タグ別アーカイブ: 岩見沢市

「公共施設再編基本計画(素案)」に対する意見募集(パブリックコメント)について

〈平成31年2月28日〉

昨日、27日に表題の通り「公共施設再編基本計画(素案)」に対するパブリックコメントの募集が開始されました。

これまでも他の類似自治体に比べ、岩見沢市の一人あたり公共施設床面積が大きいということから、今後30年で30%の縮減を目指すものです。とはいえ、30年後に岩見沢市の公共施設が30%縮減することができても、類似自治体はもっと再編が進んでいることも想定され、いずれにせよ岩見沢市の状況は厳しいことが想像できます。(一人当たり公共施設床面積が多いのは一見良いことですが、それの維持管理に要する今後の負担額(45年間で4,138億円の不足と試算)を考慮すると再編やむなしと考えます。

それらを踏まえ、まずは平成30年度からの8年間を第1期計画とし、その後10年毎に第2期、第3期と更新していくにあたり、この第1期では具体的な施設名を提示され、「維持」「移転・統合」「廃止」「協議」の4区分で整理されています。

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https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/3123517/

是非、計画をご覧になりご意見をお寄せいただければと存じます。

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この再編については、今後を考えるとしっかりと進めて行かなくてはならないことでありますが、その施設に直接的に関わる方々にとっては深刻な判断を迫られる場合もあります。

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中央小学校及び、稲穂児童館の完成

〈平成30年12月25日〉

本日、総務常任委員会所管事務調査があり、「岩見沢市立小・中学校の適正配置に関する基本方針(案)」について説明がなされました。

これは教育委員会から岩見沢市立学校通学区域審議会に諮問した答申に基づいたものです。あくまで方針ということで、具体的な記述はなく、今後の検討に関する方向性を示している程度であり、今後、基本計画(案)になるとより具体的な記述が出てくると思われます。

この岩見沢は、ピークである昭和58年には10,875人いた生徒児童数も、現在は半数近くの5,577名。10年後の2028年には4,076人にまで減ってしまう予測の下、小・中学校の小規模化は避けられず、それぞれ子どもたちにとってのメリットとデメリットを検討しつつ、小規模校でいくのか、適正規模を確保するために統合していくのか等々を検討していかなくてはなりません。非常に難しい問題ですがしっかり進めていかなくてはならないことです。

この適性配置基本方針(案)については、12月26日よりパブリックコメントの募集をしておりますので、こちらを御覧ください。
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/3121382/

さて、前振りが長くなりましたが、所管事務調査終了後、現場調査として完成したばかりの中央小学校と稲穂児童館を視察してきましたので少しご紹介させていただきます。


〈中央小学校〉

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間口置き雪処理などの冬の暮らし支援事業助成金について

〈平成30年9月27日投稿〉

昨日、民生常任委員会が開催され、委員外議員として傍聴してきました。

議案は老朽化し入居者数も減少し続けている軽費老人ホーム清和荘の今後について、そして、以前から話題になっていた路線除雪の際に間口に置かれる置き雪の間口除雪助成についてです。

この置き雪処理の間口除雪は、これまで実施されてきた屋根の雪下ろし助成(昨年より対象年齢が広がりました)と同様に、70歳以上の高齢者と障がい者を対象としたものです。

条件としては以下の通りです。

■市民税が非課税または均等割のみ課税されている世帯であること。
■世帯構成者が次のいずれかに該当すること
・高齢者~平成31年3月31日時点で満70歳以上のみで構成されている世帯
・障がい者~身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保険福祉手帳のいずれかを所持している方が居住している世帯

となります。

岩見沢市内の対象者としては70歳以上が3250世帯、障がい者が430世帯、両方の条件を満たすのが780世帯で、計4460世帯が対象となるようです。

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新しい総合計画の基本計画(素案)に対するパブリックコメントが実施されていますのでご案内いたします。

〈平成30年1月30日投稿〉

今朝、市のwebサイトを開いたら、新しい総合計画の基本計画(素案)のパブコメが始まっていましたのでご案内いたします。http://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/1500023/

