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50.5mm/h 豪雨の影響から(平成29年9月20日)

〈平成29年9月22日投稿〉

一昨日の午後、雨は降らねど雷の音が鳴り響く。

そこで「雨が降る前に・・」と、用事を足しに車に乗ったら突然の豪雨。車のワイパーを最速にしても全く追いつかない状況で、これは酷いと思ったものの、まさかこの様な記録的な豪雨になるとは、その時には思ってもみませんでした。

僅か2~30分の間で用事を足して、事務所に戻る時には交差点ごとに若干5cm程度の水たまりができつつありましたが、雨はそれから更に勢いを落とすこと無く降り続き、場所によっては通行止めになったところも幾つか発生した状況でした。

下画像はFBで繋がらせていただいているT氏からお借りいたしましたが、中央通りと7条通りが接する交差点付近では、この様な深刻な状況になっていた模様です。

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とは言え、すぐ脇にある利根別川の水位は、かなり上がってはいても道路に比べれば圧倒的に低い状況。よって、この様な冠水が発生してしまうということは雨水本管が詰まっているのだろうか?などと薄っすらと考えていました。

そこで昨日、この状況を把握するために市役所の防災担当のところに伺ってきました。

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冠水箇所を記載した地図を見せてもらうと、市に通報があっただけで20箇所の冠水があったとのこと。

その内、通行止めの措置がされた箇所も幾つか。

大和地域などは地盤が低いため冠水しやすいのは理解できますが、解せないのが中心市街地です。特に7条通り付近は決して標高は低くないのです。

【参考までに、岩見沢周辺で地盤の低いところとして、砂浜地区自治会館周辺で海抜6.7m、幌向駅周辺で8.8m、大和2条5丁目付近で約12m、北地区にある総合体育館周辺で15.9m程度であり、対し、岩見沢駅は19.9mと中心市街地は比較的標高が高い状況。(ちなみに市役所は28.8m、自衛隊付近は58.1m、栗沢支所22.9m、北村支所10.5mという数値になります。)】

なぜ比較的標高が高いはずの中心市街地でこの様な冠水が発生してしまったのか?

市の防災担当とお話して思い出したのですが、この中心市街地周辺は”雨水”と”汚水 (トイレや流しなどの生活排水)”が一緒に処理される「合流式」で下水管が整備がされています。そのため処理量を超える流量になってしまうと、水がのめなくなってしまってこの様な事態になったと想像できます。

恥ずかしながら、この合流管の処理システムについての情報は詳しくはありませんので、今日の朝、水道部へ伺って教えてもらってきました。

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上図のグレーになっている部分、岩見沢市の中央地区が古くから整備されているために、本来一般的な下水道方式である合流式となっています。(補足:岩見沢市は下水道(汚水)普及を短期間で推進するために、汚水管のみの整備を優先したことで市内の多くの地域では雨水と汚水が分離しています。聞いたところによると札幌市などは合流式が多い様です。)

図がちょっと判りにくいので補足すると、赤い四角が駅で、東は12丁目付近まで、北は線路が境目となり、一部元町も。南は利根別川が境目になっているようです。

この地域は前述の様に雨水と汚水が一緒に下水管を流れ、国道12号と西10丁目線交点近くにある岩見沢市下水道第一中継ポンプ場に集められ、そこから南光園処理場へ圧送される仕組みになっています。

 

今回の様に、合流式地域で想定流量を上回ってしまうと、一部で冠水が発生してしまう可能性があります。(ここでもう一つ心配になるのが、そのような大量の汚水が南光園処理場に集まることで、処理能力が追いつかず大変なことになってしまうのでは?という疑問には、一旦、滞水池に貯めることで対応しているとのことでした。)

また、ここで処理量を大幅に上げることで市内における冠水を防止することができないか?という視点においては、合流式でも、そうではなく雨水単体の排水本管の場合でも、道路から川までの流達時間が早まると、今度は川の氾濫の危険性が高まるため、基本的に雨水桝と本管の流量はある程度の量を超えると水が飲み込めなくなるのを原則としていて、わかりやすく言うと道路自体を一時的にダム的機能を持たせることで川への流達時間を遅くし、河川氾濫による大災害を抑える効果もあるとのこと。(とは言え、今回の様に常に冠水する場所の方々にしてみると納得できるものではないと思われますので、その対応については今後も注視していきたいと考えています。)

