 2025の開催について(特に岩見沢市内開催イベントの紹介)

〈令和7年9月17日投稿〉

昨年の12月に炭鉄港日本遺産継続に向けたフォーラム(日本遺産は認定から6年目で再認定かどうか文化庁の厳しい審査があります)でプレゼンさせていただいたことの一つが、各地に点在する価値を面に転換する取り組みを進めるコト。その中で浮かんだのが年に1度、特別な3日間を作ること。

春から準備を進めてきて、いよいよその開催が間近に迫ってきました。

炭鉄港を構成する15市町のうち、参加可能なところだけで、まずはそれぞれができる範囲で小さく始めましょうというコンセプトでしたが、準備が深まってくると13市町の参加で非常に賑やかなプログラムとなりました。

詳しくはこちらのサイトも御覧ください!
https://3city.net/post/18436/



そしてここからは岩見沢市議会議員として、岩見沢のことだけを紹介させてもらいます。

大きく4つのイベントを開催します。

1)岩見沢操車場跡地見学会

岩見沢は石炭を運ぶ鉄道の拠点として発展してきましたが、その象徴とも言えるのが東北以北最大と言われた大操車場で、当時は下図のような広大なエリアで24時間貨物車の入れ替えが行われていました。*場所は大和タウンプラザの裏手全域になります。

現在は広大な草地になっていますが、その中に下のような立派な櫓を立て、過去の画像等を見比べながら、そして実際に働いていた鉄道OBの方々から話を聞かせてもらうという企画です。

その櫓の高さは6m超え!

足場設置並びに各種実施に向けたバックアップを栄建設㈱様から頂戴します。
心より感謝申し上げます。

共催は岩見沢市NPO法人炭鉱の記憶推進事業団です。
協力は栄建設様岩見沢SL保存会様です。

ぜひ現地を訪れ、想像を遥かに超えるスケールの大きさを体感しにきてください!

通常は立ち入りのできない場所ゆえ、この機会は非常に貴重です。鉄道に興味ある方も無い方も!ぜひ岩見沢のルーツであり炭鉄港の要を見に来てください!



2)旧朝日炭鉱【朝日本坑・朝日駅舎】見学会

日本遺産構成文化財「朝日駅舎」がある万字線鉄道公園。

そこに隣接し「旧朝日炭鉱連絡坑道」があり、本年、そこを見学することができるよう、岩田地崎建設㈱様の地域貢献の一貫として岩見沢市の公園とあわせて環境整備がなされました。

この度の3-DAYSでは、土地所有者でもある岩田地崎建設㈱様の協力により、連絡坑道の更に奥に存在する「朝日本坑」の見学会を実施します。また、朝日町内会の協力により、朝日駅舎の内部開放も実施します。

駅舎も坑口もガイドがおりますので、ぜひこのチャンスに訪れてみてください。特に朝日本坑を間近に見られる機会はそう訪れないと思いますよ!

ぜひこの貴重な機会をお見逃しなく!



3)石蔵鉄道写真展《さよならSL50年コラボ》

「岩見沢駅80年史」や「岩見沢市所蔵」の画像等から、操車場が賑やかだったころの写真や岩見沢における鉄道の歴史的な写真を大小様々に展示します。また、さよならSL50年コラボとして、最後のSLに関連する写真や、関連する備品等も展示予定です。

鉄道OBや撮り鉄系の皆様からの提供写真の他に、岩見沢SL保存会岩見沢赤電保存会空知鉄道の協力の下で実施します。

この写真展は現在準備中ですが、かなり見応えのある展示になりそうです!

もちろん操車場見学とも連動しますので、展示を見てから現地へ、現地を見てから石蔵へなど、ぜひハシゴしてご覧ください。



4)岩見沢駅周辺【炭鉄港」ショートガイドツアー
《そらちオータムフェスティバル連動企画》

10月13日(月・祝)は空知総合振興局主催の「そらちオータムフェスティバル」が開催されます。その中には「炭鉄港PRブース」も設置され、賑やかになることと思います。

そこで、11時から1時間ピッチで14時までの間、岩見沢駅周辺【炭鉄港】ショートガイドツアーを実施します。各回、NPOスタッフが交代で実施しますので、ぜひお楽しみください。(お一人様100円(小学生以下無料))

きっとあまり知らなかった、岩見沢周辺の炭鉄港の魅力を知ることができると思います。

なお、そらちオータムフェスティバルの中で、フリーアナウンサーの佐藤麻美さんと私のトークの時間があるそうです。大変お恥ずかしいですが是非見に来てください。



というように、普段は経験できないことが3日間で凝縮して体験できます。

岩見沢だけでこの規模なので、13市町全体では非常に興味深い取り組みが重なることとなります。今回の狙いとしては、大きく2つありました。実は炭鉄港は認知度が上がりつつも、まだまだ地元各地の方々のシビックプライドにつながるには至っておりません。

そこでそれぞれの地元の方々に知ってもらい、体感してもらうことが大きな目的です。そして炭鉄港ファンの方々には、ぜひスケジュールを吟味していただきながら、各地を巡っていただければありがたいと思っています。

今年は試験的にまずは賛同いただいた皆様と始めてみる!というところからのスタートです。ぜひこの一歩を大切にして、更に大きく育てて行けたらと考えています。

その背景には、この岩見沢ですら「消滅可能性自治体」というラベリングがなされ、いずれ消滅する可能性が高いという枠組みがあります。他の旧産炭地などは言うまでもなく、それらのデータだけを見れば絶望的な数値になります。それをただ悲観するのは簡単ですが、少しでも抗い、持続可能な地域とし、多くの人々の幸せの器としてありつづけるために、私はこのような広域連携が大きな要になると確信しています。

ぜひこれを機会に地域の歴史に触れていただければ幸いです。

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