メープルロッジに到着すると、本バスツアーに対するおもてなしのランチがありました。
ワンプレートながら凄いボリューム。小さなカボチャは皮まで食べられる本格派です。
こういう設えが、一見辛い除雪ボランティアを悲壮感を出さずに、レジャーのように気軽に楽しんで参加できるように変える要素になってくるのかもしれません。
ランチ終了後には各班からの報告。
そして各自休憩となりました。
またまた脱線するのですが、この時、北海道新聞の高齢者問題を重点的に行っている編集局生活部の記者さんが地域政策研究所の原所長さんにインタビューするところに同席させていただいていました。
非常に勉強になるキーワードが沢山ありました。下記項目は私が耳で聞いて勝手に咀嚼したあとの「私のフィルター」を通ってしまっていますが、少し備忘録的に収めておきます。
・このボランティアツアー形態はこれからの高齢化、過疎化を迎える地域にとって非常に大きな意味を持つ。例えば都会から若者が参加費を払って参加してくれる。この参加費は昼食代と入浴代にしかならないが、残りを企業協賛等でバス代他経費を捻出できる。そして参加者には達成感や自らの行為が社会の役にたった事を実感してもらえる。
・企業もとても大事。今は大きな会社はCSR(企業の社会的責任)に伴う、目に見える活動が重要。それを実際に直接的に役に立つことで叶えることができる。
・CSRのみならず、企業研修としても大いに活用できる。それにプラスして、学生の就職活動前に体験するボランティアとしても活用されやすい。(今の学生は就職前にボランティア活動をしていたとか、インターンシップに参加していた。等の経験が就職面接時に自分の価値を高めることを知っているので、積極的にそういう活動を行う学生が多い。勿論、嫌々ではなく、自らの興味や関心のもと、自主的に参加する学生が沢山います)
・思い切って、企業と学生を一緒にするボランティアツアーも良いかもしれない。その活動は、地域のためになりながらも、お互いに自らのためになるので、まさしく「win-win」の関係で両者に得のある行動が実現する。
・冬だけではなく夏にも同じ場所で実現可能性はある。例えば地域のお祭りの運営参加など、高齢化でままならない状況下、オールシーズン1年間を通して関わってボランティアできる環境をつくることも視野にいれていかなければならない。
・疲弊感漂うボランティアではダメ。今回のツアーの様に、みんなで笑ってランチをとって、そして温泉に入って・・みたいなのが良い。また、夢のある方向に向かいたい。
等々の言葉がとても印象に残りました。(あくまで私の耳で聞いたものを、勝手に咀嚼しているだけなので、多少異なることもあると思いますが、そういう半信半疑で捉えていただければと思います。正式には近々、北海道新聞さんの生活面で今回の特集記事が掲載されると思いますので、またあらためてご紹介させていただきます。)
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このような事を聞いていて、「地域と支援体」を繋ぐポジションを誰かが担わなければならず、それが今は「ボランティア活動による広域交流イノベーション推進研究会」(詳細は右画像を拡大クリックしてご覧下さい)が実施しているのですが、これを行政やそれに準ずる地域のNPO等の受け入れ側が担っていくべきことで、当面の課題は大きく前進する可能性を秘めています。
こういった事は住民自治の推進にも流用できる内容であり、支援力とそれを必要としている地域をどう[win-win]で繋げていくことができるかというのが、重要と認識しました。
今後の岩見沢市における取り組みにも、こういう視点(企業や学生さん等が参加しやすい環境づくり)を気遣い、ステップを踏んでいかなければなりません。
原所長さんのインタビューの話しを聞きながら、色々と考えさせられた時間でした。
ランチ&休憩時間の後は、今回は座学が入りました。
これも非常に身になるものでした。
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