第3回会議規則等検討委員会を開催しました

〈令和6年9月6日投稿〉

議会のルールというのはやはり厳格なもので、時流に合わせてオンライン化を進めようと思うと、様々なケースを想定しながら新たなルールを明文化していかなくてはなりません。

そこで現在、会議規則等検討委員会を設置し、必要に応じてオンライン委員会が開催できるような設定と、様々な対面手続きをオンライン化することで検討を進めています。

オンライン委員会については、第2回までに議論を深めることができ、それを各会派に持ち帰って協議していただいたものを再度、委員会に持ち寄るという形式で進行し、若干の仮置きはあるものの、ほぼ一定の結論を出すことができています。

この回はもう一歩進んで、現在は対面のアナログで行っている手続きを、どうやってオンライン化するか?の議論であり、そこにはどの手続までをオンライン化にするか、した場合、本人確認をどう確実なものにするか、また手法はグループウェアなのかE-mailなのか等々、一つずつ検討していかなくてはなりません。

また比較的大きな壁になっているのが、一般質問の登壇順番について。

岩見沢市議会の場合は、独自ルールとして発言通告書の提出順に登壇するのですが、これをオンライン化にすると、何を持って提出順にするのか、また不備があり差し戻しがあった場合はどうするのか?等々、これまた細かにシミュレーションしていく必要があります。

そのような地道な作業を繰り替えしているところですが、何とか12月の第4回定例会に上程できるように進行予定です。

公益社団法人北海道地方自治研究所 北海道近現代史研究会の勉強会にてお話させていただきました

〈令和6年9月6日投稿〉

8月30日の午後から公益社団法人北海道地方自治研究所 北海道近現代史研究会の勉強会にお招きいただき、《日本遺産「炭鉄港」を通して見る石炭産業の栄枯盛衰》というテーマで80分の講演+質疑応答30分とお話させていただきました。

錚々たる面々を前に、私自身は研究者としての要素は希薄で、あくまでまちづくり運動のプレイヤーとしての切り口をベースとして、これまでの歴史的歩みと今後の当該地域の大きな可能性についてお伝えしました。

結果として今後につながるとても有意義な時間となりましたこと感謝申し上げます。

その後、懇親会でお酒をいただき、現在は電車に揺られて帰宅中。

まだまだ地域活性化の目的地へは長い道のりですが、みんなで信じた道を前進するばかりなり。

貴重な機会を頂戴いたしましたこと、心より感謝申し上げます。

 

売上向上を目指す事業者のための「ふるさと納税セミナー~テーマ:ふるさと納税の基本理解と自社商品の強みの発見~」に参加してきました。

〈令和6年8月27日投稿〉

先ほど、表題のセミナーに参加してきました。

主催は岩見沢市で、事業者を対象とした「ふるさと納税応援セミナー」ということになります。

今回はふるさと納税で苦戦している岩見沢市の現状を鑑み、その取組の一端を岩見沢市議会議員としての立場で見て感じてみたいということと、私自信、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団の理事長として、今後のふるさと納税に「万字線沿線の旧産炭地を巡るガイドツアー」をメニューに載せようと準備していることもあり、その両方の立場で参加したものです。

時間は13時から17時までの4時間!

講師は㈱北海道博報堂のビジネス開発局の河野局長で、最初にふるさと納税の仕組みから入り、その後、〈CLOVA Note〉と〈ChatGTP〉を組み合わせて活用する手法の説明。

このCLOVA Noteは音声をテキストに変換してくれるツールで、通常は議事録ぐらいにしか使用しなさそうな感じですが、今回は2名一組になって商品の強みやこだわり、優位点等々をインタビュー形式で録音してき、そこで変換したテキストをChatGTPに落とし込み、インタビュー内容の要約を任せると、それまで意識していても言葉にならなかったようなものが的確に項目別にまとめられる状況。これまでもChatGPTは使ってきましたが、これは使いこなせればかなりの効率化が図れるものであることを実感しました。

もうこれだけでも十二分に参加した意義があったのですが、ここからが本番です。

ChatGPTの要約を基にして各自ワークに入ります。例えば自分の考えている商品は「いつ使うものか」、ターゲットとして「どんな人に買ってほしいか」、「その人はこの商品のどこに魅力を感じて買うのか」等々、テーマに沿って思考し、枠に落とし込んでいくことで随分とブラッシュアップされ、朧げだったものが明確になっていきます。

これらも参加者の発表に質問をかぶせ、次々に深堀りしつつ的確なアドバイスが与えられるなど、非常に効果的な時間となりました。

その後も説明の後に次のステップのワークに入ることを繰り返し、自分の思考もかなりクリアになったとともに、様々に展開される事例等を聞いていて、改めて違うヒントを持ち帰ることができるなど、このようなセミナーに無料で参加させていただき非常にありがたい思いです。時間も4時間ですがあっという間の展開。恐らく参加された方々は皆さん持ち帰るものがあったことと思います。このようなセミナーを開いていただき感謝です!


