線路の灯2016から思う。

平成28年7月30日(土)

幌内線跡で行われるイベント、「線路の灯」に参加してきました。

これは過去数年連続して参加させていただいていますが、とても幻想的で美しく。また、北海道開拓からの背景を透かしてみると何ともノスタルジックでとても気に入っているイベントです。

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詳細は上の画像をクリックしていただけるとわかると思いますが、三笠幌内で採掘された石炭を運ぶため、岩見沢を経由し小樽の手宮まで、国内3番目の早さで敷かれた官営幌内鉄道をルーツとする旧幌内線の廃線跡、約2.5㎞にロウソクの灯りを灯すものです。

例年、なかなか設営から参加できず、非常に心苦しい思いをしていたのですが、今年は昼の12時から本イベント主催でもあるNPO法人炭鉱の記憶推進事業団の理事会があったため、連続して参加することができました。

冒頭の主催者挨拶(NPO法人炭鉱の記憶推進事業団 吉岡理事長)で、このイベントは大勢の人が訪れるのが目的で実施しているわけではない、過去の出来事を通し、事故にあって命を失ってしまった人々に対しての鎮魂の意味もある。言わば精霊流しのようなものと考えてもらえれば。。という意味合いのお話がありました。

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北海道開拓の頃はもちろんのこと、閉山が迫る時代においても、やはり事故により命を落としてしまうことの多かった炭鉱という産業の側面を垣間見る言葉でした。

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設営は17時から。

各班に分かれて長い距離に延々とロウソクを設置していきます。

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私の班は、芦別市の議員でNPO炭鉱の記憶の副理事長である大橋さんと私の家族、そして国土交通省の河川系の方々などとのチーム。

非常に連携が取れ、かなり効率的に笑いながら楽しく設置することができました。

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プラスティックの容器を均等に配置する人。その底に水を入れる人。更にはその水にロウソクを浮かべる人という役割分担。娘も大いに活躍してくれ、楽しかった模様です。

18時30分になったら、各班それぞれにロウソクに火を点けます。

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最初は周囲も明るいのですが、時と共にどんどん暗くなり。。

その中で幌内線終点、2.5キロ先の鉄道村からお客さんを満載にしたトロッコが走ってきます。

 

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〈是非お時間ある方は、来年このトロッコに乗ってみることをお奨めいたします。1年に1度のチャンスでありますが、2.5kmも続くロウソクの光の中をトロッコが走り続けていく様子は本当に幻想的です。〉

このトロッコは下まで行き着くと、そのまま折り返して戻っていきます。終点についた頃には周囲も真っ暗闇で、そこに釜に火を入れたSLが待っていて、迫力ある汽笛を身体で感じながら乗車することができます。

是非、そんなフルコースを試してみてください。

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またこの灯りは線路だけではありません。

例年クロフォード公園の駅にもロウソクを並べ、とても幻想的な雰囲気になっています。

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そして特筆すべきは、今年は唐松駅にもロウソクが灯りました。

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駅前からホームまで続く動線。

そしてホームに出ると・・・

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すでに廃線になってしまい現存するレールは無いのですが、当時を思い浮かべるがごとくロウソクの線路ができていました。

最盛期には人が沢山いて、大勢の人をこの線路が運んでいった景色が浮かぶ様な見事さでした。

この唐松駅では、NPOスタッフや有志の方、また地元の方々の他にも、様々なアートプロジェクトで活躍している札幌市立大学の上遠野先生と学生さん達も参加。あらためてアートの力の凄さを実感しました。

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(*上記画像は上遠野先生のFBから勝手に拝借)地元の方々が当時を懐かしむように見ている背中。何とも言えない重みがあります。

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これらの場所には、岩見沢が生まれたルーツがあります。

この南空知でおきた急激な繁栄と衰退。

今という時代を生きる私達が知っていなければならない事が、何も語らずにただそこに存在している様な気がしています。あらためて、過去の延長線上にこれからの未来があるとするならば、やっぱり私達は知っていなければならないことを、あまりにも知らなすぎるような気がしています。

まだまだ勉強しなければなりません。そして伝えていかなくてはなりません。とは言え、強烈な力不足で「やりたい思い」と「やれてる事」が大きく乖離していてジレンマで痺れています。

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