タグ別アーカイブ: 文化

学校授業と地域教育&炭鉄港

〈令和3年10月8 日投稿〉

本年は例年より多くの学校に携わる機会をいただきました。

大きく2つの方向性がありますが、一つは岩見沢の歴史を知りたいというもの。もう一つは岩見沢と炭鉄港についての関係を知りたいというもの。傾向としては、小学校4年生では岩見沢の歴史を、5~6年生では日本遺産である炭鉄港を絡めてという感じになります。

岩見沢の歴史がベースの場合、駅周辺のフィールドワークがおすすめです。

今年、私が直接関わったのは2校ですが、共に駅や元町の初代駅舎のあたりを絡め、炭鉱の記憶マネジメントセンターとの動線でチェックポイントを設けるなどすれば、大人数の対応が可能です。ただし例年、青年会議所の有志やPTAなどの協力が不可欠になります。

そして炭鉄港を知ることがメインになる場合、おすすめなのは旧国鉄万字線沿線をめぐることです。

今年、最も時間をかけて炭鉄校の授業を行った学校では、午前9時半~12時ぐらいまでを3日間行いました。

一回目は旧万字炭鉱のズリ山登山。

子供達にとって、このズリ山登山は最高の経験になると思います。

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〈炭鉄港〉市内中学校の授業のお手伝いをしてきました。

〈令和元年7月22日投稿〉

7月17日、岩見沢市立東光中学校1年生の「昔の岩見沢(旧国鉄)を学ぼう」というテーマの学習会を手伝ってきました。

これはNPO法人炭鉱の記憶推進事業団に依頼があったもので、1年生124名がバス4台に分乗しての大掛かりなもの。

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バス4台は大きく2つにグループ分けされ、それぞれ1台につき1名のガイドが乗車。

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(上画像2枚は”そらち炭鉱の記憶マネジメントセンターブログ”より拝借)

更に必要に応じて、1グループ2台のバスは「時に同時に、時に分離して動く」という複雑な行程。

これは事前に炭鉱の記憶マネジメントセンターの北口事務局長が設定したもので、結果として見事なスケジューリングでバス4台が干渉することなく、ロスなしで全行程を終えることができました。


ちなみに、私がガイドとして参加させていただいた4号車は以下の様な進行でした。

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岩見沢フリーペーパーこれっと〈連載〉シビックプライド探求部!それいけ!岩見沢~まちの誇りを見つけに行こう!~【バックナンバーのご紹介】

〈平成30年11月16日投稿〉

表題は、岩見沢のフリーペーパーである「これっと」の2017年3月発行のNo.11から、一時休刊となる2018年2月発行のNo.16まで(No.15はお休み)、計6回連載をさせていただいたものです。

この度、著作権等に関し、問題ないと言っていただけましたので、ここでもご覧になれるようにご紹介させていただきます。

〈情報誌これっと〉のバックナンバー等はこちらからご覧になれます。
https://i-collet.info/

◆私の連載No.1~No.6までの一括ダウンロード
https://hiranoyoshifumi.jp/data/collecp.pdf


以下は各記事ごとのダウンロードとなります。

◇No.1〈岩見沢ってどうして出来たか知ってる?〉
https://hiranoyoshifumi.jp/data/colle01.pdf

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岩見沢シビックプライドDAY2018無事終了いたしました。

〈平成30年4月26日投稿〉

22日(日)の午前10時から開催した岩見沢シビックプライドDAYですが、当初の予想を大きく上回る参加者に恵まれ、無事に終了することができました。

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(↑)プレス空知様記事

当日は9時半を過ぎた頃より少しずつ来場者が訪れてくれるようになり、ちゃんと席が埋まれば良いなと期待を高めていたところ、10時近くになると続々と人が訪れ、2名かけにしていた座席をところどころ3名がけにするほどの来場者。更にこのままでは席が足りなくなるということで、空いていたお隣の部屋を急遽追加で借用させていただき、仕切りを開放して座席を増やすこととなりました。

結果、第一部が始まる頃には約70席が埋まっている状況。

この様な文化系で、なおかつ1,000円の参加費をいただくセミナーで、こんなに沢山の来場者に恵まれたのは本当に予想外で嬉しい出来事でした。


第一部は私が岩見沢の歩みから、少し特徴的なエピソードを交えて紹介。多くの方が笑顔で楽しんでくれる、また一生懸命メモをとってくれる。こちらも楽しくなるような反応をしてくれながらの60分はあっという間の時間でした。

