〈令和元年8月27日投稿〉
本来なら〈まとめ〉を投稿するべきタイミングでありますが、これを投稿しているのは成田空港での乗継便待ちの空き時間。資料等も預け荷物の中に入れてしまっておりますし、できるだけ時間をかけてまとめたいと思っておりますので、この度は思いっきり脱線ネタを。
今回の視察は前回のヴィラ・ヒューゲルで公式日程は終了となりました。この後は基本的に帰国するだけなのですが、この様なチャンスはめったにないので、思い切って1泊延ばし、日頃できないことをすべく単独行動することとしました(これは100%自費視察ならではの自由度です)。
ドイツ語も挨拶以外は全く理解することができない状況。
そもそも海外に出たのは10年前の韓国(岩見沢青年会議所と姉妹締結しているイリJCの周年行事に2泊3日で参加)ぶり。元来英語も得意ではないし、海外経験も乏しいし、決して楽天家でもないし・・・という感じです。
果たしてそんな自分に何ができるか?と思ったところですが、ここは数少ない勇気を振り絞り、思い切って普段できないことをやってみることに。
これが魔法の様なチケット。
VRRという公共交通事業者の運輸連合によるもの。詳細は別途投稿したいと思いますが、基本、範囲と時間と人数で購入額が決まり、その範囲、時間において鉄道、路面電車、地下鉄、バスなどが乗り放題になります。
このチケットがある限り、かなり自由な行動範囲を得ることができるのです。
そこで今回の目的地はBOTTROPという地のAlpinCenterという場所。
これは初日に見たガソメーターや、3日目に登ったテトラエーターのすぐ近くにあるズリ山を活用した屋内スキー場を核としたアクティビティ施設です。
(テトラエーターから見たAlpinCenter Bottropです。)
公式ホームページを見て、なんとなく施設の概要は理解したものの、詳細は行ってみなければ始まらない。慣れない一人行動で路面電車とバスを2系統乗り継ぎ、残りは徒歩でズリ山の頂上までえっちらおっちら登山することに。
その様子がこんな感じです。
一人の不安と寂しさをごまかすかの様に、ブツブツつぶやきながらやってみました。
恥ずかしながら御覧ください。
この施設は親子連れで楽しめるアクティビティが沢山あるのですが、私の目的はスキー(スノーボードとどちらを滑るかギリギリまで迷ったのですが結局スキーにすることに。)を滑るのみ!よって入場料、スキー用具一式、ウエアレンタル、ソフトドリンク飲み放題、ビールorワイン3杯分のチケットがついて、何とたったの35ユーロでした。
ただ言葉が通じないのは、入場するのも、道具をレンタルするのも、遊び方を把握するのも大変!恐らく海外旅行などに慣れている人にとってはどうということは無いと思いますが、私にとっては大冒険的な難易度でした(笑)
頼みの翻訳アプリは、日本語をドイツ語に変換するのはうまくいっても、ドイツ語を日本語に変換する方向での精度が低く、向こうも頭をかしげる始末・・。最後はお互い身振り手振りでなんとかなりましたが、これも良き経験になりました。
何せ日本国内においてもインバウンドが盛んに言われていますが、訪れる方のほとんどは日本語を理解できない人。それを考えると、その当事者の気持ちを自分自身で体感できた良き機会となりました。
言葉さえわかればもっと行動範囲もできることも増えるのだけれど、そうでなくても楽しめる環境を受け入れる側でも盛り上げていくことが地域の経済効果にもつながると実感したところです。これも実際にやってみなければ気づけないことの一つでした。
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帰り道、来た方と反対側から下山すべく歩いていくと、隣のズリ山の頂上にあるテトラエーターが見えました。
広大な平野に人間が積み上げたズリ山がこんなにも沢山あることに驚かずにいられません。また、そのズリ山を上手に活用し、人々が使えるようになっているのも特筆すべき事項だと感じます。
さて、このスキー場は滑走3本で撤収し、次の目的地へ。
こちらは気分転換の遊びというよりは、本来の目的である炭鉱遺産等をどう活用しているかの調査の延長線上で、IBAエムシャーパークとして整備された一連の場所の一つであるノルトシュテルン・パークの雰囲気を感じてみようとバスで移動。
気温は32度・・。歩くと物凄く暑く堪えます。
何せ広大な公園。日曜日ということもあり、家族連れやグループが大勢訪れていて、いたるところでバーベキューなどの煙が上がっています。
また、驚くほど広いドッグランがあり、入れ替わり人が来ていました。
ライン=ヘルネ運河を跨いで一帯が多くの人で賑わっています。
この公園は本当に人が多くおりました。
ただ、あまり人に向けてシャッターを切るのがはばかられるため、あまり画像では表現できていませんことをお許しください。
天気の良い日曜日には、この様に大勢の市民や近郊からの人が訪れ、散歩したりサイクリングしたり、バーベキューをしたり、はたまた大きな池で水遊びをしていたりと、とても豊かな時間が流れていました。
私達の地域も、過去からあるものを活かし、その様な豊かな時間を過ごすことができるようになれば良いなと思う次第です。
こうしてたった一人の日曜日は終了です。
ちなみにこの日も結構な歩数となりました。
「〈炭鉄港〉に関連するドイツ先進地視察〈番外編①:日曜日一人行動〉」への2件のフィードバック