カテゴリー別アーカイブ: 炭鉄港

学校の授業シーズンが到来しました〈岩見沢の歴史や炭鉄港〉

〈令和4年7月7日投稿〉

近年、この時期になると学校の授業のお手伝いが始まります。

主に「炭鉄港」に関することや、「岩見沢の歴史」に関すること。
岩見沢の歴史を紐解けば、必然的に「炭鉄港」につながります。

またその目的としてはシビックプライド⇒子どもたちに「自分達のまちに〈誇りと愛着〉を持ってほしい」と願っています。

6月には某小学校6年生に岩見沢駅周辺(私)⇒元町跨線橋(日浦氏)⇒そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター(北口事務局長)という経路でフィールドワークを行い、主に「炭鉄港と岩見沢の関わり」について理解していただけるように務めました。


そして昨日は、某小学校4年生の授業にて、岩見沢の歴史と称して「発祥の地公園」にて授業です。

ここでは、岩見沢市街地定住第一号の狩野末治さんのお話や、岩見沢の地名の由来となった「ゆあみ澤」の話、そして北海道開拓や幌内鉄道、士族移住や開拓の鐘の話などをすることができます。

また公園に隣接して、岩見沢市有形文化財の旧国兼邸があるので、開拓の話の延長で大正時代の家屋を見学することができます。その旧国兼邸に関しては、岩見沢市教育委員会の文化・スポーツ振興課の担当の方々にお力添えをいただき、好評のうちに授業を終えることができました。

この学校の授業等に関しては、私のお手伝いがどの程度需要があり、子どもたちのお役に立てるのかわかりませんが、可能な限り協力していきたいと思っています。

旧万字炭鉱ズリ山にベンチを設置しました。

〈令和4年7月6日投稿〉

万字炭山森林公園にあるズリ山。

これまでにも、小学生や高校生等々と幾度となく登ったりしてきましたが、最近、特にその認知度も高まってきていることを感じています。

小学校5年生と万字炭鉱ズリ山登頂!

その山頂にベンチを設置しようという動きがでて、この度、当地区にて活躍しているメープルアクティビティセンターのホジャティさんご夫妻などが中心となり、実行に移すことに!

当初6月11日(土)の予定でしたが、降雨により現地にて延期判断。

翌18日(土)に実施となりました。

今回は丸太の半切りタイプと既製品の2種類を設置することとなり、みんなで交代しながら山頂まで運びます。

そして無事、この様な立派なベンチが設置されました。

丸太のベンチは固定ですが、手前の白いベンチは移動式。
テーブルにすれば、現地でテレワークもできるので、究極のワーケーションが手軽に味わえるかも(携帯電波バッチリです)!

ズリ山に登るには、上の地図の通り、休憩所をスタートすれば良いのですが、過去に活況を呈していた炭鉱遺産を見つけながらとなれば、近くの管理棟の駐車場からスタートするのが望ましいです。地面には石炭やズリが落ちているし、森林は深いリラックス効果をもたらしてくれるかもしれません。

とは言え、熊にはご用心!

私も幾度となく登っていて、熊の気配を感じたこともありませんが、そうは言っても熊の居住エリアにお邪魔する感覚は必要かと思います。熊鈴をつけていくことをオススメいたします。またおやつなどを持参される方もいらっしゃると思いますが、その取り扱いには十分に注意してください。熊も自然界に存在しない美味しい味を経験をすると、また次を求めて熊鈴の音がご馳走の合図になってしまい、お互いにとって悲惨なことになってしまいます。

