カテゴリー別アーカイブ: その他議員活動

「彦九郎 山河」と衆議院選挙

〈令和8年1月27日投稿〉

本日から衆議院選挙が始まりました。

そのような日ではありますが、年が明けてから少しずつ読み進め、今晩読了した本が「彦九郎山河(吉村昭/文藝春秋)です。

実は私の歴史の知識の大半は吉村昭の小説かもしれません。
好きでこれまでそれなりの数を読んできました。

後にNPO法人炭鉱の記憶推進事業団の前理事長であった故吉岡宏高さんも吉村昭ファンであり、全集を含むかなりの冊数を持ってると知り、時折共通の話で盛り上がっておりました。

予期せぬ急逝の際、自宅に残された膨大な書籍の中から、形見分けにもらったのが、これまた大量にあった吉村昭の著書です。私の書斎に大きめの書棚を一つ追加購入するほどの量をいただきました。

以降、なかなか纏った時間が取れず、なおかつ心の余裕もなく・・、という日々を送っていて、そのコレクションをじっくりと読むことができずにいるのですが、1年半前、胆石の手術のために入院した際に持ち込んだ本が「彦九郎 山河」でした。

術前も術後も痛みがあって集中できないばかりか、登場人物が膨大で、なおかつ日本中を移動するために出てくる地名も多すぎて、非常に難解な読み物となりました。

結局、入院中は読み進めることができず、そのままずっと後回しにしていたのですが、この度、年始から冬季間の隙間時間でなんとか1年半の時を経て読み切ることができました。

ざっくりと紹介すると、高山彦九郎(1747~93年)は名の知られた儒学者であり尊王思想家。

幕府による武家政治に疑念を抱き、「尊王」「勤王」の念を抱き、王政復古を理想とするがゆえ故郷も追われ、結果として全国を旅しながら生きることとなります。当初は行く先々で多くの儒学者、蘭学者、公家等の識者に歓迎され、交流を深めるも、幕府から危険人物としてマークされるようになると周囲の反応も変化し、いよいよ追われる立場に。

当時は極刑に至る思想ゆえ、最後は久留米で自刃するに至ります。

しかしながら、高山彦九郎の膨大な日記や手記が残り、これらの思想と生涯は吉田松陰などを始めとする幕末の志士たちに影響を与え、死後74年を経て、明治維新へと至る王政復古の大号令が発せられることになるのです。


今日は衆議院選挙の公示日となりました。
お陰様で現代は政治に疑念を抱けば、構造上は民意で政治を変えていくことができる時代になっています。

しかし社会不満は解消されることはありません。

改めて考えるに、国を憂い、身を挺して行動するにも、広い知識を礎とした思想が不可欠であり、現代の私たちにはそれが足りていないがゆえ他力本願の風潮が現出し、世の政治も党利党略が優先されて見えてしまうのかもしれません。

私自身、改めて自己を省みつつ、利己を優先するのではなく社会全体”Common good”を見据え、自己修練を第一義とし、自らの思想・信条を強化していかなくてはならないと思うのです。

とても難しいことではありますが、それを大事に思わなくなったときは政治に携わる資格が失われたと自覚するべきだと思っています。

気を引き締めていきます。

間もなく衆議院選挙が始まります

〈令和8年1月24日投稿〉

この度の衆議院選挙は、1月23日開催、1月27日公示、2月8日投票とかなりタイトなスケジュールで行われます。

実際に先日、岩見沢市内でも看板が設置されつつありました。

雪のある時期の設置でもあることから、仕事量も増えて大変なことと思います。


さて、総務省のサイトを見ると、、、

近年の投票率は、報道等でも周知のとおり著しい右肩下がりです。

(出展:https://www.soumu.go.jp/2026senkyo/about/)

これは私たち市議会議員選挙においても同様ですが、一番の原因は選択基準が不明瞭で「結局、誰に投票したら良いのかわからない」というのが投票率低下の一因ではないかと考えています。

特に国政となると、国内の要素のみならず国際社会との駆け引き等、非常に複雑な要素が絡み合い、国民にわかりやすく一言で表現できるような政策というのは難しく、現実的ではないと考えています。