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ただ、この日の説明でもお話させていただきましたが、私は歴史等に関する部分は全くのド素人で、様々な参考資料を元にできるだけわかりやすく解釈してお伝えしているつもりなだけなので、どこかで解釈の誤り、「史観」ではなく「私感」が入っているであろうことは否めません。

今回はまずは面白がっていただき、興味を持ってもらい、あとはご自身で掘り下げていっていただければ・・・という思いでありますので、何卒ご容赦いただければ幸いです。

あえて岩見沢市の出来事を岩見沢市民に対し、”人口に膾炙する”とまではいかなくとも、少しでも身近に感じていただければ良いなという方向に向けた取り組みでありますことをご理解ください。

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岩見沢シビックプライドDAY2018の内容紹介!〈1〉

〈平成30年4月13日投稿〉

いよいよ4月22日(日)の開催が迫ってきました。

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そこで、少し長文となりますが、あらためてセミナーの内容をご紹介させていただきます。

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【第一部内容紹介】

この第一部の担当は私、平野がお話をさせていただきます。

今、骨子として考えているのは、大体以下の通りです。時間配分を見ながら大幅変更になる場合もあるかと思いますが、大筋としてこのようなスタイルでいけたら良いかなと準備を進めさせていただきます。

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4月22日に〈岩見沢シビックプライドDAY2018〉開催準備中です。

〈平成30年3月5日投稿〉

本日13時より平成30年第3回定例会開会です。

その前に、現在準備中の事業をひとつ予告させていただきます。

 

「こんな長い一日、面倒で誰もこないと思うんだけど・・・」という周囲の声をエネルギーに変え、あえて日曜日の朝10時から夕方5時ごろまでの時間を、〈岩見沢の事をたくさん知ることができる1日〉としてセミナーを開催したいと思っています。

 

その名も〈岩見沢シビックプライドDAY2018 ~岩見沢再発見!おもしろセミナー~〉です。(↓画像は、一部のご協力いただく方々から文言等の最終OKをいただいていない段階ゆえモザイクで失礼します。)

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60分×5コマで開催する予定で、構成は全て私の独断ゆえ「全体ナビゲーター」という肩書で1日をご案内させていただく予定です。

それぞれの内容は、、

【1コマ目】明治元年の幌内炭層発見から始まる岩見沢の生い立ちから現在までを紐解き、その中から岩見沢の興味深いエピソードを抽出してご紹介します。(担当:私)

【2コマ目】こちらはネーミングも全て決まっております。その名も「DO YOU KNOW 炭鉄港?」で、現在、日本遺産登録の気運が高まっているこの取組の紹介と、岩見沢の重要な関連性などをお話いただきます。(講演:NPO炭鉱の記憶推進事業団 理事長:吉岡宏高氏)

【3コマ目】この投稿でも時折紹介させていただいている「辻村家」のことをご紹介。〈歴史〉〈自然〉〈文学〉〈その他〉と類まれな価値を有する辻村家の背景を紐解き、その価値を市民みんなで共有できるきっかけとしたいと思っています。前段プレゼン&トークセッション(協力:辻村家に関わる方々)

【4コマ目】〈番外編〉未来を担う子どもたちのために。と題し、地域も人間も自己肯定がとっても大事という切り口で、幼少期の非認知的能力の育みや地域への誇りを育むことをセッションしたいと思っています。前段プレゼン&トークセッション(協力:岩見沢プレーパーク研究会の皆様)

【5コマ目】まとめの時間とし、ゲストを招いて1日の振り返りの時間とします。他の時間に参加できていなくても、この時間だけで何となくの趣旨を理解できるような時間を目指したいと思います。

と、こんな感じで時間の長いセミナーを実験開催します。

各コマは60分という比較的短めの時間のため、深く掘り下げは難しいと思いますが、たくさんの「へぇ~!!」に恵まれる内容で、飽きずにテンポよく連続開催できるのでは?と考えております。

 

参加費については、準備、運営にかかる経費を考慮し、1,000円がかかりますが、どれか1コマだけでも元がとれると思いますし、全て参加しても1,000円です。そのチケットの購入場所等は、また後日、全ての準備が整った後にまた告知させていただきます。

また、お子様連れゆえに参加を断念することが無いように、お菓子作り教室も同時開催します(セミナー参加者のお子様のみ対象)。ただ、託児所は設けることができないので、乳幼児でお菓子づくりに参加できないようであれば、少しぐらい騒いでも良いので膝に抱えてセミナーにご参加いただければ宜しいかと思います。