昔であれば道路も舗装されず、豪雨も自然浸透から時間をかけて川に到達していたものが、現在は多くの面積が舗装されてしまい、人工的に一気に集まって川に流れていってしまうことから、川の水位の上がり方が非常に早く危険な状況に陥ってしまう頻度が上がるということになります。

また、今回の豪雨は局所的だったため、周辺の川の水位が上がらなかったのが不幸中の幸いでした。

これでもう少し範囲が広く、あらゆる川の水位が上がっていると、中心部を流れる利根別川も流速が下がり、益々水がのめなく負担が大きくなり危険が増します。そこで余談ですが、現在、北5条通りを通行止めにして雨水幹線工事が行われていますが、実は現在の北条丁目等は近場の幾春別川に水が流れるのではなく、集まった雨水が回り回って利根別側に流れている状況。それを一定の量を超えたらオーバーフローさせて幾春別川に水を流すようにする。これが機能すると利根別川の負担も減ることに繋がり、北条丁目のみならず岩見沢市内全体に波及する効果があるというのも、恥ずかしながら今回始めて知りました。

この度の豪雨の影響で新たな事を色々な角度から調べさせて頂き、これまで見えなかった課題も新たに見えてきたところです。

 

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さて、岩見沢に住んでいて、これまで1時間に50mmを超えるような強烈な雨は経験が無かったような気もしますが、それでも過去の記録を調べてみると4位の記録。20年前の1997年には72.0mm/hという記録がありました。この時は一体どうだったのでしょうか。

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(以下上図のリンク先) http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_s.php?prec_no=15&block_no=47413&year=&month=&day=&view=

*参考までに日本全体での歴代記録は1982年に長崎県、1999年に千葉県で観測した153mm/hという、一昨日の3倍という想像もできないような記録がありました。リンク先を見ていただけるとわかると思いますが、2011年7月の新潟では、10分間に50mmという想像もできない豪雨も・・。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall.php?prec_no=15&block_no=47413&year=&month=&day=&view=

 

 

 

 

 

気候の変化が著しく、この北海道でも大雨や台風に見舞われる傾向が強まっていることから、この防災の視点は益々重要になってきます。ただ、自然が相手であり、尚且つ数年に一度という恒常的でないものにどこまで予算措置ができるのか、またその優先順位は?などと難しさも膨大です。

 

ちなみに、冒頭にご紹介した中央通りの位置では、今回のみならずまとまった雨がふると冠水する傾向があるようで、昨年夏の画像を見せていただいてもこのような様子でした。

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(上画像:2016年8月20日の状況)

今回に比べると遥かに少ない雨量でもこの様な状況になるため、やはり何らかの検討が必要なものと思われます。しかし、ここは道々であるがゆえ、管理者が北海道なので市が直接的になんらかの措置ができるのもではありません。また、管理区分のみならず、岩見沢市内にこの様な状況に陥る場所がどれぐらいあるのか。それらも一度把握できたらと思っています。

 

まずはこの様な自然災害も、その時を過ぎてしまうとつい印象が薄くなってしまいますが、改めてこの様な状況を知ることで、今後も注意深く見ていくことができ、全体最適の名のもとに課題を据えることができます。

何と言っても著しい災害的事象は無いに越したことはありませんが、万が一に備えていく心構えは行政も民間も大事なことだと思います。

これらについて、また何かあればご報告させていただきます。

国際医療勉強会ILOHAの皆さまが来岩されました。

〈平成29年8月31日投稿〉

8月23日ですが、岡山大学を拠点に活動している国際医療勉強会ILOHAの皆さまが研修のために岩見沢を訪れました。

彼らが岩見沢の村木中道議会議員事務所に立ち寄った目的は、村木道議より北海道の医療の現状と政治との関わりという様なものをレクチャーいただくためでした。その一端として私にもお声がけをいただき、岩見沢市立病院の概要と課題、展望等についてのお話をさせていただきました。

あらためてこのような機会があると、日頃の情報よりもう一歩深いレベルのことを知ることができ、自分自身もとても勉強になりました。何せ特殊な言葉などもわかりにくいため、市立病院で色々と教えていただいたり、疑問に答えていただいたりしながら準備をさせていただいた状況です。

