カテゴリー別アーカイブ: その他議員活動

中学生による主権者教育(模擬議会)

〈令和元年11月27日投稿〉

本日、市内の中学校3年生による主権者教育としての模擬議会がありました。

これは16に別れたグループがそれぞれ日頃から考えている疑問や課題、より良くするためのアイデアなどを質問形式でぶつけていただき、それぞれに担当となった議員が答えるというものです。

今回は広報広聴委員会としての対応だったため、委員会メンバーで手分けして答弁をすることとしています。

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私は最後の答弁者となり、非常に簡略的に表現すると以下の様な3つのグループの質問に答弁をいたしました。

 

①若者や市外の人が長時間滞在できる大型のショッピングセンターにレジャー施設を併設して集客を高めることができるのではないか?

②イオンや大和タウンプラザへの集客を増やし、市内経済活性化を促すように無料循環バスなどを充実させては?

③小中校生が遊べる施設をつくってほしい。

 

というもの。

 

それに対し、まずは①と②に関して関連があるので合わせて大体下記の様な内容で答弁させていただきました。

『大きなレジャー施設等、そういうのができるとワクワクしますよね。現実としてはそれぞれのショッピングセンターやレジャー施設は経営的に成功するかどうかが出店のポイントとなります。現状では投資をしてもその回収が見込めないと判断せざるを得ないのが実態かと思います。それを度外視して行うとすれば、市の税金で実施することとなりますが、非常に厳しい財政状況の中で、他のものを諦めてそこに税金を投下することが多くの市民が望んでいるかというと、これはまた難しい問題と思います。

無料循環バスに関しても同様で、そういう意味では、皆さん方もこれから益々学んでいくと思いますが、”市場原理による費用対効果”が大事な指針になります。そこを打破できる良いアイデアを考え続けていきたい思っていますが、皆さんも良きアイデアがありましたら教えて下さい。ぜひ一緒に頑張っていきましょう。』

とした後、③への答弁として、

『直接的な娯楽施設ではなく、それらも含んだ「場」とか「環境」という解釈でいくと、私も全く同感です。低年齢の子どもが遊べる環境はできてきていますが、今、もう少し上の世代である小中高生などが思いっきり遊んだり、放課後に集まれるような場所が絶対的に不足していると感じています。「遊びは何よりも今後の人生を豊かにしれくれる礎となってくれるもの」です。なかなか簡単であはりませんが、是非そういった環境を作っていけるように、議員の1人として努力したいと思います。』

という感じです。

 

実は授業時間の関係で議員一人ひとりに与えられた答弁時間は計算上は1~2分程度。最大でも3分程度という申し合わせの中で、私は最大量である3つの質問に短時間で答えなければならなかったので、言葉足らずで非常にシンプルな内容になってしまいましたが、概ね伝わってくれていたら良いなと思っています。

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さてこの写真。

 

大変失礼なマスク姿ですが、実はここ1ヶ月ぐらい体調が優れず、微熱が出たり落ち着いたりを繰り返し、何となく調子の悪い日々を過ごしていたのですが、先週の金曜日にいきなり高熱に見舞われ(検査の結果インフル反応なし)、その後、金土日のスケジュールを全て欠席させていただいて床に臥しておりました。

日曜日に一度、それとなく熱は下がったのですが、また月曜から高熱、火曜日に点滴を打ってもらい何となく熱は引いての本日水曜日でした。

非常に情けない話ですが、子どもたちや周囲の方々に風邪を移してはいけないと思い、見た目より機能を優先させていただきましたことを申し添えさせていただきます。

 

ちなみに、忙しいのと体調がおかしかったのと合わさってしまい、1ヶ月以上本ブログの更新が滞ってしまっておりました。また改めて少しずつ更新していきたいと思いますので宜しくお願い申し上げます。