そのような中で、どうしても極端な分断を引き起こすような表現になったり、政策のぶつけ合いではなく「足の引っ張り合い」の要素が強くなり、それが益々、誰に、どこに投票すればよいのか判断できない悪循環に陥っているのではないかと感じています。

一昔前であれば、「◯◯さんにお願いされたから」とか、「会社で押しているから」などという選択もあったかと思いますが、そういう動きはとても影響力がある一方、有権者の他人事思考にもつながるような気がすると共に、現実に近年は少なくなってきている気がします。

改めてSNS等でも「この不景気や物価高騰も政治のせいだ」などという声も散見されますが、その根幹にあるのは、現在の政治家は有権者が選んだ結果であり、紛れもない民主主義による投票の結果であるということです。

ぜひ吟味して投票権を行使していただきたいと思うと共に、私も市議会議員として、いざ自分が選ばれる土俵にたつ際には、投票する際の選択に参考になる発信を続けていかなくてはと気を引き締めるところです。


参考までに、今回の衆議院選挙に関する岩見沢市の経費は以下のように総額5,850万円となります。

ぜひ、投票権を蔑ろにすることなく、投票に行っていただければと思います。

岩見沢市の物価高騰対策〈令和8年第1回臨時会補正予算について〉

〈令和8年1月14日投稿〉

本日、表題のとおり、臨時議会が開催され「物価高騰対策」に関する補正予算が可決されました。

その簡単な概要については、以下のYouTubeで紹介してみましので、お時間あればご覧ください。

https://youtu.be/7Kz9cCsnObo

今回の補正予算では下記3件となります。

1,水道料金負担軽減支援事業

物価高騰の影響を受けた生活者に対する支援を目的として、水道料金(基本料金)を減免

●減免対象
 対象用途:「家事用」の基本料金
 減免期間:令和8年1月~令和8年4月(4か月分)
●減免額
 1世帯当たり4,972円  (基本料金 1,243円/月(税込)×4か月)

2,物価高対応子育て応援手当支給事業

物価高の影響が長期化しその影響が様々な人々に及ぶ中、特にその影響を強く受けている子育て世帯を力強く支援し、こどもたちの健やかな成長を応援する観点から、児童手当支給対象児童1人当たり2万円を支給

●支給対象
 児童手当支給対象児童(令和7年9月30日時点)を養育する世帯
 ※令和7年10月1日以降令和8年3月31日までに生まれる新生児も含む
●支給額
 児童1人当たり 20,000円〔見込人数:9,200人 見込世帯:5,400世帯〕
●周知方法
 対象者に文書で通知/広報及び市ホームページ等で周知
●支給方法
 ①原則、積極支給(対象世帯に通知書を送付)
 ②その他(公務員、令和7年10月1日以降に出生した児童等)は申請方式
●スケジュール
 令和8年1月中旬:通知書発送、受付開始
 令和8年2月中旬:給付開始(積極支給分から順次)

3,食料品等価格高騰緊急支援給付金事業

食料品等の価格高騰による負担増を踏まえ、負担を軽減するために必要な支援として市民1人当たり5千円を給付

●支給対象
 令和8年1月1日時点で岩見沢市に住民登録がある方   
●支給額
 市民1人当たり 5,000円〔見込人数:73,000人 見込世帯:40,500世帯〕
●周知方法
 対象者に文書で通知/広報及び市ホームページ等で周知
●支給方法
 ①原則、積極支給(対象世帯に振込通知書を送付)
 ②その他(口座情報がない方等)は申請方式
●スケジュール
 令和8年1月:積極支給の準備
 令和8年3月:通知発送、申請書受付開始、給付開始
 令和8年5月:申請書受付終了
 令和8年6月:給付終了


補正金額は7億9200万円で、歳入は全て国庫支出金となります。

詳しくは岩見沢市のHPをご覧ください

□水道料金
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/kurashi/suido_gasu_denki/suido/10236.html

□子育て応援
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/kosodate/keyword/keizai/16637.html

□食料品等価格高騰
*現時点で未掲載


財源は下記のとおりです。

□食料品支援:物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金(国10/10)
□子育て支援:物価高対応子育て応援手当支給事業費補助金(国10/10)
□水道料支援:物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金(国10/10)

徒然なるままに2025年の振り返り5選

〈令和7年12月30日投稿〉

大掃除からの現実逃避?として、ちょっと思い浮かんだことから、何の脈絡もなく2025年を5つの項目で振り返ってみたいと思います。

議員として、地域活動の担い手として、そして一人の岩見沢市民として感じた一年を少しだけ抽出してみたいと思います。


■「期待」「課題」「危うさ」:岩見沢に突如インバウンドが?

