〈令和元年7月31日投稿〉
今年の4月に地下の模擬坑道が火災に見舞われてしまった夕張市石炭博物館ですが、現在は下記ポスターの様に平常営業しています。
現在見学ができないのは、火災の発生した模擬坑道のみで、それ以外のエレベーターで地下に降りていく「地下展示」は通常通り見学可能です。
貴重な模擬坑道が見られないのは残念ですが、その分、入館料も大幅に値引きされておりますので、是非この機会に足を運んでみては如何でしょうか。
また現在、一階では日本遺産認定された「炭鉄港」に関する特別展示が行われており、45の構成文化財の他にも各地域に現存する関連遺産の紹介がされています。沢山の知らない遺産が紹介されていて、これを見るだけでも非常に価値のあるものとなっています(9月2日まで)。
この様に、当博物館は「炭鉄港の旗艦施設」としても、大きな役割を示し、炭鉄港へと関心をもっていただける重要なポイントでもあるのです。
そして個人的にイチオシなのがこの1枚。
(現在、石炭博物館がある周辺の活気あふれる頃の写真)
(夕張市石炭博物館webページより転載)
北炭の炭鉱施設があり、その周辺の斜面にもびっちりと炭鉱住宅が並んでいるのが見えます。これら炭鉱住宅等は画像に見える範囲のみならず、より広範囲に、そしてより奥深くまで続いていたそうです。
それが現在ではどうなっているか・・・
(Google Earthより、ほぼ同アングルの画像:{補足}googlemap等の使用許諾ガイドラインによる〈fair use〉の概念から著作権侵害には当たらない可能性が高いと判断しました。)
ところどころに面影はあるものの、その多くは自然に戻ろうとしています。
旧産炭地の繁栄と衰退。
これらは、今後私達が迎える人口減少社会への示唆を与えてくれるものでもあります。
是非、そんな見方も取り入れながら、過去の先人たちの偉大さや日本の高度経済成長を支えた事実、そしてその後の衰退、光と影の二面性等々、色々な角度からご覧いただくことで、私達の未来につながる何かを得られるものと感じています。
また、8月3日(土)はこの夕張市石炭博物館にて「炭鉱の灯」が開催されます。
午後から博物館を見学して、17時から設置のお手伝いなんかも楽しいかもしれません。どなたでもお手伝い歓迎です。
この博物館に関する情報はこちらのFBページも御覧ください。
https://www.facebook.com/coalmine.museum.yubari/