先日(平成26年8月23日(土))、岩見沢でプレーパークを実現しようという思いで有志が集まり、無事第一回目を開催することができました。
(https://hiranoyoshifumi.jp/2014/08/23/3651)
その翌日の日曜日は、北3条町会育成部による恒例事業、北海道グリーンランド遊園地に行ってきました。
私が育成部長をしていた10年近く前は、町内に子ども達が少なく、酷い時には僅か4家族ぐらいで行ったものですが、ここ数年は新しい住宅も建ち始めたことから子ども達も増え始め、今回も親子合わせて60人近くの参加となりました。
当時、私が始めた事としては、グリーンランド内で遊ぶのは自由、でも町会行事のため必ずお昼は時間を決めて、みんなで集まって持参した弁当を食べ、そして家族単位で自己紹介をしてお互いが知り合いになっていくというものです。ここで初めてあった人同士も、この後に近所の道路でバッタリ出会ったら、もうそれは他人ではなく知り合いである。という考え方で、仲の良い地域をつくっていけらた・・という思いでありました。
そんな事業も早10数年。。生まれたばかりだった我が家の息子も中学生となり、部活に行きたいということで今回は不参加。娘と3人で参加してきました。
しかし、午後からくりさわ農業祭のスケート等のデモに顔を出す約束をしていたので、食事後、どうしても残りたいという娘をご近所さんご家族に甘えさせていただき、夫婦だけで栗沢へ。
その栗沢では、また子ども環境に対する認識を深めることができました。
ここにはスケートボード、インラインスケート、BMXなどを本格的にやれるパークがあります。これは岩見沢市の公園であり、基本誰でも無料で使うことができます。(地図はこちら)
その場を使って、岩見沢市出身でスノーボードの元BURTON JAPANでも活躍していた赤前吉明氏が道内各地からファンを招いて年に1度下図の様なレッスン&デモを行っています。4回目となる今回、初めて応援に行くことができました。
今、彼が目指しているものは”子ども達の育成”です。少しでもやってみたいという子ども達に門戸を拡げ、将来当たり前にオリンピックを目指せるような器をつくること。それに対し、自分のできることは初期~中期ぐらいまでのレベルのほんの僅かな時間かもしれないけれど。。まずはそれが大事!という心意気でした。
(小さな子ども達がバリバリ主役になってデモをしていました。)
この思いに大いに共感します。
痛くても辛くても、でもそれ以上に上手になって自ら手応えを感じて、人から褒められて、、、沢山の人に認められて自信をつけていく。それがまた楽しくて更に頑張る。子ども達にとって大切なのは、このような感覚なんじゃないだろうか?と自分の経験からも感じています。
それはサッカーでも野球でもダンスでも音楽でも勉強でも何でも良いのだと思います。でもそのハマるものになかなか巡り会うことができず、自分の居場所をつくることができない子が多いのが普通になっているような気がします。
私は子育てや教育の中でとても大事なウエイトを占めるのが実は「熱中する力」だと思っています。(是非、このリンク先も見てみてください。https://hiranoyoshifumi.jp/2014/03/31/2877)
この熱中できるものが見つかれば、子ども達は勝手に磨かれて輝くのだと思っています。
先日開催したプレーパークは幼少期が主な対象となってきますが、今の子ども達の環境で、平行して対策を考えていかなければと思っているのは、一番”自分の居場所づくり”が難しいと思われる小学校高学年から高校生ぐらいまでの年齢ではないかと思っています。
こういう自分の居場所的なものは、本来は子ども達が勝手に見つけて勝手に夢中になっていくものなのでしょうが、ゲームやインターネット等に時間を費やしてしまう事が多い(決してそれが全て悪ではありませんが)現代においては、なかなかそうもいかないのも事実。せめて大人は「それはダメ」「こうしなさい」という様な空気をつくらずに、やりたいと思ったことをさりげなく後押しできる環境づくりができたら良いなと思います。
そういう事を考えると、何に関心を持つかわからない子ども達が、「面白そう」「やってみたい!」と思った事が実現できる環境があるのは素晴らしいこと。このような、いわゆるマイナースポーツと言われるものも支えてくれる大人がいれば、子ども達は自分を磨く環境として熱中することができるのだろうとあらためて感じました。
それらの受け皿的環境はどうすれば拡がっていくのかを真剣に考えていかねばなりません。(自分がその一人になるのが手っ取り早いことで、これからは少し冬の間のスノーボードだけでも時間を作ってみたいと思っています。)
そんなことを思った「くりさわ農業祭」での一コマでした。
(↓動画はスケートのデモ~北海道のトップ選手はみんな超若者の様です)
*他にもBMXやインラインスケート等のデモもありました。どれも自分たちが楽しみながら、もの凄い技術を身に付いている様が見え、わくわくしました!
おまけとして。。
この日、町会育成部で行った北海道グリーンランド遊園地でのUSバイクサーカスの様子。
音と匂いがとても懐かしく感じました。
実は私も高校生の頃、このモトクロスにはまっていた事があり、無我夢中でほぼ毎日モトクロスコースを走り込んでいました(勿論、こんなに飛べたりはしませんが(笑))。
当然、高校はバイク禁止でありましたが、古き良き時代だったのか、先生がスポーツと理解してくれ暗黙で認めてくれておりました。
そのお陰で、高校時代は学校の部活にも入らず、学校が終わったらひたすら近くのコースに入り浸る日々だったことを思い出します。何事にも自信が無かったダメダメな自分は、こういうところで少しずつ自信をつけて、やっとこさ人並みの人格を形成し今の自分に繋がっています。
もし高校生の頃、いくら専用のコースだからって「バイクは絶対ダメだ!」と先生や親に言われて断念していたら、間違いなく今とは全然違う人生を送っていたのだろうとも感じています。
何事も熱中し、真剣にやることは素晴らしいこと。。それをさりげなくサポートできる環境は大人の考え方一つで応援することにも奪うことにも繋がります。
プレーパークや子どもを取り巻く環境を論ずる時に良く聞くフレーズは、「大人の見守り力の欠如」~”大人の過干渉”や”子どもを信じられない大人”というキーワードが出てきます。まずはそのような空気を払拭していけるような世の中にしていかなくてはならない。
そんな事を今一度考える機会として増やしていくのが、私達が当面やらねばならない事のような気がしています。
勿論、色々な考え方、価値観のある多様性の時代ですから、どれが正解というものは存在しないと思われますが・・・。
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