よってルールと思いやりを大切に、みんなの公園を活用していけたら良いなと思っております。

滝川の人造石油資料の展示「石油ヲ造レ」

〈令和4年5月10日投稿〉

昨日、北海道「炭鉄港」市町村議員連盟でシェアさせていただいたのですが、戦時中に滝川で製造していた人造石油の特別展が開催されるとのことです。

これは空知の石炭を主原料とし、化学的に石油を製造していたもの(ドイツ発祥のFT法)。

空知には豊富な炭田があり、この人造石油の他にも、砂川では東洋高圧工業㈱が原料炭を使用して100万t規模の硫安を製造。パイプラインで留萌に送り、満州、朝鮮、中国などアジア全域を市場とする構想があったそうです。滝川の人造石油を含め、将来的に砂川・滝川地域に一大化学コンビナートが出現することを踏まえ、10万キロワットの破格の火力発電所をつくる計画もありました(炭鉄港公式ガイドブックより)。

これらが実現していたら、この空知は国内でも有数の化学コンビナートが誕生していたこととなり、この地域は今とは全く違う歩みを刻んでいたことと思います。

しかしながら、これらの計画は終戦とともにその役割が失われました。

我が国の人造石油に関しては、終戦後、GHQに資料を没収され詳細があまりわからないようですが、リンク先ニュース記事を一部引用すると

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工場の多くは空襲で破壊されたが、空襲を受けなかった滝川では市郷土館に工場の図面や研究報告書など約300点がひっそりと保管されていた。これらの資料について、国立科学博物館(東京)は昨年、「当時の社会背景を受けた技術開発や工業化を示すものとして重要」と高い価値を認め、「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録した。
「こんなに人造石油の資料がそろっているのは滝川だけ。多くの工場関係者が『戦争が終わっても石油の技術は生かされる』と信じ、資料を大切に持ち続けてくれたおかげです」。

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これらの資料を元に、6月18日から8月21日まで、滝川美術自然史館にて特別展が開催されるそうです。

これは楽しみです。

リンク先のニュースはこちらからどうぞ

https://www.city.takikawa.hokkaido.jp/260kyouiku/05bijyutsu/b-museum.html

万字炭山森林公園ズリ山周辺散策

〈令和4年5月9日投稿〉

GWの開けた本日、昨年10月末に「万字ズリ山愛好会」発足をイメージしつつハイクしたメンバーと、再度登頂してきました。

今回は、やはり行政の担当の方々にもここの魅力と可能性を再確認していただければと思い、市役所と空知総合振興局の各担当様にお声がけさせていただいたところ快く参加してくれました。また、本年4月より新たに赴任された地域おこし推進員のお一方も参加してくれ、結果、総勢10名での現地調査的散策となりました。

皆様お忙しい中、誠にありがたいことです。

その雰囲気はチラリと触りだけですが、youtubeショートに上げさせていただきました。

https://youtube.com/shorts/MVRtsJH13as?feature=share

このような産業遺産的なものは、ただ古いモノがあるというだけではなかなか魅力を感じることができませんが、その背景にある歴史や文化を知ることで一気に理解が進み、地域の価値を再認識することができます。自分達の地域の魅力を発見するために必要なことは「まずは知ること」から始めなくてはなりません。そのためには、一人でも多くの方に知ってもらえる環境をいかに作り出していけるかが大事。

せっかく炭鉄港が日本遺産になったこともあり、これを活用しない手はないと思うのです。

馴染みがないとつい「日本遺産なんて・・・」「炭鉄港なんて・・・」という発想になってしまうかもしれませんが、この炭鉄港には幕末の薩摩藩から世界に追いつく産業革命、戦前の富国強兵に伴う工業化、そして戦後の怒涛の高度経済成長とエネルギー革命による地域衰退と過疎と長いスパンのストーリーがあります。

良いことばかりではなく、ネガティブなことを含め、一度しっかり見直すことがこれからの未来につながる一手となりうるもの。

現実として、この地域が日本の発展を支えたエネルギーを輩出し続けたこと、そこには多くの人々の営みと活況があり、また、国策に翻弄されて今があり、一足先に強烈な人口減少を経験している地域として、未来に学ぶべき背景が存在します。