総合計画は現在新しいものを策定作業中ですが、この総合計画とは岩見沢市の今後10年の方向性を示す、各種計画の最上位に位置するとても重要なものです。

議会においても、1月24日に総合計画・地方創生特別委員会が開催され、この取組について報告がなされました。私はこの特別委員会の配属ではありませんが、傍聴させていただいておりましたので、その時の説明も踏まえ、本総合計画の基本計画(素案)の見方について、若干投稿させていただきたく存じます。

■ 上記リンク先(若しくは下図クリック)から、赤く囲んだ部分をクリックすると、新しい総合計画の基本計画(素案)というpdfファイルを開くことができます。

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中には6つの基本目標と、その基本施策が記載されています。

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市役所新庁舎建設〈基本計画(素案)〉パブリックコメントの募集

〈平成29年12月27日投稿〉

12月14日に新庁舎建設特別委員会があり、その中で基本計画(素案)が提示されました。

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素案とは言え、まだまだ検討途中のものが含まれており、具体的な意見も出にくい状況ではあると思いますが、現在、岩見沢市ではこの「岩見沢新庁舎建設基本計画(素案)」に対して意見を募集しています。
http://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/3104772/

是非、本計画を一読いただき、気になることアイデア等があれば、どしどしと意見を提出していただきたいと思います。(提出するほどではないと思われる様であれば、私までメッセージやメールでいただくのも大歓迎です。)

また、昨日(26日)も新庁舎建設特別委員会があり、その中で委員会としての提言書が諮られ、早速委員長より市長へ提出されました。

この提言書は大枠の部分でありますので、これから細部に関しての提案書の作成に入ります。

まずはこの年末年始の合間を縫って、自分なりの想いとアイデアを見える化し、会派での協議に望みたいと思っています。

様々に思うところがあれど、現在地での建て替えという事が決まった以上、今の環境を最大限に活用して、ローコスト、長寿命でありながら、市民が未来に誇れる庁舎づくりの実現に向けて努力したいと思っています。

〈準備中〉市役所庁舎はどうあるべきか?市民クラブ主催シンポジウム

〈平成29年7月23日投稿〉

今週27日に開催する〈市民クラブ主催シンポジウム:市役所新庁舎はどうあるべきか?〉の準備を進めています。

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先日実施した市民アンケートを依頼する際に、言葉が難しくてわからない等のご意見もいただいたことから、今回のフォーラムはそれらの解説や岩見沢市の状況などの予備情報をプレゼンしてからトークセッションに入る展開にいたします。

ここ数日、事前の予備情報として何が相応しいのかを考えながら、前段約25分程度のプレゼンを作成しています。

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そのプレゼンも何とか先程完成に近い状況になりました。

せっかくの機会なので、アンケート集計の過程を考慮し、合併特例債や人口推移、公共施設等総合管理計画、他都市の事例等々を簡単に紹介し、情報共有としたいと思っています。

今回のシンポジウムは、いきなり結果を導き出すことを目指さず、どのような可能性、どのような課題、どのような希望があるのか等々をそれぞれに感じる機会にしたいと思います。

人によってその受け取り方は様々になると思いますが、これを機に市民理解が深まることを目指したいと思っています。

全く難しいことなく、できるだけ飽きのこない設えで準備中です。どなたでもご参加大歓迎いたしますので、お気軽にご来場いただけると幸いです。

開催日時:7月27日(木)18:30~

場所:岩見沢市生涯学習センター いわなび

事前申し込み不要:参加費無料です。

北広島市の市役所新庁舎を視察させていただきました。

〈平成29年7月4日投稿〉

本日、所属会派の市民クラブにて、先日の白石区役所に引き続き、出来たばかりの北広島市役所新庁舎を視察させていただきました。この庁舎は今年の5月8日に開庁したばかりで、まだ旧庁舎の解体が始まっていないため、外構工事もこれからの状況です。

下の画像で見える1階は元々斜面だったところで、実質2階が通常の1階レベルとなります。

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下のロビーが上画像の1階部分ではなく、2階にあります。

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この様に丁寧な受入をしていただき、説明は議会委員会室で行われました。

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今回説明をしていただいたのは、準備段階から庁舎建設に携わった方で、とても詳しくまた要領の良いご説明をいただきました。やはり想いのある方の言葉はわかりやすく、色々な質問にも的確に答えていくことができました。

