平成28年度 岩見沢市議会 市民クラブ他都市調査(5)野々市市役所及び他都市調査まとめ

〈平成28年12月22日投稿〉

(1)NPO法人 富山・イタズラ村・子ども遊ばせ隊
(2)氷見市役所見学
(3-1)南砺市ICT活用事例〈その1〉
(3-2)南砺市ICT活用事例〈その2〉
(4)金沢学生のまち市民交流館

からの続き

《11月11日:視察3日目》

金沢の小松空港からの飛行機が1日1便で、お昼12頃の出発ということで、午前中に正式な受け入れをしていただく視察を組むのは難しい状況でした。

そこで、金沢市から小松空港へ向かう途中にある野々市市の市役所庁舎が比較的近年に建てられていることから、勝手ながらその雰囲気を見学をしてから空港へ向かうことにしました。

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また受付で市庁舎に関する資料をいただき、基礎データを知ることができました。簡単な概要としては、敷地面積は23,750㎡(含地下式雨水調整池3,750㎡)、建築面積は6160.0㎡、延床面積はホールなども備えて14174.35㎡、建設費は併設施設を含めて56億8千万円、用地費は17億8千万円とのこと。平成17年から業務開始ということで、震災後に建設費が高騰する前だったため、規模の割には非常に安価な印象です。

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ガラス面が多く、とっても開放的な雰囲気のモダンな庁舎でしたが、ここの市役所庁舎で学んだことは庁舎意匠や構造ではなく、市民ホールとの複合施設として機能していたこと。あらためて市役所庁舎が市の職員の職場として機能し、尚且つ市民が訪れやすいという当たり前の大前提の他に、公共施設としてどのような「性格」をもたせるかという議論も重要だということです。

少なくとも50年に1度あるかないかの市役所庁舎建設になろうと思われますので、岩見沢市においてもその建設位置及び付与する機能によっては、今後50年、100年後の岩見沢の性質やディティールにも影響を及ぼすと考えています。

よって、平成32年までに竣工すれば合併特例債で50億円の有利な起債をすることは大きなメリットであるものの、逆に、その50億円を優先するあまり議論することなく、これまでを踏襲するヴィジョンなき市役所庁舎になってしまうことも危惧されます。

これは《簡単に言い切ることの出来ない非常にデリケートな事》でありますが、市役所庁舎の建設は公共施設の中でも市民生活やまちのレイアウト等にも大きな影響を及ぼすものであると感じるため、やはり原理原則をしっかり議論していくことが重要だと考えざるを得ません。

またタイミングが遅くなるとは思いますが、総務常任委員会での視察においても2箇所新庁舎を視察してきました。その内容も投稿できればとも考えておりますが、これまで「移転型」、「現地建て替え型」、「リノベーション型」、「ICT活用による分庁舎想定」、「ホール等併設型」と、結果として5つのタイプ別に勉強をさせてもらっていますが、岩見沢市においては、あらためて市役所庁舎のあり方と今後50年後の岩見沢のまちづくりに想いを馳せなければならないとの想いを強めています。

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今年度の会派の視察は、この様に2泊3日でありますが、5都市6項目の調査となり、非常にタイトですが有意義な視察となりました。

全ての視察地を会派の皆さんが私にまかせてくれました。

当初、視察先リストには日本各地で30箇所ぐらい想定しましたが、ロスなく効率良く回る方法を考慮することはもちろん、視察というのは受け入れる側にはあまりメリットがないため、比較的お断りされることも多く、今回も何箇所もお断りされてしまった中でも最善の策を練ったつもりです。

結果として非常に多くのことを得ることができました。
受け入れをしていただいた皆様、また勝手に押しかけてしまった方々に心より感謝申し上げます。

これらを直接的、短絡的に岩見沢市政にフィードバックすることは難しいことですが、間接的に必ず効果を発揮するものと自信を持っています。また、いくら情報化が進み、インターネットで情報を得ることができる時代であっても、言葉で認識する形式知と、実際に触れてみなければわからない暗黙知の要素を考慮すると、意識的に暗黙知を得ることに貪欲であることが大事だと思っています。

そういう面では、最初のNPO法人富山・イタズラ村・子ども遊ばせ隊や市役所庁舎などは、特にその場でなければわからない事ばかりでもありました。

またしっかりと会派及び自身の活動として反映出来るように務めてまいります。

言い訳になりますが、なかなか報告をまとめる時間が取れず、先日12月の議会が終わり、やっとまとまった時間を確保して一気に勢いを高めて投稿させていただきました。誤字脱字等も多々あろかと思いますが、随時修正していきたいと思っています。

以上、岩見沢市民クラブによる他都市調査の個人的報告とさせていただきます。

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