ぜひ、これらのストーリーを今一度かみしめながら、自分達の足元を踏みしめ、そして未来へと踏み出していかなくてはならないのだと思っています。

そのような背景も踏まえつつ、まずはこのエリアに親しんでもらいたいという願いも込め、万字ズリ山愛好会を発足すべく準備が進んでいます。詳細についてはまたご報告させていただきます。

救急救命講習を受けてきました(夕張市石炭博物館)

〈令和4年4月23日投稿〉

時折、助っ人と修行を兼ねてお世話になっている、夕張市石炭博物館が本日より開館です。

昨日、その準備と表題にある救急救命講習を受講しに、夕張へ行ってきました。

実際に心肺停止の方を目の前にして、同じ様に行動できるか?といえば、かなり動揺するとは思いますが、何とか出来得る限りの善処はできそうな気がします。

やはり訓練は大切ですね。


さて、4月23日(土)からオープンする夕張市石炭博物館ですが、1階部分のBAN HALLでは入場無料の企画展が毎年開催されています。昨年は大正時代から整備された北炭の大送電線網が紹介されていましたが、今回は夕張に数多くあった各炭鉱の貴重な蔵出し資料を展示し、夕張の大活況が炭鉱で支えられていた様子を感じることができます。

とは言え、実はまだまだ準備中で、この展示のグランドオープンは5月14日を予定しているそうです。

それまでは展示途中ではありますが、自由にご覧頂くことができます。

グランドオープンまでは、きっと足を運ぶごとに変化している様子が見られるかもしれません。

ぜひ、各地の炭鉄港を巡っていただきつつ、夕張市石炭博物館にもご来場ください。
(私もたまにですが、勉強を兼ねつつスタッフでおります)

旧国鉄万字線鉄道資料展示室オープン&万字炭鉱周辺散策

〈令和4年4月12日投稿〉

旧国鉄万字線の展示関連について、これまでは奈良町に万字線鉄道資料館があり、美流渡交通センター2階にも資料展示があったのですが、この4月1日からは朝日コミュニティ交流センターの一室に統合移転されました。

先日、その様子を見てきがてら、葉が生い茂っていると見ることができない、万字炭鉱の炭鉱遺産関連を散策してきました。

せっかくの機会と思い動画にしておりますので、お時間あったらご覧ください。

https://youtu.be/im4CI6u6L80

第2弾!炭鉄港カード開催予定!

〈令和4年4月9日投稿〉

毎週木曜日に更新されている空知総合振興局の〈てつおじさんぽ〉というブログですが、やはり本元だけあり有意義で正確な情報が掲載されています。さすがです!

そこで気になる第2弾の炭鉄港カードの予定が掲載されておりましたので、ここにご紹介させていただきます(本当は昨年の開催でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大があって延期になっておりました)。

■期間は2022年5月10日~2023年3月31日までで、全30種類!

詳細はこちらのページを参照ください。
http://sorachi-de-view.com/sorachi/tetsuojisanpo2-1?fbclid=IwAR0PIP7gUbZHSZO0rTiVDVTcBxOHzibAervj3WJ84OXYAMSzQhbso1rrZFI

あとはコロナ禍がどうなっていくのかが心配ですが、密を避けることのできるイベントとしても大いに存在意義を発揮できるのではないかと思います。私もぜひ、全種類コンプリートできるようにしたいと思っています。

なお、前回がどのような感じかご存知ない方がいらっしゃれば・・・

全箇所コンプリートした報告投稿を作成していますので、こちらをご覧ください。
(ちなみに、〈その1〉から〈その18〉まで続きます〉

今年は全てではないけれど、近場はバイクで行こうかと目論んでいます。

■てつおじさんぽのブログ
http://sorachi-de-view.com/

第1回目の炭鉄港検定が終了!