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簡単に要点のみをご紹介すると。。(手書きメモを転載しますので、もしかしたら勘違いや聞き間違いがあるかもしれませんことをご了承下さい。)

〈概要〉

・旧庁舎敷地内で建て替え。仮庁舎等を設けず、限られた敷地内にて建てている。
・床面積は岩見沢市で想定しているのと近い約10800㎡。但し地上5階建て。
・1Fには地域子育て支援センターと保健センター、市民が活用できる多目的室で構成され、2階以上が市役所機能。5階が議会関連とカフェ&展望ロビーで構成されている。
・建設費は建物だけで約48億円、備品や外構等々を合わせると約60億円

〈プロセス〉

・元々北広島は町制時代から急速な人口増があり、庁舎増築等が続き最終的には6箇所に分散していたものを集約。
・過去から建て替えの議論は続いており、昭和51年に建て替え意思を固め10億円を基金へ積み上げ
・平成7年に約80億円かけて他の公共施設整備を行ったため公債費が膨らみ、庁舎建て替えは保留
・その公債費が下がり、市役所を建設しても公債費が平準化されるタイミングで踏み切った
・ずっと議論があったため、建て替えに関しては市民も議会も容認
・平成23年に基本構想→各種公共施設等の位置関係もあり、現在地で建て替えることが望ましい
・議会に特別委員会を設置。1年間数多く協議
・基本計画策定に移行後も特別委員会を設置。協議を重ねてコンセンサスを得てきた。議会との協議は綿密に行ってきたが、反面、職員の声を聴く機会が少なかったのが反省点。
・設計者は公募プロポーザルで4社参加。プレゼンは市民に開放。約200名が傍聴。
・平成27年9月に着工、平成29年5月に開庁。

〈防災に関して〉

・構造は耐震(通常の1.5倍)サーバー室のみ万が一のことを考慮して免震構造。◆屋上に大型発電機。燃料は軽油ではなく灯油。ボイラー等の通常使用と兼ねるため常時新しい灯油が用いられる。非常用軽油だと長期保管で使用できなくなるため。◆トイレの水も消化槽の水を利用~万が一の災害時にもトイレが使える。◆下水管が破損した場合に備え、床下にバルブ切り替えで貯留槽がある。◇これらの機能で、大災害によりインフラ等が完全停止しても数日間は市役所として機能できる。
・災害時に他署との連携を視野にいれたかに関しては、それほど高度な連携は想定していない。防災無線と非常電話程度。

 

〈財源等〉

・国庫支出金が11億円(北海道防衛局〈演習場があるための防音機能〉が10億と、地熱・地中熱等の利用(ヒートポンプ)で1億円)
・起債34億7千万円
・基金12億2千万円
・一般財源から1億2千万円
・建物は約48万円/㎡ 鉄筋コンクリートは型枠工不足で建設費が高騰している事情があり、鉄骨造で決定。結果、他の建設物も似た様な傾向となり、鉄骨も高騰。当初よりかなり割高となった。

 

〈基本方針〉

1,市民が親しみ、利用しやすい庁舎の実現
2,社会情勢の変化に対応できる、長寿命で柔軟性の高い庁舎
3,市民の安全・安心な暮らしを支える拠点となる庁舎
4,省エネルギー対策、環境に配慮した庁舎
5,市民の交流が広がる庁舎

という内容。これは全国どこの庁舎でも画一的に言われている当たり前のこと。ここは優先順位と複合施設化するかどうか以外は時間をかけるまでもなく一般的な内容である。ここに時間をかけることなく、基本設計に時間を割くべきというアドバイスをいただきました。

 

という様なものです。

次に庁舎内を非常に丁寧にご案内いただきました。

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当然、市民利用頻度の高いものが利用しやすい下の階に集約され、上階に行くにしたがい執務空間の要素が強くなる作りとなっています。

 

この庁舎が出来たことにより、旧庁舎は全て解体されるかというとそうでは無く、耐震基準を満たしている第三庁舎は書庫や男性更衣室等として再利用されるとのことでした。やはり使用できるものを活用するというのは非常に大事なことと思います。

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また、一番上の画像で2階が正面玄関でメインフロアという構造を記載しましたが、1階は子育て支援センターと保健センター、多目的室が配置される複合庁舎になっています。

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子育て支援センターは多くのボランティアの方もいて、設備もとても明るい印象です。

