中心市街地活性化の意見募集

ただ今、岩見沢市ではホームページ上で中心市街地活性化基本計画素案作成に伴い、多くの方々のご意見を募集しています。
http://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/i/osirase/topics/130628-130731.htm

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現在の2期計画骨子案だと、先日の委員会質問でも述べさせていただいた通り、平成30年度において、例えば歩行者・自転車通行量で考えると、ほぼ現在の状況が維持されていれば目標達成です。

確かにそれでも非常に難しい事であり、今後、岩見沢市は人口の自然減、社会減により毎年1,000人ずつ減っていき、2040年には約6万人の街になると予想されている状況下、現状維持ができるのは立派な事であります。

しかし、少なくとも平成16年には約10,000人/日、昭和50年は25,000人/日(ともに自転車含まず。)の歩行者数がいた状況下、平成30年度の目標値が6,000人/日(しかも自転車も含む)。。

現実を踏まえると非常に難しいのは事実としても、これで「目指すべき活性化」と言って良いのかどうか・・。(ただし、この基本計画は数値目標の根拠も問われるため、はったり的な大風呂敷を拡げるわけにもいかず、現実的な路線で各施策が与える効果を積み上げていかなければならないので、現状でこのような数値目標になっている事も十分に理解できることです。)

ただ、この状況を今一度真摯に考えた時に、岩見沢の中心部を何とか活気あるものにしていかなければならないと考えるわけであります。

なぜなら、、、

①中心市街地エリアだけでも市内全体の約1割を占める固定資産価値(土地)があること。ここの活気衰退は市の税収減少にも大きな影響があると考えます。(社会保障やソフト的な社会投資等を考えても税収は非常に重要)しかも価値の減少率も中心部はすでに市全体の倍の早さで下落しています(平成20年度対比)。

②今後、著しい高齢化が進む現状において、車社会に適応できなくなる層が確実に増えてくること。その時に公共交通機関の充実を図るためには、エリアをコンパクトに集約した方が効果的に投資できると思われる。現在は郊外の大型店が無料バスなどを出しているが、将来人口減少によるマーケット縮小時に、果たしてどうなるのかが想像ができない。

③自治体間でも生き残りをかけて施策を戦わさなければならない今後において、まちのアイデンティティを高めていくためには、中心部の物理的環境を活用すべきであろうこと。

④etc.etc.・・考え得る要因は他にも沢山あります。

 

そして、良く聞くもう一つの考え方として、人口が減っていくならば自然にまかせ、その環境に適応した身の丈に合ったまちづくりを進めて行くべし!というのも正当な考え方であろうかと思います。

しかし、そこで発生する何よりの危機感は、単純に人口が減るという事ではなく、少子高齢化の流れの中で、生産年齢人口と高齢者との不釣り合いな割合が発生しているということだと思います。私自身、その頃には70歳となり、どちらかというと養われる方の括りになると思われます。そしてその養ってくれるはずの若者の人数が極端に少なく、現状は約5人で一人の高齢者を支えるものが、その頃には2~3人に1人で支えなければならない状況になっているでしょう。

これだけでも厳しい現象であるのに、市内は約9万6千人いたときのつくりで、約62%の6万人になってしまう。

これはしっかりと戦略的に計画を練らなければ、まち全体が「鬆(す)」の状況になり、今後の日本において最も多く出現するパターンとして懸念すべき事態になってしまうと思われます。(鬆の意味についてはこちらを参照

これからは、どこの街も人口減少に悩まされます。

それは結果として、生産年齢人口の流出を招き、最もお金を稼ぎ、最もお金を使う世代の流出は地域にとって多大なダメージを与える事となり、自治体のパワーダウンにも繋がります。それは更なる悪循環を呼び込み、人口社会減の要素は著しく加速していくと想像します。

だからこそ、そうならないための施策が急務であり、自治体同士で比較された時に、選ばれる街にならなければならないと考えています。人口の自然減はやむを得ない、しかし社会減は何とか防ぎ、逆に増えていくような施策にチャレンジしたいものです。(そんなの無理だ。難しい。。と言う声は多いですが、やらなければ「鬆」です。)

 

そんな事を踏まえていくと、『これからの選択肢は大きく二通りあるような気がします。』

共通項は、どちらも無尽蔵な経済成長を目指すものではなく、新しい価値観の上に等身大のまちづくりを進めていくということは同じ考え方であることを前提とします。

①人口減少社会において、社会減を防ぎ、逆に周辺から移住者を取り込めるような魅力を創出していく。

②減少傾向に合わせ、コンパクト化を推進し、「鬆」にならぬように戦略的に実施していく。
   

当然、どちらも平行して考えていく必要がありますが、今現在の私の考えとしては民間の権利問題等が山積する状況下、前向きではなく、一見後ろ向きの出資が伴う②の方が実は難しいことの様に感じています。

