〈平成30年2月19日〉
先日、辻村もと子さんの未発表作品〈山脈(やまなみ)〉が刊行されました。
この山脈は辻村邸の一室に保管されていた行李の中にあった未発表原稿です。
〈平成30年1月25日投稿〉
現在、ぷち連載させていただく機会を頂戴している、岩見沢のフリーペーパー《これっと》の原稿を執筆していました。
今回のテーマは、岩見沢の誇る作家さんである氷室冴子さんの功績を讃えて「氷室冴子青春文学賞」が設立され、この1月に応募が開始されたことに乗じ、早速、岩見沢における文学に視点を合わせてみると絶対に外せない人がこの方。
当ブログでも度々登場する《辻村もと子》さんです。(最近ではこの記事で取り上げさせていただいています。)
実は岩見沢は、氷室冴子さんや辻村もと子さんのみならず、中村武羅夫さんなども文学のジャンルでは全国的に有名な方だと思います。岩見沢東山公園の〈 誰だ 花園を 荒らす者は 〉という、下の画像(申し訳ありません。勝手にこちらから借用させていただきました。)の様な石碑を見た方も多いのではないでしょうか?
実は恥ずかしながら、岩見沢プレーパーク研究会で東山公園に行った時に、初めてこの石碑を見ても何の事がわからなかったのですが、辻村邸の事を知るに従いその謎が解けた程度の知識です。恐らく、他にも文学的に著名な方がいらっしゃるのだろうと思いますが、常に「自分は自分のまちの事を全然知らない」という事実に恥じいる思いで日々勉強中とうところです。
今回の”これっと”の記事は、できるだけ辻村邸の事を知らない、初めての人でも関心を持っていただけるようにしたつもりですが、何せ、この辻村邸にまつわるエピソードは、個人的に”大河ドラマになってもおかしくないほど”と考えていることから、書きたいことが多すぎて、一向にまとまらず・・。
結果、随分と時間をかけてしまったのですが、そのように苦労したものは実は出来がイマイチという法則の通り、果たして読んでいただけた方々にどう感じていただけるのか心配です。
まずは一人でも多くの方に、この辻村邸の事を知って欲しいとの思いで書いてみました。無事に何事もなく”これっと”の最新刊が発行されましたら、また告知をさせていただきます。
その時は手にとってお読みいただければ幸いです。
〈平成29年12月20日投降〉
先程、『地域公共交通セミナー JR室蘭線を学ぼう!』に参加してきました。
これは平成28年11月の、JR北海道の単独維持困難線区の公表に伴い、岩見沢市・栗山町・由仁町の主催で行われ、地元の鉄路が現在、どのような状況にあるかを認識するための企画として実施されました。
最初は『JR室蘭線の現況』と題し、JR北海道常務取締役 田畑正信氏の講演。
民営化当初、6822億円の経営安定基金運用(年利7.3%)で赤字を穴埋めする計画だったものが、社会情勢が激変。尚且つ人口減少、高速道路網の整備等で収益が悪化。
結果として安全に必要な経費も切り詰めなければならない事態に陥り事故も発生。国土交通大臣より事業改善命令、事業監督命令という非常に厳しい処分を受けた。
この反省が今回の発表にも繋がっている。
JR北海道は安全の再生に努めていきたいと考えており、それには更に毎年の赤字が膨らむこととなってしまう。
【鉄道を運行する以上、安全かつ安定的に維持するためのコストと人出は削らない】と方針を定め、輸送密度が200人~2,000人未満の線区においては、鉄道を維持する仕組みについて、地域の皆様と相談を開始したいと考えている。
室蘭線の現状としては、元来が空知地区の石炭を室蘭に運ぶ路線。旅客では学生の移動が主体。貨物の輸送も岩見沢を通すのが1日に2本、石勝線からは6本。
現況で毎年12億円の赤字が発生。
また、各種設備の老朽化を考慮すると今後の設備投資として約30億円は必要。
現在は、少しでも利用促進を図るべく、一日散歩きっぷ、ご当地入場券、無人駅活用、ヘルシーウオーキング等を行っている。
JR北海道としては、なんとか室蘭線を残したい。しかしJR単独では無理。という判断であることが言われました。
次に『北海道における鉄道貨物輸送の現況』と題し、日本貨物鉄道㈱ 北海道支社総括次長 上川恒成氏の講演。
