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高校適正配置に関する情報提供【平成29年7月16日投稿】

〈平成29年7月16日投稿〉

先日、道教委が開催した地域別検討協議会の報告を兼ねて私感を述べました

まずは現状のおさらいとして、これまで道教委は平成32年度において、岩見沢農業高校の1間口減を計画としてあげてきています。

そこで私達は岩見沢市内の中卒者だけでなく、近隣の市町から大変多くの学生が岩見沢市内の高校に通っていることを鑑み、岩見沢市内での間口削減に反対をしてきました。

また先日道議会の予算委員会において、岩見沢農業高校間口減に対する質問の答弁で、「岩見沢市立高校の間口減を岩見沢市と協議する。」というものがあり、早速7月11日に道教委が岩見沢市の副市長を訪問して協議を行ったのは新聞報道の通りです。

そこで二日後に岩見沢市高校適正配置連絡会議を開催し、この時のやりとりを教育長から報告いただき、市としては岩見沢緑陵高校の間口削減は平成33年までは検討しない認識であるという報告を受けました。

それらも市外からの生徒が岩見沢市内の高校に通うことで、市内の中卒者が押し出され「行きたくても地元の高校に行けない」ことが予測され、結果として学区外に流出せざるを得ない事態を避けるべきとの認識があり、連絡会議の総意としては、やはり岩見沢市内での削減は何とか撤回していただくことを目指し、他に全体最適というべき良案がないか摸索しているところでした。

そこであらためて手元にある資料を見直し、これまで自分の中で曖昧だった数値を整理してみました。

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単純に羅列しただけなので理解しにくいと思い、補足をさせていただくと、この表は〈岩見沢市内の高校に通う生徒数の推移〉を整理したものです。

その市内外の中卒者が岩見沢市内の高校に通う想定比率値は、平成29年度実績を参考とし、あくまでこれと同じ構成比率で推移した場合の予想値であることをご了承ください(実際の各地の様子で数値は異なってくると思いますが、その時に卒業生がどこの高校を目指すのかわかりませんので、あくまで平成29年度実績の比率としています。)

ここで最も予想外だったのが、岩見沢市内の中卒者数が平成29年度に比べ、平成32年には59人減ってしまうものの、他市町からの生徒が来るとその減少はもう少し緩やかになるだろうと認識していたのですが、この様に目に見える推計値を作成してみると、意外や意外、多市町からの減少も著しく、結果として89名の減と、市内に通う生徒の減少がより大きくなるという事態に。

平成31年に西高が一間口減になるので、その前年までに予測される44名減は飲み込むことができる。しかしその翌年に更に岩見沢市内に通う生徒が45人減ってしまう予測となるので、やはり岩見沢市内で連続で1間口減もやむを得ないであろうという認識となりました。(例えば他地域で間口減があり、各地から岩見沢に通う学生の比率が更に大きく変化すると違う結果になりますが。現実問題としてそれは難しいと思われます。)

そうなると平成32年度で削減するのは、「岩見沢農業高校か緑陵高校か?」という選択を道教委から市に委ねられたという表現になったと言っても過言ではないと認識をしています。

あらためて、この表で得られた予想値を重視し、岩見沢市の教育として、どのような判断が正しいのかを即急に思案していかなくてはなりません。また、この平成32年度を過ぎると、今度は平成36年度に大きな波が来ます。

周辺の高校も大きな再編を迫られることは間違いありませんが、この岩見沢市内に通う生徒の数だけでも更に2間口の減が必要となります。その時に考えなければならないことも大きな出来事になると思われます。やはり今から全体のビジョンをつくりあげていくことがもの凄く重要です。

まずはこの現状を踏まえ、長期スパンで岩見沢市内における高校配置のあり方を議論していく必要を強く認識したところです。

 

本件につきましては、また動きがあればご報告させていただきます。

栗沢資料館(来夢21)

