[平成27年12月9日投稿]
本日、開催された総務常任委員会が終了し、会派の控え室に戻ってスマホを見ると、何やらfacebookからの通知が・・・。
(以下、投稿を抜粋転載)
市内にゲレンデが2つある岩見沢市
なのに、スキーやスノーボードをやる家庭が少ないのも事実。
これは、岩見沢に限った事では無いと思うけど、札幌の山に近い子供たちは学校から帰ってきたらバスに乗って一人でスキー場に向かう子も多いらしい。
親の送迎無しでゲレンデに行ければ子供達はゲレンデで遊ぶ様になるのかな?
次に問題になるのは、リフト券代。
札幌国際の子供シーズン券はとっても安い。正直羨ましい。
確か札幌のバンKは放課後リフト券ってのがあって、とってもリーズナブルだったはず。
こう言うサービスが岩見沢のゲレンデには無い~_~;
ココからは私の思いつき。
平日午後のスキー場を児童館にしちゃおう計画。
スキー、スノーボード、ソリ遊び、雪合戦。なんでもいいからゲレンデを利用しちゃおう!
市で保有するスクールバスで小中学校とスキー場をつなぐ。もしくは中央バスに協力をお願いしちゃう?
リフト券は、平日午後(ナイター含む)限定小中学生限定シーズン券を販売。豪雪地帯の岩見沢と言われながもゲレンデがまともに使えるのは12月末〜3月初旬の短い期間なので、5000円程度だと嬉しいな。
休日利用の場合は、シーズン券提示する事で500円で1日券を買える様にしておくとか………………
スクールとかも良いけれど、子供達が勝手にゲレンデで遊ぶってのもイイよね^ ^
(後略)
という様な記事〈↑〉のコメント欄で以下のようにご指名をいただきました。〈↓〉
(Aさん) 議員さんにプロボーダーがいらっしゃるので(ちなみにプロ登録していません(汗))、岩見沢市の児童館として考察していただけそうですね。雪合戦したいな~
(Bさん) その議員さんと繋がりがあるなら、ちょっと提案してみて下さいm(_ _)m
(Cさん)平野さん?あの人ならすぐ動いてくれますよね
(Bさん) この投稿、公開にしちゃおう^ ^
(Aさん) 平野議員さんです
(Cさん) 平野 義文さーんみてください 〈ここで正式にタグ付けされ、私に通知が・・〉
(Dさん) 岩見沢らしい、いいアイディアだと思いますけどね。あとは実行する人が誰なのかですね。Aさん得意分野ではないですか?
(Aさん) の平野さんにはメッセージおくりましたから〈ここでメッセージが到着〉。 あと岩見沢プレイパークさんにも声かけます。プレイパークのことは、FBでもグループあります。
(平野) 見ました(笑) ご招待ありがとうございます。現実的なハードルとして、期待されるような展開にできるか、かなり厳しいと思うところはありますが、掲げる理想は共通のところがありますので、詳しい返答は少々お時間下さい。
(Dさん) 「かなり厳しいと思うところ」がクリアできたら簡単にできそうですね(^^)楽しみにしてます♪
という、ありがたいお話でありました。
私自身、ウィンタースポーツや子ども達の”遊び”に対して、それなりの思い入れもあることから、「後ほど返答します。」と答えさせていただき、ここで少し考えを整理してみたいと思います。(今は、一般質問の原稿もできたし、本日の委員会も終了したことから、少しだけ時間に余裕がありましたので・・。)
出来るだけポジティブな発想を主としたいと心がけながら、これらの問いを分解すると。
①ウィンタースポーツに親しむ環境づくり。
市内にゲレンデが2つある岩見沢市
なのに、スキーやスノーボードをやる家庭が少ないのも事実。
これは、岩見沢に限った事では無いと思うけど、札幌の山に近い子供たちは学校から帰ってきたらバスに乗って一人でスキー場に向かう子も多いらしい。親の送迎無しでゲレンデに行ければ子供達はゲレンデで遊ぶ様になるのかな?
