平成28年7月11日開催 活動報告会の内容について(1)

[平成28年7月15日投稿]

平成28年7月11日、北海道ホテルグリーンランドサンプラザさんにて、昨年の11月25日に開催以来約8ヶ月ぶりの活動報告会を開催させていただきました。

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どなたでも思い立ったら気軽に参加していただける様、報告会は事前申込み制にしていないため、いざ蓋を開けてみなければ何名来てくれるかわからないドキドキの開催(とはいえ、終了後の交流会は準備の都合上、何名来ていただけるかは把握できているので、大体の予測はできておりますが・・。いつも不安一杯です(汗))。

今回も蓋を開けてみれば、予想を上回る104名という大勢の方にご来場いただきました。

本当にありがとうございます。
参議院選投票日翌日、彩花まつり終了良く日という多用な日程にもかかわらず足をお運びいただきました皆様に心から感謝申し上げます。

 

せっかくなので、その内容に関して簡単にご紹介させていただきます。


 

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私が普段から考えていること。それは「政治≒まちづくり」という言葉が腑に落ちるということ。

「まちづくり」とは、市民生活に係わる様々な地域社会の課題を解決し、より良い地域社会を構築するための取り組み(岩見沢市まちづくり基本条例より抜粋)」ということで、簡単に言えば、私達が生活していく中で、もっとこうなれば良いのに!という事を実現していくものだと認識をしています。

それがすなわち政治の一つの役割だと考えています。

では、その地域課題(こうなれば良いのに・・)とはどんな事か。

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人によっては「自分たちの地域に○○が欲しい」とか、「車が無いのでバスの利便性を何とかしてほしい!」「社会保障が全然足りない」「歳をとってしまったので、除雪が本当に大変!もう何とかして!」「子ども達を安心して遊ばせられる環境が足りない」等々、、大小、深浅様々な想いが存在していると思います。

しかしながらその殆どは、裏付けとなる「お金」が無ければ実現できないものが多く、それを一つの現実と捉えた中で岩見沢の状況を考えてみると・・。


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上の画像は岩見沢中心部の人口密度を2015年と2060年で比較したもの。
こちらを参照:日本全国の人口密度や高齢化率等を詳しく見ることができます。)

2060年といえば、もの凄く先の様な気がしますが、私はまだ89歳(長生きしていればですが)。今の子ども達からすると、かなり現実的に考えるべき年数だと思います。

図は1平方キロメートルあたりの人口密度を表していて、5年刻みで推移を見ることができるのですが、年数を進める毎に色の濃い部分が減っていき、青が大多数を占めていく様子は、まさしく「鬆(す)」です。

大根に鬆が入るなどと言うように、今後は日本全国、殆どの地方都市は「鬆」が入る状況になっていきます。

これは行政エリアは広いままで人口だけが減っていく。言い換えればインフラ等を含めた公共施設の維持管理費は増えていきながら、人口だけが減っていき、1人あたりの負担が大きくなることに繋がります。


参考までに岩見沢市の人口推移を見てみると。

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近年は毎年約1200人ずつ減っていく状況。

少し前に話題になった「人口問題研究所」の発表によれば、岩見沢市は2040年には60,523人になると予想されていて、今回の66,882人は「岩見沢市人口ビジョン」で若干上方修正された数字となりますが、今から24年後にはこの計画通り行ったとしても約2割人口が減少してしまう。

 

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ただ単に人口が減るという事が問題ではなく、人口に相関すると言われる地方交付税や住民税、また、人がそこに暮らすだけで発生する経済効果を考慮すると、毎年1200人減っていくということは、毎年2.4億円(シンプルな概算目安ですが)の収入と1人125万円(目安)×1200人≒15億円の経済効果が失われてしまうことに繋がります。


そして、これからの時代は収入や地域経済が縮小するだけでなく、公共施設等の維持費が増えてきます。

(元データは岩見沢市のwebサイトより抜粋:こちらを参照

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岩見沢市が所有する公共施設は約400あって、面積にすると札幌ドーム43個分。

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その殆どが高度経済成長期後半からバブル期に建設されたもので、コンクリート構造物は築30年で改修、築60年で建て替えが必要と言われている中で、現状約4割が30年を経過、今後10年で7割程度の施設で大規模改修が必要と言われています。

 

その様な現実を踏まえ、平成25年から平成34年までを想定した「岩見沢市中長期財政計画」では、この10年間で114億円の収支不足に陥ると試算されており、その改善のために約100億円の支出を抑えることが必要とされています。

その内訳としては、人件費や物件費、維持補修費、各種補助費の削減や投資的経費の圧縮など、行政サービスの低下に繋がる要素で対応することが迫られています。

そうなるとどういう事がおきるかと言うと・・。

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多くの方々が要望することが実現しにくくなってしまう事に他なりません。


その様なことから、今後、どういう風にしていくべきなのかを私の役割の中で考え、また自身微力な中で集中して力を入れるべき項目を【3つ+1】に絞ってお話をさせていただきました。

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【①地域経済】は、これまで述べてきた「あらゆる市民ニーズ」を実現していくために必要不可欠なもので、いくらもっと除雪をしっかり!と言われても、先立つものがなければ実現できない。また社会福祉の充実、子育て環境のより良い整備、バックアップ等々を望まれても、資金がなければ我慢するしかない。という現実を見据え、だからこそ地域経済を強いものにしていく取り組みに力を入れることが大事。これには雇用の拡大から繋がる人口減対策にもリンクします。

【②こども環境】は、保護者目線の子育て環境はお金さえあれば行政が支援することもできるが、その子がどう育って欲しいか。どんな人間になって欲しいかという観点では、非常に危うい環境下にあることを感じる。よって、こどもの遊び環境に力をいれていくことが重要。

【③誇り、愛着】に関しては、自分たちの住んでいるまちに誇りや愛着を持つことは何より重要。しかし私たちは驚くほど自分たちのまちの事を知らない。だからこそまずは知ることから初めて、納得し、周囲にも自慢できるぐらいまで「シビックプライド」を醸成することが必要。その副産物として「岩見沢を有名にする」という事も視野にいれていきたい。それは経済的なバックアップにも繋がる。
また【+1】として、それらを実現するには、市民参画の環境を整備することが必要。
このような観点で3+1の活動の柱を据え、これまでどのような活動をしているか。また、今後どのような事を目指していきたいかという事をお話させていただきました。

 

それぞれの内容に関しては、次の(2)で述べさせていただきます。

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