①であれば、札幌という190万人都市から、わずかの距離で自然に恵まれた程よい環境がある → 自然環境と、岩見沢の持つ程よい田舎感は子育てにはもってこいの環境 → 子育て世代にとって魅力ある「教育環境」と高齢者に優しい環境を目指す → 結果=人のいるところに市(いち)ができるという状況を育む。

この市(いち)ができることに関しては、公共の力では行い難く、少なくとも投資をすれば期待が持てるというビジョンを掲げて民間資本の投入を促進するしかないわけであります。そんな「呼び水」をどう描くかというのが中心市街地の活性化ビジョンにならなければならず、それが何よりも難しく、しかし目先の対処療法ではなく、今後のまちづくりにおいて何よりも重要なことだと感じています。

 

そして、その大きなコンセプトが「国内で子育てに最も適した街。そして高齢者にも優しい街」になることではないかと思い始めています。

程よく都会と田舎が融合した感のある岩見沢において、ゼロ歳児から成人するまでの一貫した子育て環境及び教育環境を構築できれば良いなと思っています。そしてその核になるのが中心市街地であれば色々と繋がってくると感じます。(この詳細に関してはまた別の機会に)

ちなみに。

市内の大型病院は医師不足に悩まされていると聞きます。その理由は、直接聞いた事はないので「あくまで情報として聞いた」という前提ですが、お医者さんが自分のご子息を育てる上で、目指すべき教育環境が岩見沢にはなく、どうしても札幌に住まざるを得ないという事も聞いています。

だったら・・・

子育て環境において、魅力的な地域になることができれば、自分たちの子どもを育てるために岩見沢に居を構えるという人が増えるではず。そんな状況を思い描くのもとても大事なことだと感じるとともに、ここのところ自分自身が様々に思案する中で高まってきている要素であります。

いずれにせよ、このような世代を呼び込むことが、ひいては社会保障の増大等による自治体の疲弊を抑えることにも繋がり、それは「全世代にとっても好循環を育むこと」に繋がるのではないかと想像をしています。

これらの中心部のあり方と子育て環境の構築戦略については、引き続き自分の考えを整理していきつつ、共感してくれる仲間達と、できる事から提案、実行していけたらと考えています。

 

長々と支離滅裂的な感じになってしまいましたが、今後の地域環境を維持し、安心して暮らしていく、また、自分たちの子ども世代が「岩見沢で働いて、岩見沢で家族を持って暮らしたい」と考えた時に、それすら難しい時代を迎えないために、少なくとも私達は選ばれる岩見沢市をつくっていく責務があると思っております。

2 thoughts on “中心市街地活性化の意見募集”

  1. 平野 義文 様
    初めまして…。岩見沢大好き人間です。

    岩見沢市の「中心市街地活性化」の特効薬は
    市役所を駅前中心街に移設する事です。
    当初コストがかかりますが、長い目でみれば
    岩見沢市の発展に必ず寄与します。
    市役所が街の中心にない所はさびれてます。

    駅が新しく建設された時、市役所も入れば良かったと
    思いますが…。

    発想を変えて、明日の岩見沢市の為に頑張って下さい!

    1. コメントありがとうございます。
      やはり人のあつまるところに「市(いち)」ができるという考え方で行けば非常に有効な手段であり、実際に市の各種計画の中でも公共施設や医療機関を中心部に集約させるというのは十二分に視野に入っています。しかし、まだまだ出来ない理由が沢山あるのも事実です。

      また、駅舎では残念ながら一つの部すら入るには手狭でありますので、最大のチャンスはポルタ跡地の活用の時だったと思われます。しかし当時聞いた話によると、市役所でも検討をされた結果、規模的に入りきらないという結果で断念した様です。(ただ、現在の市役所も耐震基準に達していない等の要素もあるので、全体を俯瞰した中で様々な判断をしていけたらと思っております。)

      何分、新しい事を行うには大きな決断が必要であり、その決断を促すのは正しい情報把握と的確なビジョンだと思っておりますので、私自身、正しい判断軸を持てるように自分を磨いていきたいと思っておりますので、今後ともご指導宜しくお願いいたします。

      平野義文

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