カテゴリー別アーカイブ: 炭鉄港

赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設オープン

〈平成30年7月11日投稿〉

いよいよ7月14日(土)14:30より赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設がオープンします。

SKMBT_C22418071119320

赤平の貴重な炭鉱遺産を見ることができる拠点施設。

SKMBT_C22418071119321

この施設は旧住友赤平鉱立坑櫓の前にあります。
立坑については過去の投稿を御覧ください。
https://hiranoyoshifumi.jp/2016/09/16/7779

いよいよ炭鉄港の日本遺産登録も現実のものとなりつつある今、是非多くの方にご覧頂きたい施設です。

*明日は北海道「炭鉄港」市町村議員連盟の三役会です。今年の研修をどうするか大枠を決定したいと思っています。夕張も赤平も昨年実施したのですが、共に博物館がオープンしたりガイダンス施設がオープンしたりとガラリと変化していますので悩みます。良い方向へ変化しているというのは、とても嬉しい悩みでもあります。

鐵の人 ~「室蘭製鉄業の祖」井上角五郎の半生~

〈平成30年6月22日投稿〉

先週の6月16日(土)室蘭市に行ってきました。

こちらはシアタープロジェクト室蘭VOXさんによる北海道150年記念演劇講演として、表題の演劇が行われたのですが、室蘭の製鉄業の始まりは空知の石炭や北炭という会社等が大きな役割を果たしており、北海道「炭鉄港」市町村議員連盟として後援させていただいたものです。

tetsu

この演劇はプロの役者さんと公募市民が協力して演じる市民参加型のもの。私も関心があり手伝いの傍ら演劇だけは最初から最後まで見させていただき、本当に感激しました。

続きを読む

新たしい炭鉄港パンフレット

〈平成30年4月30日投稿〉

空知総合振興局で作成した「炭鉄港」の新しいパンフレットです。

とても質の高い内容になっています。

詳細はこちらのブログに詳しく掲載されています。
http://yamasoratan.blog62.fc2.com/page-2.html

DSC_0984

先日開催した岩見沢シビックプライドDAY2018のアンケート結果でも、炭鉄港は非常に関心が高いことがわかりました。

ぜひ、この気運の高まりに合わせて、炭鉄港を知っていただければと思います。

 

このパンフレットは身近なところでは、そらち炭鉱の記憶マネジメントセンターで入手可能です。お気軽に訪ねてみてください。

 

北海道「炭鉄港」市町村議員連盟 平成30年度定期総会報告

〈平成30年4月24日投稿〉

4月19日(木)小樽の地で炭鉄港議連定期総会が開催されました。

30713034_2037408986472530_5149715781323325440_n

昨年3月に創立してからあっという間の1年となります。

1年目は夕張、赤平、室蘭で研修会を開催し、盛りだくさんの内容となりましたが、今年は少しペースを落としてでも大事にじわじわと浸透していくような活動を展開できればと目論んでおります。

総会終了後は、小樽市総合博物館の石川直章館長様にご協力いただき、「小樽の歴史と遺産を知る」と題してご講演いただきました。炭鉄港の取り組みにおける小樽の重要度を再認識することができます。

続きを読む

NPO法人 炭鉱の記憶推進事業団 定期総会

〈平成30年2月26日投稿〉

2月25日(日) 図書館トーク終了後にそらち炭鉱の記憶マネジメントセンターに移動。

私も理事を勤めさせていただいている、NPO法人 炭鉱の記憶推進事業団の定期総会でした。

28504616_1610195072382703_973643209_o

本NPOは今年の春から夕張石炭の歴史村の指定管理を受託し、運営を行うこととなりました。

続きを読む

地域ガイド育成研修会 樺戸道路を活用した観光周遊ルートづくり

〈平成30年2月26日投稿〉

平成30年2月24日(土)午後 そらち炭鉱の記憶マネジメントセンターにて、樺戸道路を活用した観光周遊ルートづくり協議会による、地域ガイド育成研修会が行われました。

この樺戸道路はこちらの動画も好評ですが、北海道開拓を担った囚人にスポットをあてたものでもあります。

https://www.youtube.com/watch?v=G8KdTB4Lv9c&feature=youtu.be

 