明日は桂沢水道企業団議会の議会があります。一般質問も通告していますので、そちらも終了次第ご報告させていただきたく考えています。

ごみ問題!私達ができること

〈令和元年10月17日投稿〉

平成30年度の決算審査特別委員会に関連して、この様な投稿もしましたが、その流れとして環境部のことも少しご紹介させていただきます。

環境部では①新エネルギー・省エネルギー推進事業に関してと、②ごみ減量化・環境対策について質問をしています。


①新・省エネルギーに関しては、主に太陽光パネルについてです。これは本年9月の第3定例会でも経済産業大臣、環境大臣への意見書として可決された「太陽光発電の適切な導入に向けた制度設計と運用について(内容についてはリンク先をご覧ください)」に対し、市としても何らかの方策を進めるべきではないかとの見解を問いました。

その趣旨としては、太陽光パネルはその寿命が尽きた後、処分するのには有害物質を含有するがゆえ多額の費用がかかると言われていて、適切な処理がされずに不当に放置される懸念が存在します。また、設置・運営においても地域住民との兼ね合い等々が社会問題として散見されるところでもあり、国のガイドライン等の設置を待っているより、市としても何らかの先手を打つべきではないだろうか?という思いからの質問を実施したところです。


そして②ごみ減量化・環境対策の方は、過去3年の推移を見ると、家庭系ごみの総排出量は横ばいであるが、人口の減少に伴い一人あたりの排出量は増えている状況について、既存のごみ減量化等の施策をどう評価しているかを問いました。

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もう一つの視点として、プラスティック系ごみの社会問題についてです。

様々な見方があるものの、グレタ・トゥーンベリさんらの言動は社会に変化をもたらし、気候変動等の地球環境悪化が盛んに取り上げられるようになりました。

この二酸化酸素等に起因する気候変動については様々な見方があり、多様な解釈が存在すると認識していますが、海洋プラスティック問題は何一つ疑う余地の無いものであり、なおかつ、私達の日常生活をさほど変化させるまでもなく、一人ひとりの心がけだけで解決しうるものと認識しています。

であるならば、まずはできることとして、プラスティック系のごみを自然環境に拡散しないことが重要であり、その機運を高めなければならないと考えています。

そのためには海外の様に、プラスティックの買い物袋を禁止にするという措置は、物理的なごみ拡散防止においても、また精神的なプロパガンダ的な効果としても有用であると考えるが、即急に市単独で規制を行うのはハードルが高い。しかし市民に対し、意識を共有できるようなキャンペーンを張っていくことは可能なはず。

そのあたりの見解を問いましたが、残念ながら前例踏襲を超えるような答弁にはなっていません。

ただ、このプラスティック系のごみの放置は回り回って自分たち、そして次世代に帰ってくる危険なもの。至極簡単に道端にポイ捨てする世の中に唖然とします。

それがどれぐらいの様子か撮影したものがありますので、是非動画をご覧ください。

そして、少しでもごみを捨てない。また四六時中というわけにはいきませんが、時折、ごみを拾えるような心の準備をみんなで高めていければ世の中は変わっていくのではないかと考えています。


https://youtu.be/NNJdrI3y5nk

このプラスティックごみは、1年を通して存在するのは買い物系。時期的に大量に川を流れてくるのが農業系と感じています。

どちらもさほど悪気がない中で、「たったこれぐらい・・・」という意識が蓄積し、莫大な量となる事実を想像できない人間の弱さであると思われます。

参考までに春の雪解け時にゴミ拾いをした時の画像を下に貼ります。農業で使用する肥料袋系が目立ち、今年は大量に引っかかっておりましたが、恐らくそれはごく一部。その大部分は海へ流出しているものと想像します。

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この様な事態に決してヒステリックに反応することは良くありませんが、まずは周知して共感を広げていくことが大事だと思っています。