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このILOHAの皆さんは有志で自己負担で北海道に研修に来て、夕張、岩見沢、上川をめぐり、各地で密度の濃い研修をこなした模様。大学生としてこのような自主的な活動を行う方々だけあって、質問等も非常に明確で活発な意見交換も行われました。

後から聞いたところでは、夕張では社会福祉協議会と、炭鉱遺産群を見てきたらしく、その炭鉱遺産群の案内をしていたのは仲間のSさんだったことが後に判明。世の中は非常に狭いです。

なにはともあれ、このような若い頃に自主的な活動を展開できるのは素晴らしい事ですね!

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今後益々のご活躍を祈念しております!

〈準備中〉市役所庁舎はどうあるべきか?市民クラブ主催シンポジウム

〈平成29年7月23日投稿〉

今週27日に開催する〈市民クラブ主催シンポジウム:市役所新庁舎はどうあるべきか?〉の準備を進めています。

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先日実施した市民アンケートを依頼する際に、言葉が難しくてわからない等のご意見もいただいたことから、今回のフォーラムはそれらの解説や岩見沢市の状況などの予備情報をプレゼンしてからトークセッションに入る展開にいたします。

ここ数日、事前の予備情報として何が相応しいのかを考えながら、前段約25分程度のプレゼンを作成しています。

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そのプレゼンも何とか先程完成に近い状況になりました。

せっかくの機会なので、アンケート集計の過程を考慮し、合併特例債や人口推移、公共施設等総合管理計画、他都市の事例等々を簡単に紹介し、情報共有としたいと思っています。

今回のシンポジウムは、いきなり結果を導き出すことを目指さず、どのような可能性、どのような課題、どのような希望があるのか等々をそれぞれに感じる機会にしたいと思います。

人によってその受け取り方は様々になると思いますが、これを機に市民理解が深まることを目指したいと思っています。

全く難しいことなく、できるだけ飽きのこない設えで準備中です。どなたでもご参加大歓迎いたしますので、お気軽にご来場いただけると幸いです。

開催日時:7月27日(木)18:30~

場所:岩見沢市生涯学習センター いわなび

事前申し込み不要:参加費無料です。

高校適正配置に関する情報提供【平成29年7月16日投稿】

〈平成29年7月16日投稿〉

先日、道教委が開催した地域別検討協議会の報告を兼ねて私感を述べました

まずは現状のおさらいとして、これまで道教委は平成32年度において、岩見沢農業高校の1間口減を計画としてあげてきています。

そこで私達は岩見沢市内の中卒者だけでなく、近隣の市町から大変多くの学生が岩見沢市内の高校に通っていることを鑑み、岩見沢市内での間口削減に反対をしてきました。

また先日道議会の予算委員会において、岩見沢農業高校間口減に対する質問の答弁で、「岩見沢市立高校の間口減を岩見沢市と協議する。」というものがあり、早速7月11日に道教委が岩見沢市の副市長を訪問して協議を行ったのは新聞報道の通りです。

そこで二日後に岩見沢市高校適正配置連絡会議を開催し、この時のやりとりを教育長から報告いただき、市としては岩見沢緑陵高校の間口削減は平成33年までは検討しない認識であるという報告を受けました。

それらも市外からの生徒が岩見沢市内の高校に通うことで、市内の中卒者が押し出され「行きたくても地元の高校に行けない」ことが予測され、結果として学区外に流出せざるを得ない事態を避けるべきとの認識があり、連絡会議の総意としては、やはり岩見沢市内での削減は何とか撤回していただくことを目指し、他に全体最適というべき良案がないか摸索しているところでした。

そこであらためて手元にある資料を見直し、これまで自分の中で曖昧だった数値を整理してみました。

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単純に羅列しただけなので理解しにくいと思い、補足をさせていただくと、この表は〈岩見沢市内の高校に通う生徒数の推移〉を整理したものです。

その市内外の中卒者が岩見沢市内の高校に通う想定比率値は、平成29年度実績を参考とし、あくまでこれと同じ構成比率で推移した場合の予想値であることをご了承ください(実際の各地の様子で数値は異なってくると思いますが、その時に卒業生がどこの高校を目指すのかわかりませんので、あくまで平成29年度実績の比率としています。)

