東部丘陵地域等の公共交通の再構築について(令和3年8月5日総務常任委員会より)

〈令和3年8月12日投稿〉

人口減少や生活様式の変化等、様々な影響により現在公共交通が非常に厳しい状況になっています。
その内容について、委員会時に配布された資料を添付しながら簡単に記載させていただきます。


これまでも「地域公共交通計画の策定」等、随時議会への報告がなされていますが、この度、本コロナ禍により、急激な利用者減に伴う交通事業者の経営圧迫が強まり、公共交通の維持に係わる市負担額の増加、中央バス路線の赤字拡大において、ポストコロナを見据えた持続可能な公共交通体系の構築の必要性についての報告がありました。

その大きなものとして、表題の通り東部丘陵地域における「中央バス万字線」及び「市営バス万字線」の見直しが進みます。

背景としては以下の図の通り、現状は旧国鉄万字線の経路に沿って2路線のバスが運行していますが、そのどちらも地域ニーズにあっているとは言い難く、利用者が非常に少ないことがあげられます。

東部丘陵地域の人口推移は住民基本台帳の値として、昭和60年に2,702名でしたが、令和2年には678人にまで激減していることから、長大路線の運行効率は悪化の一途を辿っている状況となります。

そして、中央バス万字線及び市営バス万字線の利用状況は以下の通りとなります。

中央バス万字線の利用者は平成30年度は約49,300人、令和元年度が約48,600人、令和2年度が激減し約34,000人となります。更にその利用者の約7割が岩見沢ターミナル~グリーンランド間で完結しており、区間全体を通しての利用は非常に少ないのが実態で、東部丘陵地域内では大型バス車両の必要性が低い。ということがわかります。

また、市営バス万字線も1便当たりの利用者数は現状で3人に満たない状況となっていて、地域ニーズとマッチしていないことがわかります。特に市営バス万字線の万字バス待合所~毛陽交通センターの利用者は平日土往復各1便、日祝往復各2便という状況で、利用者が年間で10人(令和2年度)しかなく、1便当たりの利用者数が0.01人という、非常に厳しい状況であることがわかります。

これらのことから、現行の中央バス万字線及び、市営バス万字線は廃止とし、将来に向け持続的な公共交通の確保を目指し、経営の効率化や車両のダウンサイジングを検討していくこととなります。

その主となるものとして、「地域旅客運送サービス継続事業」を活用し、事業者の変更、路線の短縮・経路変更、車両のダウンサイジング、デマンド交通の導入など、移動手段のためのあらゆる方策を検討し、地域の実情・ニーズに合わせて移動手段を最適化していくこととなります。

これまであった路線が廃止ということになると、様々にハレーション等が発生してしまうかもしれませんが、本件の背景にはこのような事情があることをご理解いただければ幸いです。


 

ちなみに、岩見沢市が中央バスに補助している額は下図の通りであり、平成28年度は約3450万円だったものが、令和2年度には赤字補てんとして8千万円+コロナ対・策利用回復等に2千万円の補助をしています。(バス会社からの要請額(赤字分のみで)は1億3,500万円)

都市間バスを除き、市内路線バスはすでに民間企業が単独で経営することが難しい状況となっています。今後の公共交通のあり方は、市の補助をどこまで実施すべきか非常に難しい局面にはいってきたことがわかります。この人口減少社会は様々な課題が浮き彫りになってきます。

〈参考資料として、下表を添付いたします。〉

旧美流渡中学校の窓枠ペインティング実施中

〈令和3年8月9日投稿〉

8月7日(土)~8月11日(水)にかけて、近年閉校となった旧美流渡中学校の雪止めの板をペイントするイベントが開催されています。

主催は「みる・とーぶ」さんで、昨年東京から移住されてきた画家のMAYA MAXXさんが地域の方々と共に壁画を描いていくものです。

これまでなかなか参加することが出来なかったのですが、本日、現場の状況を見学に行ってきました。

 

するとMAYA MAXXさんが、見事な作品を描いているところでしたが、このような窓を保護する板がかなりの数。本日はまだ白の色も塗られていなく、合板の色そのままの部分も数多く残っておりました。私は時間が少ししか取れなかったので見学だけのつもりで伺ったものの、その様子を見て少しでも手伝いができたらと思い、急遽窓一箇所分の下地塗りを実施。

今日は気温も低めではありましたが、それでも湿度が高くて汗が吹き出る。結果、この窓1箇所分で約30分ちょっとかかりましたが、無になれる時間で少しリフレッシュした気分。

