炭鉄港カード! 目指せコンプリート!〈その18〉~小樽編~

〈令和2年8月17日投稿〉

その17より続く


目指す「小樽港湾事務所のみなと資料コーナー」はすぐ近く。

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今回の炭鉄港カードの旅、月形町以外は全て同行しているハチ吉を遊ばせてから向かいます。

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実はここには2年前に北海道「炭鉄港」市町村議員連盟の研修会でお世話になったことがあり、その時は北防波堤を海から間近に見られるように船を出していただいた経緯があります。

今回も改めて、この北防波堤を作った広井勇博士の凄さを感じてみたいと思っての訪問です。


小樽には日本で初めてのコンクリート製防波堤があります。

この防波堤の設計をした方が、札幌農学校土木工学科教授であった広井勇という方。

当時、国内にはコンクリート構造物がほとんどなく、まずは国産コンクリートの開発から行ったそうです。特に北海道は凍害が発生するため、その開発は容易ではなく試行錯誤の結果、道産火山灰を混入することで強度を確保できることがを突き止めたそう。

また、せっかく設置したコンクリートブロックが外洋の圧力に負けぬよう、圧波を計算した結果、71度43分に傾けて設置する「斜塊ブロック」とする世界最先端の工法を採用。

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それが今から約120年前の1897年(明治30年)に着工、1908年(明治41年)完成となり、現在完成から112年が経過し、今なお第一線で活躍している国内最古のコンクリート製の防波堤となります。


この北防波堤のことを聞くたびに関心するのが、強度試験用の供試体製作。

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建設当時から約6万個の供試体(テストピース)を作成し、未だ5年ごとに当時と同じ方法で引張強度試験を行っていて、現在でも約4000個がこの港湾事務所内に保存され、今後の強度試験を待っている状況とのこと。

その詳細はインターネット上にも様々に掲載されていますので、ぜひ御覧ください。こちらは土木学会の推奨土木遺産のページです。
http://committees.jsce.or.jp/heritage/node/148


ちなみにここの展示は港湾事務所に隣接されていて普段は施錠されているようです。インターフォンで係の人を呼び出すシステムになっていますので、12時~13時のお昼休みを避けて訪問していただければと思います。

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と、ここが炭鉄港カード最後の1枚となりました。

この炭鉄港カードですが、とても良い取り組みであると感じています。新型コロナウイルスの影響も少なく、個別で対応できること。またカードをいただくついでに、その地の様々なことを学ぶことができるということ。

そういった面では、カードをもらってすぐに次の場所へ!という収集のみを目的とする行動も楽しいけれど、どうせならじっくりとそれぞれの背景などを学びながらの方がより理解が進み、炭鉄港を深く感じることができると思います。

残念ながら既に炭鉄港カードの配布終了の場所が出てきていますが、また次の機会を楽しみにしたいと思うと共に、全コンプリートはできなくなってしまいましたが、可能であれば、ぜひ1つでも2つでも配布場所を巡って、それぞれで学び、ご当地も楽しんでいただけたら良いなと思っています。

私自身、北海道「炭鉄港」市町村議員連盟の会長職を預かる立場として、「やはり自らが経験してみなければならないだろう!」という思いからスタートしたこの収集ブログですが、月形以外は妻と愛犬ハチ吉も同行。行ってみればそれぞれに発見があり、とても楽しい時間となりました。

各所でお世話になりました皆様に心より感謝申し上げ、一旦の終了とさせていただきます。ありがとうございました。


■本ブログ〈その1〉へ戻る
https://hiranoyoshifumi.jp/2020/07/07/12639

■空知総合振興局「炭鉄港カード」のwebページ
http://www.sorachi.pref.hokkaido.lg.jp/ts/tss/tantetsukouka-do.htm

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