さて、岩見沢市のふるさと納税は近年は苦戦の一途を辿っているわけですが、やはりどの地域でも可能なものは競争が激しく簡単ではありません。そのようなことから、つい市の担当に「もっと岩見沢らしいもので勝負できないのか?」などと考えてしまいがちですが、実際に事業を担うのは市役所ではなく市内の事業者となります。そのため、市から業者に依頼して返礼品メニューをつくってもらうのではなく、それぞれの事業者が自分の商品を岩見沢の魅力として返礼品にできないか?という思考が大事です。これは物販のみならず、あらゆるサービスも当てはまることになります。

よって市としては、市内業者に返礼品メニューとして展開できる商品やサービスが無いか、またこれから新たに開発できないか等々を広く呼びかけることが大事だと思うとともに、今回のセミナーの様に、関心のある事業者のスキルを上げる取り組みがより一層重要と感じます。

どこのまちにもあるモノ、どこのまちでも出来るコトも当然必要ですが、やはり岩見沢らしい、岩見沢ならではのものを増やしていくための取り組みは、市だけでも事業者だけでもできず、それこそオール岩見沢で取り組んでいくべきことだと再認識した次第です。

北海道自治立志塾で幕別へ

〈令和6年8月26日投稿〉

本日、幕別にて北海道自治立志塾が開催されました。

テーマは2つ!

一つは北海道大学大学院法学研究科 馬場香織准教授による「道内地方議会における女性議員の現状と可能性」と題し、「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」(候補者男女均等法)施行2021年改定。をベースとし、2019年と2023年の統一地方選の分析等をご教示いただきました。

日本のジェンダーギャップ指数は世界160位で、世界全体の平均は女性議員が3割程度に増えている状況。1980年時代は1割だったが、それから比率が上がっている。

むしろトップの国では女性のほうが多い場合もあり、北欧やヨーロッパが女性が多い傾向だが、近年は途上国が多い様子。女性議員が増えている国ではジェンダークォーターが整備されている。なんと130カ国でクォーター制を導入済みとのこと。


(例)なぜ女性議員が求められるか?

■描写的代表 ⇒社会における構成を踏まえ、代表者である議会構成比も男女同数に近似すべきという考え方。

■象徴的代表 ⇒女性政治家が女性を表徴することで、有権者の抱く政治家や政治に対する見方や行動に変化を生じさせる。例えば、女性にも政治家としての力量が備わっているという意識。女性ロールモデル的な事象となる。

■実態的代表 ⇒女性政治家が「女性」の「利益」を代弁し、政策として実現させようとすること。むしろ女性の利益が自明でないが故で、まだ発見されていない課題を見出し、政策へとつなげていくために、「女性」という共通のアイデンティティを土台に対話を行う女性政治家が必要という考え方。

 この様な背景等、基礎的なレクチャーから始まり、2023年の統一地方選の状況を分析した結果や、そこで実際に発生している事象、多様な障壁等々に及び、実際に立志塾に参加されている女性議員からも様々な意見交換がなされ、あらためて女性議員の活躍の重要性を感じることができたと共に、活発な議論の中から、今後の環境整備にどの様なことができるのか考えてみたいと思った次第。


2つ目は幕別町役場に場所を移します。

テーマは「空き施設再生と地域のきっかけ」

 

まずは幕別町の飯田町長にご挨拶をいただき、今回の視察先である地域おこし協力隊の谷保氏から説明をいただきます。谷保氏は空き施設再生担当の地域おこし協力隊として、様々なサポート活動を行うが、その原点は自身がプレイヤーであること。

元々が建築設計事務所で経験を積み、その後、国土交通省で建築設計部門の総括の仕事を行いながら、帯広勤務時期に帯広街中再生活動にプライベートで携わっていたのがきっかけで、同じくプライベートの活動で幕別町の街中再生として空き倉庫を「地域交流拠点 Makura showcase」として再生。また、各種イベント等も始動させることに。

その後、令和6年から協力隊として本格的に活動を開始。

現在11件を再生中。

 

説明のみならず現地視察も含め、様々に質問や意見交換を行い、岩見沢市の中心市街地と類似点も多く、「店舗は閉店しても居住している状況が多いので賃貸も売却もできないのが実態」で、その中で幕別の場合は、空き施設が増えるのはやむを得ないこととし、問題はその空き施設が放置されている、又は長い間利用されていないのが課題であるとし、劣化による危険度向上等にも危機感を持ち、改めて所有者の方々とコンタクトを取り「誰に相談してよいかわからない」「もう古くて再生は不可能と決めつけている」「解体費が高く更地にして売却しても赤字、更地にしても売れる保証はない」「建物付きの方の固定資産税額が安い法の矛盾」「内部に不要私物が多く整理や処分費は負担」「役所では相談しづらい」等々の要因を解析。

