〈令和3年8月9日投稿〉
昨晩、炭鉱の灯りが開催されました。
例年であれば盛大に開催されるのですが、本コロナ禍においては昨年に引き続き、NPO炭鉱の記憶推進事業団の関係者のみでの実施となります。これもイベントとして開催することより、炭鉱に関わってきた方々への鎮魂や慰霊といった意味合いに重きをおく吉岡理事長の思いが表現されています。
場所は三笠市にある旧住友奔別炭鉱。
建設当時は東洋一と謳われた最新鋭の立坑櫓が現存しているところです。
上の画像一番奥に見えるのが、石炭を貨車に積み出したホッパーです。
今年の豪雪により屋根が破損し、状態が見た目的にも変化してきています。このような産業遺産は、かかる経費の都合上、保存に向けた積極的な取り組みを行うことが難しいため、俗に言う「見守り保存」となってしまいます。それは致し方のないことであり、人的事故が発生しないことが最優先になるため、どうしても立ち入りなどに制限がかかってしまいます。近年、産業遺産の人気の高まりもありますが、愛好者の方は是非無断立ち入りなどのルール違反が無いように楽しんでいただければと思います。
さて、例年であればデザイン的に凝った配置をするロウソクですが、今回は参加者も少なく、鎮魂・慰霊の意を主としていることから、川の流れのような配置となりました。
この炭鉱の灯りは、ずっと毎年開催されていることから、コロナ禍が明けたら是非ご参加いただければ幸いです。