トラック輸送は運転手一人で約10tの運搬。鉄道は運転士1人で650tの長距離運搬が可能。また、tあたりのCo2排出はトラックの10分の1。
現在の貨物輸送状況は道内から道外へ247万トン、道外から道内へは236万トンとなっている。
岩見沢-追分経由は本州直通便であり、年間約21万トンが輸送されているとのこと。
その後、関連自治体で行った利用実態調査報告がありました。
この詳細は11月号の広報いわみざわに掲載されているので、その内容はこちらからダウンロード可能です。
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このセミナーに参加して、室蘭線のみで年間12億円の赤字となる見込みであり、また今後の設備投資も相当な額になることを再認識しました。
更に1日あたりの乗降客数、並びに利用者年代割合等々。
あらためてこれらの情報を目にすることで、益々自分自身の中でも答えを出すことが難しく感じます。
JR北海道の単独維持は非常に難しいと理解すると共に、では沿線自治体で何らかの手出しができるのかと言えば、それもかなり厳しい状況にあると認識しています。かと言って廃止が本当に未来のためになるのか。
この前投稿で記載した〈眼前ノ繰リ回シニ百年の計を忘ル勿レ〉の言葉を元に、今後どのような議論になってくるのかを含め、自分自身も判断材料を得られるように努力していこうと考えるところです。
《平成29年12月14日投稿》
12月20日(水)15時より
岩見沢市、栗山町、由仁町主催による【地域公共交通セミナー『室蘭線を学ぼう!』』が開催されます。
JR室蘭線に関する現状認識と、地域の公共交通に対する危機感を共有し、人流と物流の両面から、今後の利用促進等の取組に資すること等を目的としたセミナーとのことです。
詳細はこちらのリンクをご覧ください。
http://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/3104862/
■まったくの余談ですが、この室蘭線は幌内(三笠)-手宮(小樽)間の官営幌内鉄道が敷かれる前に、開拓使の顧問であったケプロンが、太平洋側から本州に航路を設けることができる室蘭港を開発し、幌内-室蘭間に鉄道を敷くことを提言したが、開拓使は費用と工期の関係で断念。最終的にライマン案の幌内-手宮を結ぶ官営幌内鉄道が敷かれた経緯があります。
その後、明治22年に幌内鉄道の払い下げがあり、当時の政界、財界等の圧倒的な支援を受けた北炭が民間活力にて、明治24年に砂川・歌志内に炭鉱を開発して鉄路を敷設、その翌年の明治25年に念願の岩見沢-室蘭間・追分-夕張間が開通し、石炭輸送を軸に日本の近代化を支えてきた路線です。
しかし時代の流れによる近郊の炭鉱閉山により、昭和55年に東北以北最大と言われた岩見沢の大操車場も廃止され、現在に至っています。
現在の室蘭線のあり方と将来の見通しに関しては、見る角度で様々に印象が異なると思います。そのためには、携わる方々もそうでない方々も、あらゆる角度から見てみて理解を深めることが重要ではないかと考えます。
大変都合のつけ難い時間帯での開催ではありますが、もしご都合がつけばご参加してみては如何でしょうか。
〈平成29年12月7日投稿〉
9月8日に行った「岩見沢市役所庁舎建て替えに関する一般質問」の議事録が公開されておりましたので、ここに転載させていただきます。
尚、本一般質問の動画は、こちらのyoutubeよりご覧いただくことも可能です。
https://www.youtube.com/watch?v=R7_Ce3O-CBM
《以下、議事録転載》
〈平成29年12月1日投稿〉
11月28日(火)の晩、氷室冴子青春文学賞開催に向けた第2回実行委員会が開催されました。
氷室冴子さんは、恐らく名前を聞いたことのない方は少なく、全国的に有名な作家さんであると認識をしています。その氷室冴子さんが、小中学校は私の先輩にあたることを知ったのはつい最近。恥ずかしながらその著書もまだ読んだことは無いのですが、この様な文学賞を展開することを知り、シビックプライドの観点からも、微力ながら何か応援できれば良いなと思って実行委員会の一員に加えさせていただいておりました。
しかし、実行委員会に参加できたのは今回が初。
