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令和2年度公立高等学校入学者選抜の出願状況

〈令和2年1月29日投稿〉

受験生並びにご家族の皆様におかれましては追い込みの大変な時期かと存じます。
是非とも良き結果を導けますこと、心よりご祈念申し上げます。

さて昨日、北海道教育委員会のwebサイトに表記出願状況が掲載されました。

高校出願状況20200128

http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/

全体で倍率1を切ったとニュースでありましたが、空知管内も厳しい状況。最終的には出願変更後の数値を見てみなければ何とも言えませんが、岩見沢市内で倍率1を上回ったのが岩見沢緑陵普通科(スポーツ総合含む)と岩見沢農業高校の森林科学科のみです。

これをどう分析するかはもう少し別の情報を待たねばならないと思いますが、平成29年の高校再配置計画の時に様々に検討したデータによると(少ない情報で大まかな傾向を調べる程度であったので、細かな数字に信憑性は薄いですが)、やはり札幌圏への流出が大きいのではないかと想像できると共に、根本的に生徒数の減少が著しいこともわかります。

昨年度は西高、そして本年の令和2年度は緑陵高校の間口が1減となった状況でこの結果です。次は令和6年度に岩見沢市内だけでも1学級分の生徒が減少することがわかっており、更に間口の減少が必要な状況となります。

これを機に、岩見沢市内においても更なる再編の動きが必要であると共に、そもそも1学級40名定員で良いのか、また地方で定員割れが著しい学校をどう考えていくかの考えを整理していかなくてはならないと感じていますが、その管轄である北海道の動向も見ていかなくてはなりません。

私達の社会において、人口減少と少子化の影響が今後益々、あらゆるものに良くない変化をもたらすことが懸念されます。

高校適正配置に関する情報提供【平成29年7月16日投稿】

〈平成29年7月16日投稿〉

先日、道教委が開催した地域別検討協議会の報告を兼ねて私感を述べました

まずは現状のおさらいとして、これまで道教委は平成32年度において、岩見沢農業高校の1間口減を計画としてあげてきています。

そこで私達は岩見沢市内の中卒者だけでなく、近隣の市町から大変多くの学生が岩見沢市内の高校に通っていることを鑑み、岩見沢市内での間口削減に反対をしてきました。

また先日道議会の予算委員会において、岩見沢農業高校間口減に対する質問の答弁で、「岩見沢市立高校の間口減を岩見沢市と協議する。」というものがあり、早速7月11日に道教委が岩見沢市の副市長を訪問して協議を行ったのは新聞報道の通りです。

そこで二日後に岩見沢市高校適正配置連絡会議を開催し、この時のやりとりを教育長から報告いただき、市としては岩見沢緑陵高校の間口削減は平成33年までは検討しない認識であるという報告を受けました。

それらも市外からの生徒が岩見沢市内の高校に通うことで、市内の中卒者が押し出され「行きたくても地元の高校に行けない」ことが予測され、結果として学区外に流出せざるを得ない事態を避けるべきとの認識があり、連絡会議の総意としては、やはり岩見沢市内での削減は何とか撤回していただくことを目指し、他に全体最適というべき良案がないか摸索しているところでした。

そこであらためて手元にある資料を見直し、これまで自分の中で曖昧だった数値を整理してみました。

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単純に羅列しただけなので理解しにくいと思い、補足をさせていただくと、この表は〈岩見沢市内の高校に通う生徒数の推移〉を整理したものです。

その市内外の中卒者が岩見沢市内の高校に通う想定比率値は、平成29年度実績を参考とし、あくまでこれと同じ構成比率で推移した場合の予想値であることをご了承ください(実際の各地の様子で数値は異なってくると思いますが、その時に卒業生がどこの高校を目指すのかわかりませんので、あくまで平成29年度実績の比率としています。)

ここで最も予想外だったのが、岩見沢市内の中卒者数が平成29年度に比べ、平成32年には59人減ってしまうものの、他市町からの生徒が来るとその減少はもう少し緩やかになるだろうと認識していたのですが、この様に目に見える推計値を作成してみると、意外や意外、多市町からの減少も著しく、結果として89名の減と、市内に通う生徒の減少がより大きくなるという事態に。