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この隣には保健センターがあり、奥からも互いに行き来ができて連携が容易になるような構造になっていました。

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(↓)子育て支援センターの屋外遊戯スペースを望む。手前の太いパイプがヒートポンプの地中熱を活用するためのもの。

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議場は明るく障がいのある方にも優しい構造となっていました。また4K画像が各所のモニターに映される最新の設備になっていました。

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この議場と隣接しているのが市民が自由に憩いの場とできる展望ロビーでした。
小さなお子さんがいて議場内で傍聴しにくい場合なども含め、このロビーにある大きなモニターで傍聴できる環境になっています。議場内では私語もできませんが、この様な場所があると色々と会話しながらリアルタイムに議会傍聴できるのは良いなと思いました。

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また、この5階展望ロビーはとても開放感のある場所です。

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北広島市に石屋製菓の工場が出来たこともあり、この展望ロビーにはISHIYA CAFEがあります。

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更にJRの高架線路を見下ろす場所となるので、頻繁に走る電車を見ることができます。ここで驚くのが防衛局の補助による防音効果。ガラスも共振しないように0.5㎜と0.3㎜のダブルとなり、中間に防音フィルムを挟む構造のため、間近に走る電車の音がほぼ聞こえない状況でした。

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そして、個人的にとても良いなと感じたのが、ところどころにシビックプライドをくすぐる仕組みがあること。

2階ロビーには北広島に関係の深い人々のパネルがあります。(その隣には広島市の平和の灯も展示されていました)

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また、議場入り口付近には、地元で産出される軟石を活用した壁面がありました。

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余談として、我々議員の席に資料と一緒にポケットティッシュがありました。
その色が様々に違うことに気づき、良く見ると記載されているコメントも様々。

なかなかウイットに富んだコピーばかりで、聞くところによると市の若手職員が考えたもので、これに伴う動画も多数あるとのこと。

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少し調べてみると、この様なコンセプトでした。

https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/files/00120000/00120093/20141201_pr.pdf

なかなかセンスが良く、この様な雰囲気が市役所庁舎にも反映されていることを感じます。


今回は解説していただいた職員の方々が非常に的確で、とても理解が進みました。自分たちの岩見沢市に当てはめた時のイメージも想像することができました。

また、これまでいくつかの庁舎を視察させていただいてきましたが、最もコンパクトに良くまとまっていて、尚かつ、防災や他機能との同居など、非常にレベルが高い印象を受けました。こんな身近な場所に良い見本があることを始めて知った次第です。

 

随所において、基本設計に時間をかけ、しっかりと議論と検証をすべきという想いを感じられましたが、岩見沢市は合併特例債ありきのスケジュールのため、すでに基本設計の支援に向けた公募プローポーザルも終わり、事業者も確定されています。残念ながらじっくりと議論するという雰囲気になっておりませんが、私達市議会も追認のための新庁舎建設特別委員会ではなく、密な報告と活発な議論で前向きに協働できる環境づくりをしていかなくてはならないと再認識したところです。

そのためにもまずは私達議員が、自分たちの判断軸を的確に持てるよう、沢山の引き出しを扱えるように情報を集めて行かなくてはなりません。

 

更に、先日投稿した市民アンケートの結果も踏まえ、7月27日 (木)18:30から、岩見沢市生涯学習センター いわなびにて、岩見沢市議会市民クラブ主催で市民向けフォーラムを開催することが本日決定しました。

準備も非常にタイトですが、できるだけ的確な課題抽出と前向きな議論ができるような場にしたいと思っています。

詳細については随時ご紹介させていただきますので、関心がありましたら是非ご参加いただければ幸いです。

市役所新庁舎に関する市民アンケート集計中

〈平成29年7月3日投稿〉

ただ今、所属会派である市民クラブで実施している新庁舎に関する市民アンケートを集計中です。

先日、途中経過として部会の4名で一つずつ拾い上げながら仮集計したものを打ち込み、グラフとして見える化を進めています。またそれと並行して自由記述で書いていただいた内容を抽出し、整理しています。

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現時点で400以上の回答をいただき、明日、会派内での持ち寄りが集まってくると思いますので、500件は越える貴重な資料となりそうです。このアンケート結果の公表につきましては、また後日、全てのデータが出揃った後にご紹介させていただきたく思いますが、まずは明日、会派で北広島市の新庁舎視察を行いますので、その道中で会派内報告ができそうです。