あらためてその内容をお伺いし、とてもクオリティが高く、スタート時から大きな話題になりそうな期待感と、長期にわたりこの素晴らしい活動が継続していきそうな予感がする素晴らしい内容でした。
詳細についてはリリース後にあらためてご紹介させていただきたいと考えておりますが、岩見沢市民にとって誇りの一つになりそうな、そんな素敵な活動であると思います。
是非、期待いただければと思います。
〈平成29年11月21日投稿〉
先日、編集長のC姉さんが「生みの苦しみが・・」と出来たての”これっと”を届けてくれました。
今回は恵みの秋にちなんでということで、宝水ワイナリーで有名な宝水地区の地名の由来等について、「郷土かるた(和田高明氏著)」から紹介させていただきました。
これっとは岩見沢市内各所で配布されているフリーペーパーです。見つけたら是非手にとって見ては如何でしょうか。
ちなみに、、
PDFはこちらからダウンロード可能ですが、あまりの多忙さにまだ更新されていないようです。。
http://i-collet.info/
時折チェックして更新をお待ちください♪
〈平成29年10月16日〉
10月14日(土)は岩見沢赤電保存会設立からちょうど1年が経過した日でした。
当初の予定に比べると、なかなか思ったように作業もイベントも実施できなかったのですが、この1年目の節目に、今年最後の公開補修作業を行うこととしました。
お陰様でこれ以上ないほどの晴天に恵まれ、作業は順調に進行。特に普段は目につかない部分ですが、屋根の劣化が心配だったため、屋根全面を塗る作業がメインとなりました。
〈平成29年11月11日投稿〉
赤電公式FBページでは早くに告知されていたのですが、私のブログでの告知が遅れてしまいました。
何と今週の土曜日(10月14日)は、岩見沢赤電保存会設立1周年となります。日頃より赤電に対しお力添えを賜り心より感謝申し上げます!
そこで、今年最後の公開補修作業として、残りの上塗り&屋根の補修作業を行います。
(↓画像は春の作業風景)
更に、1周年記念として、赤電車内にて懇親会を行い親睦を深める予定です。
〈平成29年10月10日投稿〉
気がつけば今週末の開催でした。
【2017ぷらぷらまち歩き】
それは何かと言うと、時速4キロの歩くスピードでぷらぷらとすることで、これまで気づかなかった景色やエピソードに出会えるもの!NPO法人炭鉱の記憶推進事業団が主催で、各回、場所を変え、案内人を変えながら各地で開催しています。
その”ぷらぷらまち歩き”の私の担当回は10月15日(日)13時からです。
場所は私自身、人生で一度も歩いた経験の無い「志文」となります。
しかし「志文」を侮ることなかれ!
志文駅は明治25年の室蘭線開通時は駅がなかった。しかし、美流渡を結ぶ軽便馬車鉄道を繋いだ地。その後、万字線との分岐点として栄えた地。
駅の跨線橋をよく見ると・・・、岩見沢駅でも見覚えのあるカーネギー社の古レールがあったり、貴重な過去の隆盛を感じることができます。
また、志文は元々はシュプンベツというアイヌ語(ウグイのいる川)を元に、「土」に志した人々が、自分たちの子供世代以降は「文」に志すものがでるだろう!などとあてた漢字で志文。
その命名者は、開拓当時から今なお見ることのできる原生林を意図的に残した辻村直四郎さん。その娘は「馬追原野」で第一回樋口一葉賞を受賞した岩見沢が誇る作家、辻村もと子さん。見事に文を極めた方です。
今回は特別にこの原始の森の中も歩くコースに入れさせていただいています。尚、築約100年になる、直四郎さんの邸宅であり、もと子さんの生家である住宅は外観の見学のみとなりますが、超間近で見られるとても貴重な機会です。
何せ、にわか知識しかありませんが、そんなゆるふわ(?)なエピソードを交えつつ、ゆるゆると散歩してみたいと思っております。
参加希望の方は、13時にスタートできるように志文駅へお集まり下さい!
参加費、事前申し込み不要です。
ちなみに、前回はこの様な感じで雪がちらつく中での開催でしたが、今回はどうでしょう・・・。寒いのは嫌だなぁ・・と思いつつ、準備を進めています。もちろん、ガイド知識得意の一夜漬けです(笑)
この後の各地のスケジュールは以下のフライヤーでご確認下さい!