平成31年に西高が一間口減になるので、その前年までに予測される44名減は飲み込むことができる。しかしその翌年に更に岩見沢市内に通う生徒が45人減ってしまう予測となるので、やはり岩見沢市内で連続で1間口減もやむを得ないであろうという認識となりました。(例えば他地域で間口減があり、各地から岩見沢に通う学生の比率が更に大きく変化すると違う結果になりますが。現実問題としてそれは難しいと思われます。)

そうなると平成32年度で削減するのは、「岩見沢農業高校か緑陵高校か?」という選択を道教委から市に委ねられたという表現になったと言っても過言ではないと認識をしています。

あらためて、この表で得られた予想値を重視し、岩見沢市の教育として、どのような判断が正しいのかを即急に思案していかなくてはなりません。また、この平成32年度を過ぎると、今度は平成36年度に大きな波が来ます。

周辺の高校も大きな再編を迫られることは間違いありませんが、この岩見沢市内に通う生徒の数だけでも更に2間口の減が必要となります。その時に考えなければならないことも大きな出来事になると思われます。やはり今から全体のビジョンをつくりあげていくことがもの凄く重要です。

まずはこの現状を踏まえ、長期スパンで岩見沢市内における高校配置のあり方を議論していく必要を強く認識したところです。

 

本件につきましては、また動きがあればご報告させていただきます。

公立高校適正配置:平成31年度岩見沢西校1学級削減について

《平成28年6月14日投稿》

先ほど、平成28年度岩見沢市高校適正配置連絡会議がありました。

これは6月7日に道教委より公表された「公立高校配置計画案」において、空知南学区は岩見沢西校を1学級減とするという計画が示され、それを受けてどう対応すべきかという会議です。

平成24年の6月には、平成27年度において岩見沢東高校が1学級削減を示され、その時にも当会議が開催されました。私自身、当時は市PTA連合会の会長として出席し、今回は市議会総務常任委員会副委員長としての参加でありました。

今後の対象学生の減少により、ある程度の学級数減少はやむを得ないことと捉えるところですが、実際には道教委が適切と掲げている1学年4~8学級という基準を大きく下回る小規模校が存続し、現在適正規模とされている岩見沢西校が削減対象になってしまうことのジレンマがあります。

下の表の通り(クリックで拡大します)、現在1学年1~2学級というところも少なくありません。

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更に岩見沢市内の高校における、市内と市外からの入学者の状況を見ると、、

学校名

定員(人)

実数(人)

市内から(人)
[割合]

市外(人)
[内学区外]

岩見沢東

200

200

121[60.5%]

79[22人]

岩見沢西

160

123

67[54.4%]

56[14人]

岩見沢農業

280

282

186[66.0%]

96[11人]

岩見沢緑陵

240

221

134[60.6%]

87[80人]

(本数字は、会議中に口答で聞いたものをメモしたものなので、もしかすると間違っている部分があるかもしれません。ご了承ください。

という様に、岩見沢市内の殆どの学校で、岩見沢市内から通学している生徒は約6割程度に留まり、残りは市外から来ている状況です。

反対に地方に目を向けると、実際に某町の高校などは現在定員数40名に対して実数が19人、更に地元からの通学者は僅か4名で、大部分が町外からの入学となっている様です。正確な数字は把握していませんが、他の町等でも同じ様な状況であると聞いており、大部分の地元の中学生が選ぶ進学先は地元ではなく札幌や岩見沢という流れになっていることが想像できます。

それらの状況を鑑みると、分母の大きい岩見沢が削減しやすいのはわかるものの、果たしてそれで本当に良いのだろうか?という感覚が芽生えます。

当然、各地域によっては地元唯一の高校が無くなってしまうことによる様々な弊害が発生してしまうことを考えると、簡単に無くすわけにもいかず、また地元の反対もとても大きなものとなることが想像できます。

