岩見沢市のインバウンド対応について【令和7年第2回定例会一般質問(要約)】

〈令和7年8月17日投稿〉

令和7年第2回定例会において実施した一般質問のYouTube動画を、生成AIであるGoogleの【NotebookLM】に読み込ませ、質問と答弁を要約したものを転載いたします。


インバウンドに関しては、令和7年1月の事象発生以降、様々に調査、勉強会などを実施してきた結果を元に作成した質問となります。これまでの経過は以下のカテゴリーを作成していますので御覧ください。

https://hiranoyoshifumi.jp/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%90%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%89


1.インバウンド対応について

(1)今冬発生したインバウンドの事象を鑑みた、今後の課題と展望について

【平野質問】

今冬、中国版SNSで岩見沢の雪景色が話題となり、外国人観光客が急増したことを踏まえ、今後のインバウンド対応における課題と展望を問うた。

観光客誘致の「プロモーション戦略」と住民の不安を抑制する「受け入れ環境整備」の両面が必要であり、バランスが重要と指摘。

・現行の観光振興戦略にインバウンドが明記されていない現状や、市ホームページから観光振興に関する情報が不足している点を挙げ、今後の具体的な戦略策定について見解を求めた。

・今冬の事例から、日帰り観光が主体で経済効果が限定的であるため、宿泊を促し滞在時間を延ばす重要性を強調。

・プロモーションでは、岩見沢らしい冬の暮らし(雪景色、静寂、ダイヤモンドダスト、除雪作業など)を価値に転換して伝えることを提案。

・受け入れ環境整備では、多言語対応の案内表示、マナー啓発、無断立ち入りやごみ捨て、路上撮影、危険な場所での写真撮影といった迷惑行為への対策、キャッシュレス決済対応、外国人による違法民泊や冬季の建物管理不足による事故の懸念を示し、住民との対話、地域サポーター育成、収益還元による住民理解促進の仕組みを求めた。

*再質問では、インバウンド対応における具体的な戦略や方針の明文化の必要性、観光協会の多忙な状況を踏まえた地域・事業者・行政による連携体制(連絡会議)の構築範囲とスピード感について改めて問うた。


【松野市長答弁】

①インバウンド受け入れに対するスタンスについて

・これまでも観光協会ウェブサイトの多言語化やSNS発信、海外向け予約サイト活用など、外国人旅行者の誘客に取り組んできた。

・今後もインバウンド増加に伴う課題への対策を講じながら、積極的に受け入れを進める方針である。

・「第6期総合戦略」において観光振興事業として位置づけられており、インバウンドという言葉が直接なくとも対象から除外していない。

②現時点での取り組みについて

・今月から観光協会と連携し、中国の交流サイトを活用したPRを展開し、インバウンド拡大に取り組んでいる。

・観光協会窓口での翻訳アプリ活用や5か国語対応ガイドブック、デジタルサイネージで案内を充実。

・今冬の迷惑行為に対し、岩見沢警察署と連携し、駅舎内でのポスター掲示、デジタルサイネージ、チラシなどによるマナー啓発に取り組んでいる。

③今後の具体的な戦略策定について

・観光振興戦略は平成27年度に策定され、令和5年度で一区切りをつけたと認識しており、現時点では新たな観光振興戦略を策定する予定はない。

・しかし、令和6年度からは「第3期総合戦略」で観光物産振興事業として位置づけ、雪を含めた地域資源を活用した観光づくりを推進する。具体的な戦略や方針の明文化については、既存の総合戦略の枠組みで対応していく意向を示した。