という部分。
まさしく同感です。自分が小学生の冬休みには、近所のお米やさんの前が停留所だった万景閣スキー場の無料バスで友達と良く通っていました。萩の山には汽車で行ってました!今はその無料バスは、出しても赤字になってしまう事から、やりたくても出来ないという状況なのだろうと想像します。
これらの投げかけを実現するには大きな課題が2つあると思われます。
一つは今の子ども達がスノースポーツやクロス的マイナースポーツ等を楽しめるかどうかは、やっぱり育ってきた環境次第。言い換えれば、周囲の大人の影響が大。私の周りでも、学校のスキー授業が無ければ、恐らくスキーには連れて行かない。という親がかなりの数にのぼると感じています。
これは、現代はレジャー的余暇を楽しむ術があまりにも多様化している事に加え、現在の親(大人)の子育てに対する価値観の変化があると思われます。https://hiranoyoshifumi.jp/2015/09/17/6568(←お時間あれば是非お読みください。現在の子どもを取り巻く環境の根幹である大人に課題があることがイメージできると思います。)
リンク先の様に、幼児にも普段からスマホやタブレットで動画を見せたりゲームをさせておけば、”静かにしていて都合が良い”、また、”子どもが好きなキタナイアブナイウルサイを親が嫌がる”、”親の思い通りになる子がよい子”、それ故、本来子どもが自らの意思で”やりたい”、”やってみたい”という様々な行動を親や大人が抑制してしまう傾向があると思われます。
これらの傾向を考えたとき、《多くの道具をせっせと準備し、滑る道路を運転して山に向かい、尚かつ時に氷点下10度にもなり、時に横殴りに吹雪く様な過酷な環境、また、お昼はロッジが混んでて座るところもない!そして疲れて帰って後片付け・・》等々が億劫になってしまい、なかなか家族でスキー場に行って子どもと楽しく過ごす。ということを避けてしまう傾向が見られます。
それが普通にできるのは親がウィンタースポーツに勤しむ恵まれた環境か、意図的に身体を動かしたり、子どもにスポーツの楽しさを教える意思を持つ親力等が必要(もちろん、それが全てではありませんが、例えばの話で・・)なのではないでしょうか。
そして道具も高い!
例えば4人家族だったとしたら、その道具を一式揃えるとなるとかなり辛い(技術レベルが高ければ益々高価に。)。ましてや子ども達は成長に合わせて次々と道具を更新していかなくてはならない。レジャーが多様化する現在において、この経済力を満たす家庭はそれほど多くないと思われること、また、子どもならばお下がりをバザーなどで交換できる環境があれば良いが、PTA等の組織でも痒いところに手が届くような状況にはほど遠し。
と、、、これらのネガティブな要素は、私自身の反省の意も含みますので悪しからず・・・(汗)
②リフト券等々について
次に問題になるのは、リフト券代。
札幌国際の子供シーズン券はとっても安い。正直羨ましい。
確か札幌のバンKは放課後リフト券ってのがあって、とってもリーズナブルだったはず。
こう言うサービスが岩見沢のゲレンデには無い~_~;
という投げかけです。
これはスキー場の経営方針ゆえ、何とも難しい!!
何分、当該スキー場は民間の会社が経営している営業施設。リフト券も確かに金額だけみれば決して安くはないかもしれませんが、経営の責任を担う方々が、会社組織を維持するための戦略的判断なので、それを選ぶかどうかは消費者次第。
ちなみに、我が家族みんなで山に行き、食事などを入れると地元のスキー場ですら1日で1万円近く飛びます。これは子ども達が親抜きで自分達だけでも滑りに行きたい!と思うぐらい上達するまでには、かなり経済的にも厳しいです(あくまで私感)。ちなみに我が家はウィンタースポーツを比較的身近にしている家族なので、毎回人数分のお金がかかり、家庭内経営難に陥りそうになります。
その様な中、ただでさえ人口減の世の中において、益々ウィンタースポーツ愛好人口が減少している悪循環があり、一度熱が冷めたスノーファンを再燃させる仕組みや、これまであまりウィンタースポーツに馴染みが無かった層を取り込む事に難航しているのが、現在のスキー場経営の実情だと想像します。
ただ、この悩みにも全国各地で再生成功例があります。
身近なところでは、小樽のオーンズスキー場。
一度経営難からスキー場の閉鎖が決まり、その後、利用者の膨大な継続希望の署名が集まり、結果として、現在飛ぶ鳥を落とす勢いで全国のスキー場再生を実現している㈱マックアースさんが経営を引き継ぎ、今、かなり人気を取り戻している成功例がオーンズスキー場です。
ここではこんな密な無料バス運行を実現し、多くの集客ができています。
もちろんそれだけではなく、19歳のリフト券を無料にしたり、20歳は一日券を1000円にするなど、これからのファン層になりうる年齢にスポットを当てた前衛的な戦略でスノーファンを増やしたり、夜は23時まで営業したり、、はたまた各地のスキー場との共通シーズン券を発行したりetc.、と、様々に魅力的な手を打ってファンを獲得しています。
岩見沢においても周囲にそれなりの人口圏がある中に、小さいながらも二つの山がある好環境。その経営手法によっては十二分にスノースポーツブームが来る可能性があると考えていますし、そうあって欲しいと願っています。斜面だって雪質だって決して悪くないです。また、子ども達や我々体力の衰えてきた身としては、距離だって十分です!私は愛着たっぷりです。。
ただ、これらリフト券の価格や無料バス等は、その会社ごとの経営戦略になってしまいますので、利用者のニーズに関して、最も効果があるのは利用者からの”活きた要望”と”実際の活用”だと思われます。是非、スキー場に足を運び、アンケートに想いを記載してみては如何でしょう。私自身、他のコメント欄にあった、「二つの山の共通シーズン券があれば!」という意見にも大賛成です(笑)
他にも圧雪のかけ方など、山の魅力づくりになるアイデアを提案したこともありますが、残念ながら採用されなかった実績もあります(汗)
次に、これが一番の難題です。
③主体について
平日午後のスキー場を児童館にしちゃおう計画。
スキー、スノーボード、ソリ遊び、雪合戦。なんでもいいからゲレンデを利用しちゃおう!