その様な中でミッションとして、空き施設利用促進をメインとしながらも、そこには移住や起業、事業継承のほか様々な密接不可分なものが多く、それらを総合的にコントロールできる体制が整うまで自らがプレイヤーとして取り組むスタンスで活動されています。

また、再生のタイムラインを策定、魅力の把握、動き検証する、人が集い仲間が生まれ人が人を呼ぶ、地域の熱量、きっかけを拡大・・・という流れで好循環を発生させていると思われます。

この場で詳細は記載しませんが、谷保さんからの様々に丁寧な説明の後で現地の状況を視察。その場で営業されている方のランチもいただき、どこの成功事例でも中心となるキーマンの存在が不可欠であることを再認識させられました。

優れた知識と行動力と周囲を巻き込む影響力。

現在、幕別町ではこの役割の地域おこし協力隊をもう一人増やしたいと考えているそうです。

この空き施設再生の取り組みは、岩見沢に当てはめても見事に共通の要素があります。

良いことは積極的に参考にしながら、岩見沢の中心市街地再生にも繋げていきたいものです。

全道議長会道央支部研修会

〈令和6年8月24日投稿〉

8月22日は、美唄市にて道央支部協議会議員研修会、懇親会がありました。
 
その前段は林活議連(森林・林業・林産業活性化促進議員連盟連絡会)の視察で三笠市の堀川林業様と飛騨産業様に視察を受け入れていただき、昨今の林業事情等もご案内いただきました。
 

 
美唄市で行われた研修では講師は札幌市財政局長であり、北海道大学公共政策学研究センター研究員の笠松拓史氏で「予算・決算審査時の要諦」というテーマで理事者側からの視点を聞かせていただきました。
 
 
予算書や決算書の確認の際に、更に見るべきポイントの幅が広がった想いです。
 

 
実はこの全道議長会道央支部の研修会は空知管内の10市の議会議員が一同に会します。
昨年は大変お恥ずかしながら私が講師を努めた研修会です。
もし良ければ下記リンクもご覧ください!

北海道市議会議長会道央支部協議会議員研修会にて〈空知の現在、過去、未来~日本遺産「炭鉄港」がもたらす可能性~〉と題してお話をさせていただきました。

 
 
 
 

安平町早来学園の視察に行ってきました!

〈令和6年7月30日投稿〉

7月29日(月)の午前中に超党派議員勉強会「北海道自治立志塾」の有志で早来学園の視察にお邪魔しました。

立志塾からご縁をいただいたこども環境学会や、様々な場面で以前からお世話になっていて、なんと今年から安平町の教育長に就任した井内聖さんに直接お話をいただき、改めて沢山の気づきをいただきました。

特にこの早来学園は義務教育学校として新設され、校舎内にもあらゆる工夫がなされています。

学年ごとに必要とされる教室の姿形が違ったり、中学校では学科生の教室になったりと、一般的な公立学校とはひと味もふた味も違う環境に驚きます。また「世界と出会う場所」というコンセプトの下、地域の人達に開放されるエリアが多く、しかしセキュリティはデジタル技術を駆使して万全にしていたりと、まさに百聞は一見にしかず。

ただ、それら特徴的な仕組みや構造にある背景は全てコンセプトを重視する視点から形になっているものでした。

他にも、この早来学園のことのみならず、町内の公共施設マネジメントのこと、教育予算のこと、合意形成や広聴の奥深さなど、目から鱗と勉強になることが山盛りでした。

岩見沢市もこれから栗沢が義務教育学校化に向けて進行中です。

今後は校舎の議論も出てくることと思います。

その際は非常に大きな参考になることは間違いありません。ぜひ初期コンセプトの段階からアンテナを高く張り、こういった事例も参考にしていけたらと思っています。

https://www.town.abira.lg.jp/kosodate/gakuen

SOUNDカードの体験会

〈令和6年7月20日投稿〉

日頃からお世話になっている市職員のK氏にお誘いいただき、協議の場の活性化を促す「言える化ツール」の”SOUNDカード”体験会に参加してきました。

講師は青森大学社会学部教授で、早稲田大学マニフェスト研究所(マニ研) 招聘研究員でもある佐藤淳氏です。

画像は佐藤淳氏のFBから借用し、参加者がわからないようにモザイク加工をさせていただきました。

議会活動やまちづくり活動に必須の広聴及び意見抽出・集約機能ですが、何をするにも中心となるファシリテーターの能力に大きく左右される要素があります。

このSOUNDカードの手法は、一般的なディスカッションやテーブルワークに不可欠な個人のファシリテーション能力にあまり左右されず、自身の属性に沿った一定の制約の中で発想を展開できる強みがあり、結果、参加者全員による活発な意見交換へと繋がることを認識しました。