是非、ゴミを自然界に拡散しない様な気運をみんなで高めていきたいものです。

書棚と決算審査と市立病院

〈令和元年10月17日投稿〉

この画像は私の事務所の書棚です。

議会で配布される決算書や予算書等とそれらに付随する報告書などがストックされています。

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物にもよりますが、古いのは平成20年からあります。

これは平成24年、初めて議員になったときからのものを欠かさずに保管しているのと、議員になる前のものは新人の時に議会図書館で重複しているものがあった場合のみ、許可を得ていただいたものです。

よって、中には議会図書館に1冊しかなくていただくことができずに歯抜けになってしまっているものもありますが、調べている途中でその必要な部分だけ担当部署に聞けば解決するので、やはり楽です。

というのも今回の決算審査の確認などにおいて、自分のやり方の一つとしては、〈過去からの推移〉というのを確認する場面が多々あります。

通常は近々の3年とか5年で済ます場合もあるのですが、今回の市立病院の経営状況を把握する場合などは、10年スパンで確認してみるということをしてみました。

その結果どのようになるかというと。

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あくまで参考として、資本的収支を除き、単純に収益的収支のみで作成したグラフですが、平成27年度を境として、黒字から赤字に転落しているということ。それも全体の大きな流れの中でじわじわと悪化してきたことがわかります。(*平成26年だけは制度移行による特別損失を計上しているので突出したデータになっています)

収益では、平成20年の約106億円から平成30年では約121億円と約14%増加しているものの、対する費用としては約104億円から10年で125億円とほぼ20%増加してしまっており、結果として利益率が下落。

ギリギリ黒字であった平成27年を境に、単年度の損失として平成28年では約1億円、平成29年では約2億円、平成30年度では約3億6千万円と、年々損失額が増えていく苦しい状況が見て取れます。

これらのデータを元に、決算審査特別委員会では、状況の分析や要因、課題などを質問し見解を問うことなどを行います。

また今回のやり取りでは、要因の分析が主となってしまいましたが、今後の経営改善等に向けては市立総合病院新改革プランなどとの数値の乖離などを確認しながら、新たな対応策について注視していくこととなります。

この市立病院に関しては、本館の老朽化等も著しく、現在建て替えが検討されていますが、その場所についても移転の方向で考えられており様々な憶測を呼んでいるところです。

他の自治体においては、病院経営が市の財政を逼迫させる大きな要素となる傾向もあり、公営だから赤字でも良いとはなりません。

働く人々の努力が報われ、そして地域住民にとってなくてはならない地域の基幹病院として、どの様な姿が適切なのか。

非常に難しい課題だと考えています。

岩見沢市議会に関するアンケート調査

〈令和元年9月30日投稿〉

以前もご紹介させていただいた市議会アンケート調査ですが、早いもので本日が締め切りとなります。

大変恐縮ですが、ぜひご協力を賜われれば幸いです。

下記リンクよりスマホ、パソコン問わず、直接回答可能です。

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こちらからご回答ください。

https://customform.jp/form/input/33441/?fbclid=IwAR1u7IRfB1RWiaRuqDYER5xrk_7OklB1B3OTqV-UYIUetW8UVlMiM_U64VA

本結果につきましては、議会だよりや意見交換会の中でもご紹介させていただく予定です。

岩見沢市における「幼児教育・保育の無償化」について

〈令和元年7月25日投稿〉

本日開かれた総務常任委員会において、委員外議員として傍聴してきた際、前段の市役所新庁舎の次に、教育委員会よりこの無償化についての説明がなされました。

内容については、資料を添付いたしますので大体ご理解いただけるものと思います。

〈幼児教育・保育の無償化について〉
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*ここに記載の「保育の必要性があることが無償化の条件」ということで、内容を確認したところ、共働きや介護等々、一般的な事情により困ることに関しては対象になりうる可能性が高い」との印象を受けました。

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岩見沢市議会に関するアンケート調査のご案内

〈令和元年7月22日投稿〉

7月17日(水)より、岩見沢市議会に関するアンケート調査を開始させていただきました。

初日となるこの日は、議会改革推進特別委員会等があったため夕方からの実施となりましたが、広報広聴委員会が主体となり中心市街地でアンケート調査をさせていただいたところです。