どうも当初予定の11日まででは終わりそうにないとのことで、少し作業時間も伸びそうです。作業に参加お手伝いできる方がいらっしゃれば、是非こちらの「みる・とーぶ」さんにご連絡してみてください!私もどこかでお手伝いにいけたらと思っています。

炭鉱(ヤマ)の灯り 旧住友奔別炭鉱

〈令和3年8月9日投稿〉

昨晩、炭鉱の灯りが開催されました。

例年であれば盛大に開催されるのですが、本コロナ禍においては昨年に引き続き、NPO炭鉱の記憶推進事業団の関係者のみでの実施となります。これもイベントとして開催することより、炭鉱に関わってきた方々への鎮魂や慰霊といった意味合いに重きをおく吉岡理事長の思いが表現されています。

場所は三笠市にある旧住友奔別炭鉱。
建設当時は東洋一と謳われた最新鋭の立坑櫓が現存しているところです。

上の画像一番奥に見えるのが、石炭を貨車に積み出したホッパーです。

今年の豪雪により屋根が破損し、状態が見た目的にも変化してきています。このような産業遺産は、かかる経費の都合上、保存に向けた積極的な取り組みを行うことが難しいため、俗に言う「見守り保存」となってしまいます。それは致し方のないことであり、人的事故が発生しないことが最優先になるため、どうしても立ち入りなどに制限がかかってしまいます。近年、産業遺産の人気の高まりもありますが、愛好者の方は是非無断立ち入りなどのルール違反が無いように楽しんでいただければと思います。

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林家とんでん平さん【47都道府県 移動する落語会】in岩見沢

〈令和3年8月7日投稿〉

林家とんでん平さんは、日本遺産 炭鉄港の「10分でわかる炭鉄港」という動画でナビゲーター役をされている方。そのとんでん平さんが、47都道府県を落語をしながら移動していくという企画で、8月4日に岩見沢にお越しくださいました。

これは、北村温泉の後藤料理長とのご縁で実現。まずは15時から「そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター」で壮行会が開催されました。

その後は18時からcafe橙さんにて寄席を開催。
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少しずつブログを再開したいと思います。

〈令和3年8月2日投稿〉

議員として情報発信は義務である。

と自身で思い、今までも活動の軸に据えながらも、ここ最近すっかり情報の発信ができなくなっていました。

これはブログだけでなく、他のSNSも同様なのですが、コロナ禍における様々な環境の変化や、日々の忙しさによる疲労感に苛まれ、一頃に比べると一気に情報発信の優先度が下がってしまっていたものです。

気持ちでは「やらなきゃ」と思いながらも、少しだけSNS等と距離をおいて気持ちの充電をしたいという思いもあり、あえて放置しておりました。情けない話で申し訳ありません。

とはいえ、実務における議員活動は疎かにすることなく、なんとか日々奮闘中といったところです。

現在、議会改革の活動も進行中です。
これは2つのワーキンググループに分かれ、それぞれ議員自らが実働を行っています。

第2ワーキンググループでは、令和4年12月頃の制定を視野に議会基本条例の深堀りを進めています。

これらは他議会の条例を参考に、各地の良いとこ取りをすれば一瞬で出来上がるものですが、そこに魂はありません。まずは私達議員自らが、ゼロから策定方針や各所の条文を一つずつ見比べ理解していくことで、これまで見えなかったことも見えてきています。ただそれには膨大な時間がかかります。

現在、各所属議員の皆さんも、都度締め切りに追われながら、自身のスキルを上げるべく努力しているところです。

まず年内はこの様な基礎知識を上げていくことに尽力しつつ、次年度に向けた方向性を固めるステップを踏んでいて、これで議会全体の意思が固まれば、いよいよ策定作業へと踏み出すこととなります。

まだまだ流動的な部分も多いのですが、議会は少しずつ変化してきていることを実感しています。

これらのことも、随時発信していかなくては、誰にも知っていただくことができません。
これは私達議員の活動そのものも、市政全般についても同様です。

議会基本条例を学ぶ中で、改めて情報発信の重要性を再認識しており、なんとか努力していきたいと思っています。

引き続き宜しくお願い申し上げます。

第一小学校開校50周年記念〈クラウドファンディング〉スタートしました。

〈令和3年8月2日投稿〉

昨日より、岩見沢市立第一小学校開校50周年記念のクラウドファンディングが始まりました。

第一小は平成25年に新耐震基準を満たした新校舎になったものの、まだまだ老朽化した備品も数多く、子どもたちにとって最適な環境かというとそうとは言えない状況も続いています。とはいえ、時代の流れから行政がすべての希望に答えることは不可能であると認識しており、であるならば、やはり善意のご協力の中で、できる改善を進めていくのが大切だと実行委員会では考えています。

