岩見沢市 冬の防災訓練に参加してきました。

平成27年1月17日 (土)

13時より、中央小学校にて「冬の防災訓練」が実施されました。(8月に行われた訓練の模様はこちらからご覧ください)せっかくの機会なので、私も市民の一人として同じ所属会派の池島議員と二人で参加してきました。

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参加者数は、正確には伺ってこなかったのですが7~80人と言ったところでしょうか。

訓練のシミュレーションとしては、冬期間に発生した大地震により、水道、電気、暖房等が全て停止している前提で実施。体育館も全くの火の気なしで、スタートから物凄く寒い状況。

正直言って、これほどまでに芯から冷えるとは思いませんでしたので、貴重な経験となりました。


最初は訓練内容の説明から始まり、続いて市の備蓄品についての説明。

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画像を見ていただければわかりますが、実は非常食や毛布等の備品はどこの避難所にも完備されているものではありません。

毛布ですら全市で僅か1,500枚。しかも市役所、総合体育館、市民会館、光陵中学校、幌向小学校、メープル小学校、北村改善センター、市役所栗沢支所の8箇所にしか用意されていません。

また、非常食においても似たような状況で、同じく8箇所。

寒い板張りの上に居ると底冷えすることもあり、クッション性のある8ミリ厚のシート(マイルディシート)を敷くのですが、これすら90センチ幅×20mの巻物が80本、今年度の購入でやっと160本になる状況。

これは本当に大地震が発生し、それぞれが手ぶらで避難所に向かうと、とんでもない結果につながってしまうことになります。

当然、市の財政を勘案すると、全市民分の備蓄を行うのは不可能と言って良いぐらいの話ですし、それをすることが決して良いとは言えない側面もあることから、やはり自分自身で備える事が必要です。

もし避難所にいく必要が発生すれば、自分で持ち込めるものを日頃から準備しておくことが何より重要だということを再認識することができました。

たまたま縁あってこの投稿をご覧になった方は、万が一に備えて日頃からの準備をしておくことを強くお勧めいたします。行政の備えは恐らく皆さんが思っているよりずっと脆弱ですし、これを万全に強化するという話にはなりようも無い現実があります。

自己防衛が不可欠です。


さて、訓練は避難所生活がスタートする際の組織づくりや運営の仕方からスタート。

次に要介護者へのケアとして、車イスでの移動介助や視覚障がい者への移動介助等の模擬訓練が行われました。

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次はマイルディシートを実際に敷いてみて、板張りのところと敷いたところの差を感じる実験。

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せっかくなので、実際に寝てみて体感。

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確かに僅か8ミリの製品でも断熱効果はかなりのものです。せめてこのシートぐらいは全避難所に備えておいても良いかもしれません。夏だって結構底冷えしますし、身体も痛くなってしまいますから。。

この時に、通常の毛布とアルミ製ブランケットの違いを実験したりと、参加者自身が体感できる設えが続きます。

次に、実際にポータブルストーブを1台だけ設置してある教室、2台設置してある教室、何もない教室を比べてみることに。

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体育館は4℃前後と非常に寒かったのですが、教室はストーブなしでも13℃ぐらいあります。これは恐らく天井の低さや気密等に関係があると考えられ、市役所担当による今回の収穫の一つとして、冬期間の避難は体育館の様な天井の高い場所では難がある。せめて教室等を開放して避難所にするべきという見解も聞かれました。

確かに、これはこのように体感してみなければ、なかなか理解できるようなことでは無いのかもしれません。


次に参加者全員で非常食の缶入りパンとアルファ米を試食します。

このアルファ米は、袋を開けて、中のスプーンと乾燥剤を取り出し、規定の量のお湯を注ぐだけ。じっと20分間待てば食べごろとなります。(水だけだと60分)

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このアルファ米は15時30分ぐらいに食べたのですが、結構な量(270g)で、晩御飯がいらないのでは?と思えるぐらい満腹になります。(先に缶入りパンも一つ食べてしまったせいかも・・・)


今回の訓練では、避難所生活での心得や防災に関するクイズ等で認識を深めるなどの試みもなされていて、参加者には好評だったのではないかと思います。

私自身、この訓練に参加したことで、日頃の自己防衛が何より第一義であるということを強く認識するに至りました。

ただ、それに気が付かず、行政の万が一に対する備えはかなりの水準に達していると考えている市民の方が多いとすると危険です。当然、ある程度の充実は目指すべきことでありますが、それがどこまで?となると、湯水のように予算をつぎ込む事が難しいカテゴリーゆえ、ここは全体最適を見据えた中で市民も自己防衛に務めることが必要だろうと考えますし、そんなあまり評価されない情報も行政は積極的に発信していく義務があると考えます。

まずは今回、初めて冬の防災訓練を実施するに至り、準備を重ねられた市役所担当の努力に敬意を表し、今回の防災訓練の報告といたします。

次回、このような機会がありましたら、是非とも参加してみることをお勧めいたします。

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