今年の1月に中心市街地で中国人観光客を見かけ、「いよいよ雪がお金に?」という投稿をしたのが1月15日のことでした。

それから連日かなりの観光客が訪れ、岩見沢市にとってのプラスの面とマイナスとなりうる面が見えてきました。そこで「インバウンド勉強会」等々を開催し、後日、議会一般質問から行政主体の組織体「岩見沢市インバウンド連絡会議」が10月に立ち上がりました。

しかしそこからは日中関係の悪化で一気に状況が変化。

現在も中国のSNSの「RED」では連日沢山の情報交換をさせてもらってますが、やはり一国に依存する危険性を認識し、これからは雪を資産として、多様な国から人を呼べるようにしていかなくてはならないと考えています。

このインバウンドに関しては、ジェットコースターのように色々と状況が転換した1年であり、「期待」「課題」「依存の危うさ」を同時に学んだ一年となりました。

*全てではありませんが、流れはこちらにて投稿しています。



■地域活性化の重要コンテンツ:炭鉄港も好調でした

岩見沢を中核とする空知地域、関連地域の活性化に向け、地域の歴史文化を価値に転換する取り組みが〈本邦国策を北海道に観よ!北の産業革命「炭鉄港」〉として日本遺産に認定されています。2025年は初認定後丸5年を経過したことから、再認定にふさわしいかの審査を受ける年でした。この審査はかなり厳しく、認められなければ日本遺産認定剥奪。代わりに他に認定を希望している地域と入れ替えが行われるものです。

お陰様で炭鉄港はこれまでの取り組みが認められ、道内では初となる一発再認定となり、そればかりか、全国で12しかない「重点支援地域」に選定される快挙となりました。

10月には岡山県倉敷市で開催された日本遺産フェスティバルの第3分科会(シリアル型日本遺産)に、パネラーとしてお招きいただき、全国に炭鉄港をPRできたと思います。

また、2025年は座学としての講演依頼も多く、私が実施した分だけでも約30本、現地ガイドも入れるとかなりの数にのぼります。また数だけではなく、お招きいただく組織などもこれまでとは大きく変化し、これまでなかなか得られなかった貴重なご縁をいただいています。

実働としても『炭鉄港3-DAYS Weekender 2025』を初開催し、この岩見沢市においても市や企業様などのご支援をいただきながら、運炭鉄道の拠点として栄えた「鉄道の町 岩見沢」の栄華を振り返る企画などが実現できました。

今年は、様々な人々が取り組んできた積み重ねが、対外的な評価に繋がった一年だったと感じています。来年も楽しみです。


■難しい決断が増える:議会の動き

3月には新病院建設に伴う、予算審査が行われました。

それまで、この規模、この事業費で本当に良いのか?と悩みに悩む巨大プロジェクトであり、この第1回定例会(3月議会)が大きな山場となりました。最終的には、これまでの議論や研究、思考を踏まえ、この予算審査に賛成の立場を取り、今後の展開を応援しつつ、しっかり議員としてチェック機能を果たしていきたいと思っています。

その賛成した理由については、以下でも紹介しています。

【動画】https://youtu.be/IZTIbUrMEsI
【ブログ】https://hiranoyoshifumi.jp/2025/03/25/16535

また、先日の第4回定例会(12月議会)において、公共施設等の値上げ:受益者負担の適正化について審査が行われ、私自身も必要なことと判断し、付帯決議を行ったものの原則賛成という立場を取りました。その理由については以下のリンクを御覧ください。(可能であれば、これに関しても動画を投稿できればと目論んでいますが果たして???)

