カテゴリー別アーカイブ: 炭鉄港

この度の一般質問原稿の公開(令和元年第四回定例会)

〈令和元年12月8日投稿〉

明日、12月9日(月)13時より開催される定例会一般質問において、3番目に登壇する予定の一般質問原稿を公開します。

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今回は市が所有・管理するパークゴルフ場についてと、炭鉄港についての2項目ですが、その趣旨は以下の通りです。

■パークゴルフ場について
市内に8箇所あるパークゴルフ場は、平成18年の市町村合併以前の料金体系が継続されており、各施設ごとの規格と料金に同一市内でありながら不均衡感が存在すること、また、現在利用者数の減少が懸念される中で、様々に見直しが必要な時期にきているということ。更に8箇所の所管が建設部、教育部、農政部と3つに別れ、情報の発信すら一元化されていない状況を鑑み、そのあり方について問うものです。

■炭鉄港について
本年5月に日本遺産認定となったものの、市としての情報発信がない。これは非常に残念であると共に、地域アイデンティティの創造、並びに先人が築いていた歴史を蔑ろにすることにつながっているのではないか。また前回質問時にはアクションは13市町で構成する推進協議会の結果を待つというニュアンスの答弁であったが、空知の中核都市として積極的に利活用すべきではないか。との視点です。


以下、読み原稿を転載します。

1,市が所有・管理するパークゴルフ場の考え方について

パークゴルフはあらゆる世代が楽しむことができ、適度な運動を行うことによる健康寿命への効果、比較的高齢の方々もファッションを嗜みながらプレーする楽しみ、また世代間を含むコミュニケーションの架け橋となる特性。さらには競技的志向のあり様によっては非常に奥の深いスポーツでもあることなどから、爆発的なブームとなり、岩見沢市にも市が所有・管理をするパークゴルフ場が8箇所存在しています。

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〈緊急告知〉北海道と鹿児島 ~歴史と人のつながり~

〈令和元年9月30日投稿〉

緊急告知となります。

今年の6月に中央小学校6年生を対象とした〈炭鉄港〉に関する授業をお手伝いさせていただきました。

これは岩見沢青年会議所の担当委員会が頑張ってくれているものですが、そのご縁の中で、なんと10月4日(金)に鹿児島県の尚古集成館の学芸員の方が中央小学校を訪れ、授業をしてくれることとなりました。

その際、せっかくの機会なので小学生の方だけでなく、一人でも多くの方にお話を聞いていただきたいと思い、本企画をさせていただき、快諾を頂戴しました。

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開催まで1週間を切っている状況で、どこまで情報が広がるか心配ですが、私達が住んでいる北海道に、島津斉彬や西郷隆盛、村橋久成らの鹿児島の人々がどのように関わってきたのか、まさしく炭鉄港のルーツを知るお話になる予定です。

講師は前述の通り、尚古集成館の学芸員であり、代表著書に「みんなの西郷さん」という非常に良く出来た本を執筆されている小平田史穂さんです。私も早速読ませていただきました!

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https://www.fuchigami.net/minnanosaigosan.html

あらためて、北海道の近代化を推し進めた人々の背景にどの様なものがあったのか。日本遺産認定を受けた「炭鉄港」のルーツがわかる貴重なお話になると思います。

開催は10月5日(土)18時より90分程度。

主催は岩見沢シビックプライド探求部

後援として、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団北海道「炭鉄港」市町村議員連盟です。

会場は阿弥陀寺さんのご協力をいただきました。

参加可能人数はかなり余裕がありますので、事前申し込みなしの当日受付とさせていただきます。

尚、参加費としてお一人様500円だけご協力ください。(未成年は無料です)

どうか皆様お誘い合わせの上、多数のご来場をよろしくお願い申し上げます。

令和元年度 樺戸集治監物故者追悼式に参列してきました。

〈令和元年9月4日投稿〉

9月3日(火)の午前10時30分より、月形町の篠津山霊園において、各機関、市町村、関係団体を始め180を超える参列者のもと、樺戸集治監物故者追悼式が厳かに執り行われました。

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私はNPO法人 炭鉱の記憶推進事業団 吉岡理事長の代理として、また囚人の功績は炭鉄港とも非常に深く関連しているため、心の中では北海道「炭鉄港」市町村議員連盟の会長としての意識を兼ねて参列した次第です。

この樺戸集治監は、明治14年に東京、宮城に次ぐ全国で3番目に開かれ、主に明治維新後の士族による新政府への反乱や、自由民権運動などによる政治犯や重罪犯が収監されました。

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〈炭鉄港〉に関連するドイツ先進地視察〈番外編:帰国日の一人行動〉

〈令和元年8月28日投稿〉

*番外編①より続く

いよいよドイツにいられる最終日。

これまでは非常にタイトなスケジュールだったため、実はホテル周辺の散策も一切できていませんでした。そこで朝一番に近所にあるスーパーマーケットでちょっとした買い物を兼ねて散歩へ。

その後、パッキングしてチェックアウトとなりましたが、何せこの日の飛行機は夜の8時発。なれない環境において、心身共に疲労が蓄積されてしまっておりますが、もう二度と来ることができないかもしれないドイツ!それまでどこを見学してみようかと悩むところ。