ここで最も予想外だったのが、岩見沢市内の中卒者数が平成29年度に比べ、平成32年には59人減ってしまうものの、他市町からの生徒が来るとその減少はもう少し緩やかになるだろうと認識していたのですが、この様に目に見える推計値を作成してみると、意外や意外、多市町からの減少も著しく、結果として89名の減と、市内に通う生徒の減少がより大きくなるという事態に。

平成31年に西高が一間口減になるので、その前年までに予測される44名減は飲み込むことができる。しかしその翌年に更に岩見沢市内に通う生徒が45人減ってしまう予測となるので、やはり岩見沢市内で連続で1間口減もやむを得ないであろうという認識となりました。(例えば他地域で間口減があり、各地から岩見沢に通う学生の比率が更に大きく変化すると違う結果になりますが。現実問題としてそれは難しいと思われます。)

そうなると平成32年度で削減するのは、「岩見沢農業高校か緑陵高校か?」という選択を道教委から市に委ねられたという表現になったと言っても過言ではないと認識をしています。

あらためて、この表で得られた予想値を重視し、岩見沢市の教育として、どのような判断が正しいのかを即急に思案していかなくてはなりません。また、この平成32年度を過ぎると、今度は平成36年度に大きな波が来ます。

周辺の高校も大きな再編を迫られることは間違いありませんが、この岩見沢市内に通う生徒の数だけでも更に2間口の減が必要となります。その時に考えなければならないことも大きな出来事になると思われます。やはり今から全体のビジョンをつくりあげていくことがもの凄く重要です。

まずはこの現状を踏まえ、長期スパンで岩見沢市内における高校配置のあり方を議論していく必要を強く認識したところです。

 

本件につきましては、また動きがあればご報告させていただきます。

公立高校適正配置計画地域別検討協議会を傍聴してきました。

〈平成29年7月12日投稿〉

以前から2度ほどご紹介させていただいた岩見沢農業高校1学級減の計画について、本日、南空知管内の教育長や高校、PTA関係者を対象とした「公立高校適正配置計画地域別検討協議会(北海道教育長新しい高校づくり推進室主催)」が開催されました。

私は招集範囲者に含まれていないため傍聴席から拝見させていただき、岩見沢市の岩農、岩東、岩西の各PTA会長、市P連会長、教育長らの積極的な質問、意見を拝聴させていただきました。(岩見沢市外からの発言はゼロでした)

その発言のどれもが正論で、なぜ岩見沢市の岩農が削減されるのか?職業学科の重要性をどう考えているか?東高なども一度削減された後の教育の質が確保されているのか検証はしているのか?など、現状の「数ありき」の計画案に再考を促すものでした。

一通りの質疑が終了した後、傍聴席からも2名のみ(?)発言が許可されたので、その配布された「平成29年度 南空知学区における生徒の進路動向」をまとめた資料から私も発言をさせてもらいました。

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その内容として、上記資料を元にイメージしやすいようにグラフを作成しましたのでご紹介します。

 

①まず、南空知学区において、定員に対し入学している生徒数の比率がどうなっているか。

三笠は定員40名に対し生徒数も40名なので100%。岩見沢は定員880名に生徒数が840人なので95%。このように見ていくと、大きく定員を下回っているところもあることがわかります。三笠以外の定員割れの状況を見ることができます。少なくともこの表を見た中で、なぜ岩見沢だけが間口減になるのか?という疑問を抱くと思います。

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②次に、地元の中学卒業生が地元の高校に進学する比率です。

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岩見沢市内の中学卒業生698名が、地元の高校に進学したのは530名。率としては約75%。

他の地域を見てみると、夕張を除き半分以上の生徒が地元市町外の高校に進学している様子が分かります。少し細かな例を挙げると、美唄は中学卒業者173名の内80名が岩見沢市内の高校に通っています。栗山は147名中74名が岩見沢の高校に通学。三笠は57名中41名が、月形は32名中15名が岩見沢の高校に通っています。

三笠は非常に特殊な例と捉えても、他市町の地元進学率を見ると非常に低いことがわかります。この状況を見て、なぜ岩見沢市内の高校が間口減になるのだろうか・・。と思わずにはいられません。

 