公共サービスは、多くの市民で費用を分かち合う「割り勘」の性質を持っていますので、人口減少はその母数が減ることを意味します。さらに高齢化が進む中で支える立場の側は減り、支えを必要とする側は増えるという現実があり、今後の財政運営は一層厳しくなることが予想されます。

その様な社会変化から目を背けず、最適解がどこにあるかを模索し続けたいと思っています。

また、現在進行中ですが、次回改選に向け議員定数等検討委員会が立ち上がっています。

私は委員長として様々な仕切りと準備を行うわけですが、非常に難しい舵取りになります。これはまだまだ議論が進展していきますので、ぜひ見守っていていただければ幸いです。

今年一年を振り返れば「難しい決断」が必要な年だったと思っています。ただ、それらも過去からの継続の結果であり、来年以降も改めて覚悟を決めて取り組んでいきたいと思っています。


■尻込みすることなく武器に:AIが超絶進化中

議員活動を行う上で、ここ数年のAI恩恵はすごいものがあります。

特に【Google Notebook LM】は、もう手放せないツールで、これまでと同じ作業時間で何倍もの成果を上げることができている実感を持っています。

例えば岩見沢市にも様々な計画があり、公式ホームページでPDFファイルが公開されています。それらを集め、項目ごとにノートを作ると、そのアップロードした資料の中から分析や抽出をしてくれるので、他のAIに比べると、より限定された範囲で思考を深めることができます。

例えば、、

という上記リンク先はごくごく一端であり、もうあらゆるものに活用しています。
先のリンクの新病院建設に関する補足説明で使用しているスライドも、実はNotebookLMで作っています。

当然、ChatGPTやGeminiも精度が上がり、使い方に一定の注意は必要ですが、分析や壁打ちにはもうなくてはならない相棒になっています。

ちなみに今日の見出しの画像はGeminiで「当ブログ記事を反映し、英国の経済誌「The Economist」の新年号表紙の様なイメージで出力してください」と指示したものです。そんなにこだわっていないので一回で出たもので全く修正もしていません。

本当にすごい世の中になりました。

*参考までに2025年4月にAIと3Dプリンター出力の記事を投稿しました(下記リンク)が、アクセス解析では、私のサイトのアクセス数の上位にランクし続けています。

このままAIが順調に進化していけば、公共交通等は自動運転となり、実質「時間のかかるどこでもドア」になりうるのと、あらゆる産業において人手不足の解消を担っていけるものと思います。しかし国際社会の中で経済的に苦戦している日本において、一時のウッドショックのように必要な部材が手に入らない、あっても他国が高価で取引するので日本は買い負けするようなことが起こると状況は一変します。

世の中では明るい話題と懸念すべき話題とが混在し、自分たちの未来がどうなっていくのか半分楽しみで半分心配です。

今年を振り返れば、自分の中でAIが明確な武器になると確信が持てた年であり、来年以降も新しい技術や取り組みに尻込みすることなく、自分のものにしていきたいと願っています。


■経験則が通用しなくなる?:気候変動

最後に、、

本当は書きたいことが山程あるのですが、あまり文字数が多くても誰も読んでくれないので、このあたりで締めたいと思います。(自分自身を含め、SNS等のショート動画やAIの普及により、長文を読むということが大多数の人にとって不得手になってきているのだと強く感じています。)

さて、、

半世紀以上、この岩見沢で暮らしていますが、こんなに暖かく雪の降らない年の瀬は初めてです。

夏は北海道ですらエアコンが不可欠になってきており、春と秋が極端に短く、四季ではなく二季になりつつあります。これらはまさに気候変動が進行し、発生する事象がいよいよ私たちが体感できる様になったということなのかもしれません。

岩見沢の降雪などは、よくシーズンを通せば辻褄が合うなどといいますが、昨今の状況は別次元の様な気がしています。昨年も12月と1月に一時的に集中して降った後はすっかり落ち着き、ツルツル路面に悩まされるという状況でした。

恐らく今後も局所的なドカ雪はあるのでしょうが、シーズンを通しての量は?となるとかなりの少雪となるのではないか?と想像しています(果たしてどうなるか?)。この様な状況が続くと、除雪体制の変化も必要となり、更に突発的事象に弱くなる可能性があります。