④プロモーションのあり方について

・岩見沢の雪は、国内外の雪のない地域の観光客にとって差別化された魅力的な観光資源と認識。

・今後はインバウンドニーズを捉え、雪を活用した観光商品の開発に取り組み、SNSをこれまで以上に活用し冬の魅力を効果的に発信していく。

⑤地域・事業者・行政の協働を視野にいれた連携体制の構築について

・迷惑行為なども含め、地域住民、宿泊業、飲食業などの当事者との情報交換の場として、市と観光協会などの関係団体が参加する連絡会議の開催を念頭に検討している。

・連絡会議は必要であり、生の事業者の方々も含めて早速進めるとし、観光協会の多忙を承知しつつ市も連携して、組織だけでなく生の声を聞きながら進めていく。

⑥住民理解に向け、不安と心配を払拭する体制整備や方針について

・持続可能な観光地づくりには、住民への観光政策周知と観光客・住民の相互理解が重要

・市は観光協会と連携し、生活習慣やマナー啓発の取り組みについて、広報誌やホームページで周知する。

・上記の連絡会議で情報を共有するとともに、外国人観光客に対しては、岩見沢警察署や観光協会と連携し、これまでの取り組みに加え、新たな方策も検討していく。


公式な議事録は現時点でまだ未公開のため、YouTube配信のURLを生成AIの「NotebookLM」に読み込ませて要約したものとなります。多少ニュアンスの異なる点などがあるかもしれませんことをご了承ください。


【所感】このインバウンド対応については、岩見沢市は非常に出遅れていると感じています。あまり公に批判するようなことは避けますが、既存の総合戦略の枠組みの中でどの様な成果が期待できるのか。また、魅力の発信や市民不安の払拭にしても、他地域で問題となっている違法民泊などの視点も浅く、非常に心配が募るところです。

ぜひお時間あれば、こちらの投稿も御覧ください。

第27回参議院議員通常選挙【政党等別得票数】を見える化してみました。

〈令和7年8月12日投稿〉

7月20日に投票日となった参議院議員選挙について、岩見沢市内の政党等別得票数を分析してみたいと思います。

元になるのは【岩見沢市の選挙管理委員会にて公開されているデータ】となりますので、詳細根拠については以下のリンク先をご確認ください。

https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/soshiki/senkyokanri_iin/senkyo/kekka/2868.html


さて、数字の表だけではわかりにくいので、得票数順にグラフにしてみました。

まずは今年の7月に行われた第27回参議院議員選挙の結果です。


これだけを見ると、自民党と立憲民主が均衡しているぐらいに感じるかと思いますが、参考に3年前の第26回参議院議員選挙の様子を見てみると・・・

グラフを比較すると、今回は特に自民党が大きく票を落としたことがわかります。

しかしそれだけではなく、ニュース等でもご承知のとおり、得票数を伸ばした政党が多くあります。そこで前回と今回の両方に存在している上位10政党でその推移を見える化してみました。

赤文字が大きく票を落とした政党で、緑色の枠が得票数を伸ばしたところです。


以下グラフにすると

青棒が今年でオレンジが前回なので、今回票が減ったところは青が少なく表示され、票を伸ばしたところは青が増えるということになります。

最も減少したのが日本維新の会。次いでNHK党、公明党、自民党、共産党の順になります。

逆に大きく躍進したのが、前回799票から今回3,546票と443.6%となった参政党。

次いで国民民主、れいわ新選組となりました。

既存政党としては、与党の自民党と公明党が共に支持を下げ、その受け皿になったのが立憲民主ではなく、参政党や国民民主、れいわ新選組であったことがわかります。

ただこれが今後も続くか?というと、そればっかりはわかりません。


参考までに、昨年10月に開催されたばかりの第50回衆議院選挙の結果を貼っておきます。

この前年10月末の衆議院選挙から、1年弱に満たない期間で大きく情勢が動いたことになります。

様々な追い風や向かい風の影響を受けつつ、今後も大きく変化をしていくと想像しますが、興味深いのはこれは全国の数字ではなく、あくまで岩見沢市民の投票結果であるということです。


今年の第27回参議院議員選挙の結果をあらためて見てみると、、、

自民党、立憲民主の第1グループ、国民民主、公明党、参政党、れいわ新選組、日本共産党などの第2グループ、そしてその他のグループという状況になっています。

多くの方と同様な肌感覚として、民意の政治に対する期待の方向性が変化してきたことを感じます。

少子高齢化に伴う地方の衰退や物価高騰、経済の低迷が続く中で、残念ながらこの状況をドラスティックに打破するスーパーマンみたいな政治家は存在し得ないということ。それと同時に短期間で劇的な好転を見いだせる施策も存在しえないこと。その理由については以下のリンクもご覧ください。