 

このアンケートは随分と多くの方が想いを書き連ねてくれており、一部の方々の関心の高さと想いの強さに触れることが出来る反面、かなりの比率の方々において無関心さが目立つ側面も見えました。今後最低でも50年以上使用すると考えれば西暦2070年、途中で手をかけつつ、超寿命化で80年以上持ちこたえさせるとしたら22世紀まで使用されていく庁舎です。私たちがこれまで経験したことのない人口減少や高齢社会、ICTテクノロジーの変化において、我々のまちの市役所庁舎がどのような役割を果たすべきなのか、そのような要素も含め真剣に考えて行かなくてはならないと思っています。

 

話は変わって、先日の某会合で、とある先輩から「アンケートなんてとってどうするのよ!もうどうしようもないんだろう?」という言葉をいただきました。しかし、あらためてこの膨大なアンケート回答を見ていると、これまで自分で考えていたイメージが少しずつ変化してくることを実感しています。やはり多くの人の声を聴くというのは議員としての原点なのだと思うばかり。

この思考の変化は、これから提示されるであろう基本計画案の途中報告でも、自分なりの判断軸を持つことができる大事な引き出しの一つとなりそうです。

 

ただ、以前も記載した通り、選択肢としては大きく2通りかなと考えています。

合併特例債を活用し、徹底的にローコストで本来の市役所庁舎機能のみを追求していく方向と、今後の岩見沢のまちの形をイメージし、その付加価値や場所を含め、じっくりと議論をし直す方向です。

 

そして今、このアンケートの結果として、約8割の回答が「1年間の内、ほとんど市役所へ行く機会がない。」という様な回答をしており、それをどう判断していくかも大事なポイントだと思っています。

 

まずは今は思考の引き出しを増やしていく努力をします。

岩見沢市役所 庁舎建て替えについて(2)

サブタイトル:「みんなで語ろう・まちの未来と市役所新庁舎」を終えて

(1)より続き

〈平成29年5月1日投稿〉

4月26日(水)18時半より、岩見沢北地区振興協議会主催で、「みんなで語ろう・まちの未来と市役所新庁舎」という事業が開催されました。

この会は駅北の事業者や町会関係者等が集まってつくられた、駅北地区の振興を高めるためのもので、設立から30年以上の歴史があります。

この度、「市役所新庁舎の話題がでているものの実際にどうなるのか?市民としてもどう考えていけば良いものか?」「会として何かできないか?」という疑問と相談を頂き、「では、地域の人々の声を集められる様なことを試験的に実施してみますか?」ということで開催されました。

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当日は平日の遅い時間、尚且つ小雨降る状況下、参加者数の低迷が心配されましたが、やはり市民の方々にとっても関心の高い事項であると思われ、主に駅北地域の方々を中心に42名が集まり、事前に用意した席が満席となりました。

手法としては、ワークショップの中でも気軽に意見の抽出ができると思われる「ワールドカフェ」形式で開催。進行役としてその技量に定評のある丸山宏昌氏を札幌からお招きして開催。

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このワールドカフェの手法はリンク先(クリック)に譲るとして、多様な意見を抽出しつつ、一人で考えるよりも話題が広がりやすい特徴があります。しかし、そのためにはテーブルの話題の核となる、「問い」の設定が何より大事。

そこで今回は、まずは原理原則を整理するためのものとして、上画像の様に「みなさんは、新庁舎にどのような期待をしていますか?」というものからスタートしました。

その後、メンバーを入れ替え、更に同じ問いを繰り返し、最後に行き着いた問いが下画像の通り「30年後の岩見沢市民にも誇れる”新庁舎”は?」というものになりました。

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これは当初から、今回はいきなり場所などの結論を導くようなものではなく、まずは市民レベルで意見を持つための基礎となる意味合いが強いと考えていたため、議論が場所ありきにならないように配慮していただいたものです。

 

実際の手法としては、横山会長から趣旨説明があった後、豊岡議員より議員としての視点に触れ、私から総務常任委員会で出された資料を基に、できるだけ個人の主観をいれずに事務的に紹介させていただきました。