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我々は、市民の皆様に「議会に対する関心を高めて欲しい」との思いで広報広聴委員会の活動を展開しているものの、「そもそも私達は市民の皆様がどう考えているのかをしっかり認識できでいるのか?」という懸念からスタートしたものです。

そのための切り口として、まずは9月末までアンケート調査を実施いたします。そしてその過程や結果を基に、ただ回答を集計するたけではなく、議会だよりへの掲載や市民との意見交換会などのテーマとして掘り下げ、市民の皆様の考えをより深く知るための一助としたいと考えています。

またこのアンケートはインターネット上でも回答可能です。

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https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/3130512/

■リンク先には、回答用に”Wordファイル”と”PDFファイル2のダウンロードができるようになっており、直接やFAXでの回答ができます。

■また、PCやスマホ等で直接入力できるように、アンケートフォームも設置いたしておりますので、是非回答していただければ幸いです。

【アンケートフォーム:https://customform.jp/form/input/33441/


早速、17日のアンケート調査の模様を7月20日発行の「プレス空知」様で記事にしてくれております。

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私達はこのアンケート調査を始めとする一連の流れの中で期待される効果として、

市民の議会評価を見える化することにより、議会としての課題を的確に把握できるのではないか。また、議会内部での課題がみえることで、議会改革のより適切な方向性を見いだせる可能性があるのではないか。

さらには、それらの副次的効果として、

議会内部の活性化や、議会の見える化による市民と議会との距離感の減少。また新たな議員候補の増加。

などが期待できるのではないかと考えています。


まずはその実現のために、しっかりと状況調査をしたいと考えると共に、集計結果に則った内容での意見交換会など、次のステップに進めればと考えております。

何卒ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。

第15回 北2条、北3条町会合同敬老会終了

〈令和元年7月15日投稿〉

7月7日(日)は地元の北2条・北3条町会合同敬老会でした。

よって残念ながら当日開催された自衛隊岩見沢駐屯地、第12施設群の周年行事への参加はかないませんでしたが、私はこの敬老会の実行委員(なかなか力を発揮できませんが)も兼ねているため、地元行事優先と相成った次第です。

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この敬老会は、初めて議員となった平成25年から参加させていただき、高齢の役員の方が自身も敬老対象者であるにもかかわらず、役員として運営する様子を見、せめて敬老会ぐらいは若い世代で運営することができないだろうか・・・。と思ったのがきっかけで、その後、今は故人となられた当時の副会長さんと相談、企画し、様々な方の活躍を得た中で、翌年から新たな実行委員会が構成され、現在も極力若い人たちだけで運営する素晴らしい状況ができていると感じています。(もちろん様々に懸念はありますが・・)

その様な背景の中で、今年も想いの強い実行委員会メンバーの皆様のお陰で素晴らしく楽しい会となりました。あらためて感謝申し上げます。

その様な思いのある人達が運営しているので、毎年少しずつ変化しています。

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北海道「炭鉄港」市町村議員連盟の会長に就任いたしました。

〈令和元年7月15日投稿〉

7月6日(土) 夕張市石炭博物館研修室において、北海道「炭鉄港」市町村議員連盟定期総会が開催されました。

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(顧問としてご臨席いただいた北海道議会議員の皆様。左から佐藤道議(小樽)、千葉道議(室蘭)、植村道議(空知))

前段は幹事長としてこれまでの活動について、また新年度の方針等についてご審議をいただきました。

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(右から、大橋芦別市議(事務局長)、南川室蘭市議(会長代行、平野(幹事長)*旧役職)

この後、2年の任期が終了したことから役員改選へと移ります。

本議連は平成29年の設立以降、赤平市議会の植村真美議員が会長職を担ってきましたが、昨秋に北海道議会議員選挙への挑戦ということで市議会議員を辞職。自動的に議連の会長職も不在となり、副会長である小樽市の安斎市議と室蘭市の南川市議に代行の担っていただいていたものです。