私達、地方に住むものとして、地域全体が「途端に元気になる」というコトはほぼ存在しえなく、ゆえに「即効性が期待できるもの」ではなく、「すぐには役に立たないかもしれないが、いずれ必ず役に立つ」という行動を実直に蓄積し続けていくことが重要だと思っています。それこそが持続可能性の肝であると感じています。

この岩見沢を持続可能な地域として、”逞しく強かに”していくために、広い視野をもって学び続け、そして様々に判断していきたいと思っています。

議員定数等検討委員会が設置されました

〈令和7年7月31日投稿〉

本日、第1回目となる「議員定数等検討委員会」が開催され、委員長の役を担うこととなりました。

人口減少や物価高騰等々、非常に難しい時代の中で、議会のあり方、議員一人ひとりの覚悟が問われるものと思っています。


委員会に所属するのは

市民クラブ 4名
新緑風会 1名
民優会 1名
公明党 1名
日本共産党議員団 1名

の合計8名です。

これから様々なデータを参考にしながら、岩見沢市議会における議員定数がどうあるべきかを議論していきます。


本委員会に付託された協議テーマは以下のとおりです。

1,議員定数について

2,議会の活性化について
 (1)あるべき議員像(良い議員とは)
 (2)活発な議論を展開するために
 (3)広報広聴の中長期的な方向性
   (議員のなり手不足の解消も念頭に)
 (4)タブレット端末の活用

3,議員のなり手不足の解消について
 (1)女性・若者議員の増加のために
 (2)投票率を上げるために
 (3)議員報酬の在り方

となります。

委員長就任挨拶にて、「議員としての覚悟が問われるものであり、高い透明性を持って市民理解に努めたい」という旨の話をさせていただきました。ぜひ、共感を得られるような結果を導ければと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。


この様子は北海道新聞空知版にも掲載されておりますので、アカウントのある方は御覧ください。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1193659/

久しぶりに桂沢水道企業団議会議員となりました。久々なのでNotebookLMの力を借りて質問を整理しています。

〈令和7年7月10日投稿〉

令和2年以来の桂沢水道企業団議会の所属となりました。

7月4日に今任期初となる定例会が開催され、その中で久々となる決算等の資料を把握するため、まずは配布された資料と、企業団の公式webサイトから取れる主要な資料をダウンロードし、その内容の把握から始めました。

そこで真価を発揮するのが、GOOGLEの「Notebook LM」です。

各種PDFや画像、コピーしたテキストなど必要なものを入れ込むと、その提供した資料の中からこちらの問に答えて情報を整理してくれる優秀な生成AIです。

今回の議会では決算認定が一つの柱でもあったため、過去からの推移を把握を分析することで色々と見える化をしていきます。これはNotebookLMで抽出したデータを元にChatGPTでグラフ化したものです。

これまでなら、情報を探すのも大変だし、そこから分析するのもかなり時間がかかる作業でしたが、このように生成AIを活用できると、本当に時間短縮に繋がります。 

便利な世の中になりました。


さて、その様な中で、今回はいくつか質問をしていますので、その状況をシェアいたします。

【平野質問】 令和6年度の資本的収入が当初予算の約5.2億円から決算では約1.7億円へと大幅に減額された理由は何であるか。これは事業の遅れや見直し、あるいは起債や補助金の変更によるものなのか。また、令和7年度予算で浄水施設更新工事他で新たに約8.6億円の企業債が計上されているが、これが6年度からの先送りであればその理由も知りたい。


【理事者答弁】 令和6年度の資本的収入が減額された主な理由は、浄水池更新事業の一部を翌年度へ繰り越ししたことなどによる対象事業費の減と、それに伴う企業債の借入れが予定を下回ったためである。 繰り越しが生じたのは、設計図書と現場条件の相違により、仮設矢板工事の見直しに時間を要したためで、約3億5千万円が令和7年度に繰り越されることになった。 令和7年度予算の企業債約8億6千万円は、同年度に計上された浄水池更新工事等の事業費に対するものであり、繰越工事に係る企業債は含まれていない。繰越工事に対する企業債は、令和6年度に許可を受けた未借り入れ分として令和7年度に借り入れられる予定である。