当然、地元企業様や地域の方々のご厚志も募りながらの進行となりますが、今回のクラウドファンディングの目的としては、現在、岩見沢から遠く離れて暮らす、卒業生を始めとする第一小学校にゆかりのある方々に対しても、この半世紀の節目を知っていただき、そして何らかの形で共に祝っていただきたいというものです。

また、このクラファンの企画と準備は私が担当させていただきました。
クラファンが世に出始めの頃から、イベントに活用できないかなど色々と気にはしていたのですが、実際に運営者側になったことはなく、初めての経験ができました。内容は至らぬ点があろうかと思いますが、どうかご容赦いただければ幸いです。

クラファンはまだまだスタートしたばかりです。
是非、多くの関係者の方々のもとに情報が届いてくれると嬉しいです。

なお、返礼品の中には校歌の音源などもあります。
(是非、クラファンサイトの実行委員長挨拶のBGMも聞いてみてください。自身が小学生時代の懐かしい思い出が蘇るかもしれません。)

どうぞお力添えのほど、宜しくお願い申し上げます。

岩見沢発祥の地公園で授業協力

〈令和3年7月2日投稿〉

先日、小学校4年生の授業の総合的な学習の時間に協力させていただきました。

場所は「岩見沢発祥の地公園」。
 
岩見沢の生い立ちや地名の由来。”炭鉄港”との深い関わり等々、一見難しい話ですが、時間が過ぎても子どもたちの質問が止まらない楽しい時間となりました。

画像は明治17年に山口県柳井市平郡から士族移住された方々の記念碑の前で、士族移住想像図と共に、当時の入植の様子をお話ししているところです。

発祥の地公園の他には、裏の庭からつながっている、市の有形文化財でもある旧国兼邸の内部見学を実施しました。これには岩見沢市教育委員会の文化・スポーツ振興課の協力をいただいています。

この旧国兼邸は岩見沢市の有形文化財。
大正6年頃建てられたものと言われています。市内には他に志文にある大正3年築の辻村直四郎邸、街中にレンガづくりの蔵と共に残る、大正4年築の岩見沢山七 山口家本宅がありますが、どれも現在に残るべくして残る由緒ある建物であり、今後の活用に期待が持てます。

さて、これまでの経験上、小学6年生ぐらいになると歴史への捉え方も高度になってくるのですが、4年生ぐらいだとまだまだ難しい。極力面白がってくれるようなお話を探しつつ、地域に興味をもってもらえるきっかけに出来たら良いなと思っています。

が、私もまだまだ修行が足りず、試行錯誤で工夫を続けているところです。

炭鉄港ツアーのご案内(岩見沢市教育委員会主催)

〈令和3年4月27日投稿〉

岩見沢市の広報誌「広報いわみざわ」にて、表記炭鉄港ツアーの案内が掲載されています。

対象は小学4年生~中学3年生まで。親子同伴可とのことです。

コースは夕張と赤平の2種類。

夕張は石炭博物があり、赤平はきっと立坑見学もあるのだろうと想像します。

どちらも貴重な経験ができると思います。これを機に、ぜひ炭鉄港に触れてみては如何でしょうか。

■夕張石炭博物館の雰囲気(坑道火災により状況は一部異なります)
https://hiranoyoshifumi.jp/2018/05/08/9816

■赤平ガイダンス施設並びに立坑見学の雰囲気
https://hiranoyoshifumi.jp/2021/01/26/13479

スクリーンショット 2021-04-27 173633

新桂沢浄水場竣工式

〈令和3年4月23日投稿〉

3月28日のことではありますが、表記竣工式に参加してきました。
余力がなくブログには投稿していなかったのですが、あらためてFBページから転載します。


明治の頃より飲み水に苦労した岩見沢。

よって北海道では2番目の速さで上水道が引かれ、昭和30年には北海道初となる広域的な水道用水供給事業体として、桂沢上水道組合ができてきます。

これまでの桂沢浄水場は昭和33年に供用開始され、本年、令和…

平野よしふみ後援会さんの投稿 2021年3月27日土曜日

〈令和3年第3回臨時会〉新型コロナウイルス感染症に係る経済対策

〈令和3年4月22日投稿〉

20日(火)に表記補正予算を主とした臨時議会が開催されました。

総額5億5,425万円となり、主な内容としては以下のとおりです。

【雇用の維持と事業の継続】

■タクシー等宅配支援事業(70万円)
新型コロナウイルス感染症の影響による対策として、人と人との接触機会の低減、新たな表対の普及・定着を図り、利用客が減少しているタクシー事業者等と飲食店の売上回復に寄与する。