〈平成29年1月26日投稿〉

先日、北村の展示コーナーのご紹介をしましたが、今回は栗沢もご紹介。

栗沢は来夢21という市の施設の中に資料館があります。面積はかなりのもの!この施設内には図書館とこども館が一緒になっています。

ただ、この資料コーナーはほとんど需要がないらしく、私が行った平日昼間に関しては、節電のために電灯を点けないでいる状況。2階の図書コーナーに声掛けして会場内の電気を点けてもらう流れになっていました。

実は恥ずかしながら初めて入る施設。

第一印象としては思ったよりかなり大きい。

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そして感想としては、「栗沢の多様性を感じることができた。」という感じです。例えば、下の図は栗沢の各地域になりますが、それぞれに開拓からのストーリーがあり、そのまま根付いている様子が垣間見えます。

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また、その各地域(説明では部落)の成り立ちからの説明がなされ、これをじっくり見るだけでも非常に勉強になります。(下は一例)

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そこで栗沢というのは、様々な特色ある部落が根付き、現在につながっていることを認識することができます。まさしく当初からの多様性がそれぞれのアイデンティティを確保しながら現在に至っている感じです。

また、栗丘では久樽(クッタリ)という表現がでてきます。

これは以前ご紹介した辻村もと子著「馬追原野」の中で、主人公が幾度となく訪れる、明治の開拓期の当時の栄えた地でありました。願わくば現在の栗丘において、この栄えていた場所がどこだったのかを知りたかったのですが、残念ながら今日は知ることはできませんでした。

また、あらためて栗丘にはアイヌの砦があったことを確認しました。こちらは現在のライディングパークの外れの方と聞いたことがありますが、現在は全く痕跡が残っていないとのことで、知る人ぞ知る・・という状況になっているのだろうと想像します。こちらもできることなら、明確に地図に落とせるような配慮が必要なのだろうと考えています。

資料館としては、色々と多岐にわたり展示物は充実しています。しかし、どれもあと一歩の補足があるともっと良いのに!と若干の勿体無さがありました。まさしく、あとほんの少しの・・・。

そして、こちらのシアターはとても良い内容でした。

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冒頭の栗沢の概要においては、開拓期から始まり、栗沢が農業、工業、福祉で地域アイデンティティをつくり上げて来たことが理解できます。そして、鉄道における万字線がもう一つの栗沢の重要な要素で、スケールの大きな石炭産業が、独立したもう一つの栗沢の顔であったことがわかります。

あらためて万字線に沿った地域、東部丘陵地域のポテンシャルを感じたところです。

 

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内部は思ったよりかなり広く、展示品も多いです。

この来夢21では、図書館やこども対象の施設が同居しているため、今後の展開によっては大いに期待のできるものになるような気がします。

まずはもう少し子ども達やお母さん達にもわかりやすい整理や補足があると、きっと素晴らしいものになりそう!と思います。

今日もあらためて、岩見沢にはまだまだ埋もれているストーリーがあることを認識しました。それらを集めて編集して共有できれば、きっと市民のシビックプライドは高まるはず。そんなことに自信を深めたところでもあります。このあたりのことは、是非、2月5日のシンポジウムでもパネルディスカッションを通して触れていけたらと考えています。

最後になりますが、二階の図書コーナーでも随分と親切にしていただけました。

是非、多くの人に訪れていただき、そして率直な感想等をお伝えし、更に栗沢町のアイデンティティが高まるような施設になれば良いなと思っています。

是非見てみてください。

岩見沢の誇るICT農業

もともと、岩見沢市は過去にIT特区の認定を受けていたこともあり、先端技術に対するアンテナの高いまちです。現在も市の担当者の感度も高く、実は農業分野においてもとても優れた取り組みが行われているものの、あまり世間一般には知られていないのが実態。

そこで少しだけご紹介させていただきたく思います。(とは言え、恥ずかしながら私は農業分野は素人同然なので、もしかしたらズレていることも書いてしまうかもしれませんが・・・)


本日(平成26年3月21日(金))の朝、GPSによる農業機械の自動運転等に関するデモンストレーションにお邪魔してきました。

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場所は市内でも最先端の技術で農業経営をされていると伺っているT様の農場です。