③更に、学区内中卒者は全部で1,272名いるのですが、その比率です。

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岩見沢は698名で管内の55%を占めています。

道教委の考えでは、平成32年の段階で岩見沢市内の中学卒業生が56名減少することが岩見沢市内の高校を間口減する理由となっていますが、前述、他市からの流入状況を見ると、岩見沢市内の間口が減ってしまうことで、他市町からの流入比率は上がりこそすれ下がることは考えにくく、それにより押し出されてしまう岩見沢市内の生徒が出て来る。結果として学区外へ行かざるを得ない状況に繋がることも考えられると思っています。

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当然、現在の一部を除いた地域では1間口減が廃校に直結することも想定され、それは避けたいという意向も十二分に配慮できます。またその思いも十二分に汲むべきと思います。ただ、だからといって岩見沢で1間口減案に手放しで了承できる状況ではありません。

やはり高校適正配置のあるべき姿を策定し、少人数教育や地域キャンパス校、また社会に必要とされる特色を持った高校づくり等の議論を進め、根拠のある計画を打ち出していただくのが優先されると思います。にも関わらず、今回の岩農1間口減が先立って公表されてくることに懸念をいだきます。

先日の道議会で答弁のあった「岩見沢市立の緑陵高校が減になれば岩農を減らさなくても良いので岩見沢市と協議を行う」的な言葉が、単なる1間口を巡る場所争いではなく、その根拠、今後のビジョンを含めた前向きな視点での「実りある協議」であることを祈るばかりです。

まずはそのような視点を持った中で、今後の推移をしっかりと見ていきたいと思います。

取り急ぎ現状報告といたします。

H29 第二回定例会閉会しました。

〈平成29年6月23日投稿〉

本日、16日より始まった平成29年 第二回定例会が閉会しました。

6月の二定は比較的短い日程ですが、今回は市役所庁舎建設に関する動きがあったり、途中で所管事務調査や総合計画・地方創生特別委員会などもあり、なんとなく慌ただしい議会でした。

最終日の今日、最後に岩見沢農業高校の一間口減の見直しを求める「公立高等学校配置計画案(平成30年度~32年度)の見直しを求める決議」を全会一致で可決しました。この決議は以前もご紹介した岩見沢高校適正配置連絡会議の運動とも連携をしております。

 

そして21日(水)に行った岩見沢市役所庁舎建設に関する街頭アンケートですが、予想以上の多くの市民の方にお答えをいただきました。個人的印象として頭ではわかっていたものの、実感として伴っていなかったものとして、「市役所にはほとんど行かない」「行くとしても数ヶ月に1回程度」という市民の方がほとんどだったこと。

これは議員の周辺にいる方や、町会関係者に対する聞き取りと最も大きく異ることでした。

あらためて様々な項目に対し、自分の見方が変わってきたことを実感しています。

 

会派としても、今後50年以上活用し、まちの形成に影響を与え続けるであろう市役所庁舎のあり方について、様々に仮説と検証を繰り返していけるように準備をしています。

まずは来週、峯幹事長の迅速な手配により、新しくできた白石区役所に視察を受け入れていただき、その次には北広島市役所に視察を行う予定になっています。

暫くやることが盛り沢山で、自身の時間配分を想像するだけで挫けそうですが、すでにかなり分厚くなってきた市民アンケートの返信の束を見ながら、弱い心を奮い立たせて、未来に恥じない庁舎を導けるように努力したいと思っています。

岩見沢市役所新庁舎建設に向けての調査

〈平成29年6月21日投稿〉

少し前にもシリーズ的に投稿させていただいている「新庁舎建設」に向けた動向ですが、未来の岩見沢に対し、非常に影響のある事象で判断も難しいと考えることから、あらためて市民の意向を調査する必要があると判断し、所属会派である市民クラブ全員でアンケート調査を行っています。

現在、市内各町会連絡協議会や市内各種200団体への依頼が進行中です。

また、本日も16時30分より、であえーる岩見沢周辺で街頭アンケート調査を行う予定です。

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そこで、少しでもデータが多いほうが良いと思われますので、web上でも広くご意見を賜われればと考えています。

つきましては、下記よりダウンロードいただき、FAXがメールにてご意見を頂戴できれば幸いです。

https://hiranoyoshifumi.jp/data/shiminenq.docx

 