【平野質問】 資本的収支差額は、令和2年度以降右肩下がりで状況が悪化し、令和6年度決算では過去最大の約3.7億円の赤字である。これは減価償却や内部留保などの関係もあると聞いているが、改めてその事情を説明してほしい。


【理事者答弁】 資本的収支は、建設改良事業費及び企業債の償還金を賄う企業債や補助金で構成されており、財源額が事業費を上回らないことから、一般的に赤字となるものである。この不足額は、収益的収支の利益や減価償却費などの内部留保資金を用いて補填されている。 令和3年度以降に赤字が拡大した理由は、会計制度の見直しによるものである。令和2年度以前は、構成市から建設負担金(企業債元金償還金分)を資本的収入としていたことで収支が均衡していたが、会計制度見直しにより建設負担金が廃止され、建設負担金に相当する収入である基本料金を収益的収入として受けるようになったためである。これは会計的に本来の形に戻ったとされている。


【平野質問】 収益的・資本的収支ともに赤字体質が常態化している。新浄水場の減価償却費のウェイトが大きいことも理解するが、純粋な経営面においても、人口減少や管路の老朽化、各種施設更新が迫られる厳しい状況で、今後はますます厳しい経営状況に陥ると想像される。今後、どのような計画の上で経営改善を図っていく予定であるか。


【理事者答弁】 指摘のとおり、人口減少による供給水量の減少傾向が続いており、主要な収入である供給料金の減少により、経営的にはますます厳しい状況になると見込まれる。 安全で安心な水道用水の供給を継続するためには、老朽化した水道施設の更新が必要であり、近年の物価高騰等の影響により費用も増している。しかし、当企業団の費用の大部分が浄水場の運転や維持管理に要する費用であり、削減効果は限定的である。 このような状況の中で必要となる収入を確保するため、5年毎に供給料金を改定し、経営を維持していく必要がある。供給料金の次の改定時期は令和8年度であり、現在料金改定に向けて構成市との協議が進められている。


【平野質問】 新浄水場の電力使用量について、以前の答弁では膜ろ過方式により加圧やポンプアップが必要なため、水道料金には1㎥あたり3円80銭程度の影響があると説明があった。実際に稼働してみて、電力量は当初の見込み通りに推移しているのか。また、物価高騰の影響下、電気料金もかなり高騰していると思うが、令和6年度決算において電気料金の総額はいくらになるのか。令和3年度の電気料金単価と現在の単価ではどの程度の違いが発生しているのか、総体の金額比較も教えてほしい。


【理事者答弁】 新浄水場における使用電力量の増による電気料金への影響額は、予測値の3円80銭に対し、令和3年度実績では3円48銭であった。 令和6年度の電気料金は年額で5,249万6,081円、使用電力量は191万3,075kWhである。 令和3年度の電気料金は年額で4,995万2,012円、使用電力量は230万6,649kWhであった。 使用電力量は減少しているものの、電気料金の値上がりにより年額の総額は増加している。 1kWhあたりの単価で比較すると、令和3年度は21円66銭、令和6年度は27円44銭となり、5円78銭上昇している。

議員の説明責任を「今風」の技術で表現してみたいと思います。

〈令和7年6月21日投稿〉

昨日、無事に一般質問が終了しました。

その内容については、正式な議事録が出たら改めてご紹介いたします。


さて、今朝の新聞報道でも「新病院」に関することが掲載されていました。

そこで今年の3月の議会において、新病院建設に関する予算審議で賛成をした理由について、一議員としての説明責任を果たす!という思いで投稿したブログがあるのですが、文字数も多く、最後まで見ていただける方は非常に稀だと感じています。

よって、なにか新しい伝え方ができないだろうか・・・と考えていた中で、Googleの《Notebook LM》という生成AIが非常に優れていると感じました。

これは議会質問の資料分析などでもかなり使えるAIですが、今回紹介するような「RADIO風に会話でまとめてくれるシステム」は非常に面白い!