この技術に興味を持ったきっかけは、予算審査特別委員会の農業分野及び、企画財政課の取組みの中に記載されていた項目と、facebookでつながっている農業の方の投稿で、融雪剤をGPSをつかって散布しているのを見て、岩見沢の基幹産業である農業の最先端技術に興味を持ったものです。

早速、10年ぐらい前に、私がJCの委員長時代、岩青協の主力として一緒に様々な活動をしていたD氏に連絡を取り、実際に最先端技術取り入れているTさんをご紹介していただきました。そして本日の見学を受け入れてくださる事となった次第です。

今回はGPSによる自動運転の様子です。

当然、運転者は乗っていなければなりませんが、動画を見ると分かる通り、ハンドルに手を触れていません。GPSによる誘導で設定通りに動いている状況です。(動画中の大勢の人はメーカーの関係者と他地域からの視察の方々です)

こういう技術により、何がメリットになるかというと、、、

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この図にある通り、農機具のラインを正確に設定することができるので、代掻きなどで農機具がどこを走ったか跡が見えない場合、通常は重複したラインを取らざるを得ないものがロス無く走行できるため、その時間の短縮たるや相当なもののようです。

また、施肥や融雪剤の散布にしても、かなり正確に無駄なく施すことができるため、時間だけではなく材料のロスを抑えることができる。何より、従事する方々の高齢化が顕著になってくると、この運転作業も疲れてしまい、長時間の労働が苦痛になるものが、ほとんどオートマチックになるため、1日中乗っていても疲れが少ないとのこと。

そして、そこまで簡単になってくると、実はベテランの技術がなくても、派遣スタッフでも簡単な操作で作業ができる可能性もあり、農業従事者不足が解消されることも考えられます。

このGPSの技術は、x,yの平面的なものだけでなく、高さを備えたz座標も活用できるため、さらなる可能性を秘めていると共に、すでに十分に実用化が進んでいます。(このあたりの詳細はまた別の機会に紹介させていただきたく思います。)

今回のGPSは人工衛星だけだと精度的な誤差が数十センチ発生するため、畝の間を正確にトレースできず、せっかく育った作物を踏んでしまう恐れがあります。岩見沢市ではその精度を向上させるため、平成25年度に市の予算で大願地区と上幌向地区に基地局を設置。

結果、僅か数センチの誤差になっているとのこと。また、更に広範囲の地域をカバーし、精度を上げるために今年度、基地局をもう一つ設置する計画になっています。

現在、農業だけでなく、除排雪の分野でも実験が始まっており、つい最近では冬期間通行止めで雪で埋もれていた道路を開通させるのに、このGPSのシステムを用いて作業することで、大幅な時間短縮になっているとのこと。

更に、通常の路線除雪にしても、位置管理だけでなく、危険なマンホールの飛び出しや、ひっかける恐れのある構造物などをあらかじめ登録しておくことで、注意を促す警告を出すことができるなど、様々な分野で展開できそうです。民間業務においても、色々とアイデアが閃きます。

現在はこのように、器となる基地局は行政で整備し、受信側の設備は受益者負担という形になっています。今日の自動運転のシステムで約200万円ぐらいと聞きましたので、除排雪の分野とシェアできれば、あっという間に元がとれそうな感じもします。

いずれにせよ、一気に普及していく可能性を秘めていると感じました。

また、岩見沢のICT農業はこれだけでなく、1年以上前に簡単にご紹介した「次世代型農業気象システム」においても全国初の試みであり、様々な観測データを元に、生育予測、収量予測、病虫害発生時期等を算出可能になっています。

これらを称して「地理空間情報高度活用社会(通称:G空間社会)」と呼んでいるそうですが、この岩見沢市は着々とその実績を積み重ね、全国でもかなり進んだ環境を構築しつつあります。

当然、新しいことには課題もつきまとうものですが、その恩恵を考えると益々進化のスピードは早まると思われますので、私達も遅れること無く、アンテナを高くしていかねばならないと再認識した次第です。