ただ、単純な数字だけではなく、実際に通学する「市内・市外」の関係性を考慮すると、今回の様に岩見沢市内で学級数を削減する事が本当に正しいのか?と、もう一考すべきと捉えるのは自然な流れであると感じています。

今後、急ピッチで道教委に対して意思表示をしていかなくてはならず、議会としてもしかるべき対応を進めていくことになると思われます。また、西校PTAにおいても署名活動等が活発化すると聞いています。是非、この様な背景があることを知っていただきながら、できることでご協力いただければと思います。

ただ・・、

闇雲に反対するのではなく、どの学校もどの地域も特色を高めるべく切磋琢磨し、選ばれる努力をしていかなくてはならないのは自治体と同じであり、そのために我々も各自力を発揮していかなくてはなりません。

その様なことを踏まえつつ、今後の推移も見守っていきたいと思っています。

緑陵高校情報コミュニケーション科 第19回課題研究発表会に行ってきました。

平成26年12月20日(土)

岩見沢市立緑陵高等学校 情報コミュニケーション科 第19回課題研究発表会が開催されました。

昨年、基調講演に呼んでいただいた縁で、今年は[1班4名]の学生さん達が「駅まる」との連携を課題に選んでくれ、春から幾度か駅まるの仲間達と一緒に企画を重ね、そして9月に足湯を実施

それだけではなく、11月には「高校生が考える岩見沢の未来」というシンポジウムを開催していただき、私たちも一緒に楽しませていただきました。

そんな頑張ってきてくれた「駅まる班」の発表もあることから、朝から楽しみに会場へ。。

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この課題研究発表会は非常にレベルが高く、高校生であんなに堂々とプレゼンができちゃったら、もっと経験を積んだらどんなになっちゃうの?というぐらいの内容です。

しかしその背景には、学校を飛び出し実際に地域の大人と関わり、様々に試行錯誤しながら経験を積んでいくことから生まれる自信が垣間見えます。その器をつくっている学校と先生達の努力には頭が下がります。


当日は全部で16班の発表があるのですが、そのどれもが素晴らしく堂々としたものです。

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自分の息子、娘が、進学に緑陵の情報コミュニケーション科に行きたいと行ったら、是非行かせたい!と心から思うぐらい素晴らしい経験だと思います。


さて、休憩を挟んで、我らが[駅まる班]

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(こんなところにも私を出していただけて、恥ずかしくもとても嬉しかったです。)

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贔屓目でみるせいもあるかもしれませんんが、素晴らしいプレゼンを展開。

わずか半年少々ですが一緒に活動してきた学生さん達が、こんなに立派にプレゼンする姿をみて本当に感激しました。

そしてその成果として、、

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[発表部門賞]を受賞!

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本当に我が事のように嬉しかったです。


最後にほんの少しだけ4人とお話する機会があり、「20歳越えたらみんなで飲もうな!」というのは心から楽しみにしている約束です。

残念ながら卒業後は4人とも岩見沢を離れるとのこと。しかし、きっとまた岩見沢に戻ってきてくれる事でしょう。

そんな事を楽しみに、彼ら彼女達が帰って来られる、帰って来たくなるようなまちをつくっていかなくてはなりません。

 

いずれにせよ、このような素晴らしい経験を生徒にさせることができている緑陵高校情報コミュニケーション科の活動には心から敬意を表します。(それだけにスポーツの方は何とかもう一踏ん張りしていただきたい。)そして、このような活動も予算ゼロに関わらずに受け入れてくれている各種事業所、団体、個人等がいて成り立っていることも多くの人に知って欲しいことの一つです。そんな温かい環境をみると世の中まだまだ捨てたもんではありません。

また来年、多くの生徒さん達が地域の大人と交わり、そして成長していく姿を見てみたいと思います。


ちなみに。。

今年の基調講演は㈱ZAWA.comの佐藤直輝社長。

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自身の経験からほとばしる深いお話をしておりました。

彼も岩見沢の将来になくてはならない人財の一人です。

 

来年の課題研究発表も楽しみですね!