よってこの度、議連設立後初となる役員改選の機会を経て、大変僭越ながら私が会長と就任する運びとなりました。

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この日本遺産認定という大きな節目のタイミングで、この様な重責を担うことに身が引き締まる思いですが、官と民との連携強化、各地域間連携の推進等、議員であるからことできることをしっかり取り組んでいきたいと考えております。

どうぞ今後とも宜しくお願い申し上げます。

〈北海道「炭鉄港」市町村議員連盟 FBページ〉
https://www.facebook.com/tantetsuko/

安平の道の駅

〈令和元年7月8日投稿〉

民生常任委員会終了後、駆け足で「炭鉄港」日本遺産構成文化財のある栗山町と安平町へお伺いしてきました。

どちらも町議会事務局へお邪魔し、北海道「炭鉄港」市町村議員連盟に賛同し、加盟していただける方がいらっしゃれば是非!というご案内のお願いです。

その帰り、せっかくなので道の駅へ寄ってみました。

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ここには炭鉄港の日本遺産構成文化財45のうちの一つであるD51 320号機が展示されています。

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本日この目で見るまでは「D51なら日本中にもあるし、私たちの岩見沢にもあるけど何が違うのだろうか?」という興味を持っていました。 続きを読む

ヒグマの目撃・出没情報について

〈令和元年7月1日投稿〉

昨日、午前6時15分頃と午後4時40分頃に市内でヒグマの目撃情報がありました。
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/3129847/

そのうちの一つは、〈岩見沢市東山7丁目見晴通りバス停付近〉ということでありますので、住宅街でもあり、また学生の多い場所でもありますので非常に心配です。



(東山7丁目見晴通りバス停付近)

尚、この熊の目撃情報に伴う市の対処については非常に難しく、出没に関する情報提供や警戒へ向けた広報をはじめ、猟友会の協力の下で巡回、捜索等の具体的な対応が検討されていくと思われますが、市民サイドとしてはとにかく警戒をつづけるしかありません。

過去、岩見沢市内では平成25年に日の出小学校付近に出没し、大いに心配されたことがあります。(結果、その後の目撃情報はなく、程なくして熊は郊外へ出ていったと判断された。)

他にも利根別原生林や緑ヶ丘霊園など、立ち入りが制限される事態も多く、今年続々と目撃情報のある札幌市や江別市などと同様、やはり決め手となる対応ができない可能性が高いと思われます。

その事情等については、平成30年の予算審査特別委員会において質問した議事録がありますので参考までに転載します。


(平成30年3月22日 予算審査特別委員会議事録 転載)

○委員(平野義文君) 予算書の253ページ、参考資料の30ページの鳥獣対策の考え方についてお伺いをさせていただきます。

 近年、熊の出没によって、平成25年には住宅地に近い日の出町において目撃情報があって、なおかつ、平成26年、27年、29年には利根別原生林の公園やキャンプ場の閉鎖、また昨年は緑が丘霊園までも9月から長期にわたり閉鎖された状況にあったと思います。

 熊が出没することでリスク管理として閉鎖をされるというのは、いたし方ないこととは重々考えるんですが、現在、この熊の生息数が増加し続けているということが指摘されている中で、この状況が続くと、今後も毎年のように公園や霊園の閉鎖が繰り返されて、市民の共有財産でありながらも、立入禁止が続き、長期にわたり誰も利用することができないということも考えられてくると思われます。

 そこで、少しお伺いをさせていただくのですが、まず今年度の熊の捕獲状況について教えていただきたいと思います。

 また、管内でも生息数は増加をしているというふうに感じているんですが、今、道の調査も行われているようですが、岩見沢市区域内の生息数について、どのように把握、想定をされておられるかについてお伺いをしたいと思います。