早速、上記ブログのURLを指示してNotebook LMに読み込ませて、会話として要約してもらいました。下記はそれを出力したものをYouTubeに投稿したものとなります。

どうしても漢字の読みなどにAIらしい間違いなどが発生してしまいますが、たった8分ちょっとなので、ぜひとも参考に聞いてみていただければ幸いです。

実際にやってみて、政治に関心を持ってもらう手法としては、これはとても良いのでは?と感じています。

日頃、政治やまちづくりなどにあまり関心が持てなくても、こういう動画がきっかけとなって、「もう少し詳しく知りたい」と思ってくれた方が、ブログを辿ってテキストやデータを見て、更に理解を深めてくれるという流れになると、世の中がもっと風通しが良くなるような気がします。

そんなことで、テクノロジーの進化に期待大です。

ちなみに、この犬と猫のイラストはGeminiで作ってもらったのですが、こんなのもあっという間にできてしまいます。

プロンプト(指示)は、あなたはポップな絵を書くことが得意なアーティストです。

以下の条件に基づき、絵を書いてください。
・ラジオ局のスタジオ風景で、男女が話しています。
・男性の見た目はゴールデンレトリバー、女性は三毛猫としてください。

とやったらこんな感じに!

ちょっとタッチが行き過ぎてるなーと思って、「ポップすぎるので、もう少しリアリティがあって、なおかつオシャレ感がほしいです。画像サイズは16:9でお願いします。」とやると、下記のようになりました。

残念ながら、何度か縦横比16:9でとお願いしても「これが16:9です。」と頑なに返答されるところが見事にAIらしいですが、まぁ十分です。自分では絶対にこんな絵はかけませんので、AIって凄いなーと思うと同時に、「これって人間の能力の平準化が始まっているということ?」という印象を綴ったブログもありますので、これもNotebook LMにお願いしてみました。

お時間あればどうぞ。

元のブログ記事

この度の一般質問原稿を公開します

〈令和7年6月16日投稿〉

6月20日(金)13時より開会予定の定例会において、一般質問の1番目で登壇する予定です。

以下、提出済みの読み原稿を公開いたします。5つの項目で計8,000字を超える長文になっておりますが、ぜひお読みいただき、何かアドバイス等ありましたらお気軽にコメントなどいただければ幸いです。

なお、発言通告は以下のように提出しています。


以下、令和7年度 第2回定例会一般質問読み原稿(ラフ案20250616)_平野義文

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令和7年第二回定例会 一般質問通告

〈令和7年6月13日投稿〉

6月16日から始まる6月議会において、一般質問をいたします。

岩見沢市議会の一般質問順は通告の順になるため、私は今回1番目となります。

すなわち6月20日(金)13時の議会開会後、議事録署名人等の決定の後、すぐに始まる予定です。

今回の一般質問は通常より少し長くなり、約8,000字の読み原稿となります。その質問内容は以下のとおりとなりますので、関心のある項目がありましたら、ぜひ議場にて傍聴でも、YouTubeでライブ配信でもご覧いただければ幸いです。


1 インバウンド対応について
(1) 今冬発生したインバウンドの事象を鑑みた、今後の課題と展望について
 ①インバウンド受入れに対するスタンスについて
 ②現時点での取組について
 ③今後の具体的な戦略策定について
 ④プロモーションの在り方について
 ⑤地域・事業者・行政の協働を視野に入れた連携体制の構築について
 ⑥住民理解に向け、不安と心配を払拭する体制整備や方針について

2 太陽光発電所の懸念について
(1) 太陽光発電所が有するリスクへの対応について
 ①破損した施設への現地確認と指導の状況について
 ②具体的にどのような是正要請や指導を行っているのか
 ③景観・災害・違法造成などの問題が発生した場合、国とどのような連携を行っているか
 ④国からはどのような対応が返されるのか
 ⑤本市における国との連携の具体例について
(2)今後の予防的視点について
 ①所有者不明や撤去義務を果たせなくなった場合のリスクに対し、市として、現在の制度的枠組みをどう考えているか
 ②豪雪地に適したガイドラインや条例の制定検討について
 ③再生可能エネルギーと地域社会との共生の在り方について