 

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①現在の市役所庁舎は50年以上が経過していること。平成26年に行った耐震診断の結果、大きな地震には耐えられないということ。当初活用が難しいと考えていた合併特例債を起すことの出来る期間が伸びたことにより、本市においても合併特例債の活用が可能となったこと。また、熊本で発生した大地震等の各種災害の状況を踏まえ、市役所庁舎が災害対策の拠点としての機能を求められていることなどを説明。

 

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②この合併特例債を活用しようとすると、平成33年3月末までに工事を完了していなければならず、事業スケジュールが非常にタイトとなり、今年度中に場所や概要等の基本計画を行わなければ間に合わないことを説明。

 

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③現在、岩見沢市で検討された結果として、上記7つの項目を重要視することを固め、結果市保有地を基本として候補地を検討していることを説明。

 

 

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④その結果、上図の様に

(1)現庁舎地に立て替え
(2)中央小学校跡地に移転
(3)駅北の元国鉄用地である市有地に移転

という3案が本年2月に提示されたところ。

 

 

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⑤前述7項目を重視すると、この3候補地内での評価では、現在地になる可能性が考えられること。

 

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⑥ここまで説明した後、これまでの議会での主な動きを紹介しました。

・平成27年2月に総務常任委員会が開催され、現庁舎が耐震基準を満たしていないことの説明があり、尚且つ耐震補強工事を行うよりは合併特例債を活用して建て替えを行ったほうが望ましいと考えている旨の説明があったこと。

・平成28年7月に、議会にも一切報告がないまま、新聞報道にて「新築を決定」という見出しが踊ったことに対し、総務常任委員会が開催され、それまで本会議でも行われていた答弁を踏襲し、「建築時期については早急に」「今後の具体的なものは白紙」という答弁があった。

・平成29年2月に総務常任委員会が開催され、ここで紹介した3箇所の案を含む参考資料が提示され、7つの要件を踏まえ、市民の意見を聞いていきたい旨を説明。

 

また、平成28年、29年の本会議においても市庁舎建設に対する一般質問や代表質問があったが、そこでも「安全性並びに工期等が最も重要」という答弁になっている。

ということを説明。

 

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⑦今後においては、新聞報道によると、4月17日に設置された「新庁舎建設検討委員会」が検討を重ねていくこと。5月1日に新庁舎に関するパブリックコメントを募集開始する旨を説明。

 

 

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⑧ここで少しだけ議員としての主観的な話しをいれさせていただきました。

やはり市役所庁舎には様々な役割があるが、岩見沢市においてはどのような役割があると考えられるかを考えることが大事。

また、前述の資料にあった”7つの要件”を基にした「3つの提示候補からどれかを選ぶ」のが正しいのかどうか。「工期優先(合併特例債の活用)」が本当に岩見沢市の未来のためになるのか?という視点。更には、「公共交通網再編」や「中心市街地活性化」との整合性はどうなのか?「公共施設等総合管理計画」との兼ね合いに矛盾は無いのか?

など、時間は無いとは言え、自分としては原理原則を最重要と捉えた視点を持つことが必要だと考えている旨を紹介させてもらいました。

 

これらの説明をさせていただいた後に、ワールド・カフェが始まりました。この類のワークショップは進行する方も難しいですが、参加する方もある程度の慣れも必要なのかもしれないと心配していたものの、各テーブルで非常に積極的な話し合いが進みました。

 

結果として、最も多かった意見は「交通の利便性の高いところ」「中心市街地の賑わいに貢献」の2つでした。

他には、市民が集まる様な、わくわくするような「付加価値」をというものや、「高齢者に優しい環境」「災害時に活用できるもの」などなど多岐に。しかし、上記の交通利便性や中心市街地との関連はずば抜けて多く、やはり多くの市民の声と共通であると認識しました。

(下画像は模造紙10枚の内の一部と、最後に重要な視点をA4用紙に記したものの一部です)

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まずはこの様に、北地区振興協議会主催のワークショップが終了しました。

次の展開に関してはどうなるか未定ですが、多くの市民の方々がこの様に思考し、発言できる機会をつくるのも議会、または議員としての大事な仕事のひとつだと考えています。

そのことも含め、次の機会に(3)として記載してみたいと思います。

(3)に続く