カテゴリー別アーカイブ: 炭鉄港

炭鉄港ミニツアーガイドについて

〈令和4年9月21日投稿〉

岩見沢駅を中心としたガイドなどは、これまで幾度となく行ってきていますが、今回は公式となる「炭鉄港ミニツアー」のガイドを引受させていただきました。これはJR北海道のヘルシーウォーキングと連動する企画で、このガイドツアーに参加すると、同イベントのポイントも貰えることとなります。

しかしながら、生憎の雨模様・・・。

それでも20名近い方々にお集まりいただきました。

結果として、約2時間のガイドツアーは盛会のうちに終了。

頂いたアンケートもかなり高評価が多く、それぞれに楽しんでいただけた様です。

特に〈最初正直、「なんだ。駅かい」と期待していなかったのですが、予想外の面白さがいっぱいでした(後略)〉とか〈興味深いものばかりで、あっという間に終わった感じです。何気なく見ていた駅やレールセンターなどですが、今後は見方が変わること間違いありません(後略)〉などなど、嬉しい言葉がたくさん。

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近々の岩見沢の炭鉄港系ガイド等について

〈令和4年9月15日投稿〉

今年も学校や町会、民生委員・児童委員の方面ごとなど、炭鉄港や岩見沢の歴史などをガイドする機会を頂いております。

近々でいけば、昨朝の北海道新聞でも記事として紹介していただいた、東武トップツアーズの炭鉄港ミニツアーがあります。これは今回のJR北海道のヘルシーウォーキングと合わせて実施されるのですが、トップツアーズさんの街歩きツアーの第一弾を私がガイド役を努めさせていただきます。

このトップツアーズさんの街歩きガイドは、当日の正午まで受け付けているそうなので、もし興味ありましたら、ぜひご参加ください!



そして毎年恒例であるものの、コロナ禍で休止していたNPO法人炭鉱の記憶推進事業団が実施する「ぷらぷらまち歩き2022」として3年ぶりに復活します(参加費500円)。

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某研修会にて「岩見沢の歴史について」の講演機会をいただきました。

〈令和4年7月13日投稿〉

先日、11日(月)のことですが、市内某協議会の定例会において、「岩見沢の歴史」という演題で60分間の講演依頼をいただきました。

せっかくなので、私が大切にしているシビックプライドのことから始まり、北海道開拓、岩見沢の発展の背景として「炭鉄港」との絡み、そして現在の岩見沢の状況等々をサラッとお話させていただいたところです。

残念ながら、こういった講演は何度やっても決して上手にはなれませんが、少しでも「へぇ~」とか「なるほど」などと面白がっていただき、岩見沢の過去と現在、そして未来に興味を持ってもらえたら良いなと思っています。

もしこの様なご要望がありましたら、できる限り対応したいと思いますので、お気軽にお声がけいただければ幸いです。

私が炭鉄港を大切にする理由について

〈令和4年7月8日投稿〉
 
実は岩見沢市議会議員として活動させていただいている中で、なぜ岩見沢市外の広域を含めた「炭鉄港」を重視するのか?私が「炭鉄港」を大切にする理由を少しだけ記載したいと思います。
 
【①シビックプライド】
 
自分たちの住む地域の成り立ちがどの様なものか。
 
物心ついた時のニュースでは、炭鉱は事故や労働争議などの暗いニュースばかり。
 
しかし日本の産業革命から高度経済成長等を支えたエネルギーの一大産出拠点として発展し、栄華を極める様な活況と衰退という短期間での栄枯盛衰のストーリー。その背景にある人々の喜怒哀楽と地域を発展させた技術と文化。それらを多面的に知ることは、必ずや自分たちの地域に対する誇りと愛着につながるものと信じています。
 
 
 
【②今後訪れる厳しい時代への懸念】
 
著しい人口減少と地域の疲弊。
 
この先を想像するに、時間の経過とともに地方は益々厳しい逆境に苛まれる。
 
それに岩見沢だけで立ち向かえるのか?
 
内需を回し外貨を獲得できるのか?
関係人口を増やしていくことができるのか?
 
だったら点のみに注力するのではなく、同じ境遇を持つ同士で連携して面にできれば、自分たちの地域の履歴が大きな武器になるのではないか?その先例として、スケールの差こそあれ、海外では石炭産業で栄えた地域が空知と同様に衰退するも、視点を変えることでブランドとして昇華し、見事に生まれ変わっている地域もあります。
自分たちの地域の歩みに連携の大義名分がある。
 
簡単ではないけれど、岩見沢のみの〈点〉ではなく空知や小樽、室蘭などと〈面〉として、単体ではなし得ない価値を得る。そしてその面をつくるのは行政はもちろん、民間レベルでの連携も必須。それらが相まってwin-winとなり、結果として岩見沢の価値も高まると考えています。
 
ここではまだまだ言い尽くせないけれど、これが私が岩見沢市議会議員として、より広いエリアの炭鉄港を大事なことの一つと定める理由の一部です。もちろん、これだけでなく大事なことは沢山ありますが。
 