■バス路線維持支援事業(2千万円)
同影響により、市内バス路線の利用が大きく落ち込んでおり、感染防止対策を含めた事業の継続を支援。


■高齢者・障がい者外出支援事業(5千万円)
同影響により利用が落ち込んでいるタクシーの利用を促進すると共に、高齢者及び障がい者の新型コロナウイルスワクチン接種会場への安心安全な移動手段の確保を図るため、運賃の一部を助成するタクシー利用券の交付(令和3年度中に65歳以上に達する者、身体障害者手帳・療養手帳・障害者保健福祉手帳を持つ16歳以上の者へ2,200円/人)


■小規模事業者等経営サポート事業(6千200万円)

(1)経営サポート給付金(飲食業)
会食自粛によるダメージが大きいため、飲食店の事業継続と雇用の維持に向け支援(要件は前回同様、3千万円~10万円×300事業所を想定)。

(2)経営サポート給付金(特別加算)
コロナ禍で窮地にある飲食業と連動して影響が拡大した場合、その業種を支援する(要件は前回同様、2千万円)。

(3)事業再構築促進補助金
国が行う中小企業等事業再構築促進事業の要件外(事業費150万円未満)をカバーする。
・補助額 25万~50万円(上限)
・補助率1/2
・要件 コロナ以前と比較して10%以上の売上減少


■プレミアム商品券事業
地域経済の再起動促進
・発行部数:100,000セット
・発行総額:10億円+プレミアム3億円
・プレミアム率:30%
・販売内容:1セット1,000円×13枚
・対象:市民


■観光誘客促進事業
(1)宿泊等割引支援事業
コロナ禍により低迷している宿泊稼働率の向上を図るため、市内宿泊施設を利用した場合に宿泊費を補助する(3,000円×3,000人+事務委託料=1千350万円)。

(2)体験観光促進事業
ウィズコロナの経済社会変化に対応するため、観光協会が販売する体験プログラムの費用を半額補助(100万円)。

(3)誘客促進事業
ウィズコロナの経済社会変化に対応するため、札幌のホテルと連携して岩見沢産食材を使ったメニューの開発及び提供を行うことで、宿泊施設での地元食材を使ったメニューの充実及び誘客促進につなげる(200万円)。



【低所得の子育て世帯に対する生活支援】

■子育て世帯生活支援特別給付事業
コロナ禍による影響が長期化する中で、低所得の子育て世帯に対し、その実情を踏まえた生活の支援を行う観点から、子育て世帯支援特別給付金を支給。
・対象者
①令和3年4月分の児童扶養手当受給者(申請不要:対象1,146人)
②公的年金等を受給していることにより、令和3年4月分の児童扶養手当の支給を受けていないもの(要申請:対象21人)
③家計急変に伴い、収入が児童扶養手当受給水準まで減少している者(要申請:対象76人)

・給付額 児童一人あたり一律5万円(1,243人×5万円+事務費450万円)

*今回はひとり親世帯のみ。その他の低所得世帯については、現在国が制度設計中。



【感染症病棟勤務職員に対する定期PCR検査の実施】

総合病院の感染症病棟に勤務する医療従事者の安全安心の確保と院内感染防止を図るために、定期的にPCR検査を実施。検査に係る費用は診療報酬の対象外となるため、材料費実費分を病院事業会計で負担するもの。

・対象期間:令和3年4月1日から令和4年3月31日まで
・検査頻度:週1回
・対象職員:感染症患者等の対応をする医師(内科医及び小児科医)、感染症病棟勤務の看護師及び看護師助手
・対象者数:25名
・検査に係る材料費:4,000円/回(4,000円×25人×52週=520万円)

となります。

他に専決処分の承認と人事案件等が審議されました。

次回は5月に臨時会が開催され、それぞれ任期満了となる役職等についての決定がなされる予定です。