〈令和元年7月15日投稿〉
7月12日 16:30より岩見沢市内の小中学校の社会科の先生で構成される「岩見沢社会科教育研究会」にお招きいただき、「炭鉄港」に関する講演を依頼いただきました。
テーマは「炭鉄港の授業化について」というものですが、私自身、その具体的な授業化への手法というのは持ち得ていないので、まずは炭鉄港を知ってもらうことを重視することに。
導入は6月13日に実施した中央小学校6年生への授業の時に、どの様なことを行ったのかを説明しイメージを共有。その後、炭鉄港の背景やアウトラインについて説明させていただきました。
これは小中学生にもわかるような説明はもちろん大事ですが、それを教える先生達には、より深い背景を知っていてもらわなければ生徒たちに「炭鉄港」の真意が伝わることはないだろうとの判断です。
◆60分の講演構成としては
1)先日の中央小授業での内容
・クイズ形式の座学やフィールドワーク
2)炭鉄港の基本事項
・炭鉄港って何?
3)開拓と岩見沢
・岩見沢の生い立ち(石炭と鉄道)
・鉄道と北炭との関係
・薩摩と北海道の関係
・岩見沢と鉄のまち室蘭との関係
・歴史の連続性
4)様々なサブストーリー
・集治監政策と岩見沢
5)栄枯盛衰
・炭鉱の今昔
・鉄道の今昔
6)その他
・炭鉄港と他の日本遺産や世界遺産との関連
7)質疑応答
という形式としました。
内容としては、細かなところではなく、あくまで地域の歴史に「面白い」や「すごい」という誇りになりうる要素を重視しました。よってメモ書きするよりは、まずは面白がってくれれば幸いという様な感じです。
これがどの程度共感を得られたかは未知数ですが、当初研究会では5~6人程度?という参加予定者数を聞いていたものの、実際には15名前後の方々にご参加いただいたことからも、学校教育関係者の中でも、地域の歴史やそれに密接に関与する「炭鉄港」への関心が高まっており、各方面で様々に模索が始まっていることを強く感じました。
今月の17日(水)には、東光中学校1年生124名を対象としたバス4台を連ねるフィールドワークが実施され、受け皿となっている「NPO法人炭鉱の記憶推進事業団」のお手伝いとして私も参加してきます。
炭鉄港はこの岩見沢市においても、地域を見直す大きなきっかけになると共に、今後のまちづくりに影響を及ぼすものと確信しています。
鉄は熱いうちに打て!ではありませんが、シビックプライドの観点からも、是非この炭鉄港を広げ、より高い地域価値を構築できる様に、微力ながら努力していきたいと思っています。
「岩見沢社会科教育研究会での講演〈炭鉄港の授業化について〉」への1件のフィードバック