〈令和5年4月26日投稿〉
いよいよ告示日。
朝早くから岩見沢神社で安全&必勝祈願をしていただきました。
今回選挙カーを使用しなかった理由はいくつかありますが、一番大きかったのは「耳障りの良いフレーズと名前の連呼で投票先を選ぶことはできない」ということ。
というのも、現在の投票率の低下は単純な政治への無関心ではなく、そもそも、誰が立候補しているのかもわからず、そしてそれぞれがどんな候補者なのかを知ることができず、その中で投票先を選ぶことができないことに起因するものと感じています。
だからこそ、これからの時代はインターネット世代が多くなるので、「調べて評価して選んで」もらえる選挙をやるべきと考えたものです。
その想いは事前に動画にしていますので、ぜひご覧いただければと思います。
これまでの選挙では、人づての評判だったり、どぶ板選挙と言われる「挨拶に来てくれたから」とか「会った時の握手が良かった」などというものが票を積み上げることになっていたはず。でもそれが今の日本の政治に期待が持てない現状を作り出しているのだと感じています。
だから立候補者は、自分の行動や考え方、実績等を恒常的に発信し続けることが大事で、有権者はそれらをちょっとの時間を使って調べてもらい、それを投票に活かすというサイクルが必要だと思うのです。
それらを総合的に勘案すると、もう選挙カーの時代ではないとずっと考えていて、これまではなかなか実行に移せずにズルズルと使用してしまっていたが、今回は思い切って「ノー選挙カー」で行こうと覚悟を決めました。
当然、後援会内部でも違和感の声が聞かれ、年配の方々には明確に心配をされました(また、現行の公職選挙法では選挙カー以外の活動は著しく不利となるため、最も有効な選挙活動が選挙カーであることは間違いありませんし、名前の連呼が票を稼げることも証明されています。よって他候補が選挙カーを使用することを否定するものではありません。)
でももうインターネットもかなり普及してきているし、こういう投げかけをしなければ、いつまでも「選挙カーで連呼するのが選挙活動」という時代が続いてしまうことを懸念します。それでは日本の政治は良くはならないと思うからです。
そこで今回はこまめな街頭演説を実施するため、ポータブルスピーカーをカートで持ち歩くという作戦にしました。
そして、みんなで歩いては止まって街頭演説、歩いては止まって街頭演説というのを繰り返してきました。
その数、全部で313回。
前回の約600回には遠く及びませんが、徒歩での移動スピードを考慮するとやむなし。
雨の日も、強風の日も、黄砂の日も・・・歩いては街頭演説を繰り返す。
人が少ないと目立たないからと、みんな仕事の都合を調整しては合流してくれたり・・。
選挙カーを出さない私達は、スローガンの幟すら持つことが許されず、唯一の個人情報掲示は私のタスキのみ。よって夜間は特に目立たないため、仕事終わりの仲間がかけつけてくれ、少しでも目立つように人数を増やしてくれるありがたさ。
それでも会える人はごく僅か。
あらためて岩見沢市内の歩行者の少なさに愕然としました。
平日午前中は銀行等がある中心市街地に人通りが多いものの、週末は全く人通りなし。唯一安定しているのは大和タウンプラザ周辺。このあたりは交通量も安定していました。
そのような状況を鑑みるに、時代の流れを痛いほど感じることができました。
今回は新たな試みとして、GPSの位置情報を公開することで私がどの辺りにいるのかをわかるようにしました。その結果、たまに知り合いが応援に駆けつけてくれ、随分と勇気をもらいました。
これらの手法の問題点はやはり露出を高められないことと、市内全域を隈なくまわることができないこと。
拠点間移動は車を使って移動するのですが、それ以外は徒歩になるのでどうしても行動範囲が限定されてしまいます。よって今回は全く近寄ってもいない地域が山ほど・・。
郊外は当初からほぼ諦め、基本的に交通量の多い幹線道路や大型ショッピング施設周辺を重点的にまわることとなり、住宅街などはほぼ行かないという判断に。
でも、それは最初からわかっていたこと。
私達の活動の裏付けは、これまで10年間にわたり1400投稿を蓄積したホームページやSNS等、そしてまだ数は少ないながらもYouTube動画と、毎日最低3回の定時YouTubeライブ配信を始めとするインターネット選挙。
ただ、インターネットは高齢者の方々に全く届かない。よって、こまめな街頭演説と、期間中11回にわたって行った「個人演説会」でカバーしていくこととなります。
次回、インターネット選挙を振り返ります。