インターネット依存症の記事から

私が岩見沢市PTA連合会の会長だったころ、前会長の臼杵さんから引き継いだ「小中学生の携帯電話原則所持禁止」というのを掲げておりました。

それは、携帯電話を通したネットいじめやトラブルに巻き込まれる可能性があまりにも高く、いくらフィルタリングを設定しても保護者として目が届かない部分が発生する以上、まずは小、中学生という限定の中で、所持することを否とする決まりをつくって守っていこうというものでした。当時は携帯電話に設定するフィルタリングの条例化を目指す動きについても議論したことがありますが、今やそれを大きく超える状況になってしまっています。

少し前から小さなゲーム機でもインターネットに繋がる環境となり、幼い子ども達ですら可愛らしいゲーム画面の中で見ず知らずの人とコミュニケーションがとれるようになってしまいました。また、あらゆる機器がインターネットに繋がるということは、セルフコントロールの出来ない子ども達にとっては非常に危険な状況であり、更にはスマホの普及により、益々保護者が管理できない領域が増えてきました。それはトラブルに巻き込まれる可能性の拡大に繋がる一方、少しの時間があればインターネットに繋がるという「依存」してしまう環境ができてしまいました。

そんな状況に対する記事が先日新聞に掲載されていました。

DSC_0359
(↑)2014年1月20日 北海道新聞[生活]記事

是非、拡大して読んでいただきたいのですが、気になった部分を抜粋すると・・

「ネットの世界は都合の良い空間で、そこを居場所にする人が増えています。リアルでつらい思いをしてコミュニケーションを取るとか、孤独を感じる経験をしなくてすむからです。リアルとは違う『ネット人格』になって注目を集め、それが快感で抜け出せない人がいます。ネットで得た知識で視野が広がったと錯覚する人、ネットで知り合った人と旅行にいきながら相手の本名や住所を知らないという人もいました。またネットの世界を抜け出したいと思ったものの、リアルに居場所がなく喪失感に悩む人もいます」

(中略)

「電車内で条件反射のようにスマホを見続け、隙間の時間を埋める人がいます。ぼんやり車内の様子を眺めていると、さまざまなアイデアが湧くことがあると思います。ですが、不必要なのにスマホを見続けていると、そうしたひらめきを失っているかもしれません。特に若い人は想像力を育むことが大事で、将来の夢や希望について考える時間も減っているのではないかと心配になります。」

とあります。

この後段の部分に関しては、見事に共感というか、恥ずかしながら自身の実体験の中で当てはまることが多々あります。ちょっとした長い信号待ちの間にスマホでfacebookを開いてみたり、メールの確認をしてみたり・・。私も1日の中で随分と画面を見ている時間が長いタイプです。それが大人は勿論、子どもにとっては更に危険なことかと認識をすることができます。例えば、前回のブログの中段以降で述べさせていただいた通り、我が家の子ども達もネット環境に浸かっています。流石に使用できる時間を決めたりとルールを決めてなし崩しにはしておりませんが、事あるごとにPCを開きたがる傾向は変わりません。

それを改善していくには記事中にもある通り、、、

「親はネット以外の経験をたくさんさせてあげてほしい。キャンプに行くとかスポーツで汗をかくとか、デジタルの世界で体験できないこと。身近な公園の砂遊びでも、子どもの想像力は高まると思います。」

という言葉に集約されてくると感じます。

私も昨年後半から、そんな危機感を抱いており、無理にゲームやPCを規制するのではなく、現実社会にはそれよりも面白い事が沢山あるということに気付かせてあげて、その結果関心が他のことに向かうようにさせてあげたい!と思うようになりました。(他の保護者の方々はとっくにやっている事かもしれませんが・・・(汗))

DSC_0345それが我が家にとっては、今冬はスノーボードを通して上達する喜びを感じてほしい等々の試みであり、私も一緒になって遊ぶことで、少しでも現実に身体を動かし、痛い思いや、気持ちの良い思いをして、バーチャルでは育めない部分を伸ばしていけたらと考えています。

しかし、なかなか時間を取ることは難しい・・・。

ちょっとでも時間ができれば、極力スキー場へ連れて行こうと考えているものの、今シーズンはまだ12月から5回しかいけていません。しかもナイターに1時間ちょっととか・・。

でも、諦めずに少し頑張ってみようと思っています。


(参考)

今回の新聞記事で特集していたエンジェルズアイズという団体のwebサイトは以下の通りです。

是非、見てみてはいかがでしょうか。

angels-eyes

http://www.angels-eyes.com/

子どもを取り巻く(大人もですが)現実社会が孕む、無視してはいけない要素が詰まっています。

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