まずは自分たちの地域を知ることから始まる「誇りと愛着」を高めていきたいと思っています。岩見沢のためにも、そして関連する地域のためにも!
岩見沢にも素晴らしい資源が沢山ありますね。

学校の授業シーズンが到来しました〈岩見沢の歴史や炭鉄港〉

〈令和4年7月7日投稿〉

近年、この時期になると学校の授業のお手伝いが始まります。

主に「炭鉄港」に関することや、「岩見沢の歴史」に関すること。
岩見沢の歴史を紐解けば、必然的に「炭鉄港」につながります。

またその目的としてはシビックプライド⇒子どもたちに「自分達のまちに〈誇りと愛着〉を持ってほしい」と願っています。

6月には某小学校6年生に岩見沢駅周辺(私)⇒元町跨線橋(日浦氏)⇒そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター(北口事務局長)という経路でフィールドワークを行い、主に「炭鉄港と岩見沢の関わり」について理解していただけるように務めました。


そして昨日は、某小学校4年生の授業にて、岩見沢の歴史と称して「発祥の地公園」にて授業です。

ここでは、岩見沢市街地定住第一号の狩野末治さんのお話や、岩見沢の地名の由来となった「ゆあみ澤」の話、そして北海道開拓や幌内鉄道、士族移住や開拓の鐘の話などをすることができます。

また公園に隣接して、岩見沢市有形文化財の旧国兼邸があるので、開拓の話の延長で大正時代の家屋を見学することができます。その旧国兼邸に関しては、岩見沢市教育委員会の文化・スポーツ振興課の担当の方々にお力添えをいただき、好評のうちに授業を終えることができました。

この学校の授業等に関しては、私のお手伝いがどの程度需要があり、子どもたちのお役に立てるのかわかりませんが、可能な限り協力していきたいと思っています。

旧万字炭鉱ズリ山にベンチを設置しました。

〈令和4年7月6日投稿〉

万字炭山森林公園にあるズリ山。

これまでにも、小学生や高校生等々と幾度となく登ったりしてきましたが、最近、特にその認知度も高まってきていることを感じています。

小学校5年生と万字炭鉱ズリ山登頂!

その山頂にベンチを設置しようという動きがでて、この度、当地区にて活躍しているメープルアクティビティセンターのホジャティさんご夫妻などが中心となり、実行に移すことに!

当初6月11日(土)の予定でしたが、降雨により現地にて延期判断。

翌18日(土)に実施となりました。

今回は丸太の半切りタイプと既製品の2種類を設置することとなり、みんなで交代しながら山頂まで運びます。

そして無事、この様な立派なベンチが設置されました。

丸太のベンチは固定ですが、手前の白いベンチは移動式。
テーブルにすれば、現地でテレワークもできるので、究極のワーケーションが手軽に味わえるかも(携帯電波バッチリです)!

ズリ山に登るには、上の地図の通り、休憩所をスタートすれば良いのですが、過去に活況を呈していた炭鉱遺産を見つけながらとなれば、近くの管理棟の駐車場からスタートするのが望ましいです。地面には石炭やズリが落ちているし、森林は深いリラックス効果をもたらしてくれるかもしれません。

とは言え、熊にはご用心!

私も幾度となく登っていて、熊の気配を感じたこともありませんが、そうは言っても熊の居住エリアにお邪魔する感覚は必要かと思います。熊鈴をつけていくことをオススメいたします。またおやつなどを持参される方もいらっしゃると思いますが、その取り扱いには十分に注意してください。熊も自然界に存在しない美味しい味を経験をすると、また次を求めて熊鈴の音がご馳走の合図になってしまい、お互いにとって悲惨なことになってしまいます。

よってルールと思いやりを大切に、みんなの公園を活用していけたら良いなと思っております。

滝川の人造石油資料の展示「石油ヲ造レ」

〈令和4年5月10日投稿〉

昨日、北海道「炭鉄港」市町村議員連盟でシェアさせていただいたのですが、戦時中に滝川で製造していた人造石油の特別展が開催されるとのことです。

これは空知の石炭を主原料とし、化学的に石油を製造していたもの(ドイツ発祥のFT法)。

空知には豊富な炭田があり、この人造石油の他にも、砂川では東洋高圧工業㈱が原料炭を使用して100万t規模の硫安を製造。パイプラインで留萌に送り、満州、朝鮮、中国などアジア全域を市場とする構想があったそうです。滝川の人造石油を含め、将来的に砂川・滝川地域に一大化学コンビナートが出現することを踏まえ、10万キロワットの破格の火力発電所をつくる計画もありました(炭鉄港公式ガイドブックより)。

これらが実現していたら、この空知は国内でも有数の化学コンビナートが誕生していたこととなり、この地域は今とは全く違う歩みを刻んでいたことと思います。

しかしながら、これらの計画は終戦とともにその役割が失われました。

我が国の人造石油に関しては、終戦後、GHQに資料を没収され詳細があまりわからないようですが、リンク先ニュース記事を一部引用すると

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工場の多くは空襲で破壊されたが、空襲を受けなかった滝川では市郷土館に工場の図面や研究報告書など約300点がひっそりと保管されていた。これらの資料について、国立科学博物館(東京)は昨年、「当時の社会背景を受けた技術開発や工業化を示すものとして重要」と高い価値を認め、「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録した。
「こんなに人造石油の資料がそろっているのは滝川だけ。多くの工場関係者が『戦争が終わっても石油の技術は生かされる』と信じ、資料を大切に持ち続けてくれたおかげです」。