自治体運営にとって、環境変化というのは大体のものは怖いものと感じています。あらゆるケースを一歩先回りして思考しておくことが重要なのでしょう。

今年を振り返れば、気候のみならずあらゆるモノゴトにおいて、「経験則が通用しなくなる」転換期のような気がしています。今後は、より気を引き締めて全体を俯瞰していけたらと思っています。


さて、本当に何の脈絡もなく徒然に2025年最後の投稿としたいと思いますが、「これまで当たり前だったことが、いよいよ当たり前じゃなくなる」時代に突入したと認識しています。それは自治体運営で顕著であると感じています。

今後は議員として、変化を恐れず、しかし根拠のない楽観にも流されず、地域の現実と真正面から向き合い続けたいと思っています。

最後になりますが、2025年も大変お世話になりありがとうございました。
様々に支えていただきましたことに深く感謝申し上げます。

来年におきましても、一緒に岩見沢の未来を考えるとともに、引き続きご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

新病院建設に関する私的解説【動画】

〈令和7年12月25日投稿〉

今年の第一回定例会(3月議会)において決定した、新病院建設に関する予算付けに対し、私自身が賛成した説明責任として以下のブログで思いを投稿していました。

そこで今回、そのブログ投稿を基に動画を作成したのでご紹介します。

なかなか前述ブログでは長文ゆえ読みにくいと思いますので、まだお読みでない方はぜひ動画を御覧ください。

https://youtu.be/IZTIbUrMEsI

岩見沢市公共施設の値上げ:受益者負担の適正化について〈附帯決議補足〉

〈令和7年12月22日投稿〉

この度の令和7年第4回定例会で最も重要と認識した議案は、表題のとおり、公共施設の値上げに関する条例変更です。

議案としては、「議案第62号 岩見沢市自治体ネットワークセンター条例の一部改正について」から始まり、43件にわたる各施設の条例一部改正となり、それぞれ利用料金等の改定が審議され、賛成多数で可決されました。よって、令和8年4月1日より新料金となることをご報告いたします。

以下、私が値上げの議案に賛成した理由やその内容について補足説明をいたします。


①なぜ公共料金の見直しが必要か(重要)

■多くの公共施設・手数料は長年据え置かれてきた料金が多く、その間に人件費・光熱費・維持管理等が大きく上昇している現実があります。(最も古いもので昭和54年のまま)

■現状では、足りない分の費用をそれら施設利用者以外の市民全体の税金で負担している状態で、実際に利用しない人のお金で、利用する人への費用負担をしているということは「受益者負担の原則」と乖離していると考えるものです。

■将来世代に過度な負担を先送りしないためにも「使う人が適正に負担する」という仕組みへの見直しが必須と考えます。


②見直しの基本的な考え方(受益者負担の整理)

■施設の性質に応じて、利用者の負担割合を明確化
・0%負担:図書館・学校など、生活に不可欠で公共性の高い施設
・50%負担:多くの市民が利用する地域施設(公費と利用者で分担)
・100%負担:観光施設、企業向け施設など、市場性が高いもの

■手数料(証明書発行など)は、原則100%受益者負担

*一律値上げではなく、施設ごとの性格に応じた整理を実施することとなります。


③値上げ幅の大きいものへの激変緩和

■原則として
・150%を上限とする施設
・200%を上限とする施設
に整理している。

■現行料金が極端に低い一部施設のみ、例外的に200%超となるが、2~3年をかけて段階的な引き上げを実施。

■地域コミュニティ施設に関しては、改定時期を令和8年4月ではなく、10月に延期し影響を緩和。


④市民への配慮策

■市民料金(市民割)の新設・拡充
・市外利用が多い施設では、市民料金を2~5割引きに設定。

■学生・高校生料金の新設
・部活動や通学利用を考慮し、一般料金の半額などに抑制。

■コンビニ交付の証明書手数用は据え置き
・日常的に使うサービスほど負担増を抑制


⑤今回の改定で対象となる範囲

■施設使用料:全体の約8割(84施設)

■手数料:12項目(主に2~3割程度)

■児童館など、子どもが使う部分は従来通り無料を維持


⑥本見直しの意図

■公共施設を「なくす」「縮小する」ための値上げではない

■必要な施設を将来にわたって維持するため
・負担の見える化
・公平性の確保
・持続可能な財政運営を実現するため


大まかにまとめると上記のとおりとなりますが、日本国内において物価高騰が著しく、しかし収入はなかなか増えないという厳しい状況下、公共料金まで値上げすることは非常に危惧すべき状況ですが、このまま何もしなければ、更に大きな負担や施設の維持が叶わなくなる現実があります。