市で保有するスクールバスで小中学校とスキー場をつなぐ。もしくは中央バスに協力をお願いしちゃう?
(中略)
スクールとかも良いけれど、子供達が勝手にゲレンデで遊ぶってのもイイよね^ ^
という投稿に関し、さてどうしたら理想の結果に繋がるかを考えてみたいと思います。
これが出来れば私も凄く良いと思います。学校が終わったら、子ども達が雪と戯れる自然環境づくり。特に”遊び”という概念が何より大事なのは、これまでも子育てのお話でずっと貫いてきた通り。これが当たり前になれば、岩見沢で子育てしたいと移住してくる人も増えるかもしれないぐらい素晴らしい。
が、やはり課題があります。
きっとゲレンデを活用しても、スキー場はリフト券が売れないと経営が成り立ちません。肉まんとジュースの利益では苦しいと思われます。ゲレンデ貸切料として市の財政から支出するのが正しいかどうか慎重に検証する必要も。。そもそも、そこに保護者のニーズがあるかどうか。そう分解していくと、スキー、スノーボード以外なら現在の児童館で除雪の山を高く積めばソリは可能。雪合戦も可能かな?
だとしたら、今回はスキー&スノーボードという事に特化して考えてみます(行政が関わる中で最も懸念されるケガや事故のリスクを語ると、更に複雑になるのでここではあえて無視させていただきます)。
まず、スクールバス、中央バス・・・、がとっても難しいと思われます。
市内には小中合わせて25校あります。一つの例として、中学校は部活があるからと考えれば小学校が15校。
そもそも放課後に児童館に向かう子ども達の保護者の中で、それらの活動を望む方がどれぐらいいるか。また、スクールバスを使用するとしたら、それは児童館に行く子ども達だけの権利で良いのか。児童全員にその権利を開放するとしたら、1台で足りないぐらいに大量に希望者が出るようになった場合どうするのか。その際の人員整理や希望者等の管理は誰が行うのか。等々、出来ない理由を挙げると他にもキリがないぐらいに出てきます。
良く言う「出来ない理由は星の数ほど・・」という言葉は名言です。
また、前述とかぶりますが、これらの事に公金を活用するのは、いくら今後を担う子ども達の健全育成という大義名分があっても、全体最適の視点からいくと、恐らく多くの市民の理解は得られ”にくい”と考えます。本日、総務常任委員会で示された「岩見沢市中長期財政計画」の数値によると、この岩見沢市の財政は、平成25年から平成34年の10年間で114億円の収支不足に陥ります(リンク先は平成25年10月版につき、130億円の収支不足となるデータです(12月9日現在))。また平成35年以降は更に厳しい状況に陥ることが予想できます。これら多大な負債が増えることは、次代を担う子ども達にとって、想像も出来ないような悪影響が考えられると思います。
という観点から考えても《行政が主として実行→市民がそのサービスを受ける。》という事は、いよいよ難しい時代になったと考えています。
だから、市民みんなで持ち寄れる環境づくりが必要で、それを明文化したのが【岩見沢市まちづくり基本条例】だと思っています。
まずは親仲間などで誘い合う。その人数が増えて、手に負えなくなってきたらスクールバス等の活用方法を議論してみる。などの順序が必要だと思うのです。それがしにくければ、できうる環境を整備するのも行政の一つの役割になるべきと考えています。
まさしく「補完性の原理」として、一人で出来ないことは身近な人と、身近な人達同士でできないことは、もう少し大きな組織等で、、それでも出来ないことは市町村で、市町村で出来ないことは北海道で、、、みたいな流れ(大ざっぱですが)の、ほんの最初の「一人でできないことは身近な人と」というところでスタートして、それをじっくり継続していくことが重要だと信じています。
これからは、そんな小さな動きをしっかりと心身共にサポートできる岩見沢市でなければならないというのが私の考えです。その思いで今回の議会でも一般質問として、市民活動支援をテーマに入れています。