3 改正鳥獣保護管理法について
(1)熊出没の急増に伴う法改正により、市町村の判断と責任が増すことについて
 ①安全管理体制の整備、ハンターとの連携や委託方法の明確化、補償責任を負うための財政的・制度的な準備について
 ②新制度施行を見据え、市としての課題認識と準備について

4 JR北海道苗穂工場移転誘致について
(1)JR北海道グループ中期経営計画2026等による移転検討の情報を受け、岩見沢誘致の考え方について
 ①現状でJR北海道との意見交換や協議を行っているか
 ②主体的な情報収集と構想の検討の必要性について

5 小中学校の統廃合・再編に向けた考え方について
(1)現状と将来予想を踏まえ、小中学校の統廃合・再編に向けた検討について
 ①現時点での課題認識と、統廃合・再編の方向性をどう捉えているか
 ②地域との対話等を含めた時期的な見通しについて


それぞれ質問の目的としては、以下のような分類としています。

*当初の思案段階でのタイトルのため、質問通告書とは文言が多少異なりますが、意味合い変化ありません。

読み原稿については、週末にもう一度細かくチェックをして、最終盤を紹介させていただきます。

なお、一般質問はYouTubeのライブ配信でリアルタイムにご覧いただくことが可能です。

https://www.youtube.com/@%E5%B2%A9%E8%A6%8B%E6%B2%A2%E5%B8%82%E8%AD%B0%E4%BC%9A/featured

5月末からしばらく怒涛の日々を過ごしています。

〈令和7年6月12日投稿〉

今年は例年より講演や授業協力の機会が多く、直近では、5月28日に関東の某高校修学旅行の受け入れに伴い岩見沢市内で2.5時間の講演(これは結構大変!)と30分のフィールドワークを対応。


5月30日は秩父別町にて空知町村監委協の研修会にて講演の機会をいただきました。


6月5日は夕張高校の授業&博物館ガイド

*夕張高校のInstagramより拝借


昨日11日は市内中央小学校の授業で岩見沢駅周辺フィールドワーク。


昨日の12日は美唄ロータリークラブ様の卓話にお招きいただきました。


今月の28日は下記画像の様に、美唄市郷土史料館にて講演をさせていただくこととなります。(もしご参加をご検討の方は、美唄市郷土史料館へ事前申し込みをお願いします)


美唄が終わると、30日の夜は小樽市でガイド向けのフォーラムへ。(こちらは小樽市のガイドさんを対象としているので、一般の方は参加できないようです)


さらに7月は市内小学校授業や某町団体の講座受け入れ、更には国の機関の職員様向けにお話の機会等々があり、27日(日)には、ありがたいことに歌志内市でも講演の機会をいただいています。

毎回、対象も講演時間(30分から2時間半まで)もテーマも違うため、準備に追われて大変ではありますが、やればやるほど自身の引き出しが増える実感があるのも事実。今は未熟な自分の能力を上げるためにも、無理してでも努力をすべき時期と覚悟を決めています。

そしてここしばらくは、これらと並行してメインの仕事である議会の所管事務調査の質問や、来週から始まる6月議会の一般質問(今回の読み原稿は過去一番の8,000字超)を作成し、まさに息つく暇もなく時間に追われております。