と、この様な設えで実行委員会を組織し準備中です。

 

まずは4月22日(日)にこのようなセミナーを開催いたしますので、興味ありましたらスケジュールの確保をお願いできれば幸いです。

岩見沢市北村郷土資料コーナー《北村の記憶》開設記念投稿

〈平成28年12月23日(金・祝)〉

場所を北村環境改善センターに移設した北村の郷土資料コーナーが開設されました。

10時から開会セレモニーということで、地吹雪の激しい生憎の天候ではありましたが、せっかくの機会なので様子を見に行ってきました。

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セレモニーは三角教育長の挨拶から始まり、展示等に関し学生を率いて連携をしてきた北海道教育大学岩見沢校の角准教授のご挨拶。

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殿、利息でござる!から徒然に。

平成28年5月30日投稿

IMG_20160405_122935昨日の日曜日、大事な用事を午前中に済ませたあと、ハチ吉(右画)に悪戯されて傷だらけになってしまったメガネを新調しに札幌へ。そのついでに、5月中旬に公開され、見たい見たいと思っていながら叶わなかった映画、「殿、利息でござる!」を見にいってきました。

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この題名とビジュアルでは、何となくコメディータッチの時代劇と思われそうですが、その中身は全くそんなことはなく見事な感動大作でした。

どうしてこの映画を見たかったかと言うと、この映画の原作は「武士の家計簿」などで有名な、磯田道史氏の作品「無私の日本人」に納められた3作品の中の一つ「穀田屋十三郎」であり、その実話に基づく強烈な史実は、今の日本人にこそ持ち続けなければならないものと認識をしてます。

3~4年程前にこの原作が発表された直後、縁あって手に取ることができ、その内容に大きく感銘を受けたことから、その年の正月休みの期間に東北へいく目的の一つとなりました。

ところが、いざ現地の吉岡宿(大和町)へ行くと、どこを見るべきか、事前に調べたごく僅かのインターネット情報以上のことがわからない。よって役場に聞きに行ったら、窓口も、そして窓口か聞いてくれた別の部署の方々も何の事かわからない・・。

行く前に調べた町議会の議事録でも、これからはこの史実をまちの誇りとして・・的なやりとりがあったのですが、実際には全く浸透していなかったことに、違った衝撃を受けたものです。

という様な事を過去のブログに投稿したら、原作者の磯田道史さんから吉岡宿のゆかりのあるスポットを記載した地図と共にお手紙をいただくという、大変光栄な事がありました。(その時のブログ

その時はこの大和町自体もあまり関心の高くなかった話題(水面下では志を持って着実に進行中だったのかもしれませんが)だったと思われますが、この様に映画化されるとかなりホームページの情報も整理されていました。

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是非、もう一度現地に行ってみたいと思います。

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そしてこの出来事を岩見沢に当てはめてみると・・

岩見沢市は開拓から高々130年少々ではありますが、その中でも歴史と文化というのは何より大事なことだと感じます。

その思いから現在「岩見沢CivicPride探求部」を主宰していますが、それらを進める内に、我々自身、無知ゆえの勿体なさを沢山思い知ることがあります。

例えば、

・宝水の地名の由来は、岩見沢の東町等の付近において、開拓が進み水田が増えてきたことによる水不足を解消(当時の水争いはどこの地方も死活問題につながるので、壮絶だったと想像します。)するために、あのあたりに沢山のため池をつくったことから、まさしく宝の水「宝水」という地名になったこと。

・道内で唯一現存するという勧業の鐘があり、その使用に纏わる背景・・。

・こんな所に松浦武四郎が泊まっていたのか!とか、

・岩見沢発祥の地付近では、榎本武揚やライマンが野営していたり・・。

・etc.etc.・・・

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市内某所で眠っているアメリカ製トラス鉄橋だって、とてつもない価値を持っている。

自分たちのまちの事を知れば知るほど面白い。(その勉強会の一部はこちらから見ることができます。間もなくトラス橋の回も公開されると思うので、それはまた強烈に面白いのでお楽しみに。)

 

