〈平成29年9月13日投稿〉
9月2日(土)北海道「炭鉄港」市町村議員連盟 空知・赤平研修が行われました。
旧赤平住友立坑は、地下650mまで鉱員を運ぶ巨大なエレベーターで、昭和38年に当時の金額で約20億円を投じて建設され、平成6年の閉山まで利用されました。
この立坑は閉山時から極力オリジナルの形を維持するように保存され、地元有志を中心とした赤平コミュニティガイドクラブTANtanによって、ライトアップやガイドツアー等が行われてきました。
それらの功績もあり、昨年、住友から赤平市へ寄贈されたものです。赤平市はそれを機に本格的な炭鉱遺産活用による観光地域プロジェクトを開始、現在地方創生拠点整備交付金により、現在炭鉱遺産公園ガイダンス施設を整備中です。
研修においては、その立坑内部を炭鉄港議連会長の植村赤平市議、同幹事の芦別大橋議員のガイドで見学。
あらためて当時の石炭産業のスケールの大きさを知ることができました。
その後、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団の吉岡理事長の講演で、ドイツを始め、世界における炭鉱遺産等の活用事例をお話いただき、今後の道内の炭鉄港に関わる遺産に希望を共有するに至ります。
また当日は、特別に自走枠工場や抗口浴場も見学。
往年の石炭産業のスケールの大きさを感じることができました。
来年、新たなガイダンス施設ができると、周辺の高まりにも期待が持てます。現在、炭鉄港の取組の中ではかなり進んだ自治体になりつつある赤平の今後の展開が楽しみであると同時に、岩見沢も当時の石炭の集積する交通の拠点としての位置づけをどう高めていけるのかもしっかり取り組んでいかなくてはなりません。