どちらも地域の未来のためになることと信じて努力していきます。

とはいえ、まずここ数日は16日(月)から始まる議会に全集中です。

AI時代で”デキル”の基準が大きく変化し、人間の平準化が始まるのかもしれません。

〈令和7年6月8日投稿〉

先ほど、6月16日(月)から開会予定の第二回定例会の一般質問を粗々完成させたところです。

実はここ数週間は異常な忙しさで、5月28日には関東の高校の修学旅行生を受け入れ、2.5時間の長時間の座学と0.5時間のフィールドワークを実施。

つい先日の5月30日には、会派内で一般質問についての調整・解説や、生成AIの活用方の勉強会を開催しました。そして、その終了後、秩父別まで移動し、空知町村監委協総会・研修会において、講演の機会をいただいています。それらの大変な講演準備作業と並行し、学校授業対応等も含めると複数の講演準備と一般質問準備、はたまた3日に行われた民生常任委員会の所管事務調査に対する質問を作成したりと、あまりに多忙な状況で、これまでなら自分の能力の限界を超えていて、完全にお手上げの状況でした。

しかし、表題のとおり生成AIの力を借りることで、議会の勉強会、所管事務調査の質問、そしてこの度の一般質問に関しては、これまで溜めていた情報や思いをひたすら箇条書きにしたり、Mapifyマインドマップをつくって思考したりした後(これらの下準備がすごく大事)、それをchatGPTに読ませて、自分なりに様々な指示を繰り返して精度を上げていくと、自分の散らかった思考を文章にしてくれます。

それを今度はGeminichatGPTを行き来しながら、間違った解釈や情報を入れていないか?もっと伝わる方法が無いか?自分の感覚と相違がないか、などと何度も読み返し、AIと壁打ちながら、最終的に8,000字を超える一般質問原稿ができました。

過去の経験からすると、大体三分の一ぐらいの時間でできたと思います。

あとはその精度の問題ですが、自分の感覚では一般質問の五大目的等の調整も行いつつ、これまでより質の高いものができたと感じています。(勿論、やってみなければわかりませんが・・)


さて、表題について、、、

これまでの社会は、個々人の得意分野やスキルに支えられた「分業制」が基本だったのだろうと思います。例えば、「絵を描く人」、「文章を書く人」、「外国語ができる人」、etc.・・、それぞれの専門性が価値となり、多少オーバーラップしながらも役割が分かれていたわけです。

しかし、近年のAIをはじめとするテクノロジーの進化によって、状況は大きく変わりつつあります。私自身、この変化を痛烈に実感しています。

たとえば、これまで「苦手だな」、「自分には無理かも」と感じていたロゴの作成やイラスト、外国人とのSNSでのやりとり、まったく未知の分野のリサーチや資料づくりなど。こうしたことが、今では一人でもある程度の成果を出せるようになりました。

先日の3Dプリンターの話もまさしくそうでしょう。

もちろん、現時点では“浅く広く”の域を出ない部分も多いのと、「ものすごい頼れる万能の知識を持っている先輩に聞いたら、何でもポンポン答えてくれるけど、結構な割合で、本当はあまり知らないけど、物凄く知ったようなふりで、それっぽく適当なことを言ってくる。」的なことがあったりしますが、それでも「自分の手が届く範囲」が劇的に広がったのは

まさに新しい世界が開けた感覚です。

そしてこの変化は、誰にでも平等に訪れているのです。


つまり、かつては専門職に限られていた能力が、テクノロジーの力によって、誰もが手にできる時代に入ってきたということ。

これは一方で、プロフェッショナルの立場にある方々にとっては、かつての産業革命と同じく、非常に大きな脅威でもあります。機械が人の手を代替したように、AIが知的・思考的な作業を代替する時代になってくる。それは人間としての新しいスキルの再定義や、価値の見直しを私たちに突きつけているかのごとくです。

言い換えると、人の能力の平準化が始まっているのかもしれません。

「あの人でなければできない。」という要素がどんどん薄れてきて、このまま行けば、行政も議員もコンサルも学校の先生も、ホワイトカラー的なポジションにおいては、建設業も製造業も飲食業も、一定基準以上の解釈とAI等への指示能力があれば、誰にでもできる仕事になっていくのかもしれません。

そんな普通の人、一人ひとりの“できること”が急速に広がる時代だからこそ、「なぜそれをやるのか」「どんな役にたつのか」といった、人間ならではの想いや意図がこれまで以上に問われるようになってくるのでしょう。

