北海道道立学校教頭会研究大会 空知大会 特別分科会について

〈平成29年9月13日投稿〉

9月16日(土)岩見沢市民会館まなみーる 文化センター中ホールにて、表記特別分科会シンポジウムがあり、その中でシンポジストとしてお話する機会をいただきました。全道の公立学校の教頭先生が大勢集まり、二日間にわたりテーマに基づいた研究協議、討論を行っていく場となります。

お声がけをいただいたのは確か4月のこと・・。まだまだ先だと思っていたら、あっと言う間に9月になってしまいました。

 

あらためて今回のプログラムを見せていただくと、何とも鼻がムズムズするようなご紹介をいただいていますが・・。

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今回の大会テーマは体力問題を中心に掲げた中で、シンポジウムで求められているものは「学校と地域が連携した体力向上への取組の可能性」という非常に難しく重たいもの。

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議会開会中ということもあり、なかなか集中してプレゼンを作れずにいたのですが、何とか先程メールで送信させていただきました。

コーディネーターが北海道教育大学岩見沢校の山本理人教授で、シンポジストが道教委の方とスポーツクラブ運営の方、そして私の3名。他の2名はプロとして、私は「ゲテモノ枠」での登壇?と腹を括りつつ、聞いていただける方の時間泥棒とならないように、これまで関わってきた「こども環境学会」や「プレーパーク」等の概念からお話を展開させていただくこととしました。

明日の打合せから3日間、非常に重たいテーマと環境の中、緊張感のある日々となりますが、何らかのヒントやきっかけになるような展開になれれば良いなと考えています。

今回は、ちょっと普段と違って緊張感がありますが、なんとか頑張ってきたいと思っております (汗)

室蘭港立市民大学の炭鉄港ツアーについて

〈平成29年9月13日投稿〉

9月9日(土)室蘭港立市民大学による「秋のバス研修 ~室蘭の発展のルーツを探る『炭鉄港』の旅~」があり、この案内役をさせていただきました。

このツアーの実現にあたっては、炭鉄港議連副会長である室蘭南川市議と同幹事長である私との接点の中で、室蘭のルーツとなる石炭産業の拠点の一つである岩見沢周辺を見学したいというのがスタートでした。

以前、少数の運営委員会のメンバーが下見に来て、その結果、今回のツアーは下記の様な流れとなりました。

 

①まずは三笠クロフォード公園で待ち合わせ。

炭鉱ガイドはNPO法人炭鉱の記憶推進事業団の北口氏、秋元氏、そして元炭鉱マンの斉藤さんという布陣です。
ここから室蘭市民大学と合流し、NPOの女性二人がバスに同乗してガイド開始です。

 

②三笠幌内炭鉱へ

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炭鉱施設はNPOの北口さん、秋元さんの2班体制でガイドを実施。+炭鉱マンの格好をした斉藤さんがサポート。

この幌内変電所は大正時代に夕張の発電所から引いた電気を変電する施設。レンガとRCづくりの趣のある建物と、変電施設の老朽具合が歴史の重さを感じさせます。

 

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こちらは明治12年に採掘開始された音羽抗です。恐らく当時、伊藤博文などの明治の重鎮達が続々と幌内入りしているので、この抗口を見ていることでしょう。また、この抗口は水平坑と言ってほぼ水平に掘り進む形。内部の石炭運搬は馬が担っておりました。

この抗口から採掘された石炭を運ぶために、小樽-幌内間を結ぶ官営幌内鉄道が明治15年に開通し、岩見沢にも人が住む前に駅ができた原点となります。

さらに採掘量を上げるために空知集治監がつくられ、主に明治政府に反旗を翻した政治犯が過酷な労働を担っていたものです。

 

と、ここで局所的豪雨に見舞われ、全員ずぶ濡れになってバスに退避。

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やむを得ず奔別炭鉱へ移動。

 

③奔別立坑へ

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バスでの移動中に唐松駅や幌内立坑などを車窓から確認しつつ、突如現れる大きな立坑に皆さん圧倒されます。幌内での遺産群を前にしての解説とひと味違い、この巨大な構造物の迫力はあまり言葉を必要としません。それでも多くの参加者が写真を撮りながらも、元炭鉱マンの斉藤さんに質問攻めをしていました。

 

④赤電車で昼食
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今回は〈炭〉だけでなく、〈鉄〉の要素も入れていこうとの想いで、昼食は大地のテラスでとりました。また特別な扱いとしてシュラスコ弁当をつくっていただき、それを赤電車の中で食べるという特別な設え。

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皆さん、本当に喜んでくれました!

