平成26年8月23日(土)13時~
先日投稿させていただいた件ですが、本日、岩見沢市内の東山公園において「岩見沢プレーパーク研究会」の第一回目の実験的実践編として、口コミだけで開催をいたしました。
結果、大人と子どもを合わせて30名の参加があり、それぞれに使えそうなものを持ち寄り、見事に冒険遊び場ができました。
それぞれ持ち寄ったモノは大型の段ボールやロープ系、小さな子が遊びやすい小物や水遊びの道具等々。どれもたわいのないものばかりで、プレーパーク開催自体に費用を要しておりません。
しかし、子ども達にとっては非日常の遊びであり、体力、バランス感覚、そして異なる年齢の知らない子ども同士が一気にコミュニケーションを取れることから、社会性の発達にも欠かせないものであろうと再認識をしました。
(↓)こちらは、たまたま芝面ではなく、黒土で円形になっている場所があったので、そこで水遊び。小さな子はみんなドロドロ。。
(↓)こちらは今後使えるかと思って、白塗りの自立式木製看板にマジックでお手製看板をつくっている様子。
(↓)ただのロープが上の動画をみてもらえればわかるとおり、生き残りゲームとして大盛り上がりとなります。
(↓)こちらは大型段ボールを敷いただけの滑り台。
傾斜が微妙だったのですが、ビニールを敷いたり、助走をつけたりと勝手に工夫していくうちに、かなりの遊び上手になっていきます。
(↓)最後はちょっとだけ火をおこし、マシュマロを焼いてクールダウン。
無事、誰一人ケガもなく、残ったみんなで片付けて無事終了。。
13時から16時までの3時間で開催しましたが、子ども達にとってはあっという間だったようです。
子ども達同士が工夫し、遊び方を発明していく様子は非常に感慨深いものがありました。昔は当たり前の事であったはずの、身体をフルに使い、大きな声を出しながら自分以外の人と一緒くたに遊ぶことは、今や大人がさりげなくこのような環境を用意しなければ、子ども達にとってかなり遠い世界の事のような気がします。(保育園や幼稚園ではこういう部分を重視しているところも多いので、むしろ脳科学で必要とされる10歳未満ぐらいまでの小学生に欠乏している環境かもしれません。)
特にこれからは、「産業」から「知業」への”変革の時代”と言われている中、これまでのように、良い会社に入れば安泰という考え方はまるで通用しないであろうことは様々に言われています。
言われた事を正確にやるだけの人は機械にその仕事を取って変わられてしまうことが避けられない状況下、まさしくこれからの時代は、仕事も発明の繰り返しでなければならず、どれだけ前向きに工夫をし続けられるか、また諦めないでやり抜く力、旺盛な好奇心、応用力等々、一言で言うなら、どれだけ「生きる力」を育くんでいけるか。ということに他ならないと思っています。
それは残念ながら、現在蔓延している受動的娯楽である電子ゲームを始めとするモノに熱中する中からは生まれ難く、かつ、インターネット上のバーチャルな世界ではなかなか育むことの出来ない感覚でもあると思います。
だからこそ、多感な時期に五感をフルにつかって遊ぶ環境が不可欠であり、現状の多くの親世代がそれがわかっていても出来ない、、つい余裕の無い時はゲームを与えておくしかない・・。となってしまいがちな状況下、では、どうやってその本来必要な環境を一人でも多くの子ども達に与えることができるのか。
それが持続可能な社会の構築には不可欠な要素であろうと信じています。
この「キタナイアブナイウルサイ」を実現するにあたり、少なくともプレーパークを運営する側が「サービスを提供」する方、来場する子ども、及び保護者が「サービスを受ける」方という考え方になると続けられなくなる難しさがあります。
原則、ケガと弁当は自分持ちという趣旨を十二分に理解しなければならないことを含め、今回は告知は無しで口コミだけで実施をさせていただきました。
このあたりが今後の課題になってくると思われますが、岩見沢の教育環境がより良いものになるために、乗り越えなければならないハードルの一つだと考えています。
まずはありがたいご縁とタイミングから運良く立ち上がった岩見沢プレーパーク研究会。
是非、今後の岩見沢の子育て環境の柱となるような「当たり前」を取り戻す場にしていけたら良いなと考えています。
今後の展開も楽しみです。
「岩見沢プレーパーク研究会(第一回実践編)」への4件のフィードバック