よって、今回の改定では「使う人」「支える人」「将来世代」のそれぞれのバランスが重要視された結果であり、私自身、やむを得ないと判断しています。

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岩見沢市議会市民との意見交換会【議員定数、議員報酬、議員のなり手不足】を中心に

〈令和7年11月6日投稿〉

10月28日(火)の夜に開催した市民との意見交換会ですが、その中心となるテーマは【議員定数、議員報酬、議員のなり手不足】についての対話となります。

今回にあるのは、議員定数等検討委員会にて議論中のものであり、ぜひ議員だけの議論ではなく、多くの市民の皆様の声も聞かせていただきたいとの思いで、広報広聴委員会と合同開催することとなった次第です。

今回の意図としては、話し合いを行う前に、できるだけ定数や報酬等々について、客観的な情報を共有した中で、イメージだけではなく具体的な数字を交えて議論を深めることができたらと思ったものです。

また当日参加できなかった方々からも、ぜひより多く声を聞かせていただければということで、ダイジェスト版ですが当日の様子を動画公開し、それを視聴していただいた上でアンケートに多様なご意見をいただきたくお願いをするものです。

約30分の動画となっております。

ぜひ上記動画をご覧いただき、11月末までの期間限定ではありますが、アンケートにもご協力いただければ幸いです。

何卒宜しくお願い申し上げます。

岩見沢市議会 市民との意見交換会を開催します

〈令和7年10月22日投稿〉

2025年10月28日(火)18時30分より市民との意見交換会を開催します。

テーマは「議員のなり手不足」、「議員定数」、「議員報酬」大いに関連する3つの要素を主体に対話を進める予定です。

ただ、何も前提情報がない中では対話も深まらない可能性もあり、まずは冒頭20分程度で上記3つのテーマに沿って、単純な他市との比較のみならず、その内容についてもできるだけ客観的に情報提供を行ってから意見交換に進められたらと考えています。

どうぞお気軽にご参加いただければ幸いです。

https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/soshiki/gikai_jimukyoku/iwamizawashigikai/3/4325.html

※当日18時からは議場見学も実施しています。

岩見沢市のごみ処理について(ごみ袋の料金値上げの背景)

〈令和7年9月1日投稿〉

本日から令和7年第3回定例会が開会となります。

この時期の定例会においては、10月下旬の決算審査特別委員会も関連していきます。その辺りはまた投稿させていただくことになると思います。


さて、本日より岩見沢市のごみ処理手数料の値上げ、すなわち「燃やせるごみ用袋」「燃やせないごみ用袋」と直接搬入の料金が値上がりします。


その料金は40L(5枚入)で400円から600円と1.5倍になってしまいます。

しかしこれは人口減少の続く日本の地方都市においては、致し方ない要素が強く、いよいよ様々な悪影響が目に見えてきたことに他なりません。


なぜなら下表のとおり、岩見沢市のごみ排出量は平成27年度には市全体で24,908tあったものが、令和6年では22,178tと対H27年比で約89%まで減少しています。


ごみの排出量が減ることは一見すると良いことなのですが、残念ながら物価高騰を含め、岩見沢市のごみ処理にかかる全体的な費用は増加の一途をたどり、税負担割合が高まってきています。


そのため、費用負担の公平化と税負担とのバランスを維持していくために改定が必要となったものです。

なお、国の基準額では1L当り約12円となりますが、岩見沢市ではその3分の1を市民負担額として設定しています。


最近は他自治体においても、財政の厳しさが増し公共施設料金の値上げなどもニュースになっていますが、公共サービスの維持には一定の費用がかかり続ける中で、人口が減り続けると一人当たり負担額が増加せざるを得ないという構造が存在します(さらに老朽化に伴う更新と強烈な物価高騰が大きな懸念を招きます)。

当然、岩見沢市も他市も、極力市民負担を増加させない方向で努力をしていますが、「無い袖は振れない」かの如く、この時代の流れはごみ処理のみならず、各要素において、より一層の拍車をかけていくことになるのは間違いありません。

