岩見沢シチズン勉強会 「組織と戦略」

平成26年2月26日(木)19:30~
阿弥陀寺さんの一室をお借りして、岩見沢シチズン勉強会が行われました。

今回の講師は、 陸上自衛隊岩見沢駐屯地指令 一等陸佐 末廣和洋氏をお招きし『組織と戦略』というテーマで行われました。

組織という面では非常に強固な下地があり、また戦略というものが物凄く重要な、自衛隊という性質をベースに、日頃の考え方や戦略立案のヒントになりうるお話を沢山いただきました。

ここで凄いのは、実際に戦争等における戦略や作戦遂行のお話をされるのではなく、様々な基本的要素を元に、実際に【部単位の懇親会の幹事】になったつもりで、最適な会場設定から様々なネゴシエーションまでの要素を考慮した戦略の立て方と作戦遂行を例に、非常にわかりやすい考え方の基礎を教えていただきました。

下記の備忘録をみていただけるとわかるかと思いますが、非常に難しい内容であるものの、それを簡単にわかりやすく伝えていただける技術という事に対しても”凄さ”を感じさせていただきました。

岩見沢シチズンメンバー一同、非常に沢山の気づきを得られたのは間違いありません!

DSC_1384

末廣司令、誠にありがとうございました。


以下、個人的備忘録です。(殴り書き的メモゆえ、実際のお話との差があるかもしれません。ご了承ください。)

19430_723516151095914_7384853150395650498_n

○戦いの原則とは?

① 目標 : 敵の戦意を破砕して戦勝を獲得することにある。
*戦いにおいては目的に対し決定的な意義を有し、且つ達成可能な目標を確立しその達成を追求しなければならない。 

② 主動 : 主動性の保持は戦勢を支配して戦勝を獲得するため極めて重要
*構成は主動性を確保して決定的成果を得る最良の方策である。

③ 集中 : 有形・無形の各種戦闘力を総合して敵に勝る威力を緊急な時期と場所に集中発揮することは戦勝を獲得するために極めて重要である。
*全般に劣勢であっても情勢の推移を的確に予測し、手段を尽くして決勝点において優勢。場所・時期等いかに策を弄するか。

④ 経済 : 限られた力で戦勝を獲得するためにはあらゆる戦闘力を有効に活用しなければならない。
*このため、目的を効率的に達成する方策を追求するとともに決勝点以外に使用する戦闘力を必要最小限に留めることが特に重要。

⑤ 統一 : 統一は全ての努力を総合して共通の目標を達成するため、特に重要。
*統一は一人の指揮官に付与した場合、最も確実となる。また、関係部隊間の緊密な連携と積極的な協力は統一を助長する。

(例)JAICA等の活動は若干特殊である。

ODA等の支援、外務省の意向と現地の意向、大使館の意向、それぞればバラバラにズレている。ボランティアの意図、意向もズレている。バラバラ・・。しかし機能している。ベクトルの合力が合っていれば良い。

⑥ 機動 : 機動は所望の時期と場所に所要の戦闘力を集中または分散して有利な態勢を確立するため、極めて重要である。
*機動は運動力の発揮、地形・気象等の克服、火力の発揮、適切な兵○支援等により発揮される。少ない戦力を有効に使用する重要な手段

⑦ 奇襲 : 敵の意表に出て、その均衡を崩し、戦勝を確保するために極めて重要。
*敵の予期しない時期、場所、方法等で打撃すること及び、敵に対応のいとまを与えないことは奇襲成功の要件である。奇襲は適切な情報活動、秘匿・欺瞞、戦略・戦術の創造、迅速・機敏な行動、地形・気象の克服等により達成される。

戦争とは正々堂々とするものではない。意表をついた方が勝つ。驚いた方が多いほど負ける。ちょっとの事で驚かないように、何があっても驚かないように指導する。

⑧ 保全 : 脅威に対して我が部隊等の安全と行動の自由を確保するため極めて重要。
*適切な情報、警戒、及び防護は保全のために必要

⑨ 簡明 : 戦いは錯誤と混乱を伴うのが常態である。このため戦いにおいては全ての簡明を基調としなければならない。目標の確立は簡明の基本。


○自衛隊式業務処理要領

☆指揮官と幕僚

指揮官とは、指揮権がある。権限に相応する責任がある。権限は委任できるが、責任は逃れない。指揮官は部隊の行動の全てに責任をもつ。任務の完遂は指揮官の至上最高の責任。

指揮官は部隊団結の核心。

1)幕僚は指揮官を補佐するものであり、部隊を指揮する権限をもたない。幕僚は指揮官から権限を委任された場合には指揮官の名においてこれを行使する。

2)幕僚活動の根源は指揮官にある。

幕僚は指揮官の意図の徹底及び、威徳の高揚につとめると共に上下の意思疎通を図ることが極めて重要である

幕僚に一切指揮権はない。

☆指揮手順

指揮の要訣は指揮下部隊を確実に掌握し、明確な企図のもとに適時適切な命令を与えてその行動を律し、もって指揮下部隊をして、その任務達成に邁進させるにある。

その際、指揮下部隊に対する統制を必要最小限にし、自主裁量の余地をあたえることに留意しなければならない。

指揮下無頼の掌握を確実にするため良好な統御(指揮系統を超えて、彼のためなら!的な意識があれば・・)、確実な現況の把握及び、実行の監督は特に重要である。

◇計画と命令で動かす。

1)状況 (敵の動向は?上級部隊、隣接部隊は?)
     敵状、我が関係部隊、配属等

2)構想
     方針(指揮官として自分はどうする?我々の戦い方はこうである!)

3)各部隊の任務(部下であるお前たちにはこのように任務を付与する。ちなみに使用できる部隊はこれだけである。等々)

4)広報支援(戦うための基盤はこうする。だから安心してやりなさい!)

◇計画命令をつくるために状況判断をする。

・状況判断とは指揮官が任務達成のため、裁量の行動方針を決定する為に行うもの。

・決心とは状況判断に基づく最良の行動方針を実行に移すこと

◇状況判断の留意事項 任務を基礎としていつ、何を決定するか。

不断に変化し、推移する状況に即応するように継続的に行う。

1)作戦の進展に伴い必要な事項を適時に判断。既に結論を得た事項についてもその結論に影響した要因の変化に応じて所要の修正を加える事が必要。

2)時間的、空間的範囲を適切にする~論理的に考察する。~直感や先入主にとらわれない。

◇任務分析

上級部隊指揮官の構想の理解。組織の中において自己の任務が占める地位・役割を明確化。分析の結果、具体的に達成すべき目標ガ数個ある場合には優先順位を決める。  

~具体的に達成すべき目標・達成することが望ましい目標~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください