平成27年2月7日(土)9:30~
岩見沢市生涯学習センターいわなびにて、市内の中学10校の生徒代表により「スマホ等のルールを考える会議」が開催されました。
その前段となるのが下の記事(2月2日に開催された協議会)でもありますが、岩見沢市青少年問題協議会で議論されている懸念です。
この協議会はこれまでは「夏休み中の補導件数」などが議題の一つとして上がったりしているのですが、年々その補導数等も激減しています。それは指導する立場の人たちが親身に頑張っていただけている成果であることは勿論ですが、それと同時に「本来子ども達が集まる場所に子どもの姿が見えない。」という担当者の声が心配です。
今回発表された補導件数のリストでは、1年間で何と2名のみ。しかもその内容は自転車の二人乗りを注意されたということです。
他には全くのゼロ件であることは非常に望ましいことである反面、実は子ども達が本来群れて育ち、そこで社会性を養っていくという人間の性質を考えると、勉強や塾に忙しいのか、もしくは家で電子媒体等を経由して群れているのか・・という心配が表面化してくる思いです。これは単なる少子化で子どもの数が少ないという事では済まされない事態だと考えています。
(平成27年2月7日 (土)プレス空知記事)
その様な事を含め、現状の子ども達を取り巻く環境の中で、しっかりと見守っていかなければならない事として、電子媒体(スマホ、携帯、ゲーム機等のインターネット関連機器)との付き合い方があると思います。
これからの時代にインターネットは無くてはならないものであり、しかし、その使用には大きな危険が伴うものです。時折【刃物】に例えられ、ただ使わせないという事ではなく、上手に使用することを教えなければならないとも言われます。
しかし、刃物と違うのは、子どもがしかるべき感受性期において身につけていかなければならない能力を得る機会を著しく損失してしまったり、また知らぬうちに電子媒体に依存してしまう事の影響が計り知れないほど大きいのです。
これは非常に深刻な事であり、その影響の根拠は是非ともこちらを一読ください。
①https://hiranoyoshifumi.jp/2015/02/02/4599
車の中でも温泉地のロビーでもゲーム機を手から話さない子ども達。友達と遊べない子ども達。与えられたルールの中でしか活躍できない大人達。色々な弊害が考えられます。
その様な事からも、まずは子ども達に自分たちで考えるきっかけを!と言うのが、今回の中学10校の生徒による会議です。(前段がすっかり長くなってしまいましたが・・)
協議会副会長としての開会挨拶で、ネットトラブルの当事者になること、ネットいじめ等が発生させない様にすることは凄く大事なこと!それにプラスしてゲームやインターネットによる脳への働きについて少しだけお話をさせていただきました。まだまだこれが一般化するには時間がかかるかもしれませんが、次代を担う子ども達にとって、もの凄く影響のある事実だと考えています。(前述①のリンク参照)
最初に空知総合振興局よりI氏のスマホやネットによるトラブル事例等の講話。
講師のとても穏やかな人柄が滲み出て、子ども達も熱心に聞き入っていました。
その後、後のテーブルに移動してワールドカフェ形式でワークショップとなります。
ワークショップの進行は、会場に行ってから初めて知ったのですが、勝手知ったるアムリプラザ&neco塾の丸山氏!
さすがの進行で心配する大人を尻目に、初めて会った中学生同士で前向きな議論が進みます。さすがこの様な場にでてくる中学生だけあって、非常に優秀な学生さん達ばかりです。
ワールドカフェゆえ、お題とテーブルを移りながら自分たちの意見を整理していきます。
そして最後に各学校ごとで「大事なこと」「何をしていくか」等の発表が行われました。
それぞれに前向きで、きっと学校単位で色々なムーブメントが起きてきそうな期待感溢れる発表でした。本当にしっかりした中学生達でした。
終了後、講評があり最後に記念撮影!
(今回の投稿画像は中学生ということもあり、全て学生さんの顔がわからないように加工させてもらいました。ご了承ください。)
この会議の模様は近々授業等でも使用できるように編集されてDVD化されるとのことで、完成が非常に楽しみです。
また機会があれば、そのDVDもご紹介できるかもしれません。
いずれにせよ、このように学生が主役となって自分たちの環境を考えていく場というのはとても有意義であると感じました。この会議を企画・運営していただいた岩見沢市教育委員会の担当者各位の感度と、それに賛同していただき、お力添えを賜った各中学校の先生方、また参加していただいた中学生の皆様、見守っていただいた青少年問題協議会のメンバーの皆様に心より感謝申し上げます。