現在、様々な意見を聞いているところですが、やはり中心部に市役所の移転を行うことで、中心市街地に賑わいをもたらす契機としたいというものと、現在地で構わないという考え方が多いと思われます。

また、先日の新庁舎建設特別委員会での質問で明確になったのですが、現在地であれば、現在の水道庁舎等は耐震基準に達していることから、それらを再利用することでよりローコストに建設することも考えられるところです。まずは様々な意向と情報を整理し、よりよい判断ができる様に準備を進めてまいります。

いずれにせよ、今後顕著になる誰も経験したことの無い縮小時代において、大型公共施設が議論も薄くただ建物が新しくなることに疑問を感じている人は多いと思います。あらためてこれからの時代に何が求められるのかを考える契機になるのは間違いないと感じています。合併特例債を活用しようとすると、非常にタイトな時間になりますが、それだけに深くて熱い議論を行わなくてはなりません。

 

自由記述でも結構です。

是非、多様な視点で様々なご意見を賜われれば幸いです。

jimu@hiranoyoshifumi.jp

岩見沢農業高校1学級減計画案について

〈平成29年6月14日投稿〉

先日の新聞記事を御覧頂いた方もいらっしゃると思いますが、あらためて5月26日に開催された高校適正配置連絡会議後に行った道教委への要望書の提出も虚しく、6月6日に「公立高校配置計画案(平成30年度~32年度)」が公表され、岩見沢農業高校において、1学年7学級から6学級へ削減するとされました。

それを受け、6月9日(金)午後1時より、第2回目の高校適正配置連絡会議を開催し、その場に道教委の方々をお招きし、経過の説明と意見交換を行うことができました。

多くの委員より出た言葉は、

・なぜ大きく定員割れをしている地方の学校を残し、定員を満たしている岩見沢農業高校を削減するのか。(地方のある高校においては、倍率が0.4倍。地元の中学生がその高校に進学している人数は4人という状況もあり、他にもそれに類似した状況が周辺高に存在している。)

・岩見沢農業高校は職業学科として全道一円から生徒が来る。よって岩見沢の中学生が減る≒岩見沢農業高校の定員を減らすことの正当性がない。

・岩見沢農業高校は非常に努力をしている学校。SSH等を含め、努力して学生を集めている学校が減らされ、定員を満たす方針を打ち出せていない学校が残される事情が不明。(岩見沢農業高校は倍率こそ1倍程度であるが、これは推薦入学が多く、各中学の段階である程度の篩分けを行っている結果と考えられる。)

・岩見沢農業高校で1学年1学級減ということを公表したが、どの学科でという議論は無い。まさしく単なる数合わせの検討であることが見える。

等々、様々に正当的な意見が出ました。

 

それらに対する道教委の返答としては、岩見沢、美唄等で今後大幅に中学卒業生が減少する状況下、都市部の学校の間口を維持すると、郡部の学校に欠員が増加し存続が厳しくなる。という言葉もあった。

これは道教委が掲げる1学年4学級以上が望ましいという基準と矛盾することとなり、郡部の1学年1学級の高校を残すことによる地域の大人の事情にこども達が巻き込まれている状況にほかならないとも思えます。

また、時代の流れとして、普通科高校から奨学金を得て私大に進み、莫大な借金を背負って経済的困難に立ち向かわなくてはならない事情も多々報道されている状況下、益々、岩見沢農業高校の様な職業学科のニーズが高まることが容易に想像できる。

更に中小企業も人材不足に喘いでいる状況下、地元企業等においても岩見沢農業高校は多大なる期待を担っているため、そこで1学級減になる正当性が見当たらない。

それらの事から、あらためて岩見沢市高校適正配置連絡会議において、再度道教委に要望書を提出することとし、岩見沢農業高校PTA・同窓会が主となって行う運動にも全面的に支援することといたしました。

 

ここで少し横道に逸れますが、、、

以前、シビックプライド探求部の勉強会で用いたスライドを見直すと・・

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岩見沢農業高校は明治38年に空知農業高校として誕生。岩見沢村会の議決を持って北海道長官に「農学校設置の請願」を行い、後に道議会で可決。同時期に誘致をしていた滝川と1票という僅差で決定したもの。