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これらの資料を元に、6月18日から8月21日まで、滝川美術自然史館にて特別展が開催されるそうです。

これは楽しみです。

リンク先のニュースはこちらからどうぞ

https://www.city.takikawa.hokkaido.jp/260kyouiku/05bijyutsu/b-museum.html

万字炭山森林公園ズリ山周辺散策

〈令和4年5月9日投稿〉

GWの開けた本日、昨年10月末に「万字ズリ山愛好会」発足をイメージしつつハイクしたメンバーと、再度登頂してきました。

今回は、やはり行政の担当の方々にもここの魅力と可能性を再確認していただければと思い、市役所と空知総合振興局の各担当様にお声がけさせていただいたところ快く参加してくれました。また、本年4月より新たに赴任された地域おこし推進員のお一方も参加してくれ、結果、総勢10名での現地調査的散策となりました。

皆様お忙しい中、誠にありがたいことです。

その雰囲気はチラリと触りだけですが、youtubeショートに上げさせていただきました。

https://youtube.com/shorts/MVRtsJH13as?feature=share

このような産業遺産的なものは、ただ古いモノがあるというだけではなかなか魅力を感じることができませんが、その背景にある歴史や文化を知ることで一気に理解が進み、地域の価値を再認識することができます。自分達の地域の魅力を発見するために必要なことは「まずは知ること」から始めなくてはなりません。そのためには、一人でも多くの方に知ってもらえる環境をいかに作り出していけるかが大事。

せっかく炭鉄港が日本遺産になったこともあり、これを活用しない手はないと思うのです。

馴染みがないとつい「日本遺産なんて・・・」「炭鉄港なんて・・・」という発想になってしまうかもしれませんが、この炭鉄港には幕末の薩摩藩から世界に追いつく産業革命、戦前の富国強兵に伴う工業化、そして戦後の怒涛の高度経済成長とエネルギー革命による地域衰退と過疎と長いスパンのストーリーがあります。

良いことばかりではなく、ネガティブなことを含め、一度しっかり見直すことがこれからの未来につながる一手となりうるもの。

現実として、この地域が日本の発展を支えたエネルギーを輩出し続けたこと、そこには多くの人々の営みと活況があり、また、国策に翻弄されて今があり、一足先に強烈な人口減少を経験している地域として、未来に学ぶべき背景が存在します。

ぜひ、これらのストーリーを今一度かみしめながら、自分達の足元を踏みしめ、そして未来へと踏み出していかなくてはならないのだと思っています。

そのような背景も踏まえつつ、まずはこのエリアに親しんでもらいたいという願いも込め、万字ズリ山愛好会を発足すべく準備が進んでいます。詳細についてはまたご報告させていただきます。

救急救命講習を受けてきました(夕張市石炭博物館)

〈令和4年4月23日投稿〉

時折、助っ人と修行を兼ねてお世話になっている、夕張市石炭博物館が本日より開館です。

昨日、その準備と表題にある救急救命講習を受講しに、夕張へ行ってきました。

実際に心肺停止の方を目の前にして、同じ様に行動できるか?といえば、かなり動揺するとは思いますが、何とか出来得る限りの善処はできそうな気がします。

やはり訓練は大切ですね。


さて、4月23日(土)からオープンする夕張市石炭博物館ですが、1階部分のBAN HALLでは入場無料の企画展が毎年開催されています。昨年は大正時代から整備された北炭の大送電線網が紹介されていましたが、今回は夕張に数多くあった各炭鉱の貴重な蔵出し資料を展示し、夕張の大活況が炭鉱で支えられていた様子を感じることができます。

とは言え、実はまだまだ準備中で、この展示のグランドオープンは5月14日を予定しているそうです。

それまでは展示途中ではありますが、自由にご覧頂くことができます。

グランドオープンまでは、きっと足を運ぶごとに変化している様子が見られるかもしれません。

ぜひ、各地の炭鉄港を巡っていただきつつ、夕張市石炭博物館にもご来場ください。
(私もたまにですが、勉強を兼ねつつスタッフでおります)

旧国鉄万字線鉄道資料展示室オープン&万字炭鉱周辺散策

〈令和4年4月12日投稿〉

旧国鉄万字線の展示関連について、これまでは奈良町に万字線鉄道資料館があり、美流渡交通センター2階にも資料展示があったのですが、この4月1日からは朝日コミュニティ交流センターの一室に統合移転されました。

先日、その様子を見てきがてら、葉が生い茂っていると見ることができない、万字炭鉱の炭鉱遺産関連を散策してきました。

せっかくの機会と思い動画にしておりますので、お時間あったらご覧ください。

https://youtu.be/im4CI6u6L80