 

⑤昼食後、バスは「そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター」へ

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センターの前にバスを横付けし、56名の参加者を一旦奥の石蔵へご案内。

そこでNPOの秋元氏より、マネジメントセンターの位置づけや機能などをガイドしてもらって午後の部がスタートします。

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ここからは休憩したい人はセンターで一服。駅東市民広場で空そば祭りが開催されていたので、そばに興味がある方はそちらへ!駅に関心がある方はガイドしますので、私についてきて下さい!という設えに。

結果として40名以上の方が駅舎を見学したいとのことで、ぞろぞろと大移動。

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ここでは帰りの時間までで約20分程度しかなく、普段のガイドの半分以下の時間しかなかったので凝縮して要点のみの解説に。

それでも設計者のこと、レールのこと、レンガのこと、歴史のことなど、とても熱心に聞いていただけて、大人数ながらとてもやりやすいガイドとなりました。

最後に駅北の自由通路を渡り、大きな窓から岩見沢レールセンターをみて

「壁にある星のマークは、室蘭の人にもおなじみの北炭(北海道炭鉱鉄道会社)の社章。明治37年から39年までは岩見沢に北炭の本社があった。しかし39年の鉄道国有法により鉄道を国に売却したことで本社を室蘭に移し、現在の北海道炭鉱汽船㈱に社名変更。また、この鉄道売却益を元にしたサイドビジネスとして、イギリスのアームストロング社などとの合弁会社 日本製鋼所を室蘭に建設。現在の鉄のマチの原点をつくっている」などの関連をお話させていただきました。

これら、意外と両市の市民にもしられていない、岩見沢と室蘭の関係性などもとても興味深く聞いてもらえました。

そして時間に急かされてバスに戻り、一行は窓から大きく手を振りながら戻っていかれました。

 

さすが市民大学というだけあり、とても感度の高い方々が多く、貪欲に知識を求める雰囲気は、ガイドをしていてもとても熱意を感じてスムースに進行することができました。

また、一見難しそうな炭鉄港のテーマでも、意外とすんなり観光資源になりうることも実感。ただし、ガイドがいなければ見た目の部分しか触れられないので、市民ガイドの養成などを行い、まさしくエコミュージアムの実現を目指すのも一つの方法であると感じています。

いずれにせよ、とても貴重な経験をさせていただきました。

関係各位に心より感謝申し上げます。

北海道「炭鉄港」市町村議員連盟 赤平研修

〈平成29年9月13日投稿〉

9月2日(土)北海道「炭鉄港」市町村議員連盟 空知・赤平研修が行われました。

旧赤平住友立坑は、地下650mまで鉱員を運ぶ巨大なエレベーターで、昭和38年に当時の金額で約20億円を投じて建設され、平成6年の閉山まで利用されました。

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この立坑は閉山時から極力オリジナルの形を維持するように保存され、地元有志を中心とした赤平コミュニティガイドクラブTANtanによって、ライトアップやガイドツアー等が行われてきました。

それらの功績もあり、昨年、住友から赤平市へ寄贈されたものです。赤平市はそれを機に本格的な炭鉱遺産活用による観光地域プロジェクトを開始、現在地方創生拠点整備交付金により、現在炭鉱遺産公園ガイダンス施設を整備中です。

研修においては、その立坑内部を炭鉄港議連会長の植村赤平市議、同幹事の芦別大橋議員のガイドで見学。

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あらためて当時の石炭産業のスケールの大きさを知ることができました。

その後、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団の吉岡理事長の講演で、ドイツを始め、世界における炭鉱遺産等の活用事例をお話いただき、今後の道内の炭鉄港に関わる遺産に希望を共有するに至ります。

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また当日は、特別に自走枠工場や抗口浴場も見学。

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往年の石炭産業のスケールの大きさを感じることができました。

来年、新たなガイダンス施設ができると、周辺の高まりにも期待が持てます。現在、炭鉄港の取組の中ではかなり進んだ自治体になりつつある赤平の今後の展開が楽しみであると同時に、岩見沢も当時の石炭の集積する交通の拠点としての位置づけをどう高めていけるのかもしっかり取り組んでいかなくてはなりません。