第一部は前月形町長で月形樺戸博物館名誉館長でもある桜庭誠二氏の講演。第二部としてNPO法人 炭鉱の記憶推進事業団理事長の吉岡宏高氏の講演が行われました。

28059072_1608500422552168_7739933212536643217_n

この樺戸道路は、現在の北海道道275号月形峰延線のこと。

続きを読む

北海道「炭鉄港」市町村議員連盟役員会開催

〈平成30年2月26日投稿〉

ちょっと画像が溜まっているので、今日は一気に投稿します。

 

2月22日午後、札幌にて北海道「炭鉄港」市町村議員連盟の役員会を開催しました。

札幌は岩見沢等とは違い、時間貸しで会議の場所を探すのも大変!少しでも安くて借りやすい場所として、最近はスペースマーケットというサイトを活用させてもらっています。

28377497_1606106692791541_2572790100446014067_n

この議連の活動も、炭鉱、鉄道、鉄鋼、港という、近代史を学ばなければなかなか価値が見えないという難しさもあり、会員間での情報共有を強化していきたいと思っています。

続きを読む

環境コモンズ研究会/岩見沢河川事務所共催『地域との共生を考える』~北村遊水地事業と地域創生~講演報告

《平成29年12月16日投稿》

12月6日(水)岩見沢コミュニティプラザにて表記講演会が開催され、恐れ多くも(一社)地域研究工房代表理事、環境コモンズ研究会座長の小磯修二氏の講演の後、「岩見沢シビックプライド探求部主宰」として地域との共生事例講演をさせていただくという機会を頂戴しました。

講演会1

そもそも『コモンズ』とはなんぞや?というところからのスタートでありましたが、事前にいただいた著書等を熟読し、いきついた先は「コモンズは空間のみに適用されるのではなく、幅広く、地域の宝物をみんなで守っていくための仕組みのようなもの。それが森林だったり、建築物だったり、なかには見えない地域の風習だったりするかもしれない。」という言葉。

  続きを読む

炭鉄港議連:室蘭研修報告

〈平成29年11月27日投稿〉

11月23日(木・祝)に今年3回目となる北海道「炭鉄港」市町村議員連盟の室蘭研修ツアーがありました。

今回快く受け入れをしてくださったのは、㈱日本製鋼所 室蘭製作所様です。

DSC_0104

最初に座学にて会社の概要や役割などをレクチャーいただいた後、稼働中の工場内の見学をさせていただき、そのスケールの大きさに一同圧巻。広大な工場内部には世界に誇る巨大な設備により、一際大きな製作物が製造されておりました。

DSC_0139
(工場は撮影禁止のため画像はありませんが、巨大な発電所等のパーツなど、その一つひとつのスケールが本当に大きく、世界をリードする製鋼業の凄さを感じることができました。)

続きを読む

室蘭港立市民大学の炭鉄港ツアーについて

〈平成29年9月13日投稿〉

9月9日(土)室蘭港立市民大学による「秋のバス研修 ~室蘭の発展のルーツを探る『炭鉄港』の旅~」があり、この案内役をさせていただきました。

このツアーの実現にあたっては、炭鉄港議連副会長である室蘭南川市議と同幹事長である私との接点の中で、室蘭のルーツとなる石炭産業の拠点の一つである岩見沢周辺を見学したいというのがスタートでした。

以前、少数の運営委員会のメンバーが下見に来て、その結果、今回のツアーは下記の様な流れとなりました。

 

①まずは三笠クロフォード公園で待ち合わせ。

炭鉱ガイドはNPO法人炭鉱の記憶推進事業団の北口氏、秋元氏、そして元炭鉱マンの斉藤さんという布陣です。
ここから室蘭市民大学と合流し、NPOの女性二人がバスに同乗してガイド開始です。

 

②三笠幌内炭鉱へ

P1020267 
炭鉱施設はNPOの北口さん、秋元さんの2班体制でガイドを実施。+炭鉱マンの格好をした斉藤さんがサポート。

この幌内変電所は大正時代に夕張の発電所から引いた電気を変電する施設。レンガとRCづくりの趣のある建物と、変電施設の老朽具合が歴史の重さを感じさせます。

 

