議員定数20名への改正が決定 ― 私が21名を提案した理由と、議会の説明責任について

〈令和8年10月16日投稿〉

この度の定例会において、議員定数の一部改正について、現行の22名から20名とする案(議案第87号)と、私が提案者とする21名とする案(議案第88号)の2案が提案されました。

結果として、賛成多数により議案第87号が可決され、議員定数は20名に削減されることとなりました。

私は、昨年7月から議員定数等検討委員会において、様々な視点から議論を積み重ねてきた経緯と、その結果として導き出された答申の重みを踏まえ、定数は1名減の21名が最も妥当であると判断し、議案第88号を提案しました。

その判断の理由については、以下の動画や読み原稿をご覧いただければ幸いです。

ただ、今回の議論を通じて、私が議員定数そのものと同じくらい重要だと考えたのは、「議会としての意思決定の過程を、どれだけ大切にできるか」ということです。

もちろん、議会が外部の意見に耳を傾けることは重要なことです。

しかし、様々な声も聴きながら、議員自らが幾度も議論を重ね、多様な要素を検討した末に導き出した結論を変更するのであれば、それに相応する議論と、市民に対する十分な説明が必要だと信じています。

そうでなければ、何のために時間をかけて議論を積み重ねてきたのか、「議会の存在意義」や「議会自治の在り方」そのものが問われることにもなりかねないと考えています。

議決によって決定された結果は尊重しなければなりません。
しかし、それと自らの判断に対する責任は別のものです。

私たち議員には、何ごとに賛成するにも反対するにも、その理由を市民に対して公に説明する義務があると思っています。その責任を果たす意味からも、今回、私が21名という定数を提案した理由と、その際の発言を動画と読み原稿で公開いたします。


議案第88号 提案理由説明 〈平野義文〉

議案第88号 岩見沢市議会議員定数条例の一部を改正する条例について、提案理由を申し上げます。

本議案は、当市の人口、地理的条件、議会機能、市民意見、その他の諸事情について総合的に検討を重ねた議員定数等検討委員会の答申を踏まえ、議員定数を現在の22人から1人減の21人とするものであります。

本市議会では令和7年6月に第1回の議員定数等検討委員会を開催し、以降、議員定数をはじめ議会活性化、議員のなり手不足などについて8回の委員会に加え、各会派内での協議、市民との意見交換、アンケート、各種資料の比較検討を重ねてまいりました。

議員定数の検討にあたっては、単に人口が減少しているから議員を減らす、そうした一面的な考え方ではなく、議会活性化や議員活動の質の向上についての議論を並行しながら、人口、地理的条件、他都市の動向、市民の意向、議会の監視・政策形成機能、多様性の確保、健全な競争と人材確保の持続可能性、さらには財政や議会費など、複数の視点から評価を重ねてまいりました。

その議論の過程では市民の皆様からも様々なご意見をいただいております。
Webアンケートでは定数削減を求める意見が数多く示されました。
一方、市民との意見交換会参加者へのアンケートでは現状維持が最も多い結果となりました。

対話の機会を得た場合とWebのみでいただいた場合とでは受け止めに大きな違いが見られたことからも、市民意見には幅があり、単純な削減ありきではない、議会機能と市民感覚の双方を踏まえた判断が必要であると考えてまいりました。

検討委員会における最終段階では、議長を除く21名のうち15名が所属する3会派、議員数で見れば7割を超える議員が定数21名を適正とする考えを示し、議会内の大勢を占めるに至りました。

その理由としては、人口減少への対応を図りつつ、議会本来の役割である行政に対する監視機能や政策形成機能、市民の多様な声を反映する機能を確保すること、そして議会改革の姿勢を維持すること、これらを総合的に勘案したものであります。

もちろん議員定数等検討委員会において採決によって21人と決したわけではありません。 一方で大勢が21人に集約されたことを明らかにしながら、20人、22人とする意見についてもそれぞれの理由を付帯意見として記載をいたしました。

これは異なる意見を含めて市民や議長に示し、より透明性の高い説明責任を果たそうとする委員会としての合意に基づく整理でありました。

私はこの一連の検討を尊重することが、議会自らが設置した検討委員会の議論に責任を持つことであると考えています。

人口減少が進む中、定数について必要な見直しを行う一方、議会の監視機能や多様性を損なうことなく持続可能な議会機能を確保していく。

それらの均衡として示された委員会答申を踏まえ、本議案を提出するものであります。

振り返れば市民の皆様との真摯な意見交換や客観的なデータに基づく多角的な分析を行い、岩見沢市の未来にふさわしい議会のあり方を真剣に、そして誠実に模索をしてまいりました。

これまでの委員会議事にも記録をされている通り、透明性を重視し、議論の過程を市民の皆様に明らかに示し、誠実に説明責任を果たすこと。

そして市民の声や客観的な資料を踏まえ多面的に議論し、責任を持って判断をすること。

これこそが我が市議会が大切にすべき議会自治の姿であり、委員会として取りまとめた答申はその積み重ねの結果であると信じています。

その後、新たな外部意見が示されたことで、それぞれの議員・会派において様々な判断がなされたことは承知をいたしております。しかしそれによって、それまで議会自身が積み重ねてきた検討過程や答申の重みまで失われるものではないと信じております。

私は一議員として、各委員、各会派が積み重ねてきた検討過程の重みと、そこに込められた市民への説明責任の重要性を今なお重く受け止めております。

議員各位におかれましては、これまでの各会派での熱心な議論、そして検討委員会における議論の積み重ねと答申趣旨を今一度振り返っていただくことを切にお願いを申し上げまして、提案理由の説明といたします。


これに対する討論は3つとなりました。

■一つは共産党議員団による現行定数22名を維持することを目的とし、両方に反対討論

■一つは議案第87号(改正定数20名)に賛成の立場による討論

■一つは議案第88号(改正定数21名)に賛成の立場による討論

ぜひ、それぞれの主張をお聞きいただければ幸いです。

令和8年第3回定例会一般質問の動画公開

〈令和8年10月16日投稿〉

9月11日に登壇した一般質問の動画が公開されていますので紹介いたします。

■動画全体
https://youtu.be/vBf5tdCMAts?si=TI49eN2n5qj8Z3W_


■詳細な質問通告はこちらのリンクからご覧ください。

■テーマ毎の動画開始位置

1 外国人等を含めた土地・建物所有の実態把握と将来に向けた地域経営について

〈質問〉 〈答弁〉

2 イベント民泊(イベントホームステイ)を活用した地域経済活性化と滞在型観光の推進について

〈質問〉 〈答弁〉 〈再質問〉 〈再質問への答弁〉

3 副首都構想と岩見沢市の役割について

〈質問〉 〈答弁〉

4 道路交通法施行令の改正について

〈質問〉 〈答弁〉

5 長期休業期間中における子供の学び・体験の充実とニーズ把握について

〈質問〉 〈答弁〉