結局、家族へのお土産なども考えなければならないので、大きそうなショッピングモールへと向かいます。

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こちらの公共交通は次に来る電車等が何分後に到着するかなどが表示されるので、とても助かります。

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〈炭鉄港〉に関連するドイツ先進地視察〈番外編①:日曜日一人行動〉

〈令和元年8月27日投稿〉

*4日目より続く

本来なら〈まとめ〉を投稿するべきタイミングでありますが、これを投稿しているのは成田空港での乗継便待ちの空き時間。資料等も預け荷物の中に入れてしまっておりますし、できるだけ時間をかけてまとめたいと思っておりますので、この度は思いっきり脱線ネタを。

今回の視察は前回のヴィラ・ヒューゲルで公式日程は終了となりました。この後は基本的に帰国するだけなのですが、この様なチャンスはめったにないので、思い切って1泊延ばし、日頃できないことをすべく単独行動することとしました(これは100%自費視察ならではの自由度です)。

ドイツ語も挨拶以外は全く理解することができない状況。

そもそも海外に出たのは10年前の韓国(岩見沢青年会議所と姉妹締結しているイリJCの周年行事に2泊3日で参加)ぶり。元来英語も得意ではないし、海外経験も乏しいし、決して楽天家でもないし・・・という感じです。

果たしてそんな自分に何ができるか?と思ったところですが、ここは数少ない勇気を振り絞り、思い切って普段できないことをやってみることに。

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これが魔法の様なチケット。
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〈炭鉄港〉に関連するドイツ先進地視察〈5:4日目〉

〈令和元年8月26日投稿〉

*3日目より続く

昨日、2名が別行動となったため、本日より5名編成。

本日はボーフムにあるドイツ鉱山博物館を視察。

ここは地下鉄の階段を出ると正面に立坑が見えました。

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中に入ると、今年の春に火災にあった夕張市石炭博物館の様に地下坑道を見学することができます。展示的にも初期から最新の技術までを見ることができ、そのクオリティは非常に高いものがあります。
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〈炭鉄港〉に関連するドイツ先進地視察〈4:3日目〉

〈令和元年8月25日投稿〉

*2日目から続く

視察3日目も2班体制。

しかし本日は吉岡理事長と私の二人行動ではなく、Y女史が合流し、3名でズリ山登山を主体とする視察を実施することに。

最初に向かったのはボットロップという地にあるテトラエーダー。

この「ズリ山」は地下から採掘したものを石炭とそれ以外に分ける過程で出た廃棄物。

このルール地方は平野なので、基本的に山はほぼありません。よって、あらゆるところに見える小高い山は、全て人間が採炭をした際に出た廃棄物が積み上げられたもので、いたる所に見ることができます。

なにせこのルール炭田は、最盛期には約230もの立坑があり、そこから産出された石炭は産業革命期より、我々の近代的な変化の下支えをしてきたもの。

その様に大量にあるズリ山の中でも、特徴的な2つをめぐることとなり、その最初がこのテトラエーダーです。

以下の動画は登山終盤からの撮影ですが、どれぐらいの規模のズリ山なのかが良くわかるのではないかと思います。

行きとは違うルートで降りると、スポーツ選手がトレーニングをしていました。フットボール?と聞いてみるとボクシングとのこと!
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〈炭鉄港〉に関連するドイツ先進地視察〈3:2日目〉

〈令和元年8月25日投稿〉

1日目より続く

2日目は2班に分かれての視察。
一方は現地にいる日本人通訳さんをお願いし、ただ見るだけではわからない、より深い部分の把握を求め現地で携わっている方々への聞き取り調査などを実施。

私のみ初めてのドイツということで、吉岡理事長と二人きりで見学&レクチャーを受けることになりました。

まず最初に行ったのは世界遺産に認定された有名どころでもある〈ツォルフェアアイン炭鉱業遺産郡〉へ。

 

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ここの特徴は、1919年に設立された、工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行う〈バウハウス〉という美術と建築に関する総合的な学校で確立されたデザイン。

このバウハウス様式は、スクエアな中にも美がある独特の佇まいで何とも言えない存在感があります。
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〈炭鉄港〉に関連するドイツ先進地視察〈2:1日目〉

〈令和元年8月24日投稿〉

1:序章より続く

8月21日(水)は合流した全員である7名での視察。

まずは巨大な工業地域の中に残された製鉄所等の跡地である、デュイスブルグの北景観公園へ向かいます。


道中、駅では炭鉱遺産等をイメージしたデザインを随所に見ることができます。

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過去に隆盛を極めたルール工業地域において、環境に与えた悪影響や、隆盛からの衰退、また人間がつくったものが自然に侵食(復元)されていく様子を感じることができます。
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〈炭鉄港〉に関連するドイツ先進地視察〈1:序章〉

(令和元年8月24日投稿〉

19日の臨時議会、議会改革推進特別委員会終了後に荷造りをし、翌早朝5時20分に家を出て千歳空港へ。

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表題のごとく、産業遺産活用の先進地であるドイツのルール地方へと向かいました。

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