昨年立ち上がったプレーパークも、最初は感心を持つ人たちが自らの意思で集まり、それぞれがサービスを提供する側、受ける側という様に意識が分かれず一体でやれたのですが、やはり回を重ね参加者も増えると、どうしてもサービスを受けるという感覚の人もでてきてしまいがちです。きっと私の経験も含め、あらゆる市民活動につきものの課題だとは思いますが、それらサービスを提供する方、受ける方という様な分離がおきると、最初は良かれと思って始めた人たちが、回を重ねる毎に擦り切れて疲弊し、せっかくの良い活動も続かなくなっていくのが現実。
その様なこともさりげなくサポートできる行政であるべきだと思っています。
だから是非、この様な良いアイデアがあれば、一人ひとりが仲間を募って立ち上がっていける環境づくりをしていきたいです。それが今の私の市政に関わる大きなテーマの一つになりつつあるのです。
結果、、今回のありがたい投げかけの返信としては、、、
億劫がらずに多くの親が子ども達と一緒にスキー&スノーボードを楽しむこと。
そして、ゲームやインターネットから離れ、子ども達同士で、わいわいがやがやと身体を動かして心から楽しむ環境を楽しめるように大人が後押しすること。時間はかかるかもしれませんが、これらが何よりも利用者&スキー場双方得する好循環を生む重要な事だと感じています。
これができれば、無料バスもスキー場から出るかもしれない。
考えようによっては、プレーパークでいうプレーリーダー的な役割を担う人をみんなで大事にし、子ども達にとってかけがえのない役割を担う人材を育成していけるかもしれない。それを行政が後押しできるかもしれない。そしたら、子ども達は親がいなくても、自由に子ども達の世界の上下関係の中で、色んな経験を育んでいける環境が構築できるかもしれない。
これらのスタートに対し、行政が直接的に何らかの公金を投下するのは、全体最適の視点からいくと、かなり慎重な議論と大きな納得度が必要になってくると思います。だから、親や周囲の大人が理想を追いながら、今出来ることを力を合わせてやっていくのが一番の近道かな?と考えています。ではどんな風に力を合わせて??となると、ここはやっぱり議論です。
今述べたように、送り迎えは手分けして近所で必要としているメンバーで交替でもできるかもしれない。山で子ども達だけが心配であれば、上手でなくとも保護者が日替わりで面倒をみても良いのかもしれない。それが興じてもっと多くの子ども達を一同に見守るプレーリーダー的な役割を担える人が現れてくれれば、これが新しい岩見沢ならではの遊び環境になるかもしれない。
ただ、これはやはり行政が旗を振ってトップダウン的に実施するのは現実的ではなく、半ば自然発生的なボトムアップ的拡がりの方が長続きし、また行政としても何らかの市民活動支援を行えるようになるのではないかと朧気に感じています。
「私はコレができる。」「コレがしたい」というのを、「コレができないので困っている」といかに合致させれるか。また、一方がサービスを提供し、一方がサービスを享受するという偏った関係にならないように互いに”察し合う”・”持ち寄る”等の難しさがありますが、〈市民活動の活性化〉という大義名分があれば、市も何らかのサポートをする事が可能な環境になるのではないかと思っています(これも、あくまで私感である事をご了承ください)。
長々とまとまりのない、結果として「結論の無い話」を書いてしまったかもしれません。
この岩見沢の雪環境を有効に活かしたい!それも子ども達と一緒にという事で、大大大賛成の投げかけでした。
ただ、実現するには、やっぱり私たち一人ひとりが主役になるしかないのかなと感じています。できれば、そんな前向きな作戦を立てられるように多くの人と膝を交えて議論できる日が来ることを楽しみにしています。
そしてそれをしやすい岩見沢市にしたいと思っています。