平成26年9月14日 (土)、15日(日)
両日とも素晴らしい天候に恵まれ第4回目となる《いわみざわ駅まる。》が開催されました。
今年は14,15日の土日と27、28日の土日の2週に渡って開催します。
今回はその前半戦。
内容は、、、
①恒例となった100mのプラレール!
このシステムは、長い100mの通路を約3m程度で区分けし、それぞれに子ども達に無料で遊んでもらいます。そして、大走行会の時間が近くなったら、全部の区間をつないで一本のレールとし、その上を電車が走っていく。また、それぞれの区分けには子ども達が名づけた駅名が書いてあり、通過する度に、その駅名がアナウンスされるという気分満点のイベントです。
今回は11時、13時、15時と1日3回を二日間開催したのですが、昨年まであと1マスを残して完全に繋がらなかったものの、今年は二日間で3回も端から端までの全区間開通!
更に早い時間に場所が全部埋まってしまうという想定外!
天気が良かったのもあり、百餅まつりに向かう親子が遊んでくれたこと。また、わざわざこれを目当てに札幌や江別から来てくれた親子連れなど、本当に多くのご家族に遊んでいただけました。
最初の走行は、何と駅長さんの出発!進行!!!のかけ声でスタートするなど、多くのお力添えの元、鉄道のまち岩見沢の復権が見えてきたような気がします(笑)
②今年から始まったNゲージジオラマ!
鉄道部模型課の絶大なるエネルギーで実現したコーナー。
これも、Nゲージはどこですか?と本当に数多くの方に聞かれるぐらいの大人気コーナー。
ひっきりなしに人が訪れ、ギャラリーもほとんど途切れることがなかったのは見事。
時折、ジオラマ内で走っている車両と同じものがホームに入ってくると「おぉー」という歓声が上がるなど、駅舎内ならではの光景がありました。
また、地方から自分の車両を持ち込んで運転するなど、この世界の奥の深さが見えました。非常に可能性が見えたジオラマコーナーです。
③今年の目玉の一つ!緑陵生による足湯企画!!
昨年の12月に課題発表研究会で駅まるの活動の想いに関して講演をさせていただきましたが、その話を聞いて、「駅まる」で何かやってみたい!と声をかけていただいた生徒さん達。本当に嬉しい限り。
その学生さん達からの提案は、岩見沢の地名の由来が「湯浴み澤」だけに、足湯をしたい!!というものでした。早速、私のJCの先輩筋にもあたり、仕事上でも良きお付き合いをさせていただいている砂川の千葉化工さんにFRP製の立派な足湯があることが頭を過ぎり、今回の依頼となりました。
循環濾過器にボイラーで追い炊きすることで、常時衛生的に41度を保つ本格派。。
忙しい方ではありますが、この駅まるのために(高校生たちの熱意に?)ひと肌脱いでくれました。
本当に熱心な高校生の呼びかけにより、二日間で約500名の入湯者に恵まれました。それもこれも熱心にPRする高校生のお蔭であります。途中では情熱フェスティバルのステージでもPRをさせていただいたり。。高校生の時点でこんなに貴重な経験を沢山できているのは凄いと思います。
私、図々しくも試運転中の一番風呂をいただきました(笑)
更に、足湯に入ると緑陵高校茶道部による「茶菓子」&「抹茶」のおもてなしがあるのも最高。
来場者の皆さんにも非常に喜んでいただいていた模様。。
今どきの高校生はとても優秀でした。
④130年前のトラス橋磨き
これも今年で4回目となりました。
北海道開拓史の助っ人アメリカ人クロフォードが、幌内鉄道の開通のために100フィートの鉄橋をアメリカに発注。ニューヨーク港から小樽港に着き、岩見沢で設置されていた双子の橋。
現在その一つはJR東海で貴重な橋として展示されています。そしてもう一つは様々な方々のご尽力により、この岩見沢に里帰りしています。
残念ながら野ざらしになっていますが、現在の鋼鉄とは違い、純度の低い錬鉄で出来ている部材のため、雨ざらしになっていても錆が奥まで進行しません。よって、今回のような錆磨き体験で、すぐに銀ぴかの色が出てくるのが見事です。
いつかこの橋を岩見沢市民みんなの宝物として復元したいと夢を見ています。
様々なロマンがあって、そして縁あって岩見沢に戻っていている130年前のアメリカ製トラス鉄橋です。
かならず、岩見沢の財産となります。
(↓)こちらが駅まるの鉄橋担当の葛西さん。橋梁のスペシャリストです。今回も私と二人で積み込みから返却までを監修、手助けしてくれました。
⑤あとは。。
駅まる弁当が復活していたり、駅舎ガイドブックがさりげなく更新されて増刷されたり、はたまた恒例のスタンプラリーがあったりと目白押しのイベントでありますが、私の今回のメインとして地味に開催したものがこちら!
私個人としては、去年の5月にやっとのことで発見した貴重なレール。
いよいよ多くの方々の目に触れられるように。と企画をつくり、岩見沢駅の皆様、また保線の皆様に多大なるお力添えをいただき、塗膜剥がしと刻印化粧が行われ、説明看板が取り付けられました。
このお披露目セレモニーを14日に実施。
久々に各所の調整やプレスリリースの資料をつくったりしましたが、今後の岩見沢の財産となるべく楽しく作業ができました。
序幕式に使ったのは、300円のレースのカーテンと妻のフラダンス衣装の花という寄せ集めですが、それなりに見栄えの良いものに。
岩見沢市観光振興ビジョンの西方実行委員長と、(一社)いわみざわ駅まるプロジェクトの小倉代表、そして多大なるご尽力をいただいた野田駅長様にご臨席いただき、晴れの除幕式と相成りました。
岩見沢駅の改札を抜け、1番ホームと3番ホームの中間付近左手にありますので、是非見てみてください。
北海道開拓史から民間会社である北海道炭鉱鉄道会社に払い下げられた幌内線(現在私たちが使っている函館本線の手宮-幌内間)で、西暦1890年にドイツから輸入されたレールだと思われます。
昭和24年にこの跨線橋がつくられた時に、横梁として使用され、今なおこの場所で余生を送っています。
このレールの上にも弁慶号やしずか号が走っていたのだろうと思うと感慨深いものがあります。
駅まる2014の前半戦はこんな感じであります。
多くのステキなスタッフが手弁当で力を持ち寄り、こんな手作りイベントができています。
27日 (土)、28日 (日)の後半戦は、鉄道EXPOがメイン!写真家の中井精也さんが来岩し、写真コンテストの発表やお宝自慢、ウルトラクイズ等々、盛りだくさんの週末となります。
是非とも岩見沢駅へお越しください。
【9月29日追記】
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