あらゆる知恵と工夫を駆使することにより、市民負担の増加を避ける取り組みは必須ですが、日本を取り巻く人口オーナス現象は、簡単には抗えない非常に深刻な影響を私達にもたらしてしまいます。

私自身、一議員として、全力を尽くしていきますが、どうしても市民負担の増加は避けれれない社会構造上の問題が大きいことをご理解いただければ幸いです。

※ここまでの図表は広報いわみざわより転載しています。
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/material/files/group/1/2505_P08-P09.pdf


話は変わって、、

■岩見沢市のごみ排出量推移の資料を紹介します。(所管事務調査資料より)

ぜひ参考にご覧ください。



令和7年度の春の所管事務調査の説明であったことですが、現在の「いわみざわ環境グリーンプラザいわぴか」では1日100tの焼却が可能な状況下、現在はごみ排出量の減少により、令和6年実績で約83%の稼働率となっているとのこと。

今後は広域連携といった枠組みもより一層重要になってくることから、現状で行っている近隣他市との連携もより強化、拡大していく方向性が大切になってきます。

下表は令和5年3月末でちょっと古い資料ですが、各地ではこのような連携体制になっており、現在は夕張市が模索している状況とも聞いています。

ぜひ長期的な視点で、持続可能な地域づくりを進めていかなくてはなりません。

日本遺産「炭鉄港」その後

〈令和7年8月21日投稿〉

日本遺産は現在104地域が認定されています。

国の方針として、これ以上増やすことは想定していないため、丸5年が経過すると再認定に向けた審査があり、そこで評価が至らなければ、しかるべき機会に認定が剥奪となり、代わりにウエイティングしていた地域が認定されることになります。

炭鉄港は今年がその審査の年であったため、炭鉄港推進協議会事務局が中心となって作成した各種書類提出の後、5月には文化庁より審査員が訪れる現地審査がありました。私は貴重なこ゚縁の中でその審査にも同行する機会をいただき、非常に緊張感のある空気を味わうことができました。

その懸念していた結果が7月末に公表されたのですが、炭鉄港は無事に「継続認定」となり、それだけでなく他の日本遺産のモデルになりうるものとして、全国12しか選定されていない「重点支援地域」という身に余る評価をいただきました。

あらためて、これまで様々な活動にご尽力された方々に敬意と感謝を申し上げる所存です。

これまではコロナ禍もあり、各地でそれぞれに魅力の深化を進めてきたものの、いよいよ面としての連携を図るべく、今年の10月には炭鉄港3-DAYS Weekenderという催しを行います。これはなかなか各地をめぐる仕組みが作れなかった中で、点を面にするための起爆剤的な位置づけで、最初は小さく、そして徐々に大きく育てていきたいと思っているところです。


さて、その様な取り組みもありますが、やはりより盛り上がっていくためには、政治の力も必要と考えています。実は【北海道「炭鉄港」市町村議員連盟】という組織があり、これは日本遺産認定前に、何とか日本遺産認定を実現したいという思いで、そのバックアップのために2017年に植村真美氏(現北海道議会議員)と共に立ち上げたものです。

現在は当初の目的を達成し、今後の取り組み強化にむけ、まずは議員レベルが知り学びを深めていくことを目指して活動が継続されています(私は会長職を南川室蘭市議会議員に委ね、現在は相談役)。

その議連の研修会が昨日、小樽で実施されました。

各地の議員が集まり、それぞれの地域の現状や魅力、課題などに触れ知見を深める貴重な場となりました。

この炭鉄港は、まさに「今すぐには役に立たないかもしれませんが、いずれ必ず役に立つ」という言葉に即した、これからの時代に最も重要と思われる取り組みの一つです。

なぜならこのまま進めば、私達の地域は消滅可能性都市ばかりなのです。

よって他とは違う「共通の地域に存在する歴史文化」を活かし、良質な「ヒト・モノ・カネ」がめぐる地域にするために不可欠な要素であると確信しています。

よって、まだまだこれからが本番です。

多くの方々と力を合わせ、しっかりと実現に向けて取り組んでいきます。

*消滅可能性都市についてはこちらもお読みください