今朝、幾春別川を渡った時に、当然のことながら日頃の水位を大きく超える濁流が流れていました。あらためてニュースなどを見ても洪水の怖さを感じます。そのような事から、好転してきた天気予報を見て”余計な心配”で終わるとは思いつつ、万が一のことを考え少し投稿しておきます。
現在は平成28年8月21日18時半頃ですが、日中は比較的穏やかな天候により、水位は下がってきています。しかし、今後も台風の影響が懸念されるため、ここは油断することなく推移を見守っていかなくてはなりません。
市内にある河川の水位情報は下にリンクを張りましたので参考にご覧ください。ただし4年前に洪水を引き起こした「南利根別川」の水位計は見つけることができなかったので、市内の主要な川のみという事でご了承ください。
現在天候は小康状態を保ち、市内の河川は水位が低下中ですが、上流地点で降雨が激しかった影響からと思われますが、石狩川のみ現在も水位が上がり続けています(18時半現在)。今晩の降雨によってはかなり危険な状況も想像できます。
◆観測所:石狩川(月形大橋下流90m付近)
これはいらぬ心配であろうとは思いますが、下図の通り(岩見沢河川事務所の過去の広報誌より図を拝借)、堤防の幅が狭いところは漏水等が発生する恐れがあります。また、ごく僅かでも漏水すると、流水のエネルギーは強力なため、あっという間に堤体が決壊する可能性も考えられます。
また現在、石狩川下流域の治水対策として北村遊水地の整備が進んでいますが、これは戦後最大と言われた昭和56年8月の洪水流量を安全に流すことを目標としているとのことです。今回の台風の影響により、昭和56年より更に大きな被害がでる事も絶対にないとは言い切れないものがあります。何せ自然は予測がつきませんし、近年の極端な天候を考慮すると心配はいくらしても良いものと思います。
(文中、昭和56年の部分が、誤って58年になっていました。専門家の方にご指摘をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。H28.8.22)
万が一、どこかの河川の決壊で洪水になり、市内広範囲にわたって避難指示が出た場合、以前もブログに投稿した通り、規模によっては毛布や非常食などの数が不足することが想像されます。
https://hiranoyoshifumi.jp/2016/07/29/7600
例えば、岩見沢市内で毛布を常備しているのは7施設のみ。その全数も1,500枚しかありません。広範囲に渡って避難者が出た場合には家族分の避難備蓄品を持っていかなければ、相当厳しい状況になってしまいます。
必ずご家族の分は自らの手で備え、それを持参して避難所にいくことを常にシミュレーションしておく事をお奨めいたします。
併せて、こちらもご確認ください。
◆岩見沢市洪水ハザードマップ
http://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/index.php/contents/item/1500404
【以下、市内の主要な河川の水位情報サイトへのリンクです】
ただいまの時間(18時30分現在)は、全て水位に変化なしか下降中でありますが、激しい降雨があるとあっという間に増えていくので注意が必要です。
◆観測所:幾春別川(西川向)
◆観測所:幌向川(岩栗橋)
◆観測所:利根別川(大和橋)
◆観測所:東利根別川(観月橋)
◆観測所:旧美唄川(開基橋下流150m付近)
今回の大雨により、危機管理の観点から、現場での実作業や指示、待機など、多くの方々が安全安心を守るために実働しています。また、農作物の被害がとても心配です。
まずは台風の影響が著しく小さなものであり、様々な懸念が「余計な心配」と言われるような結果になることを期待しつつ、みんなで万が一の準備だけはしていくべきだと思っています。