空知管内の現校長、教頭、及び管理職を目指す教職員の、とある研修研鑽を行う場にお招きいただきました(データ等出典について)。

〈令和3年12月6日投稿〉

この度は、私が平成23年から市議会議員初当選となって辞任する平成25年までの間、岩見沢市PTA連合会の会長をしていたときのご縁からお招きをいただきました。

質疑応答等、非常に活発な内容となりましたので、もしかしたら各種出典等を知りたい方もいらっしゃるかも?と思って、簡単な振り返りとともに、出典等へのリンクを記載します。


空知管内の現校長、教頭及びその立場を目指す等、教師としての研修研鑽の場として、昭和52年から40年以上の歴史を持つ会で、定期的にこの様な研修の機会を設け、通常は教師に直接的に役に立つ講師が主ですが、年に1回は直接的に教育現場に携わらない、民間的立場からの話しを聞く機会を設けているとのことで、私は当然、こちらの役割となります。

講演のテーマは自由にということだったので、色々と迷ったのですが、下記のような演題に。

テーマ構成の切り口は以前の投稿をベースにしました。

しかしながら、その展開はできるだけ学校運営に関連することを主体としたいと考えました。

よって冒頭の切り口は日本人の自己肯定感。

参考にしたのは
■内閣府 こども若者白書 令和元年度版
日本の若者意識の現状~国際比較からみえてくるもの~
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r01gaiyou/pdf_indexg.html

■日本財団「18歳意識調査」第20回テーマ:「国や社会に対する意識」(9カ国調査)について
https://hiranoyoshifumi.jp/2019/12/06/11975 

■ユニセフ報告書「レポートカード16」
先進国の子どもの幸福度ランキング
https://www.unicef.or.jp/report/20200902.html

ただ、これらのレポートは学校教育に携わっていれば、日頃から目にしている情報のはず。よってサラッと流すにとどめ、では、なぜこの様になってしまっているのか。またその解決に向けて何が大事なのか?という話しを主軸としました。

これは所属する「こども環境学会」などでも色々と学ばせてもらった内容や、岩見沢プレーパーク研究会発足の理念等々を交えながら、最終的にはジェームズ・ヘックマンの言葉「非認知的能力」をどう育むか。

以前、ここに投稿したものを、今風にアレンジしながらお話させていただきました。

最終的には「主体性」と「創造力」をどう高めていくか。(こどものみならず、大人(先生)も含めて)という内容が主軸となります。

 

 


そしてこれからを考察するのに、やはり地域の現状はイメージしておく必要があると考えました。

日本の人口ピラミッドの推移
高齢化率
三笠市の人口推移

〈上記出典〉

■(左:人口ピラミッド)人口推移の図は国立社会保障・人口問題研究所
https://www.ipss.go.jp/
■(中央:高齢化率)全国小地域別将来人口推計システム
https://agu-econ.maps.arcgis.com/apps/webappviewer/index.html?id=00804e1e1beb45e1864c5f24a65fd40d
■(右:三笠市の人口推移)人口・面積・人口密度
https://hiranoyoshifumi.jp/2018/04/16/9737

また、空知の集まりゆえ、空知全域のイメージが大事だと思い、国立社会保障・人口問題研究所から推移を拾ってみたのがこちら。

なんと空知全域での人口が、2045年には15万人台まで減少してしまうという推計値になりました。
https://hiranoyoshifumi.jp/2021/12/02/14120

これら人口減少がもたらす危機について、自治体歳入の話し等、様々な影響についても紹介させていただき、あらためて時代の変化に適応する難しさをお伝えしました。

そして、閑話休題的な意図を含め、時代の変化とリンクする1万円札の変更という話も少し(まぁ、これは一部のみを切り取った極端な話ではありますが)。

これは、リベラルアーツの切り口としてイメージしやすいようにと思ったものです。

それぞれの代表作である、〈学問のすゝめ〉と〈論語と算盤〉にかかれている部分を抜粋し、実学と教養のバランスの話をしました。まさに演題の「すぐに役にたつことは、すぐに役にたたなくなる」の言葉から、今、急いで見直さなければならないものは「すぐに役にたたないこと」をどれだけ実直にやっていけるか。また、世間がその価値を大事にできるか。ということに繋がるのではないか。ということ。

参考投稿:https://hiranoyoshifumi.jp/2018/10/02/10278

これらを、あらためてたまたま見つけた文科省の資料を提示し、その裏付け的な根拠としてださせてもらいました。

■出典 教師の資質能力向上に関する参考資料
文部科学省総合教育制政策局教育人材政策課
https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/000034308.pdf


最後に、学校運営に伴う組織的な課題などについても、少し触れるべき話題として相談されていたので、最後に組織的な話も少し。ただ、これは自らの経験からというには、あまりにも自分は無力でありますので、子どもの成長における脳科学の視点から、意思判断の大原則は「快・不快」であること、そして正しいか誤っているかの価値観は、その時々で変化する朧気なものという落としどころにしました。

そして、もう一つ。


非常に現実離れしているものの、これが出来たら凄いし、効果が発揮される可能性があることを紹介。ただ、世間からすると、ちょっと突拍子もないものと捉えられる可能性もあるので、あえてここでは暈します。いずれここにヒントを感じた先生が役にたててくれると嬉しいなと感じています。


さて、この様になんと、やってみたら最終的に101枚のスライドが出来ていて、非常にハイテンポで話を進めてしまいましたが。講演が約50分、その後の質疑応答が隙間なく25分以上続くという熱量の高い時間になりました。

参加されている先生の熱心さと向上心の高さに、あらためて敬服する次第です。

この様な機会を頂戴し、私自身もとても勉強になりました。
もし必要な資料等があれば、上記出典先を参考にしてみてください。

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