 また、最近の事例の中では、昨年8月に利根別原生林内で熊が出没した際の対応について、どのように対応したかお聞かせください。

 そして、生息数が増えているというふうになれば、今後もますます目撃情報や人間の生活圏への出没が増えることが考えられます。当然、獰猛な野生動物で、人間に危害が与えられるリスクが非常に高いとはいえ、むやみやたらに駆除するのは、各種ルールや、また保護の観点からも道理に反すると思われるんですけども、今後において、利根別原生林に熊が近寄らない、言いかえると、うまく人間と共存、すみ分けできるような方法、考え方について、どのようなものがあるのか、お聞かせいただきたいと思います。

○農政部長 平野委員のご質問にお答えいたします。

 初めに、熊の捕獲状況、29年度でございますけども、6頭というふうな状況となってございます。

 それから、市内の生息数についてですが、熊の生息地域は広いということで、行動範囲につきましては、オスで数百キロメートル、メスでも数十キロメートルということで、山林の中を移動していく習性があるというふうになってございます。

 このため、市独自での生息数は把握できておりませんが、平成27年度に北海道が公表した数字を申し上げますと、平成2年度、あるいは平成24年度の数字が公表されておりまして、それで行きますと、岩見沢市は日高・夕張地域に属しまして、平成2年度が1,800頭プラスマイナス700頭、それから平成24年度は3,300頭プラスマイナス1,900頭ということで、非常に大きな範囲になりますけども、こういう数値が公表されているところでございます。

 それから次に、昨年8月の利根別原生林での熊の出没時の対応についてですが、目撃情報に基づきまして、猟友会の協力のもと、まず目撃現場に赴きまして、足跡やふんなどの痕跡確認を行った結果、熊のものと判断されたところでございます。

 このため、直ちに、猟友会による巡回、捜索を行うとともに、出没周辺地域住民への周知・注意喚起や、いわみざわ公園の管理を所管する建設部に情報提供を行い、封鎖の措置がとられたところであります。

 また、学校の登下校の安全確保のため教育委員会、あるいは警察署などへ情報伝達、それから町会長への連絡、それから市のホームページへの掲載、報道関係への情報提供ということでございます。

 そのほか、目撃情報があった場所に、空知総合振興局の許可を得て、熊のおり2基を設置しましたが、熊の捕獲には至りませんでした。

 それで、利根別原生林に熊が近寄らない対応についてということでございますけども、広大な森林と一体化している利根別原生林におきまして、熊を近寄らせない具体的、あるいは効果的な方策ということについては、現在のところ見出せていないというのが状況でございます。

 このため、利根別原生林などで目撃情報があったり、出没ルートと思われる痕跡が発見された場合には、まず、人身の安全確保が最も重要であると考えておりますことから、猟友会との連携により安全が確認されるまで、やむを得ず、立入禁止の措置をとっているところでございます。

 なお、熊の出没に警戒、あるいは熊に遭遇しないということも含めまして、ラジオや鈴など音の出るものを携帯することや、それから熊の行動が活発な早朝・夕方は注意すること、それから生ごみや食べ物の残渣は絶対放置しないことなど、今後も周知に努めてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○委員(平野義文君) 状況が簡単ではなくて、非常に対策も難しいということは重々認識をしております。

 ただ、その中で、今後大正池も本格的に改修されていって、より市民利用が活発化するのかなという中で、また長期にわたって閉鎖される状況になるというのも、非常にいたし方ないのではありますが、心配と残念が募る状況かなというふうにも思います。

 改めて、熊の生息数が恐らくこれからもふえ続けていくということが予想されていると思うんですが、今後、ますます人間の生活圏と交わることも予想されることから、ぜひ、道やほかの市町村ですね、動向を注視して、また積極的に情報交換しながら、必要であれば予算の考え方も含めて、事故防止と市民活用の両立を図っていただけたらなと思っておりますので、これも答えようがないと思いますので、要望で終わらせてもらいます。

(転載終わり)


この様に、ヒグマの対策には決め手がなく、対応が非常に難しいのが実態です。

まずはくれぐれも事故なきよう、しっかりと警戒していきたいものです。