P1020269
こちらは明治12年に採掘開始された音羽抗です。恐らく当時、伊藤博文などの明治の重鎮達が続々と幌内入りしているので、この抗口を見ていることでしょう。また、この抗口は水平坑と言ってほぼ水平に掘り進む形。内部の石炭運搬は馬が担っておりました。

この抗口から採掘された石炭を運ぶために、小樽-幌内間を結ぶ官営幌内鉄道が明治15年に開通し、岩見沢にも人が住む前に駅ができた原点となります。

さらに採掘量を上げるために空知集治監がつくられ、主に明治政府に反旗を翻した政治犯が過酷な労働を担っていたものです。

 

と、ここで局所的豪雨に見舞われ、全員ずぶ濡れになってバスに退避。

P1020275 
やむを得ず奔別炭鉱へ移動。

 

③奔別立坑へ

P1020278

バスでの移動中に唐松駅や幌内立坑などを車窓から確認しつつ、突如現れる大きな立坑に皆さん圧倒されます。幌内での遺産群を前にしての解説とひと味違い、この巨大な構造物の迫力はあまり言葉を必要としません。それでも多くの参加者が写真を撮りながらも、元炭鉱マンの斉藤さんに質問攻めをしていました。

 

④赤電車で昼食
P1020307

今回は〈炭〉だけでなく、〈鉄〉の要素も入れていこうとの想いで、昼食は大地のテラスでとりました。また特別な扱いとしてシュラスコ弁当をつくっていただき、それを赤電車の中で食べるという特別な設え。

P1020303

皆さん、本当に喜んでくれました!

 

⑤昼食後、バスは「そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター」へ

P1020311

センターの前にバスを横付けし、56名の参加者を一旦奥の石蔵へご案内。

そこでNPOの秋元氏より、マネジメントセンターの位置づけや機能などをガイドしてもらって午後の部がスタートします。

P1020313

ここからは休憩したい人はセンターで一服。駅東市民広場で空そば祭りが開催されていたので、そばに興味がある方はそちらへ!駅に関心がある方はガイドしますので、私についてきて下さい!という設えに。

結果として40名以上の方が駅舎を見学したいとのことで、ぞろぞろと大移動。

21616745_10154676594961400_1105518767_o

ここでは帰りの時間までで約20分程度しかなく、普段のガイドの半分以下の時間しかなかったので凝縮して要点のみの解説に。

それでも設計者のこと、レールのこと、レンガのこと、歴史のことなど、とても熱心に聞いていただけて、大人数ながらとてもやりやすいガイドとなりました。

最後に駅北の自由通路を渡り、大きな窓から岩見沢レールセンターをみて

「壁にある星のマークは、室蘭の人にもおなじみの北炭(北海道炭鉱鉄道会社)の社章。明治37年から39年までは岩見沢に北炭の本社があった。しかし39年の鉄道国有法により鉄道を国に売却したことで本社を室蘭に移し、現在の北海道炭鉱汽船㈱に社名変更。また、この鉄道売却益を元にしたサイドビジネスとして、イギリスのアームストロング社などとの合弁会社 日本製鋼所を室蘭に建設。現在の鉄のマチの原点をつくっている」などの関連をお話させていただきました。

これら、意外と両市の市民にもしられていない、岩見沢と室蘭の関係性などもとても興味深く聞いてもらえました。

そして時間に急かされてバスに戻り、一行は窓から大きく手を振りながら戻っていかれました。

 

さすが市民大学というだけあり、とても感度の高い方々が多く、貪欲に知識を求める雰囲気は、ガイドをしていてもとても熱意を感じてスムースに進行することができました。

また、一見難しそうな炭鉄港のテーマでも、意外とすんなり観光資源になりうることも実感。ただし、ガイドがいなければ見た目の部分しか触れられないので、市民ガイドの養成などを行い、まさしくエコミュージアムの実現を目指すのも一つの方法であると感じています。

いずれにせよ、とても貴重な経験をさせていただきました。

関係各位に心より感謝申し上げます。