また、岩見沢が発展してきた軌跡として、鉄道と炭鉱があります。この発展の背景は、興味がなければなかなか取っつき難いものではありますが、その奥深さは強烈なものです。

つい先日も、駅北にある岩見沢レールセンターがどれだけ岩見沢にとって価値を持つものかというのを、北地区振興協議会で30分ほどお話をさせていただきました。

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講演させていただいた対象は年配の方々が多く、ずっとこの駅北で活躍されてきたばかりのため「恐らく知っていること?」という懸念もあったのですが、皆さん真剣に聞いてくれて「全然知らなかった!」「それは凄い!」「これまで必要無いと思っていたが、本当に貴重なものだ!」などと大いに盛り上がっていただけました。

やはり知ること。それを1人でも多くの人と共有すること。それが地域の誇りに繋がるものと確信しています。

観光一つとっても、何も関連のないことを取って付けた様な手法を行えば、一部の旧産炭地の様なことになってしまう。やはり自分たちの地域で脈々と流れてきたものを感じ、その延長線上に新しい価値を見出していくという手法を目指していきたいと考えるのです。

そしてこれら地味な作業は、吉岡宿の大和町の例にもあるとおり、やはり行政が先頭を切って・・というのはなかなか実現できないものと考えています。それはこの岩見沢に流れる文化、歴史を掘り起こすのも同じで、まずは市民サイドからムーブメントをおこす。それに行政がアンテナを張っていてくれ、しかるべき時に何らかの連携がとれればありがたい。という感じです。

 

今、これらの岩見沢に纏わる情報は、追々発信していく準備が整いつつあります。

その新展開時にはまたご紹介させていただきますが、楽しみながら地道に少しずつ進めていきたいと思っています。

 

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最後にあらためて!

映画「殿、利息でござる!」は本当に素晴らしい作品でした。

私が見たときは小さな会場で自由席。それほど人気の無い状況でしたが、この映画はからなず評価される時がくると思います。是非、1人でも多くの人にみていただきたい。そう心から思える作品でした。

そして映画を見た後に、また原作「無私の日本人」を読み返していただければ更に深まることと思います。3作品中の他の2作品も本当に素晴らしい内容です。

是非見てみてください。

プレス空知記事(岩見沢シビックプライド探求部)

平成28年4月20日投稿

本日発行のプレス空知さんに岩見沢シビックプライド探求部の事を取り上げていただけました。

先週の中すぎに記者のN田さんから「シビックプライドについてお話を聞かせて欲しいのですが!」と連絡をいただき、では月曜日の午後一番でどうですか?とお話をしたのがつい一昨日。こんなに早く掲載されるとは思ってもいませんでした。

ちなみに取材は一瞬。しかもまだ記事にはしないでください。というオフレコのビジョンばかり話していて、これで記事にできるのだろうか・・・と心配したのですが、流石プロですね。的確にまとめられておりました。

ちなみに1時間以上雑談をしていた様な気がするのですが、その殆どがもっとまち全体に関わるような事ばかり。N田さんも熱い人なので、色んな思いをもって冷静に岩見沢の事を見られているのが良くわかりました。

ちなみに、この様なコーナーに載せていただけるのは実は3回目!

一回目はプレス空知の岩見沢版発行のプレ版全戸配布の時に、当時、2009年社団法人岩見沢青年会議所の理事長として、次が岩見沢市PTA連合会の会長としてでした。

共に既存の組織のその時の代表としての出番でしたが、今回はゼロからつくりあげていく途中で関心を持っていただけたことが、純粋に嬉しく思います。

このシビックプライド探求部も、勉強会の次のステップで様々なアウトプットの機会を考えています。その野望はオフレコトークでお話させていただいたので、実現時はまた記事として紹介していただける事を楽しみにしています。

まずは記事中にもある通り、ゆる~く、楽しくやっていきます。

ちなみに、岩見沢Civic Pride探求部の公式webサイトはこちらです。
http://civicpride.jimdo.com/

勉強会などは会場の都合上、毎回30名程度で締め切らせていただいておりますが、関心のあるテーマがありましたらお気軽にご参加ください。

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ぷらぷらまち歩きin岩見沢 報告

平成27年10月25日

雪がチラつく寒い日曜日、空知管内13箇所で開催された【ぷらぷらまち歩き】の岩見沢開催がありました。

そらち13ぷらぷら速報.ai

ちなみに、岩見沢での案内人は僭越ながら私が行わせていただく機会をいただきました。

せっかくなので、参加してくれた方々が退屈しないように岩見沢の開拓からの生い立ちにスポットを当ててルートを設定!俄仕込みですが何とか形に(笑)

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