〈令和3年12月6日投稿〉
今朝の投稿のとおり、本日より令和3年第4回定例会が開会しました。
今回は非常に珍しいケースで、緊急を要する議案があったため、一般会計補正予算(第9号)は、先議という手法が取られました。
通常、定例会に提案された議案は、委員会審査等を経て定例会最終日に議決しますが、今回の当該案件は、議会開会日に委員会に付託され、委員会審査の後、そのまま当日に議決することとして進行したものです。
その急を要する案件というのは2件。
一つは上記、暖房費緊急支援事業(福祉灯油)です。
現在の原油高から、灯油価格も高騰し、一般家庭の暖房費にも影響が出ています。それに増して新型コロナウイルス感染症の影響で家庭で過ごす時間が増え、より暖房費負担が発生することから、上記支給対象世帯(見込み9,500世帯)へ一律5,000円の支給を行うものです(平年差額+25円×200L=5,000円)。
今回の支給対象世帯は以下に該当する9,500世帯となります。
①単身者で今年度中に満70歳以上に達する者(昭和27年4月1日以前に生まれた者)
②家族全員が今年度中に満70歳以上に達する者
③夫婦二人世帯でどちらか一方が今年度中に満70歳以上に達する者
④重度障がい者(身障手帳1・2級、療育手帳A、精神手帳1級)
⑤ひとり親世帯(児童扶養手当受給資格者)
岩見沢市の10月末の全世帯数が41,329世帯であることから、約23%の世帯が対象ということになります。委員会審査でも対象が狭い、支給額が少ないという意見も一部ありましたが、この状況で一般財源から5,700万円が充てられることから、私自身は全体のバランスを考慮すると、これ以上は望み難くやむを得ないものと認識しています。
今後の支給の流れは、令和4年1月4日に申請書・返信用封筒を発送~1月~2月中旬に受付・審査⇒順次振り込み(2月末完了)の予定となります。
もう1件は子育て世帯への臨時特別給付金事業(先行給付金)となります。
18歳以下の子どもに一律で給付するかどうかという国会の議論の中で、最終的に年収960万円未満の世帯に児童一人あたり5万円、後にクーポン券5万円分を支給(現時点で制度詳細は未確定要素多)するという事業です。ニュースでもある通り、個人的には色々と思うところはありますが、地方自治体としては粛々と進行すべき事業と認識しています。ちなみに当然のことながら、財源は国から100%支給される「子育て世帯への臨時特別給付事業費補助金」となり、対象見込み世帯数は6,000世帯、見込み人数が10,200人、総額5億1,650万円と計上されています。
その他、詳細は上図の通りですが、この度の先議によって、申請不要の方へは12月下旬から支給予定。申請支給の方も該当者に通知が送付され、来年1月以降に順次給付される予定となります。
〈令和3年12月17日追記〉
国の動向等を鑑みた中で、本日、定例会最終日に追加議案として補正予算案が上程されました。
そこでクーポン券で給付される予定だった残り5万円を、全額現金にて年内に支給することが決まりました。
詳細はこちらをご覧ください。
子育て世帯への臨時特別給付金事業(現金10万円一括給付に変更)