7月26日(金)15時~20時30分
札幌白石にて、北海道自治立志塾が開催され、私も初めて参加をさせていただきました。
この塾は、6月29日に行われた「岩見沢シチズン1周年記念事業」にパネラーとして登壇いただいた、元恵庭市長の中島興世氏が主宰しているもので、党派等に関わらず、議員としての質をたかめていくのが目的の会であります。
現に昨日も、自民党、民主党、無所属・・・と入り乱れ、地域も、札幌、江別、恵庭、帯広、南幌、旭川、北広島、下川、そして私が岩見沢と9箇所の市議、道議が集まり、議会における質問の意義や政策にまつわる勉強、ディスカッションを展開するわけです。
私自身の考え方も、党派も会派が異なっても「良いものは良い」「悪いものは悪い」という本質の議論が必要だと考えているので、まさしくその環境が実現しております。
最初の6月議会の報告においては、それぞれにテーマとして掲げているものがあり、私の得意分野と不得意分野が明確になってきます。この不得意分野のことを知ることができるだけでも大きな財産。
私自身の6月議会報告もさせていただき、アドバイスをいただく。
その後、勉強会へ移行。
今回の講師、一人目は下川町の奈須氏。
NPO法人 森の生活 http://www.forest-life.org/
の元代表であり、現在は町議会議員として活動なされている方です。
鳥取県の「森のようちえん まるたんぼう」にも共通する理念があります。
フォレストセラピーが根幹。ドイツ国民は1年間の内に3週間保養林に行くことができる権利を持っている。
そして、ドイツには森の幼稚園が450箇所もある。
通常の幼稚園に通った子ども達と、森の幼稚園に通った子では、追跡調査をすると明らかにあらゆる要素で能力が上回る結果がある。
現在の日本でも発生している学級崩壊、家庭崩壊、社会環境の悪化、鬱、引き籠もり、自殺・・・
こういったことは自然にふれあう森の遊びが足りないからというスタンスが明確。
そして下川町でやるからには、他の模倣ではないオリジナルのものをつくっていきたいという思いから、北欧のLEAFプログラムを参考にしている。
下川町は幼稚園から小中高まですべて1校ずつ存在する。だから15年間の一貫教育が可能。森林環境プログラムを取り入れれば15年間プログラムとして実施することができる。
通常の森林環境プログラムは民間が主導 → 意識の高い親、経済力が高く、教育レベルが高い家庭が取り組む = 格差となる。
これではいけないという思いもあり、下川町はみんなが平等に受けられる環境づくりとして行政で取り組むべし。という考えを実践(それまでの苦労も多々)。
幼児センターは月に一度。小学校以上は各学年毎に年に1回。幼児はまずは楽しく遊ぶ。遊ぶのが一番大事な時期。
最初は親の壁が厚かった。
虫がいる。風邪をひいたらどうする。等々、休ませる親がいる。理解してもらうために説明書を作成し配布する。
子どもの発育に良い影響を与えることを伝える。体幹が鍛えられるメリットをあげる。子ども同士で助け合う、ツールを作り上げる等々、コミュニケーション能力が高まること。感受性が豊かになること等々のもっと沢山のメリットを伝える。
同時にリスクを減らす。
危ないことをいかに防止するか。約束事をみんなで決めて守る。それらを復唱。。
プロとして現地の下見を必ず行う。
スズメバチ、ヒグマ・・・・。スズメバチなどは申し訳ないが時にトラップをかける。etc.運営する側として万全なリスク回避を心がける。
*******途中割愛********
小中学校は年に一度なので、もっと機会を増やしていきたいが、総合学習の時間が更に削られつつあるので厳しい。
地域住民を対象とした学校外の場での森とふれあう場づくりが必要。森の生活が主体となりうるような・・。
近隣地域教育機関へLEAFの普及を行う。
子どもは群れるのが大事。その中で磨かれる。
下川町は周辺に自然が沢山あるが、放課後は児童クラブ。群れて集まれないのでゲーム。
都会より田舎の方が群れられない。
そこで居場所をつくることに。
個人の所有地を買い上げて「美桑が丘」という施設をつくる。
住民との関係性を大事に育む。
こういうのは体系だったプログラムが大事。=単発では成り立たない。
ここにきて、「森林」が軸足だったが、「遊び」が軸足に変化している。
【持続可能な社会=子ども達がちゃんと育つ環境】
それの実現にむけた光が森にある。
そんな事を深く、厚く紹介していただきました。
上記乱文は、その時にメモしたっものを起こしただけなので、あくまで私の個人的備忘録としてご容赦いただければと思います。
こういう話と、前段で中島興世氏が紹介した、仙田満氏の「子どもの遊び環境について」という論文がリンクしてくる。
この論文は非常に興味深く、頷くことが盛りだくさん。そしてそれを実現しなければならない感覚に突き動かされる。
その内容は(2)に譲りたいと思います。
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