他議会でも活用例があり、大いに有効な手法と捉えましたので、まずは一つ購入して実践してみたいと思っています。

興味がありましたら、こちらの公式ページも御覧ください

https://www.soundmethod.jp/

朝日町で炭鉱の灯りを開催します

〈令和6年7月15日投稿〉

7月27日(土)は朝日駅周辺にて「炭鉱の灯り」という事業を開催します。

これはNPO炭鉱の記憶推進事業団が毎年行っているもので、炭鉄港等々、炭鉱に関わる場所で地域活性化の取り組みを行う上で、先人に対する感謝と哀悼の意をもって、お盆時期に行っているものです。

亡くなった吉岡前理事長は生前「これはイベントではない。だから一人でも一つでも継続していく」という言葉をよく使っていた記憶があります。

しかし今年は、あまりやり過ぎると吉岡前理事長に叱られるかな?と思いつつ、少しだけイベント的要素を持たせてみました。

なぜなら、今年は朝日炭鉱が昭和49年に閉山してから50周年の節目となり、また朝日町出身者の伊藤さん(1+1=Inc. 大正ボックス)とも共催という形にて開催する運びとなりました。

棲み分けとしては、キャンドル事業や写真パネル展、看板のお披露目等がNPO法人炭鉱の記憶推進事業団によるもので、ステージイベントは1+1=Inc. 大正ボックスさんが中心となって実施するという形になります。


内容としては以下のとおりです。

当日は16時ごろからキャンドルの設置作業を行い、18時ごろから点灯予定です。また、点灯に合わせてステージイベント(1+1=Inc. 大正ボックス共催)も開催され、朝日ゆかりの方々として詩人のヤリタミサコさんがゲストにお越しいただけます。

更に、以前岩見沢市観光振興ビジョンから生まれた「いわみざわ駅まる。」のコンテンツの一つとして形になったアコースティックバンド〈ALL Iwamizawa〉の再結成があり、キャンドルだけでなくステージも注目です!

また朝日町内会との連携で、7月20日(土)~7月27日 (土)〈10~15時〉まで朝日コミュニティ交流センターにて朝日炭鉱のミニ写真展も開催します。

27日(土)は、キャンドルの設置を16時頃からゆっくりと行い、17時30分ごろから岩田地崎建設㈱さんのご好意で新たに設置される「朝日炭鉱連絡坑道坑口」の大型案内看板の除幕式を実施。キャンドルの点灯とステージは18時頃を予定しています。

*駐車場は岩田地崎建設(株)様のご協力で、旧朝日医院跡をご利用いただけます。

こちら↓
https://maps.app.goo.gl/Mr4Hb9dEHMFAbY9b9

日本遺産「炭鉄港」構成文化財の朝日駅舎と、夏の夜に浮かび上がる素敵なキャンドルは撮影も気合が入るかもしれません。また帰りには高橋商店さんの自販機でしめ鯖を買って帰り、余韻に浸りながら一杯やるのも素敵ですね。

ぜひお気軽に足を運んでいただければ幸いです。

岩見沢市立第一小学校の議場訪問

〈令和6年7月14日投稿〉

7月10日(水)の午前に岩見沢市立第一小学校の議場見学と模擬質問がありました。

下の画像はその様子を取材してくれた新聞媒体「週間みなみ空知」の記事となります。

生徒さんたちは事前に質問や要望を準備してくれ、適度な緊張感の中でやりとりが行われました。

記事中のコメントのベースにあるのは、「議員になって困ったことは?」と言う質問への答えのところでした。

矛盾を孕む多様な意見・要望が多く存在する中で、「全体最適」を判断基準にすることの大切さと、それが総論賛成、各論反対の風潮下でなかなか受け入れられないことなどもあり、政治の役目の難しさである的なことを伝えた部分だと思います。

これを機にぜひ議会を身近に感じていただければ嬉しいです。

ちなみに、今回は6年生だったため、昨年に岩見沢駅周辺の炭鉄港を学ぶという授業でお付き合いした生徒さんたちでした。実は私自身、今回は退院してすぐというちょっと辛い状況でしたが、素直で一生懸命な生徒さんたちと和気あいあいでとても良い時間を過ごすことができました。

*今年は議会広報広聴委員会が中心となり、市内の学校を対象に議場見学や出前講座的な取り組みを強化してくれています。ぜひご活用ください。