〈令和4年3月28日投稿〉

3月27日(日)第1回目となる炭鉄港検定が実施されました。

この検定は炭鉄港推進協議会が発行している公式ガイドテキストの内容を元に、1問2点で50問の出題で実施されます。ただテキストを闇雲に見ても、非常に難解なこともあり、事前に6回に分けてオンライン講習も開催されています。

当然、私としても挑戦しなければならないと思いつつ、私の炭鉄港知識は岩見沢周辺や薩摩閥が闊歩する明治の黎明期に特化していることもあり、この手の試験は本当に自信がない。よって、試験会場の監督員をお願いされた時には「これは受験しなくても済む!」と心の中で悪魔が喜んだものの、試験監督員は当日の午前中に別途試験を実施という容赦ない事態となり、慌てて6回のオンライン講座を受講した次第・・・。

もしかしたら後日紹介するかもしれませんが、実は今年の冬は22年ぶりに個人的な挑戦をしていて、そこに結構な時間が割かれていた状況、よってなかなか炭鉄港に時間を割いたり、頭のモードを切り替えることができず、オンライン受講をしても、それが頭に入れるための復習などができないまま当時へ(もろ言い訳ですね・・)。

試験結果は「偏差値87で中級」という、何とも地味な点数になってしまいました・・・。
誠にお恥ずかしい限り。もう少し広域の知識を蓄えることができるように、これからはもう少し真面目に勉強していきたいと思っています^^;

その勉強途中、色々な「へぇ~」を感じることができました。

戦中、近郊の石炭を活用し石油を製造するため、滝川に人造石油の工場があったのは知っていても、それだけでなく戦前~戦中にかけて滝川・砂川地域が壮大な科学コンビナートになる構想があり、砂川の東洋高圧工業では100万トン規模の硫安製造を行い、パイプラインで留萌港へ送り込み、満州や中国等アジア全域への販売を目論んでいたこと、砂川発電所は当時としては破格の10万キロワットの計画がなされていたことなどなど、自身にとって、とても身近な地域が、状況によっては壮大な化学工場が立ち並ぶ一大工業地帯になっていたかもしれないと思うと、その状況を想像し、更なる炭鉄港の奥深さを垣間見ることができます。


ちなみに当日は、このような形態で試験が開催されました。

ぜひ、次回はより多くの方が受験していただき、自分たちの地域の成り立ちについて思いを馳せていただければと思います(点数の悪いお前が言うな・・・という感じですが。)

私自身としては、この機会をいただき、これまで不得手だった部分を学べたことは大きいです。とは言え、ものすごく奥が深い炭鉄港なので、今年は新たなフィールドワークを含め、地道に一歩ずつ学んでいきたいと思っています。

        

第一回炭鉄港検定が開催されます。

〈令和4年2月18日投稿〉

この度、初となる炭鉄港検定が開催されます。

■試験会場は岩見沢市と室蘭市の2箇所。
■試験日は3月27日(日)午後2時より
■事前オンライン講習あり

自分たちの地域の歴史や魅力を、あらためて掘り下げることのできる機会かと思います。日頃から炭鉄港に馴染みのある方も、またまだ接点の無い方も、この機会に学んでみてはいかがでしょうか。

*という私も、決して炭鉄港全般に詳しいわけではなく、相当偏った知識した持ち合わせていないので今から戦々恐々です^^;

 

炭鉄港オンライン【金融機関と炭鉄港の関わりについて】無事終了!

〈令和4年2月11日投稿〉

昨晩開催された【炭鉄港オンライン~金融機関と炭鉄港の関わりについて】は、おかげさまで無事終了いたしました。

下の動画は配信5分前のスタジオの様子です。

テーマも色々と不慣れで自己採点は微妙なところですが、対談相手の藤井室長のおかげで無事に終えることができました。この放送は昨日から2ヶ月間無料で視聴可能です。

下記のリンクより御覧ください。
https://teket.jp/1800/10041?fbclid=IwAR2e1TTRC-lpe98yZ3MerBbEwvzysQrtw5SaIZt3_6Rod4H-bPAiak-_g20

その不慣れさ具合は、手元の資料の多さが物語っているような・・

この度は空知信用金庫様にお声がけいただき、貴重な経験をさせていただきましたこと、深く感謝申し上げます。