これからの時代は、「個別スキルの高さ」よりも「人としての姿勢」や「関係性」「発信の真意」がより重要になってくる。だからこそ、AIという道具をどう使うかは、使い手の人間に委ねられている。そんな時代の入り口に、私たちは立っていることを感じます。

その根幹には、日々「徳を積んでいく≒人道的価値(徳ポイント)」を積み重ねる意識が必要になってくるような気がしています。

さて、これからどんな時代が訪れるのでしょう・・・

AI続きですが、行政もこの恩恵をしっかりと享受すべきと考え、ガイドラインの策定等について決算審査特別委員会で質問をしています。

〈令和7年6月7日投稿〉

現在の生成AIの恩恵は行政の仕事においても、かなりの効率化を促すものと考えます。しかしその反面、やってはいけないことなども明確に存在すると思われます。よって、令和7年度の予算審査特別委員会において、市の今後の取り組み状況について確認したものです。

以下、議事録を転載します。

◆委員(平野義文君) それでは、同じく126ページのスマート・デジタル自治体推進費に関連すると思うのですが、これ、昨年の所管事務調査でも触れさせていただいたのですけれども、現在、生成AIの進化が非常にすさまじくて、私自身も随分と助けられているという実感があります。これ、行政業務においても各種作業の効率化とかコスト削減が可能になることから、岩見沢市役所でも、やはりこれは積極的に取り入れるべきものだなというふうにも感じているのですね。ただ、その反面、個人情報を含むデータはAIに学習をさせないようにするとか、あと誤った情報が混在するとか、あとはAIの判断に依存し過ぎないとか、いろんなメリットとリスクをバランスよく管理をすることが非常に大切だというふうに感じています。
 よって、行政運営の効率化を考えると、積極的に取り入れる必然性があるものの、重大なものを含め一定のリスクが発生をすることから、活用には明確なルールとか、すなわちガイドラインの策定とか、あとは利用にはコツが必要だったりもするので職員研修の機会など、そういったものが必要なのではないのかなと思うのですが、現在、岩見沢市としてどのように取り組まれているのか、また、今後どのように取り組まれていくのかというところについて確認をさせてください。


◎課長答弁 平野委員の御質問にお答えをいたします。
 生成AIに関わる御質問でございます。
 生成AIにつきましては、平野委員が御指摘のように、技術の進歩が著しく、業務効率の大幅な改善や新しいアイデアの発想に大いに役立つものと認識をしております。その一方で、審議の判断や情報漏えいなどの懸念とリスクも多く指摘されているところでございますが、全国的にはサービスを導入する自治体が徐々に増えてきているのも現状でございます。
 そこで、市の取組といたしまして、私ども情報部門におきまして、サービス事業者によるセミナーへの参加などを通じまして、安全で効果的な活用に向けた検討を行っているところでございます。令和7年度におきましては、情報部門での検討を継続いたしまして、無償トライアルを利用できるサービスを実際に体験することで運用上の注意点などを洗い出し、先進的に取り組んでいる自治体を参考にしながらルールづくりに取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◆委員(平野義文君) 導入に向けて前向きにという話になるのだと思うのですが、ふと思ったのは、例えば今現時点で、それぞれ職員の判断である程度自由に使ったりということはなされているのかどうかというところを1点確認させてください。


◎課長答弁 いわゆる生成AIに関しましては、ウェブ版ですとかアプリ版というのがございますけれども、アプリ版につきましては、各職員のパソコンにはインストールできないようなセキュリティーを組んでおりますので使用は不可能というふうになっておりますが、ウェブ版につきましては、一部利用可能な状態ではあるものの、日々の業務で情報の取り扱い全般につきまして、例えば個人情報を含む情報資産を保護するためのルールを定めておりますので、生成AIにつきましては、学習させる情報の取り扱いや生成物の利用に当たりまして独特の注意点もあることから、悪意はないものの誤った取り扱いがなされないよう、全庁的な共有を徹底してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。


他にも多々質問を実施していますので、それらはこちらの議事録もご確認ください。

https://iwamizawa-gikai.gijiroku.com/index.asp