決算審査特別委員会終了しました(2)

(1)にひきつづき。

平成28年1月19日(水)に閉会した平成27年度決算審査特別委員会ですが、最後の歳入のところでも質問をさせていただきました。

(下の表をみてもらえるとわかると思いますが、直接市に入る税金の推移を見ると色々と考えさせられます)

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今回の質問の要旨としては、以下の通りです。

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過去3年程度の推移を見てみると、人口減少等による影響もあり、特に市税の中で大きなウエイトを占める市民税の減少が大きいと感じています。また、平成26年度から10年間は東日本大震災からの復興に関し、「地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源確保に関わる臨時特例」によって500円の均等割額があるため、数字としては若干減少率が緩和されている様子もありますが、平成27年度決算、そして平成28年度の予算も含めた推計でいけば、確実に税収が減少していく様子が見て取れます。

そこであらためてお伺いしたいのですが、中長期財政計画においても、今後の取り組むべき方向性の中で、「歳入確保に向けた取り組みが重要」との記載があると思います。市税に関するところとしては、「徴収体制の強化等による税収の確保」が対応の主体であると認識しますが、実際には毎年減少していく金額を考慮すると収入率が100%になったとしても、それ以上の前年比減が発生していきます。よって、収入率を上げることは大変重要なことでありますが、歳入減に対する抜本的解決に向けては、市税の増加に向けた取り組みを進めて行かなくてはならないかと思うのですが、現状の対応として何らかの税収増加に向けた取り組みを考えておられるかお伺いしたいと思います。

 

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この質問の主旨で導きたかったこととして、再質問でもお話をさせていただいたのですが、地元で経済を循環させることで市税収入が上がる可能性があるということ。そのための取り組みを行うべきではないだろうか・・・。という思いが根幹にあります。

 

例えば、

単純なことですが、タバコは岩見沢市内で買う、買い物やサービスなどの依頼も市内業者を優先する。そうすることにより、市内企業の所得が増え法人税が増える。また、雇用機会の減少も抑える事ができて、より個人・法人税が増える。更に市内商業地の価値が上がれば市に入ってくる固定資産税も増える等々。一見雲を掴む様な話で、「風が吹けば桶屋がもうかる」というような、直接には目に見えないことかもしれませんが、決して市民は自分の目先の利益を追求する人ばかりではないと思うことから、この様な好循環が起こりうる、もしくは悪循環に陥ってしまうということを、市民に周知をして知って貰うことが重要だろうと思っています。

これはふるさと納税にも共通すると思いますが、過度な返礼品で煽るよりも、やはり純粋に岩見沢市を応援してくれる方々を増やす取り組みを行う。また、それと同時に、岩見沢市民が市外に寄付することで、岩見沢市への税収が減ってしまうという事実をもっと市民に知って貰うことも大切だと思っています。 

その様なことから、現在もプレミアム商品券や建設券などで市内経済を循環する取り組みが行われていますが、そこからもう一歩進んで、市民に税収等に対するしくみと状況を知ってもらい、自分たちの行動が市内経済に大きな影響を及ぼすという知識を深めるための活動。そして自分たちの地域に愛着を伴う行動をしてもらう意思表示、たとえば「岩見沢ファースト運動」、「ローカルプライオリティプロジェクト」でも、「岩見沢ラブ推進運動」でもネーミングはなんでも良いと思うのですが、《市民意識の醸成》を図る取り組みが重要ではないだろうか。さらにこういった取り組みは市内事業者の意識も高めるきっかけにもなり、新たな好循環に結びつけることができるよう、市単独ではなく、各関係機関と連携して、歳入増加と市民参画意識の醸成を図っていくことが重要だと考えています。

 

再質問の際には、ふるさと納税の事が主のような感じに捉えられてしまった感もあったのですが、本当に言いたかったことは上記の様な市民に税金のしくみを知ってもらう。そこで岩見沢を大事にする感覚を育んで貰う活動が必要ではないだろうか・・。というところです。

 

でも、単純に「(仮称)岩見沢LOVE推進運動」とかキャンペーンで旗振りを行い、”できるだけ地元を大事にして経済を循環させよう!”それができれば、風が吹けば桶屋が儲かる的な、法人税が増えたり、個人所得が上がったり、尚かつ雇用が増えたりでどんどんと好循環になりえること。逆にそれをしなければ、マイナス方向に転がる悪循環に陥いり、市税の減少が行政サービスの低下に直結する恐れがあることをアピールすることって大事なことと思います。

決して岩見沢市民は自分の目先の利益を求める人ばかりではないと思います。そして、それを粋に感じて努力する企業が増えれば、今度は外貨も稼げる体質となり、益々好循環が生まれる・・というのは、あまりにも絵に描いた餅かもしれませんが、何より意識の問題です。そんな心構えからスタートできれば、良い岩見沢市になれるような気がしています。

何もしなければ、中長期財政計画にもあるとおり膨大な収支不足に陥ること。また公共施設マネジメントの分析も近く公になると思いますが、かなり深刻な状況が予想されることから、私達はできることをためらってはいけないのだろうと感じています。

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