そしてこの学校は、「青年よ大志を抱け」で有名なクラーク博士が初代教頭として、実質的な責任者であった「札幌農学校(現:北海道大学)」の弟分としての扱いだったため、非常に士気が高く由緒ある学校です。

現在は学力という面において突出しているわけではありませんが、入試方法も推薦入学枠が多いため、しっかりした学生が多いのも特徴かと思います。

さらに教職員も誇りをもって努力されていて、学生もそれに応えるように活躍をしているのが報道等でも見ることができます。だからこそ、なぜ・・・。という想いが募ります。

 

これまで、一端公表された計画が覆ったことは無いと聞いていますが、これまで述べてきたことの正当性を前面に出しながら、原理原則に基づいた判断をしていただけるようにしっかりと伝えていきたいと考えています。

 

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最後に、、

私の思考の前提として、今後、間違いなくこども達の数は減っていき、どこかの高校の間口は減少していかなくてはならないのは事実。しかし、ではその対象となる高校がどこに?という部分においては、やはりこども達を主体として考える事が重要で、机上の数値で減らしやすいところから減らすのではなく中長期を見据えたビジョンを持った上で選定していかなくてはならないと考えています。

それはどこの地域の卒業生が、どの地域の高校に入学しているか?等の流動性などを見ても明確であり、多くのこども達に必要とされている学校が減らされ、現状で大規模な定員割れが続いている学校を残していくことが私には正しいとは思えません。

そしてこれらの全体的課題は、岩見沢”市立”である緑陵高校にも言えることで、現在は倍率1倍に若干満たない状況で、これが続けば削減を議論しなければならないことは明白。こども達が進路を選ぶための根拠を明確に打ち出していくことが重要だと認識しています。そんな選ばれる高校になるために学校も教育委員会も努力をしていますが、今後益々、地域と行政が一体となった取り組みが必要になってくるのは言うまでもありません。

今進めている差別化の徹底を目指し、市としての予算措置を含め、本気の議論が必要な時期になってきていると感じています。

岩見沢市高校適正配置について

〈平成29年5月29日投稿〉

平成31年度の岩見沢西高一間口減が決定していますが、道教委はその翌年に岩見沢農業高校も削減を検討している旨の情報がありました。そこで先日、教育委員会の迅速な対応で岩見沢市高校適正配置連絡会議が開催されました。

管内の中学卒業生数推移が大きく減少していくことを踏まえると、高校間口削減はやむを得ないことではありますが、以下の理由等において今回の岩見沢農業高校の一間口減案には強く反対しています。

①南空知学区各地域において、地元の中学卒業生が地元の高校へ進む地域間進学率の差が大きく存在すること。これは多くの地方の生徒が、地元ではなく岩見沢等の高校に進学している事実があり、逆に地方の高校では、地元の子どもの進学が少なく、そこに他地域の生徒が通っている現状がある。

②岩農は全道学区であり、管内唯一の職業校。それゆえ市外からも多くの生徒がきている人気校。推薦枠の影響で、実際に目で見える倍率より入学は難しい。

他にも岩見沢農業高校の間口維持をすべき理由は豊富にあり、管内の生徒数は今後も減っていくことは承知しているものの、どこを減らすかの議論は、表面の数字合わせで減らしやすい岩見沢とするのではなく、実態を踏まえた削減計画を要望するものです。

その様なことから、5月26日(水)に行われた岩見沢高校適正配置連絡会議において満場一致で要望書を決議し、5月28日(金)午前、副市長、教育町、教育部長と共に道教委に伺い、現状を鑑みた判断を求めてきました。

以下はそのことを掲載した地元紙のプレス空知です。

 

webサイトプロフィールの修正

〈平成29年5月23日投稿〉

5月19日に臨時議会があり、そこで議会関連の第19期後期人事が確定しました。

この改編により、私は会派を始めとする皆様のご配慮によって、総務常任委員会の委員長という身に余る大役を仰せつかりました。また、議会運営の要である議会運営委員会への所属、消防事務組合議会への所属などは前期から引き続き継続することとなりました。

これら与えられた役職に恥じぬ様、議員としての本分を貫くべく努力してまいります。

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https://hiranoyoshifumi.jp/cms/profile

また、遅ればせながら、今回の人事によりwebサイトのプロフィール欄も修正させていただきました。何卒宜しくお願い申し上げます。